J's fishing pages


 

【アマゴ】

 

峠を越えると道は川沿いを走る。

細い流れだが雰囲気の良い渓流だ。

 

ちょっと見てみるか、と言って友人は車を停めた。

 

朝、竿を出した西の漁港は釣れる様子がない。

風も吹き出したので移動する途中だった。

 

橋の上から覗き込むとポツーンと渓魚が挨拶をくれた。

 

いるじゃん。

 

トランクの片隅からテンカラ竿を探し出す。

おさきに。

 

ライズを狙う。

風に煽られ手前に落ちた毛鉤にすっと別の影が動く。

 

ツンッ

 

糸が張り、竿を握る手に懐かしい感触。

 

 

やぁ、お久しぶり。

朱点の美しいアマゴだった。

 

ひとつ釣って落ち着くと周りがよく見えた。

同じ場所にまだたくさんいる。

ウブなヤツばかり幾つ釣っただろうか。

 

あがる?

 

そうだな、もっと釣れそうだけど

今日のところはこれくらい

 

温泉でも寄って帰ろうか。

 

 

2002.05.25


 戻る  【アマゴ