ニコンのCOOPIX9300は、光学18倍ものズームを搭載し、GPS機能も搭載。手ブレも前モデルのセンサー式から一眼レフにも採用しているレンズシフト式に変更しています。
夜景に関しても光の取り込みに有利な裏面照射CMOSと高性能エンジン・エクスピードにてノイズの少ない美しい写真が撮影できるようになりました。 |
|
夜景モードには2つのモードが用意され、モードダイヤルですばやく選べる「夜景モード」とシーンモードの中から選べる「夜景ポートレートモード」が選べます。どちらも連写合成で美しい夜景写真を合成してくれますが、「夜景ポートレート」ではフラッシュを組み合わせて人物を美しく撮ってくれます。
また、手ブレ補正でも手持ちと三脚使用を選ぶことも可能で三脚を使用し、三脚モードを選べばより、ノイズの少ない夜景撮影が可能です。
・・・と、夜景撮影だけ見ても、かなり細かな設定まで出来る反面、これだけの機能を使いこなすとなると説明書を熟読する必要があります。カメラを普段使い慣れていない方では、このような機能が付いていることすら知らずに使い続けてしまう可能性も・・・。
当然、すべてオートで撮影してしまっても十分にキレイな写真を撮影することは可能なのですが、三脚モードなどはキャノンの多くの機種では自動でモード変更してくれますし、夜景+人物も他社ではオートで判別してくれる機種が多数。
また、光学18倍ズームは非常に優れていますが、流行の超解像ズームには非対応。こちらもやはり、他社の多くの機種では光学の2倍までキレイに撮影ができる超解像ズームが搭載されており、その性能は光学ズームと変わりないほどキレイに撮影が可能なのです。もし、COOLPIXS9300に、この機能が搭載されていれば32倍までキレイなズームが可能だったのに・・・。
と、かなり愚痴を書いてしまいましたが、流石にカメラメーカーといった部分も多く、グリップ感はしっかり手になじみますし、レンズも中央付近に配置され、フラッシュも向かって右側とカメラにとって理想の配置。
さらに、ズームの速度もズームレバーをどちらかに回しきれば、高速でズームし、途中までしか回さないとゆっくりズームするとズーム速度の可変も可能と細かい所までしっかり作り込んでおります。
カメラの知識があり、説明書を熟読するようなタイプの方には使い込み、慣れてくるほどいい写真が撮れるようになると思いますが、シャッター押すだけしかしたくないというタイプの方にはやや不向きかもしれません・・・。
2012.0505 |
|