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電気代節約術



一般家庭の電気代は平均で
約9500円程度です。

ご家庭で電気代を最も使っている電化製品がエアコンで電気代の実に25.2%を占めます。次に多いのが冷蔵庫で16.1%照明器具16.1%テレビが9.9%電気カーペット4.3%温水便座3.9%衣類乾燥機2.8%食器洗い乾燥機1.6%その他20.%です。


電気代を安くしたいのであれば、エアコン・冷蔵庫・照明器具の省エネ化に取り組むのが効率的です。


最も電気代を使っているエアコンが仮に10年前のものだとすると年間電気代は27000円程(8畳くらいの部屋の場合)。それを最新のエアコンに買い換えると18000円程に減ります。同じように使用して9000円も年間で電気代が安くなるのです。冷蔵庫の場合も10年前の冷蔵庫と新型とを比較すると年間13000円くらい電気代が安くなります。
もちろん使用環境、サイズにより変わりますが、詳しくは
「しんきゅうさん」にて電気代を買い換えた時のシュミレーションができますので試してみてください


とはいえ、電気代は安くしたいが10万円以上の出費となれば中々踏ん切りはつかないものです。
良くある電気代を安くする方法として「コンセントを抜く」というのが昔から言われていますが、テレビなど待機電力は今や殆んどゼロワットに近く、努力の割りにあまり効果がないのが現状です。


お金を余りかけることなく手軽に効率よく電気代を安くする方法をご紹介していきます。地球の為にはお財布の為にもぜひとも実践してみてください。




電気代節約術(エアコン電気代)

設定温度に気をつける

エアコンの電気代は1℃違えば10%違ってきます。外の温度の−5℃を目安に温度を設定しましょう。夏場28℃だとすればエアコンの設定温度は23℃です。それ以上冷やしてしまうと外に出たときに体が適応できずに体調を崩してしまうことがあります。健康面でも経済面でも外気の±5℃を目安に設定しましょう。

エアコンによっては冷房よりも除湿の方が電気代が高い!

最近のエアコンでは「再熱除湿」という機能が付いているものがあります。温度を下げずに、除湿をする機能で洗濯物を部屋干ししている時や梅雨時、ジメジメするが暑くはないときに便利な機能ですが、空気をヒーターで暖めてから一定温度に戻す為に消費電力を冷房以上に使います。このタイプのエアコンの場合、夏場なら普通に冷房を使ったほうが電気代はかかりません。

フィルターのお掃除は定期的に

2週間に1度。フィルターのお掃除は必要です。これで5〜10%の電気代節約になります。更にプロに頼んで内部まで掃除してもらうと最大30%節約できます。プロのお掃除価格は1万円〜15000円くらいです。まぁ、プロに頼まずともフィルターのお掃除くらいは定期的にしたいものです。

室外機にスダレ

室外機に直射日光が当たっているような場所ではエアコンの能力が低下してしまう事があります。そのような場合はスダレで日陰を作ってあげると効果的です。また、室外機の周りに雑草が生い茂っていたり、物が置かれていてスペースが確保されていないのも能力低下の原因となりえます。室外機にも注意を払ってください。

ただし、テレビなどで紹介されたことのある室外機斜め置き!これには注意が必要です。室外機と壁との間に隙間がないと効率が低下する為、ダクトが固定されていない方を軸に斜め20度ほどずらして置くと最大20%ほど節電になると紹介されたらしいのですが、無理に動かし配管との接続部分を破損してしまうケースを数件確認しております。節約どころか余計な出費になってしまう場合もありますので無理に動かすのは危険です。

カーテンを閉める、扇風機を併用する

今は、扇風機の他にもサーキュレーターという空気循環用の物があります。価格も手ごろなのでご検討ください。設定温度を上げても人は風にあたると涼しく感じます。体感で-2℃涼しく感じるそうです。また、空気を循環することでお部屋の中をムラなく冷やす事もできます。また、帰宅してお部屋の温度が高い場合は、1度窓を開けて熱風を部屋から出した後にカーテンを閉めてエアコンをつけると効率的です。

エアコンは小まめに電源を入り切りしない方がいい!


エアコンは、起動時に最も電力を消費し、その後、徐々に消費電力は減っていきます。10畳ほどのエアコンの場合、起動時に使用する電力は600〜700Wほど。その後、徐々に減っていき、1時間ほどで150W〜200Wほどに落ち着きます。(気象条件や建物の造りにもより変化しますので数字はおおよその目安と考えてください)

涼しくなったらスイッチを切り、また熱くなったらスイッチを入れるを繰り返すより、お部屋を一定の温度に保ったままの方が結果的に消費電力は抑えられることも・・・。電力が安定した状態で200Wということは、60Wの電球約3個分。また、テレビ40型の消費電力は200W前後ですので安定運転に入ったらエアコンを切るよりテレビや照明を切ったほうが節電になる場合もあるくらいです。


電気代節約術(冷蔵庫電気代)

詰め込みすぎない

冷蔵庫のカタログにも書かれていることがありますが、冷蔵庫は6割程までしか物を入れてはいけません。それ以上、詰め込みすぎると効率が下がり電気代が上がってしまいます。

●季節で設定温度を変える

夏と冬の設定温度が同じままじゃありませんか?冬場は設定温度を少し上げておきましょう。

冷蔵庫の上部、左右に隙間を開ける。

周囲に隙間がないと放熱が出来なくなり、電気の無駄になります。設置スペースは機種により異なりますが、おおよそ上部5センチ、左右1〜2センチです。背面に関して、現在の冷蔵庫では壁にぴったりつけて構いませんが(10年以上前に機種では背面も10センチ以上開ける)、200L以下の冷蔵庫では5センチほど隙間を開ける必要がある機種もあります。


●熱いものは冷ましてから・・・。

熱い物を入れると庫内の温度が上昇してしまいます。最近の機種では熱い状態の食品もそのまま入れてかまわない機種もありますが、消費電力はかかります。熱いものは冷ましてから入れましょう。

痛んだパッキンは取り替える。

ドアに名刺などを挟んでズリ落ちるようならパッキンの取替え時期です。冷気が漏れて電気のムダ使いになってしまいます。

●冷蔵庫の中を整理する

いつか食べるかも?とりあえず、冷凍しておいて、結局食べないような物、また缶詰など常温で保存できる物まで冷蔵庫に入っていませんか?1度冷蔵庫の中身をすっきりさせるだけで、節電につながります。



電気代節約術(照明器具電気代)

LED電球に買い換える

今や常識ですがLED電球に買い換えるだけで電気代は6〜8割安くなります。長時間使っている外灯やリビングなどは早急に買い替えた方が得でしょう。
LEDの寿命は40000時間。赤外線、紫外線の放出も少ないので虫も殆んど寄ってこないので室外照明としても最適なのです。また、展示商品などの変色もさせないので間接照明でお気に入りの絵や造形物を照らしている際にも有効となります。

LED電球の選び方はワットではなくlm(ルーメン)で選んでください。また、メーカーにより明るさ光の色が違ってきます。40Wの電球なら400ルーメンから600ルーメンの物を40Wなら600〜800ルーメンのものを選んでください

●照明はこまめに消す!

良く白熱電球は起電時に電気を多く使うと思われているようですが、これは嘘です。スイッチ入り切りで消費電力の増加は殆んどないので使っていない電灯はこまめに消してください。





電気代節約術(その他)

炊飯器の保温はなるべく避ける

炊飯器の保温は意外に電力を消費します。仮に12時間保温した場合は、一回の炊飯と同じ位の電気代がかかりますので、まとめて炊くよりも炊きなおしたほうがお得な場合もあります。

●掃除機は弱と強を使いこなして・・・。

掃除機の「弱」モードと「強」モードでは電力が3〜4倍の差が出ます。ずっと「強」運転で使用している方が多いのですが、フローリングや汚れの少ない場所では「弱」に切り替えをしてください。また、ヘッドの目詰まり、フィルターの汚れも吸引力低下の原因となりますので定期的なお手入れを。


●電気ポットの保温は低温で・・・。

低めの温度で保温しておいて、使う時に再沸騰させるだけでも電気代は変わってきます。電気ポットは電気をかなり使いますので、この方法でやり方しだいでは1000円くらい年間の電気代は変わります。

温水便座、つけっぱなしはダメ!。

熱の出る物は電気を非常に使う物!夏場はOFF。春、秋は温度を低めに。中から弱に温度設定を変えただけでも年間600円ほどお得に!また、フタを開けっ放しの状態は電気を余計に使います。フタは閉めるクセをつけましょう