女性をターゲットに発売されたDMCFX80は、撮影後、「ビューティーレタッチ機能」により写真の人物にメイクアップが出来る機能を前モデルから更に進化させております。
カネボウ・コフレドール監修の元、リップ8色、チーク5色、アイシャドウ5色、ベースメイク5色から撮影した人物にメイクするようにレタッチすることが可能です。また、デカ目やシェイプアップ機能なども女性にはうれしい機能。
ボディカラーも女性を意識したかわいらしいカラーラインナップとなっております。 |
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では、肝心のカメラとしての性能はどうなのか?他社では、夜景撮影に強いといわれる裏面照射型のセンサーを採用している機種が多い中、パナソニックのDMCFX80では、他社では当たり前になりつつある、裏面照射CMOSセンサーは非搭載。夜景は弱いのか?ためしに夜景を撮影して見ました。・・・結論から言ってしまえば結構キレイです。
まず、ズームを使用せずに撮影した場合は、L版印刷しても殆どノイズが目立つことはありませんでした。超解像度ズームで10倍での夜景撮影では流石にノイズが入りましたが、裏面照射型で10倍ズームの機種と比べても殆どノイズの入りは変わりませんでした。ただし、ソニーの裏面照射型の機種、同価格帯のWX70と比較して見るとやや黒つぶれが目立った印象。ソニーのWX70では、しっかり移っていた電柱がパナソニックのDMCFX80では漆黒に隠れ、目を凝らさないと見えなくなってしまっていました。しかしながら、比べて見ないと分からないレベル。DMCFX80を夜景撮影後、印刷して見た印象は「あれ?結構キレイ!」でした。
液晶のタッチの精度や操作性も上々。ただし、気になったのが折角、今回のモデルより搭載した背景ぼかし機能が他社に比べて劣る点です。○の大きさをタッチで変えてぼかし加減を操作できる。しかも、他社にはできない、撮影後に”ぼかし”をいれることが可能という点でかなり期待していたのですが・・・。試して見たら、いかにも後から補正して”ぼかし”ましたと言わんばかりの出来栄え。
ソニーやカシオの”ぼかし”は一眼レフで撮影したような表現ができるのが売りなのですが、DMCFX80は、被写体と背景との遠近感が無くても”ぼかし”が可能な点や指定の位置、範囲の”ぼかし”が可能といったメリットはあるものの、パソコンソフトで”ぼかし”を演出するのと同じ方式。一眼レフのような”ぼかし”とは意味合いが変わってくるようです。
ただし、価格と性能を見比べて見ればこの価格でこの出来栄え!と驚いてしまうほど基本性能はバッチリ!手ブレは夜景撮影時にも手持ちで可能ですし、ズーム超解像度ズーム10倍。光学10倍ズームと比べても遜色ありません。操作性も上々で撮影後の補正も、色補正やアート風に写真を変える機能も実に簡単にできます。
ボディカラーが完全に女性向けなので男性が持つにはちょっと抵抗がある方も多いと思いますが、価格と性能で十分納得できるおすすめなカメラです。
2012.02.20 |
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