DSCRX100の基本スペックは上で記したようにF1.8レンズという極めて明るいレンズに1.0型のCMOSセンサーというコンパクトカメラの中では1周り大きなセンサーを採用。その2点だけとってもソニーがこのカメラに注ぐ力の入れようが分かります。
普通のコンパクトカメラですとF値はおおよそF3前後。センサーサイズは1/2.3型というのが一般的ですので通常のコンパクトカメラに比べノイズが少なく圧倒的な高画質での撮影が可能であることは、この2点だけでも理解できます。
センサーサイズやF値などスペックもさることながら、DSCRX100の最大の魅力は、そのボケ味の美しさにあります。
ちょっとマニアックな話にはなってきますが、背景ボケというのもただボケればいいという単純な話ではありません。ボケにも、何だか『ガチャガチャ』した印象の悪いボケとソフトで柔らかい印象を与える心地よいボケとがあり、これらはレンズによって変わってきます。
DSCRX100は7枚羽根円形絞りを採用しており、そのボケ味が非常にいい!
また、レンズ表面に特殊なコーティングを施しており、レンズ表面での反射が少ないので太陽光の強い場面でのゴーストなども非常に少ないのです。
これらは、カタログ上では中々分かりづらいのですが、実際写真を撮影し、鑑賞してみると良く分かります。
さらに、DSCRX100は動画撮影に関しても60pのフルハイビジョン動画に対応。下手なビデオカメラよりも高画質であり、さらに明るいレンズを採用している為、動画でもボケ味のあるビデオカメラでは味わえないアート風な動画を撮影することが出来ます。
というようにDSCRX100は価格と性能を照らし合わせても、非常にいいカメラだといえますが、ちょっとだけ難点を言わせてもらえれば、レンズ周りに搭載されたコントロールリング。このリングを回すことにより、ズームや絞りなど任意の設定を変更できるのですが、これが本体底面と面一の設定。三脚に取り付けたときに、三脚雲台がリングに当り、回転操作ができなくなる。また、このコントロールリングは金属製で回転もスムーズなのですが、回転させてから実際設定が変わるまでにワンテンポの遅れがあります。まぁ、この辺は背面の十字キーを使えばいいのでさほど気にはなりませんでしたが、気になるようなら確認してもらったほうがいいでしょう。
最後に、DSCRX100は自動開閉のレンズバリアが内蔵されているのも非常に便利です。コンデジなら当たり前ですが、高級コンデジでは、いちいちレンズキャップの付けは外しのある機種が結構多い。この点でもDSCRX100は、手軽で便利ですね。
DSCRX100は、手ごろな価格帯で一般的なコンパクトカメラよりも圧倒的な高画質!それでいて、高級カメラの中では、ズームなども搭載されており、マニアックすぎない!毎日、持ち歩き、コンデジから一歩ステップアップを考えている方にDSCRX100は超おすすめです。
2012.09.02
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ボケ味の美しさはレンズによって決まってしまう。
こだわる方では、ズームレンズを使用せず単焦点レンズで撮影する方や、ボケ味のいい20万円もするレンズを購入する方も多くいる。
そのボケ味が同価格帯のカメラの中ではダントツだと感じた。 |
一般的なデジカメのセンサーサイズは1/2.3型。高級コンパクト機といわれるタイプでも1/1.7ぐらいが多い。DSCRX100はそれよりも更に大きいサイズの1.0型CMOSセンサーを採用。 |
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