LC60XL9の特徴としては、まずお馴染み?のクアトロン4原色技術。通常のテレビは、色の3原色といわれ、赤・青・緑の色で構成されていますが、クアトロンでは、それに黄色を加えた4原色を採用しております。これにより、黄色はもちろんですが、実は青系の色も広がり、つられるように緑色の表現力も深くなります。
また、新技術のモスアイパネルを採用。これは、光の反射の少ない蛾の目をヒントにつくられているそうです。大画面のテレビとなるとやはり、蛍光灯などの反射が気になる!寝転がってみる時などは特にです。その蛍光灯の反射がとても少ない。この辺は、他のテレビと比べるとよく分かります。しかも、最近では、インターネットとの接続も便利になっており、番組表ならずとも、字を見る機会も多いものです。その点でも画面の反射は少ない方がいい。
また、LC60XL9では、コントラスト(白と黒との明暗の差)が何と1000万:1を実現。暗い場面の映像などでも比較的見やすいといえます。
そして、音質。大画面テレビを選ぶにあたって、特に注意して欲しいのが個人的には音質。最近のテレビでは、スピーカーが下を向いていたりして声が聞きづらかったり・・・。モードの変更により、声がはっきり聞こえるよう工夫しているメーカーが殆どですが、さすがにいちいちモード変更するのも面倒・・・。
LC60XL9では、スピーカーは前方をしっかり向いており、5つのスピーカーを採用。店頭などでは、確認が難しいのですが、ある程度狭い部屋なら人のささやくような声もしっかり聞こえます。
近年は、DVDに変わりブルーレイが主流となっています。ブルーレイでは、画質が上がったというのは、皆さんご認識されている方が多いのですが、実は映画などでは音質も数段上がっている。それなのに、テレビは、デザイン性重視でスピーカーの性能は下がる一方。もったいないです。ホームシアターなど別途購入をご検討であれば問題ないのですが、このスピーカーの性能はぜひチェックしていただきたいところです。
また、LC60XL9では、新・裏番組表としてメインの画面を見ている際、裏番組をチェックしようとした時に裏番組の静止画とタイトルが一緒に表示されるようになっています。(他社では、静止画のみのメーカーもあり) この辺の細かな部分の使い勝手も注目です。
シャープの最高峰だけあって、価格がちょっとお高いのが気にかかりますが、テレビはほぼ毎日、しかも10年ほど使う家電製品。ちょっと、奮発してもいいかなぁ。というのであれば、ぜひ候補に入れておいてほしい1台です。
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