管理人のぶらり道東めぐり〜ちょっぴり鉄子になれたかな
                




 函館 〜 札幌 (特急スーパー北斗)  乗車時間 約3時間
函館|札幌 またまた、例のごとく「北海道フリー切符」で旅に出ることにした。今回の目的は、三つ!一つは、今、網走市立美術館で開催している「木村捷司(きむらしょうじ)展」を見てくること。二つ目は、来年4月で廃線になってしまう「ふるさと銀河線」に乗ること。三つ目は、札幌の大先輩友人のお見舞いにいくことだ。出かけようと決めた時には、すでに台風が北上していて、間違いなく旅行中に北海道を直撃すると知っていたが、仕事の都合上、今日出発するのが一番いいので、思い切って出かけることにした。この旅行、果たして吉と出るか、凶と出るか、私の普段の行いが運命を左右するかも、、、!?
今日の函館は、ポカポカした陽気で、絶好の旅行日和。スタートはなかなかいいぞ〜!気分を良くして列車に乗り込み、駅弁とジュースを買って腹ごしらえ。普段はあまりいかは食べないのだが、こんな時は、ぱくっと食べられるのが不思議。
  
    函館の駅弁
 札幌 〜 帯広   (特急 とかち)    乗車時間 2時間50分   1日目合計 5時間52分
札幌|帯広 今回は、どうしても「ふるさと銀河線」に乗りたかったので、旭川まわりで北見から乗るか、帯広まわりで池田から乗るかが迷うところだった。旅に出る前は、時間的に楽な旭川まわりのルートで行くことを決めていたのに、列車に揺られ千歳あたりにくると、やっぱり今日の乗車時間が長くなっても、明日の少しでも早い時間帯に「ふるさと銀河線」に乗った方が台風の影響をうけないのでは、という考えになり、またまた時刻表とにらめっこ。あ、帯広に行くなら札幌駅まで行かずに南千歳で乗り換えれば一本早い列車に乗れるじゃん!と気が付いた瞬間、列車は無情にも南千歳を出発していた(TOT;)。が〜ん!!そういえば、店主が南千歳がどうのこうのと、店にいるときに言っていたな、、、。きっとこの事だったんだ。残念〜!でも、がっかりしていてもはじまらないので、気分を入れ替えて、札幌駅でお気に入りの期間限定「ごちそう」弁当を買い、帯広に向かう特急とかちに乗り込んだ。帯広到着は、日付が変わる一時間前、もうすっかり街も静まり返っていた。列車から予約した、駅に隣接しているホテルの10階ツインルームに一人、ふたつのベットを意味もなく交互に移動、大の字になってくつろいだ。予約したのは、もちろんシングルだったが、遅い時間に予約したので、ホテルの都合により、料金はそのままでツインの部屋をご利用下さいとフロントマン。ヤッター!ラッキー(^v^)v。こんな事もまれにあるのね。一日目の最後も幸せな気持ちで終われたのだから、きっと明日もいい日だろう!札幌駅で買ってきたお弁当をモリモリ食べて、身も心も満足し、電池が切れるようにコトリと眠りについた。   
   札幌駅で買った
   「ごちそう」弁当
         
↑宗谷黒牛のステーキや釧路産アブラガ二など、旬の味覚を堪能しました! ↑部屋から見えた駅前の夜景


 帯広 〜 池田  (特急スーパーおおぞら)   乗車時間 15分
帯広|池田 ホテルのバイキングをそこそこ食べて、さあ出発!今日はいよいよ「ふるさと銀河線」に初乗車だ。池田町までは、そんなに距離もないので、鈍行列車で移動してもいいのだが、ここはフリー切符を有効利用して、たった15分の移動も贅沢に特急を使うことにした。列車に乗ると、私の行動が見えているかのごとく店主からメールが入った。「いよいよ銀河線だね!ところで、銀河線に乗るのにフリー切符使えないって知ってるよね」との一言。えっ!フリー切符使えないの〜(?O?)そうだ。ふるさと銀河線は、平成元年6月に北海道で初めての第3セクター鉄道として開業した鉄道だから、JR北海道の切符は使えないんだった!う〜ん、このまえ、「鉄子の旅」(鉄道マニアの方が好きそうな漫画本)を読破して、ちょっとは鉄道に詳しくなった気でいたが、まだまだ甘かった〜(^^;)
 池田 〜 北見 北海道ちほく高原鉄道(ふるさと銀河線)  乗車時間 約3時間
池田 池田町の駅に着くと、雨がぽつぽつ降ってきた。やっぱり、台風は確実に近づいているんだな〜。どうか、銀河線に乗ってる間、本降りになりませんように!駅に着いたら、当然知っていますという顔をしながら「北見駅まで銀河線の切符を1枚下さい」と駅員さんに言うと、ニコニコしながらこれから通る駅の紹介が載ったパンフレットと時刻表も手渡してくれた。店主に頼まれている記念のキーホルダーを買いたいので、どこで求めたらいいか訪ねると、池田駅では残念ながら売ってないので、これから通る駅で買って下さいと教えてくれた。一瞬、え、途中でって言われても、北見まで直行するのにな〜と考えていると、又店主からメールが、、、。「主要の駅では少し長く停車するんだよ〜」って、あんたどこから見てるんだよ!というくらいあまりにも良いタイミングでビックリした。ま、それならいいか〜。と、ひとまず安心して、橋を渡って銀河線の待つホームへ移動。想像していたのは、JRとは違う線路や列車だったので、目の前にある列車をみて正直「あれっ!?」という感じだったが、ま、普通のワンマン1両列車も味があるな〜と納得し乗り込んだ。(店主は先月、銀河鉄道999の絵が入った列車に乗っていたので、そんな列車かと勝手に想像していた)列車は、定刻に池田駅を出発、いよいよ銀河線のスタートだ。乗り合わせたお客さんは、鉄分の濃〜い男の人や地元のおばちゃん、サラリーマン風のおじさんたちだ。予想通り、列車が走り出すと先頭の窓にへばり付くカメラを持った男の人が数人。んん、やっぱり、この路線は、鉄ちゃん(鉄道好きの方)には人気の路線なのね。そういう自分もすっかり鉄子だけど!?
池田|本
池田町を出た列車は、のどかな風景が続き、心が癒される。車窓から何度もみえたこの黄色い畑は、多分かぼちゃかなにかの葉っぱが色づきだしたのではないかな。左の写真は大森駅から勇足駅の間の風景。

→こちらは、本別駅の駅名表。この路線には、銀河をイメージした絵が描かれている。

↓足寄駅の次が、こちら愛冠。駅舎のかたちが可愛いらしい!あいにく、このあたりから雨が強くなってきた。
 
本別|足寄|陸別       

陸別|置戸|訓子府|北見 ←置戸の手前あたりの車窓。雨が降ると、緑が生き生きしてくるようだ。

一緒の席になった男性は、60年ほど前、訓子府あたりに住んでおられたそうで、今回は、出張で帯広に来たついでに「ふるさと銀河線」に乗り、本当のふるさとを楽しまれたようだ。やはり「銀河線」が無くなるのは残念とおっしゃていた。訓子府ぐらいから、列車が寿司詰め状態になる程、たくさんの学生が乗ってきた。観光で乗っている私たちよりも、生活の一部となっているこの列車が無くなることを、学生たちはどう思っているのかな、等と考えてみたが、授業から開放され、友人たちとの楽しい会話が弾む彼らは、「まあ、無くなったらバスに乗るしかないよね〜別にいんじゃな〜い!」なんていう言葉くらいしか返ってこなさそうだった。実際自分もこの子たちと同じくらいの年齢の時には、わざわざ風景や雰囲気を味わうためだけに列車に乗ることなど考えられなかったし、そんなものかもしれない。ただ、何十年か経った頃には、この銀河線列車での出来事が、楽しかった友人たちとの思い出となって、懐かしく感じられる日がくるのかな〜等と、乗り合わせたおじさんとの会話を楽しみながら、ふと思った。北見に近づくにつれ、更に曇ってきた窓からは、住宅しか見えなくなってしまった。3時間の乗車時間は、普通列車にしては、とても早く感じられる不思議な路線だった。来年の4月までに、もう一回くらい乗りに来ようかな。
<プチ クイズ>
あなたは、いくつの駅名が読めますか!?(33駅)
池田・様舞・高島・大森・勇足・南本別・岡女堂・本別・仙美里・足寄・愛冠・西1線・塩幌・上利別・笹森・大誉地・薫別・陸別・分線・川上・小利別・置戸・豊住・境野・西訓子府・西富・訓子府・穂波・日の出・広郷・上常呂・北光社・北見
北見


北網圏北見文化センタ|
北見到着。次の列車が来るまで、1時間ちょっと時間があったので、今年の3月まで北海道教育大学教育学部函館校美術科の大学院生だった「小野寺さん」を訪ねようと、北網圏北見文化センターに向かうことにした。彼女は、今年の4月より、ここの学芸員として働き、すでに彼女の企画で展覧会も開催されたそうだ。学生の頃から、絵画はもちろんのこと、学生たちのリーダーさんとして、よく働いていた。また、去年1年間、函館美術館の臨時職員として、若い柔軟な感性で色々な意見を出し、美術界にも貢献したきたことが、この度の就職に繋がったのではないかと思う。5ヶ月ぶりにみる小野寺さんは、とてもしっかりした雰囲気で、きっと北見の職員からも可愛がられているのでないかな。実家から少し離れていて、たまにホームシックにもなるだろうけど、持ち前の責任感の強さで、今後も活躍して欲しいと思った。ジュース美味しかったです。ごちそうさまでした(*^v^*)/ 
    〜〜〜〜〜    後 半     〜〜〜〜〜
 北見 〜 網走  (特急 オホーツク)  乗車時間 49分
北見駅 さて、目指すは網走!と、タクシーで北見駅に戻ると、「ボールペンで行く ふるさと銀河線駅舎めぐり」と題した個展が開かれていたので、見ることにした。作家さんは、地元で絵を描かれている山宮さんという方で、今回は銀河線の全駅舎をボールペンで描いた作品を展示していた。どちらからですか、と尋ねられたので、函館からです!と答えると、「私も戦前函館に住んでいたことがあるんですよ!柏野小学校に通っていました」との事。柏野小学校はうちの店からすぐの所にあるので、なんとなく親近感がわいた。山宮さんは「函館か〜、懐かしいな〜。戦争がなければ、今も函館に住んでいたかもしれないな〜」等としみじみ昔のことを語られていた。戦争によって、たくさんの人の人生が変わったのだな〜とこちらもしみじみ。私の亡父は、4歳の年に樺太から船で引揚げてきた。生前お酒を飲むと「引揚げてくる船では、小さな赤ん坊がぐるぐると布に巻かれて、海にぽ〜んと捨てられていたんだよ。父さんは、それを見て、次は自分が捨てられるんじゃないかと、内心ドキドキしながら、黙って船底を見つめて震えていたんだ」と話していたのを思い出した。その時は、半分、父の作り話だろうと思っていたが、今年読んだ新聞記事で、実際に同じような体験記が載っていたのを見て愕然とした。全部本当だったんだ。たぶん海に捨てられたのは、お乳もろくにあたらず、弱って亡くなった赤ちゃんだったのだろう。自分は、本当の戦争を知らない世代だが、これから先も絶対あってはならないことだと強く思った。  
   山宮 喬也さん
北見|網走 網走行きの列車がホームに入ってきた。雨は相変わらずポツポツと降っているが、まだ、本格的な台風の影響は出ていないようだ。このまま、なんとかもって欲しいな〜。少し小腹が空いてきたので、朝買っていたお菓子をつまみながら、小冊子をぱらぱら読んでいると列車はあっという間に網走駅に到着した。昨日からひとつの列車にか〜るく3時間は乗っているので、50分弱が早く感じる体になってしまったようだ。慣れって恐ろしい(^^;)。駅に到着すると、まもなく店主からメールが入った。「キミの判断は正しかったわ。特急とかちとおおぞらは運休になるんだって、太平洋側はかなりひどいよ!」おお、やっぱり、昨日千歳で悩んで帯広廻りにしたのは正解だったんだ〜!!さっき乗ったばかりの「ふるさと銀河線」もあのあと全て運休になったらしいし、私って運がいいかも!あれ、待てよ。って事は、台風があんまりひどくなったら、これから帰りに乗ろうとしてる札幌行きのオホーツクも止まるっていう事だ〜。むむ、どうか、私の乗る列車だけは動いてくれますように!  (写真 車窓からみた女満別駅)
網走

網走市立美術館
駅を出ると、雨脚が強くなってきたので、すぐにタクシーに乗った。普段はほとんど利用しないのだが、今回は何しろ列車時間に合わせないとスムーズに進めないので、、、。網走市立美術館は、駅から割と近かった。館内は平日&台風近しの影響か、私の他に観覧者がおらず、ゆっくりじっくり観ることができた。木村捷司さんは、生前、うち(店)にもいらしていたが、素晴らしい作品を描かれている大画家さんなのに、ちっとも偉ぶらず、温厚なお人柄で、店主も大好きな画家さんだった。木村さんが亡くなった朝に、ご注文頂いていた木枠をご自宅に届けた店主は、後から訃報を聞かされ、ひどくがっかりしていた。亡くなって14年経った今でも、木村さんの確かなデッサン力と油絵らしいタッチ、鮮やかな色彩の絵は、とても印象に残っている。今回は、網走美術館に寄贈している作品(北方移民の資料)も観る事ができたので、あらためて「観に来れて良かった!!」と思った。会期は10月2日までなので、お近くの方は是非ご覧になるといいですよ!*札幌の「北海道開拓記念館」で、木村捷司さんの壁画も観られます。  
 木村捷司展パンフレット
 網走 〜 札幌  (特急 オホーツク)  乗車時間 5時間19分  2日目合計 9時間23分
網走|旭川|札幌 美術館を出てから、近くのデパートで買い物をし、駅に向かった。雨は少しずつ強くなってきた。もしも今乗ろうとする列車が運休になったら、網走で一泊するしかないんだな〜。雨のせいもあるんだろうけど、なんだか、網走は寂しい感じがするし、台風の最中に一人で泊まるのは避けたいなあ、、、などと思いながら、恐る恐る列車の到着時間を見ると、なんとか無事運転しているようでほっとした。でも、この後の列車2本は運休が決まったというお詫びの放送が流れた。やった〜!!ギリギリセーフだったんだ!列車に乗ると、車内は空いていて、二人掛けの椅子に一人で座れた。今日は、たくさん列車に乗ったし、あとは札幌に着くまでのんびりしようっと。でも、もしも台風が酷くなって列車が停車したら困るので、お菓子やジュースを少し多めに買っておこう。本を読んでいたら、車内販売がきたので籠を覗くと、予約販売の数量限定「遠軽名物かにめし」が一個、輝いて見えた。(実際は光ってないけど)お、これは私の為の「かにめし」かも!と勝手に思い、すぐにゲット!できたてのかにめしは、ほかほかしていて、蟹もしっとり。今まで食べたことのあった「Oのかにめし」は、なんだったんだ〜!というほどの衝撃的な美味しさだった。(好みは色々なので気にしないで下さい)今度、またこの列車に乗るときは、おこぼれをもらうのではなく、きちんと自分用に予約しようと思った(笑)列車は、何事もなく札幌に向かって走りつづけた。お腹が満腹になりウトウトしていると、車内放送が入った。「ただいま台風の影響で、風が強い区間がある為、徐行運転しています」寝ぼけ眼で外をみると、さほど木も揺れていないし、大丈夫そうだが、列車は20〜30キロほどの、のろのろ運転だった。この分だと、札幌到着が少し遅れそうだけど、ま、札幌まで行けば、あとはホテルに行くだけなので、大丈夫そうだ。      
  遠軽名物かにめし
札幌 札幌駅到着〜〜〜!今晩は、いつもお世話になっている、HOTEL DORAL(ホテルドラール)さんに宿泊予約しているので、桑園駅まで列車移動。と、思いきや、なんと今さっき通ってきたばかりの千歳で、線路上にある、風で倒れた木の撤去作業のため、小樽行きの列車がまだ何時に札幌に入ってくるかわからないという。またもや台風被害だ。でも、私の場合、列車を使わなくても移動できるので、すぐに駅を出てタクシーでホテルへ向かった。こんな夜半に、まだホームで待っている人たちは、何時になったら自宅に着けるのだろうか。今回ばかりは複雑な心境になった。ホテルに着くとフロントマンが「社長が心配していました。無事到着して良かったです。」という嬉しい言葉をかけて下さった。一昨日から、一人で見知らぬ街を歩いていたので、自分の事を思っていてくれた人がいたんだと思うと、嬉しさでいっぱいになった。少しホームシックになってるかもしれない。部屋に入って、まずはニュースで台風情報を確認。今晩から朝にかけて酷くなるとのこと。とりあえず、今日はお風呂に入って、ぐっすり寝よう。さすがに今日は、ベットに横になっても、列車の揺れのような感覚があるが、ニュースを見ているうちに眠気がおそってきて、気がつくと朝になっていた。


旅に出てから、はじめてのんびり起き出し、遅い朝食をとった。ここの朝食は私の好みにぴったりで、お気に入り。和食、洋食が選べるが、私はもちろん和食!煮物やおひたし、焼き魚、納豆、煮豆、とろろ芋、卵焼き、たらこ、すじこ、のり、サラダ、お味噌汁、、、と、かなりのボリュームだったので、さすがに納豆までは食べられなかった。一瞬、お持ち帰りも考えたが、列車で納豆の匂いはマナー違反なので、後ろ髪をひかれつつ残した(笑)。食後、社長さんとラウンジでコーヒーを飲みながら、おしゃべりを楽しみ、その後、今月(9月)のギャラリーどらーるの招待作家「渡辺貞之さん」の絵を鑑賞した。渡辺さんは、全道展会員、独立展会友、新ロマン派会員であり、深川市アートホール東州館館長でもある。以前、DORAL社長さんの奥様であり、作家の坂本順子さんの個展が深川アートホールで行われ、その時に、はじめて渡辺さんにお会いしたのだが、率直な感想は「館長さんって、こんなに働くものなんだろうか!」というものだった。また、穏やかな笑顔が印象的だった。今回は、画家渡辺さんの絵を観る事ができるので、とても楽しみだ。
札幌

ギャラリ|どら|る
      
                                 
↑不思議なメリーゴーランドかな        絵画の一部分(ボールをみつめる猫の姿が気になりました)↑
            
渡辺さんの絵には、悲しげに何か問い掛けてくるような、子供のまっすぐな眼差しが多くあり、一瞬どきっとすることもある。が、画面のちょっとした空間に犬や猫、うさぎなどがいたり、小さなトルソーがあったりと遊び心もふんだんに散りばめられているので、近くから見る発見と、遠くから見るメッセージの両方を楽しめる絵だった。
札幌
時計台ギャラリー
ホテルをチェックアウトし、次は時計台ギャラリーで開催されている「高橋靖子展」を見に行くことにした。高橋さんは、自由美術協会会員、全道美術協会会員である。会場に飾られている作品は、色鮮やかで、エネルギッシュ!お年を伺ってさらに驚いた。店主の義母と同じくらいの年齢なのに、こんなにパワフルな作品を作り出せるなんて!私はまだまだ修行が足りないなと自覚した。高橋さんとは、やはり坂本順子さん個展の際に、はじめてお会いし、今回が二度目の再会だった。展覧会も終盤で、少々お疲れ気味との事だったが、以前にお会いしたとき同様、とっても優しく言葉をかけて下さり、あったかい気持ちになった。左の作品は一番新しい作品で、遠めではわかりずらいが、近くに寄ると、日記風にいろんな事柄や言葉があちこちに書き込まれていて、とても興味深い作品だった。「一度で二度美味しい絵ですね」というと「結構言われます。そう言って貰えると嬉しい」とにこにこ話して下さった。まもなく、DORAL社長さんも見えたので、その後、予定に入れていなかった「川上りえ」さんの立体アートを見に、STV北2条ビルに同行させて頂くことにした。車で移動中「川上りえさんは、お若い方なんですか」と社長さんに尋ねると「いや、若くないよ。そうだ、ちょうど管理人さん(私)くらいかな」との答えが、、、。むむ、社長さん、せっかくならお世辞でも若いと言って下さいよ〜と食い下がると「嫌々、年齢はいっていないけど、芸術家としては、もうベテランだという意味だよ。年をとっていたって、まだまだ若い作家はたくさんいるからね」と、フォローなのか、本気なのかわからない言葉がかえってきた。そうか、そういう意味ね!と納得しかけた瞬間、助手席に乗っていた、私より確実に若い男性社員の「ぷぷっ!」と噴出す笑い声を聞き漏らさなかった。う〜ん、やっぱり現実は厳しいの〜(^^;)
札幌
S
T
V

2条ビル
STV北2条ビルのエントランスアートには、川上さんの大きな作品がど〜んと展示されていて、あまりの迫力に驚いた。作家紹介の資料を見ると、とてもこんなごつい作品を作る人には見えない華奢な女の人が載っていて、またまた驚いた。川上さんは、石狩在住で、世界でもアートを発信するほど有名な作家さんである。右の写真は、DORAL社長さんの説明に耳を傾ける管理人で、社長さんの指差す大きなオブジェが川上りえさんの作品。私たちが立っている後ろにある四角いオブジェも作品。特に印象的だったのは、道路側に面して設置していた「かたつむり」を思わせる巨大な作品だった。世の中には、いろんな才能をもった方がいるんだな〜と妙に納得。やっぱり、たまには札幌に出て、新しい空気を吸うのも大事だね。
札幌 久しぶりに展覧会を3件もはしごして、大満足。その後、大先輩友人のお見舞いにでかけた。病院では、あまり長居できないのはわかっているのだが、この方とお話すると、どんどん話が膨らんでいって、時間が経つのが早く感じられる。いつもほんわかニコニコ笑顔で人を癒してくれる先輩友人。突然の病気発覚で落ち込み、眠れぬ日々も何度もあったのだろうが、会うとそんな事を微塵も見せずに、前向きに治療に専念され、かえってこちらが元気をもらうようだ。自分の父が突然重い病気になった時も、この世には、神様も仏様もいないのかと恨んだが、やはり大切な人が苦しい思いをするのは、見ているこちら側も切なくなってしまう。でも、人間くよくよばかりしていては、楽しいことや嬉しいことも見逃してしまうのだろうから、今自分にできる精一杯のことをやるしかないんだなとあらためて思った。先輩、一日も早く病気を克服して、また一緒にショッピング、楽しみましょうね。
 札幌 〜 八雲  (特急スーパー北斗)  乗車時間  約2時間   3日目合計 2時間
札幌|八雲 そろそろ、帰りの列車の時間がせまってきた。ちょっとだけ生地のカナリヤさんに立ち寄り、布を物色。でも急いでいる時は、やっぱり布選びは向かない。何も買わずに札幌駅へ向かう。ジュースを買い列車に乗った。帰りはまあまあ混んでいた。しかし、昨日までの台風が長引けば、こんな風に無事帰れたかどうか、、、今回の旅行での最後の列車に無事乗れたのが、なんとも嬉しかった。安心してどっと疲れが出たのか、何度も頭がガクガクっとなるほど船を漕ぎ漕ぎ、気がつくとあっという間に長万部だった。帰りは、店主が八雲まで車で来ているので、残りの乗車は約20分。列車旅もあと少し。結局、3日間で、列車に乗った時間は、17時間15分程だった。1日目の出発時間が夕方5時近くだったのだから、実質移動時間は50時間程なので、睡眠時間を差し引くと、一日の半分は、列車で過ごした計算になる。今まで旅した中で、一番長く列車に乗ったような。やっぱり北海道は、広いな〜。     
 八雲 〜 函館   マイカー  1時間ちょっと      3日間列車乗車合計 17時間15分  
八雲|函館 八雲駅到着。駅を出て店主を探すが見つからない。えっ!?もしかして、さっき、寝ぼけてメールをやりとりしていたから、待ち合わせの駅を間違えたかな〜(?O?;)駅前には、タクシーが数台並んでいたが、さすがに八雲から函館まではもったいなくて乗れないし、、、。困った、どうしよう〜。と思っていたら、まもなく1台の車が急いで駅前に入ってきた。降りてきたシルエットを見て、ほっ!店主だ〜。「いや〜、ごめんごめん、本屋さんで立ち読みしてたら、ちょっと遅れちゃった〜。待った〜!?」だって。待ったのは、5分くらいだから、列車に乗った時間に比べれば全然短いけど、くら〜い駅前で、ぽつんと一人待っているのは心細かったよ〜!!でも、あとは、車のシートに座っていれば、自宅まで連れてってもらえるのだから、あんまり責めないでおこう。車に乗ってからは、旅であった事をぺらぺらしゃべったが、店主にあれほど頼まれていた「銀河線のキーホルダー」を買い忘れたことを言うのは、2、3日後からにしようと密かに思う管理人だった。今回の旅は、結構美術がらみの旅だったが、次回、機会があったら、温泉旅館にの〜んびり泊まるのもいいな〜。皆さんは、どんなところを旅したいですか。   
 おまけ 文中のプチクイズの答えがおわかりの方、メールお待ちしています!正解の方には、ささやかなプレゼント!?お送りします!(銀河線33駅の全駅名の読み方)
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