どんこう列車ぶらり旅〜姉妹編〜

朝早く、姉と二人で苫小牧発岩見沢行き普通列車に乗る。苫小牧駅構内には、夏の甲子園で頑張った駒苫の勇姿が今でもみられ、いつもは涼しい苫小牧の夏がどれほど熱くなったかが垣間見られた。それにしても電気でライトUPされた立派な看板まで設置したJR北海道苫小牧は駒苫に負けないぐらい頑張ったようだ!?
                 
*クリックすると大きな画像でごらんになれます!

キヨスクでおやつと飲み物を調達。一人旅だとちょっぴり心細いが、気心が知れてる姉となら、どんこう列車も苦にならない。
おしゃべりしてたら、すぐに岩見沢到着!ここで岩見沢発旭川行きの普通列車にのりかえ。

美唄では、田んぼも少しずつ色づきはじめた様子。苫小牧から岩見沢あたりまでは快晴だったが、その後少しずつ雲が多くなってきた。深川は晴れてたらいいな〜。
 
        姉と妹の図↑(似てる?)
     私の方が全体的にちょっと大きい!

旅の目的地、深川に到着〜!去年の6月、画家 坂本順子さん(今年3月にご逝去)の展覧会の飾りつけに初めて訪れた深川駅横の「アートホール東洲館」に、日本画家「北口さつき展」を観に来るのが今回の目的だった。北口さんは、高校の教師をされながら、公募展で数多く受賞されている日本画家さんだ。以前からとても興味がありながら、なかなか本物の作品を目にすることがなかったので、ワクワクしながらじっくり鑑賞。(詳しくはこちらをクリックしてね!→北口さつき展
 

              
姉は、あまりこうした展覧会に来ることがないので、作品の大きさに驚き、また、北口さんの独特の世界にすっかりひきこまれた様子で、「お姉ちゃんは、これとこの作品が好きだな〜。この作家さんは、時計やひまわりが絵の中に入っていることが多いね」などと姉なりの感想をのべていた。

通子夫人に撮っていただいた管理人の写真
全部の作品を見終わった頃に札幌のDORALの社長さんから電話が入り、近くにある「うなかがめーゆ美術館」まで館長さんに送ってもらうよう伝えてあるから行ってごらんと言われた。恐る恐る館長さんのいる部屋へ行ってみると、見慣れた渡辺さんの顔がみえた。渡辺貞之さんは深川市立のアートホール東洲館館長でもあるが、全道展会員で独立展会友でもある、ばりばりの画家さんだ。お会いするのは今回が2回目、きっと私のことは忘れているだろうなあと思いながらも社長さんから言われた通り、うなかがめーゆへ行きたい旨を伝えると快く愛車ビートに乗せてくれ、奥様の待つうなかがめーゆまで送って下さった。最初の会話では、どうも話が噛みあわなかったが、途中から順子さんの個展の飾りつけ云々の話をしているうちに思い出したらしく、「あれ、君そうだ!あの時来たね。そうかそうか〜!」とやっと話がつながりほっとした頃に、順子さんが大好きだった「うなかがめーゆ美術館」に到着した。
      
渡辺さんの奥様は、私が来ることを知っていた様子で、ニコニコと歓迎してくださった。さっきも書いた通り、ここは渡辺さんの奥様がやっていらっしゃる私設美術館で、アートホール東洲館で行われる展覧会と同時開催し、こちらにあう作品(小品が多いかな?)を展示することが多いようだ。美術館内も通子夫人が独特の世界でプロデュースしていて素敵だが、何と言ってもご自宅と美術館の間にあるお庭がセンス抜群で、さりげなく置かれているアイディアあふれる芸術品も見逃せません!こちらでぼーっと過ごすと心も穏やかになりますよ〜。もしもお近くにいかれる方は、訪問してみてください。
 
       

     
うなかがめーゆの素敵なお庭

駅で一人待たせてしてしまった姉と合流し、また岩見沢駅へとひきかえす。本当は深川の前回入ったことのあるお蕎麦屋さんで昼食をとろうと思っていたが、結局帰りの列車時間が迫ってしまったので、「何か食べ物買っておいて〜」と姉にメールを入れていた。駅につくと、だんなさんへのお土産(お酒)と駅弁、おにぎり、飲み物が入った小さな紙袋を抱え、椅子にちょこんと座っている姉が見えた。「すっかりお待たせしてごめんね〜おまけに食べ物まで買わせちゃって〜」と謝ると、全然構わないよ!と優しい態度。お、人間ができている。昔(子供の頃)は、末っ子の私に結構きびしくあたっていたのに、年をとると人間まるくなるんだな〜などと、人を待たせておきながら罰当たりなことを考えていると、ホームに列車が入ってきた。
帰りは、岩見沢駅で小樽行き快速列車に乗り換え、札幌で夕食をとることにした。来るときに乗った、昔ながらのボックス席と違い、快速列車は通勤客がたくさん乗れるようシートが横に一列のみ(ロングシート)でやっぱり都会に行く列車は違うな〜などと、すっかり田舎者気分になっていた(笑)

快速は名前通りで、あっという間に札幌に到着!さてさて、札幌では今度こそ美味しいものをごちそうしなければ!と姉のリクエストを聞いてみると、「まずはビール!&辛いものだね〜!」と私の好みとは真逆のリクエスト。血液型は同じなのに、やっぱり好みは違うものだ。そこで、D丸のレストラン街に行き、大衆アジアン飯店に入ることにした。席に着くなり、すぐさま ビール・マーボー豆腐、サーモンとアボガドの生春巻き、海老の冷製フォーを注文し、テーブルはいっきに賑やかになった。普段、写真が苦手な姉も自分の好きなビール&辛い物を目の前にすると、途端にご機嫌になり笑顔をむけてくれる。辛くないから一口食べてご覧といわれ、マーボーを口にするが騙された!普段甘口しか食べないのだから無理もない。お水をガブガブ飲んでなんとか復活、無理は禁物だ。気をとりなおして生春巻きやフォーを食べてみると、辛さもなくパクパク食べられた。巷では、この「フォー」とやらがヘルシーで女性に大人気らしい。同じフォーでも黒革上下でサングラスの「フォー!」ではありませんよ!ちょっと古いか。(笑)
        ご機嫌で写る姉

お腹もいっぱいになり、満足しながら苫小牧行き普通列車に乗り込む。列車内は学校帰りの学生や仕事帰りのサラリーマンでごったがえしていたが、なんとか前と後ろの別々の席に座ることができた。千歳あたりまでくると車内も空きだし、一緒に並んで座ることができた。「今日は楽しかったね〜!食事も美味しかったし、素晴らしい絵も見られたし〜!」と、いつもにまして目尻の下がった姉の顔は頬に赤みが差し満足気だった。本当は一人寂しく行くはずの旅行が二人になって楽しさが二倍になったのだから、こちらこそ姉に感謝なのだ。一人で行く旅も気軽で楽しい面もあるが、美味しいものを食べたり、素敵なものを見たりしたときに、共感できる相手がいる旅もやっぱり楽しいと思った。姉の家に戻ると留守番していた愛猫「チコちゃん」が玄関で出迎えてくれた。バッグを置くと、早速匂いを嗅ぎ嗅ぎ「どこへ行ってきたの〜!?」というように「にゃ〜!」と一声鳴き、私達二人の顔を見比べていた。一緒に連れていけなくて残念だったけど、おりこうさんにしていたご褒美に、美味しい猫缶をもらい彼女なりに満足したようだ。次の旅は、どこへでかけようかね〜と、足をさすりながら一息ついた姉。お互い体力つけとかなきゃね!(笑)時間がゆっくり流れるどんこう列車の旅も楽しいと思う管理人でした。あ、お姉ちゃんごめん。結局札幌でもご馳走になっちゃたm(。。)m

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