土壁について 説明
(つちかべ 日本壁)
多孔質材料である土壁は梅雨時期には空気中の湿気を吸い込み、真夏の暑い時期には、
暖められた壁内の水分を外部に蒸発させる性質があります。このときの気化熱で室内が
冷やされ、輻射熱の少ない涼しい環境がつくりだされます。
夏の快適さは温度だけでなく湿度が大きく関係しています。吸放湿性のある粘土や木材は、
空気中の湿度が高いときは水分を取り込み、乾燥しているときは水分を放出して室温を一定に保つ
働きがあります。
壁に用いられる壁土には空気中の水蒸気を取り込むのにちょうど良い大きさの孔がたくさん
あいているため、優れた吸放湿性があります。
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