県内の採集データ
高橋雅弥(秋田県の蝶)より 

チョウ類116種

1998,10,10掲載
2000,7,19更新

@セセリチョウ科…15種
1.チャマダラセセリ
(年2回・5上〜6月、7〜8月、県北内陸部に分布)
2.ミヤマセセリ
(1回・由利4月中、4下〜5下、山間部6下、低山帯に多く、早春に見られる)
3.ダイミョウセセリ
(2回・5中〜6、7〜8月、低山帯、特に渓流沿いの山間部に多い)
4.アオバセセリ
(2回・5上〜6、7〜8月、個体数は少ない)
5.キバネセセリ
(1回・7中〜8月、山地に見られるが時には平地にも、採集が難しい)
6.ギンイチモンジセセリ
(1回・5下〜7月、イネ科植物の多い台地上の草原や丘陵地に多い)
※ホシチャバネセセリ
(1回・7〜8月?、大館市からの記録があるが、標本を確認していない)
7.コチャバネセセリ
(2回・5下〜6、8〜9月)
8.スジグロチャバネセセリ
(1回・7〜8月、大館市・田沢湖町で記録)
9.ヘリグロチャバネセセリ
(1回・7〜8月、カシワやナラ類の葉上に多く、山頂に集まる)
10.コキマダラセセリ
(1回・6下〜9月、山間地に多産するが、県北部では平地にも)
11.ヒメキマダラセセリ
(1回・7上〜8月、山間地に多産するが、県北部の平地には見られず)
12.キマダラセセリ
(1回・7上〜8月、男鹿以南に多く、県北は稀)
13.オオチャバネセセリ
(3〜4回・6中〜7、8〜10月)
※チャバネセセリ
(大館市・本荘市の記録は近似種との誤認か?)
14.ミヤマチャバネセセリ
(2回・5上〜6、7〜8月、内陸部に比較的多い、夏型は少ない)
15.イチモンジセセリ
(9月中から多産するが、それ以前は非常に少ない、6・7月にも採取)

Aアゲハチョウ科…11種
16.ギフチョウ
(1回・4〜5月,象潟町の同種はウスバサイシンを食草とする)
17.
ヒメギフチョウ(1回・4〜5月、各地に点在し、多産地も多い)
18.ウスバシロチョウ
(1回・5中〜6月、内陸部では平地に多産)
19.ジャコウアゲハ
(2回・5〜6、7〜8月、県北では能代市のみ)
20.アオスジアゲハ
(2回・5〜6、7〜8月、象潟町)
21.
キアゲハ(4〜5回・5〜6、7〜8月、平地から高山の山頂まで分布)
22.アゲハ
(3〜4回・4〜5、7〜8,8〜9月、秋田市以南の海岸部に多いが、内陸部には少ない)
23.オナガアゲハ.(2回・5〜6、7〜8月)
24.クロアゲハ(2回・5中、7中〜9月、北限域は北秋田郡〜大館市だが、青森で幼虫が見つかったという)
25.モンキアゲハ
(男鹿市椿で採集、迷チョウ)
26.カラスアゲハ
(2回・5中〜、7〜8月、山地・平地に多産)
27.
ミヤマカラスアゲハ(2回・4〜6、7〜9月、山地に多い)

Bシロチョウ科…8種
28.ヒメシロチョウ
(2〜3回・4下〜5、7中〜8,9上月)
29.キチョウ
(数回・7月中〜)
30.ツマグロキチョウ
(記録は秋田市だけ、迷チョウか?)
31.スジボソヤマキチョウ
(1回・6下〜7月・成虫越冬)
32.モンキチョウ
(数回・5中〜10月)
33.ツマキチョウ(
1回・4下〜5月中、林辺に多い)
34.モンシロチョウ
(数回・4上〜10月末)
35.スジグロシロチョウ(2回・4下〜、6月下〜連続的)
36.エゾスジグロシロチョウ(数回・4〜9月)

Eシジミチョウ科…32種
37.ウラゴマダラシジミ
(1回・6〜8月、大館市・鷹巣町・田沢湖町)
38.ウラキンシジミ
(1回・7月、太平山・森吉山・駒ヶ岳等の山地、個体数は少ない)
39.ムモンアカシジミ
(1回・7〜9月、横手市・東成瀬村に産する、秋田市・田沢湖町・山本町で目撃)
40.アカシジミ
(1回・6〜8月)
41.キタアカシジミ
(峰浜村・田沢湖町で記録)
42.ウラナミアカシジミ
(1回・6下〜8月、クヌギ、コナラ、ミズナラカシワ林に)
43.オナガシジミ
(1回・7中〜9月、大館市・東成瀬村・田沢湖町・横手市・湯沢市等で、局所的)
44.ミズイロオナガシジミ
(1回・6下〜9月)
45.ウスイロオナガシジミ
(1回・7〜9月、太平山・東成瀬村に各1個体、森吉山は多産)
46.ウラミスジシジミ
(1回・7〜9月、秋田市・大館市・鷹巣町・大曲市・横手市・森吉町・湯沢市等)
47.ウラクロシジミ
(1回・6中〜8月、秋田市・八幡平・増田町・山内村・雄勝町等)
48.ミドリシジミ
(1回・6下〜9月、全県下の湿地のハンノキ林)
49.メスアカミドリシジミ
(1回・6下〜8月、太平山一帯や山地)
50.アイノミドリシジミ
(1回・6〜9月、太平山一帯、平地でも、早朝に飛ぶ)
51.フジミドリシジミ
(1回・6中〜9月、山地のブナ林)
52.ウラジロミドリシジミ
(1回・7〜8月)
53.オオミドリシジミ
(1回・6下〜9月、県内の雑木林に広く分布)
54エゾミドリシジミ
(1回・6下〜8月、大館市岩神山・森吉山は多産)
55.ハヤシミドリシジミ
(1回・6〜9月)
56.ジョウザンミドリシジミ
(1回・7上〜9月,山地のミズナラ林に多い)
57.トラフシジミ
(1〜2回5上〜7、7〜8月)
58.カラスシジミ
(1回・7〜8月、奥羽山脈沿いの山間地で数回の採集例)
59.ミヤマカラスシジミ
(1回・7末〜8月、湿地や浅い谷間)
60.コツバメ
(1回・4中〜6月、低山帯〜深山)
61.ベニシジミ
(数回・5上〜、6〜10月)
62.ゴイシジミ(3〜4回・5下〜10月)
63.クロシジミ
(1回・6下〜8月)
64.ウラナミシジミ
(8下〜9上、9下〜10月、アズキに発生する場合が多い)
65.ヤマトシジミ
(数回・7〜8月、個体数は少なく、少数が越冬か?)
66.オオゴマシジミ
(1回・7〜8月、極めて少ない)
67.ルリシジミ
(数回・4上〜、6中〜月、盛夏は少なく、春秋に多い)
68.スギタニルリシジミ
(1回・4下〜5月上、山地に多産)
69.ツバメシジミ
(4〜5回・5上〜、7〜10月)
ヒメシジミ
(雄勝で湯沢市沼倉氏の採集記録あり。大館市に産するというが、確認できず)
※ゴマシジミ、オオルリシジミ(採集記録はあるが、確実な標本は見つからず)

Cテングチョウ科…1種
70.テングチョウ
(1回・7〜8月,田沢湖以南の奥羽山脈沿い)

Dマダラチョウ科…1種
71.アサギマダラ
(2回・5中〜、7〜8月)

Fタテハチョウ科…32種
72.ウラギンスジヒョウモン
(1回・7〜9月、草地)
73.オオウラギンスジヒョウモン
(1回・6月下〜、林辺の草花やミズキの花に集まる)
74.ヒョウモンチョウ
(1回・6〜8月、八幡平、田沢湖)
75.コヒョウモン
(1回・7〜8月、大野台で採集された)
76.ミドリヒョウモン
(1回・6下〜9月、林辺に多く、夏期は山間に多い)
77.クモガタヒョウモン
(1回・6中〜9月、盛夏は山地でしか見られない)
78.メスグロヒョウモン
(1回・6下〜9月、林辺に多い)
79.ウラギンヒョウモン
(1回・6〜9月、各地の草地に多く、早いものは5月中旬から)
80.オオウラギンヒョウモン
(1回・7〜9月、近年ほとんど採集記録がない、絶滅状態か?)
81.ギンボシヒョウモン
(1回・7〜8月、湯沢市で採集記録)
82.ツマグロヒョウモン
(迷チョウ)
83.イチモンジチョウ
(2〜3回・6〜7、8〜9月末、各地に多産)
84.アサマイチモンジ
(2回・6〜7、7〜8月、各地に多産するが、いずれも少ない)
85.コミスジ
(3〜4回・5上〜6、7〜8月)
86.ミスジチョウ
(1回・6〜7月、太平山周辺)
87.オオミスジ
(1回・6〜8月、内陸部の梅などから発生するが、海岸部では見られないと言う)
88.フタスジチョウ
(1回・6〜7月、湯瀬で記録)
89.ホシミスジ
(1回・6〜8月、象潟町で記録あり)
90.サカハチョウ
(2回・春型5〜6、夏型7〜8月、山間に多い)
91.キタテハ
(2〜3回・7上〜8,9下〜10月成虫越冬→5〜6月出現、平地に多い)
92.シータテハ
(2回・7〜8,9〜10月、成虫越冬→5〜6月出現、山間地に分布する)
93.エルタテハ
(1回・8〜9月成虫越冬→4〜5月出現、奥羽山系の高地)
94.ルリタテハ
(2回・7〜8,8〜10月、成虫越冬→4〜5月出現、全県下に産する、積雪期でも気温が高いと飛翔する)
95.キベリタテハ
(1回・8〜9月成虫越冬→4〜5月出現、山地性)
96.ヒオドシチョウ
(1回・6中〜7月上、成虫越冬→4〜5月出現)
97.クジャクチョウ
(2回・7月、8〜9月成虫越冬→4〜5月出現、2/27・気温5℃・積雪1.5b上で見た)
※ヒメヒオドシ
(目撃されているが、確実な記録はない)
98.ヒメアカタテハ
(数回・6〜10月、成虫・卵越冬→4〜5月出現)
99.アカタテハ
(数回・6〜10月、成虫越冬→4〜5月出現)
100.メスアカムラサキ
(迷チョウ)
101.スミナガシ
(2回・5〜6、7〜8月)
102.コムラサキ
(2回・6中〜、8〜9月、山間部では1回か?)
103.ゴマダラチョウ
(2回・6月、7〜8月、県南に多く、県北になしというが、太平湖畔で目撃した)
104.オオムラサキ
(1回・7中〜8月、食草はエノキ、エゾエノキ)

Gジャノメチョウ科…12種
105.ヒメウラナミジャノメ
(3〜4回・5下〜7,8〜10月)
106.ベニヒカゲ
(1回・7〜9月、和賀岳・朝日岳連峰・鳥海山)
107.ジャノメチョウ
(1回・7〜8月)
108.ツマジロウラジャノメ
(2回・6〜7、8〜9月、局所的)
109.ヒメキマダラヒカゲ
(1回・7〜9月)
110.ヒカゲチョウ
(1回か2回かは不明、田沢湖町で新発見、食草はチシマザサ)
111.クロヒカゲ
(3〜4回・6〜9月)
112.オオヒカゲ
(1回・7〜8月、秋田市以北に多い)
113.キマダラモドキ
(1回・7〜8月、田沢地方、鬼首峠の記録あり)
114.ヤマキマダラヒカゲ
(2回・5〜6、7〜8月)
※サトキマダラヒカゲ
(最近の研究では前者と分けるが、県内では極少)
115.ヒメジャノメ
(3〜4回・6〜7,8〜9月)
※コジャノメ
(大館市に多いと聞くが未確認)
116.ウスイロコノマチョウ
(迷チョウ)

   

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