2001,6,12掲載 今週の話題バックNo.35 2001,5,1〜5,31

5月31日 北東北横断道期成同盟会総会

 青森県八戸市から本県能代市までを結ぶ八戸・能代間北東北横断道路整備促進期成同盟会(会長・佐藤洋輔鹿角市長)=秋田、青森両県の32市町村加盟=の総会が29日開かれ、13年度事業計画、予算を原案を通り承認、役員改選を行った。また、道路特定財源制度の堅持を求める緊急決議を満場一致で採択した。事業計画は計画ルート上の北奥羽山脈に位置する来満峠を貫通する「世紀越トンネル」(仮称)の計画実現などを内容とした国、県への要望活動が中心。
 北東北横断道路整備促進期成同盟会の要望ルートは、八戸市から国道104号を南下し、田子町夏坂から鹿角市十和田大湯までの短絡路線。さらに同路線から国道103号を南下し、比内町の国道285号から鷹巣町小森へ。そこから、あきた北空港アクセス道の東西線を抜けて、国道7号から能代市に到達する延長158.5`のルートを設定している。
 要望事項の目玉は青森県田子町の国道104号から、本県鹿角市十和田大湯の国道103号に到達する大湯田子線の整備促進。ルート上の県境には、北奥羽山脈に位置する来満峠があり、この峠に世紀越トンネルの貫通を目指す。
 大湯田子線の計画ルートは延長16.7`。このうちトンネル部分の延長は1.2`で、秋田、青森両県に各0.6`の整備を求めている。田子町から十和田大湯に至る従来の路線は延長32`で、狭あい、急こう配、急カーブが続き、特に冬期間の通行には困難をきたしており、交通事故の懸念もある。
 大湯田子線の整備が実現すると、距離は現在の約半分、時間にして約30分短縮。路線標高は現道424bに対して計画ルートは220bとしており、急こう配が相当緩和される。

5月30日 阿仁川のアユ遡上概況

 水田に水が引かれ、雪代が治まると共に川の水はすっかり落ち着きを取り戻して、夏の装いになって来た。そろそろ鮎の遡上が待ち遠しい時季となったが、アユ釣り情報で全国的に有名なサイト「あきた阿仁川」(菊地釣具店提供)によると、天然遡上は今シーズンも好調のようで、楽しいシーズンが予想されそう… 以下、「あきた阿仁川」より。

 今年の天然遡上は早めで、先発隊は阿仁川下流部合川地区に到達している。高長橋下、阿仁川橋下、新田目地区ではまだ川いっぱいではないが、かなりの数の魚影が確認される。しかも昨年と比べて型が良いようだ。合川地区の阿仁川橋から観察した限りでは体長13〜14a位だ(採捕して計測したわけではないが)。先発隊が能代港から川に入ったのがゴーデンウィーク後頃だとすると、この頃の大きさが5〜6a、大きいもので9.5aほどだったから、3週間程で 3aぐらい大きくなったことになる(あくまでも推定)
 今後、夥しい数の小鮎が能代の河口から 米代川に絶え間なく入っている。

5月29日 “虫送り”行事「カンカン・ブー」

 火を付けた“たいまつ”を手に水田の畦を歩き、稲を食い荒らすクロカメムシを集めて海に流し、豊作を願う伝統の“虫送り行事”「カンカン・ブー」が27日、和歌山県串本町高富で行われた。地元の小学生等30人が海岸までの約1.5`をゆっくりと歩き、集めた虫を乗せた「虫送り船」が波間に消えるのを静かに見送った。
 鉦(かね)をカンカンと叩き、ホラ貝をブーと吹き鳴らすことから「カンカン・ブー」と呼ばれていると言う。源平合戦で活躍した武士・斉藤実盛が、稲株につまずき転倒したところを斬り殺されたことで稲を恨み、クロカメムシに化けて、稲を荒らすようになったと言う伝説から「武士」と「虫」を掛けて「虫送り」とも言われている。
 午後6時すぎ、地区の中央に集まった小学生等は、たいまつに火を灯し、同地区水利組合の松下徳次郎組合長を先頭に、「実盛様のお通り、よろずの虫やお供」と唱えながら、海まで歩いた。

 以上は、和歌山県から届いた「虫送り」の伝統行事だが、源平合戦の故事は別としても、当地の「虫送り行事」とそっくりで、日本の稲作文化というのは、よく似通ったものだとつくずく思う。
 多分、神仏混淆時代に熊野で修行を積んだ、“修験者”や“山伏”達が、全国に伝えたものだろう。阿仁地方の神社仏閣の別当を務めた“山伏”達は、京都醍醐寺三光院や甲賀の岩本院を先達として入峰したものがほとんどで、吉野・熊野地方の習わしや宗教儀式を全国に伝えている。

5月28日 果樹園でのカメムシ多発注意報

 秋田県病害虫防除所は25日、農作物病害虫発生注意報第1号を出し、果樹園でのカメムシ発生に対する注意を呼び掛けた。
 同防除所によると、県内の広い範囲の果樹園で、果樹に害を与えるクサギカメムシ、チャバネアオカメムシの成虫が飛来している。本年は特にクサギカメムシの越冬数が非常に多く、越冬後の成虫は5月上旬頃まではスギなどの樹木に多数寄生していたが、5月中旬頃から離脱・分散して果樹園への飛来を開始した。
 5月下旬現在、カメムシはヤマザクラなどの樹木に多数寄生しているが、これらの樹木の果実が劣化や落果した後は、果樹園への飛来がさらに増え、被害も増加する可能性が高い。
 被害程度は園地や樹木によって差があるが、本年の飛来は山際や雑木林の隣接園だけでなく、多くの園地で容易に確認されている。
 同防除所は、成虫が次々に飛来する園地では、適性使用基準を守った上で殺虫剤を散布することを呼び掛けている。

5月27日 「水辺の公園」が完成 合川町木戸石地区

 合川町の木戸石地区で整備が進められていた農村公園が完成した。公園の正式名称は「木戸石水辺環境公園」で、人工のせせらぎや池、地域農園を設けるなど、自然環境を生かしたつくりとなっており、新たな憩いの場として人気を集めている。
 同事業は木戸石川の改修工事に伴うもの。8年度から、国の農村総合整備事業を導入し、農村公園の整備が行われていた。場所は県道木戸石鷹巣線と町道大野台中央線の十字路付近で、松ケ丘から木戸石方向に向かって十字路手前の右側の約15,000u。
 整備は、▽水辺周辺環境整備▽集落緑化施設整備▽集落農園整備の三つが大きな柱。コンクリート護岸となっていた川岸を自然の丸石など使った自然復元型の護岸とするなど昔ながらの景観を復元。このほか、グラウンドゴルフなどができる広大な芝生広場、あずまや風の休憩所や各種遊具、水生生物の飼育などができる自然観察ため池やせせらぎ水路、集落農園など住民が気軽に使用できる設備を設けている。
 自然観察ため池は、学校完全週5日制実施に向け、農水省と文部科学省の連携で進められている「あぜ道とせせらぎづくり推進事業」の指定を受けて行われたもので、農業用水路などを子どもたちの遊び場や自然観察の場に活用しようという趣旨。
 せせらぎ水路は、木戸石川から水を園内に引き込み、敷地内に小川を張り巡らせたもので、水路の途中には大小5つの池が設けられている。池は最も大きなものでも深さ1mほどで、小さな子どもでも安全に水遊びができるように配慮したものとなっている。

5月26日 太平湖「湖水開き」

 森吉山観光開発(株)主催の「太平湖・湖水開き」が、6月1日行われる。松橋町長等が、午前9:30から太平湖グリーンハウス前で神事を行い、シーズン中の遊覧船運航などの安全を祈願した後、10:00からオープニングセレモニーとして鏡割りと振舞酒のサービス、10:30には遊覧船第一便の出発式などを予定している。

5月25日 平成12年森吉町の死因別調査(死亡者93人中) 

@ガン;27人(29%)…肺ガン8,胃ガン6,肝臓ガン・膵臓ガン各3,
A肺炎;21人(22.6%)
B脳血管疾患・心疾患;各14人(14.4%)
D老衰・不慮の事故・自殺;各3人
その他;9人

5月24日 妻に暴行、逮捕 

 森吉警察署は22日午後10時20分、同居の妻に殴る、けるの暴行を加え全治5日のケガを負わせたとして、森吉町米内沢の食堂経営の男(47)を傷害容疑で逮捕した。
 森吉署によると、この日午前10時頃、妻(42)が無断外出したことに腹を立て、食堂内で左太股打撲(秋北新聞報道、他紙は胸部打撲と報道)などの傷害を加えた。妻はこれまでも数回暴行を受けており、たまりかねて警察に届け出た。
 23日の魁紙報道で事件を知った町民は、「米内沢の食堂って、どこ?」と噂が広がり、中には“夫47歳・妻42歳”との報道を頼りに心当たりを探し、「本日、休業」の張り紙を見つけて、該当者を特定した人もいたとか…?

5月22日 日沿道ルート案(鷹巣―大館間)、空港起点の16.6キロ 

 県は21日、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の基本計画区間になっている鷹巣―大館間について、都市計画決定のための原案になるルート案を明らかにした。ルート案は国土交通省から県に示されたもので、これにより同区間は事業化に向けて一歩前進した。県はルート案を基に、都市計画案の公告・縦覧、環境影響評価(アセスメント)準備書の公告・縦覧を来月中旬ごろに実施する予定。
 ルート案では、大館能代空港付近を起点とし、大館西道路(一部未開通)に接続するまでの延長約16.6`。4車線で、設計速度は100`。インターチェンジ(IC)は、「あきた北空港IC」(鷹巣町脇神)、国道105号との交差地点の「鷹巣IC」(同)、大館南バイパスとの交差地点の「大館南IC」(大館市根下戸新町)=いずれも仮称=の3ヵ所が設けられる予定。
 鷹巣―大館間は、アセスの方法書の公告・縦覧を11年12月から12年1月まで実施。アセス準備書と都市計画案の公告・縦覧などを経て、アセスと都市計画案が県都市計画審議会に諮られる。
 事業主体や着手時期などは未定。国土交通大臣の諮問機関である社会資本整備審議会の結論などを踏まえた上で決まる。
 県内の高速道路では、日沿道の基本計画区間になっている二ツ井―鷹巣間(18`)と象潟以南(県内は9`)、東北中央自動車道の予定路線区間になっている雄勝IC以南(同11`)の計3区間が、まだ事業化の具体的なスケジュールが決まっていない。
 寺田典城知事は同日の会見で、「(アセスでは)大気や騒音、振動などの心配は少ないと思うが、オオタカなどの調査をしっかりやりたい」と述べた。

5月22日 田植え終わる 

 好天に恵まれ、この土日で田植え作業がほぼ終了した。今年は春先から好天が続いたため田起こし作業が例年より一週間以上も早く始まり、その後も雨が降らずに好天続きだったので、ハウス内の苗も順調に生育した。
 去る5月12日から始まった田植え作業も僅か一週間で終了したが、引き続き天候に恵まれたため本田移植後の苗の生育もすこぶる順調の様子。何処の田圃にも人影が見えなくなった。

5月21日 農村物価指数、前年比6.5%減 

 東北農政局秋田統計情報事務所は、昨年の県農村物価指数を発表した。それによると、平成7年を100とした場合の農産物(総合)指数は78.5で、前年の84.0を6.5%下回った。農業生産資材(同)は102.4で前年より0.2%下回った。この結果、農業の交易条件指数は76.7となり、前年を5.6ポイント下回った。
 農産物価格指数は、米をはじめとして大部分の農畜産物が低下したことが原因。主な類別についての動向を見ると、米は7.9%低下。前年産に比べ収穫量が増加したことなどから、自主流通米などの価格が値下がりしたため。野菜は0.3%低下。前年に比べ価格は全般に高めで推移していたものの、葉茎菜類(ネギ)の輸入量が増加したことや、秋野菜の生産量が増加したため。
 このほか、果実は12.0%低下。リンゴの価格が12年産は高騰したものの、11年産の越年出荷したものが大きく下落したため。花きは13.8%低下。キクの需要期を過ぎて出荷されたものの価格が大幅に下落したため。畜産物は変動がなかったが、消費の低迷で肉畜の価格が値下がりしているものの、和子牛などの品質がよかったこと、県外からの需要が多かったことなどから子畜の価格が上昇したため。
 農業生産資材価格指数の総合が上昇したのは、飼料、畜産用動物などは低下したものの、光熱動力、肥料などが上昇したため。主な類別動向を見ると、畜産用動物は1.5%低下。子豚の取引価格が値下がりしたため。肥料は0.2%上昇。リン・カリなどの原料価格が引き下げられたことで、製品価格が4月以降値下がりしたものの、それ以前の価格が高かったたことによる。飼料は6.6%低下。円高の影響などで主に配合飼料の供給価格が値下がりしたため。光熱動力は原油価格の上昇で、仕入れ価格が上昇したため8.3%上昇した。また、農機具は主に大型機械などの型式変更により価格が上昇したため0.3%上昇した。

5月20日 平成12年森吉町の人口動態調査 

◎出生 49人 (11年…52人、10年…47人、9年…50人、8年…50人、7年…70人、6年…65人)
◎死亡 93人 (11年…97人、,10年…133人、9年…98人、8年…107人、7年…90人、6年…104人)
◎寝たきり老人 17人 (11年…25人、10年…35人、9年…31人、8年…20人)
◎高齢者人口(65歳以上) 2,362人 (29.5%)…0.9up
 ・前期高齢者(65〜74歳) 1,411人 (17.6%)…0.4up
 ・後期高齢者(75歳以上)    951人 (11.9%)…0.8up

5月19日 エゾハルゼミ鳴き出す

 新緑もほぼ同一色になってきたが、まだまだ目に眩しいほどの若葉。山菜も本番を迎え連日、深山や奥山までマイカーが入り込んでいるが、相変わらず空き缶やビニール等のゴミの投げ捨てが後を絶たない。
 新緑の中、奥山では小鳥の囀りに負けないとばかりにエゾハルゼミが鳴きだした。まだホンの数匹だけで、例の耳をつんざくような蝉時雨にはなっていないが、ここ数日中に大合唱となりそう…

5月18日 人口減少危機訴える 県議会特別委報告

 このままでは人口が減り続け、市町村はおろか県も成り立たなくなる恐れがある。県議会の少子・子育て対策特別委員会(高久正吉委員長)がこんな調査報告書をまとめた。現状・将来分析に加え、教育現場での啓発、妊娠・出産期や子育て、仕事の援助など打開策も盛り込み、危機の脱出を強く訴えている。報告書は現状の少子化が続くと仮定すると、国内人口が約100年後の平成112年には現人口の半分以下になり、中でも本県は6分の1の約20万人に落ち込みかねないと警告。昭和25年に約50万人だった年少(0〜14歳)人口が、平成10年には約17万人まで減っているとも指摘した。

 過去の具体例として、少子化が及ぼす影響について県内3市町村を調査した。
その中で昭和45年に人口8000人だった町が、20年後に40%以上減少したと報告している。同町はこの期間に年少人口が4分の1に、出生数も3分の1に減少した。
 この間、8校あった小学校が3校に、1000人以上いた小学生が250人に、教員も半分以下となった。商店の数は約30%、就業者は40%、生産年齢人口も50%それぞれ減った。

 この3市町村の調査結果を踏まえ、ある市の人口が5万人から3万5000に減少したと想定し、影響度を分析。その結果、教育面では▽廃校による運動会や文化祭の衰退▽地域での異年齢集団が構成されなくなり、子供の社会性の育成が難しくなる▽伝統行事や芸能の伝承の困難▽保育園や幼稚園の減少などを指摘。
 自治体や産業面では▽公共事業の縮小や住民サービスの悪化、施設の維持管理の負担増▽農林業の担い手不足による農地や森林の荒廃▽労働コストの上昇に伴う誘致企業の撤退などを、挙げた。
 社会面では▽消防、防災など自主防衛組織の構成の困難▽行事や祭りの開催困難▽介護などマンパワー不足による医療・福祉の衰退などを指摘した。

 未婚率にも触れ、本県は昭和50年以降に上昇し、「婚姻者は全国平均以上の子供を産んでいるものの、未婚者の多さが出生率を押し下げている」と分析している。

 今後の重要な施策として、「まず教育現場に人口動態など統計的なデータを取り入れ、少子化が招く危機を若い人たちに認識してもらう啓発対策が不可欠」と強調。▽妊娠・出産期の一時金を実態に即して増額▽妊娠検診や不妊治療に助成し、出産の不安感を払しょくする▽へき地保育所の交付金拠出条件定員を緩和する▽少子化総合対策室を設け、妊娠・出産から子育て、義務教育、結婚までのサポート体制を構築することなどを提案している。
 従来、少子化が本県に及ぼす影響を詳細に分析した調査はなく、少子・子育て特別委は報告書を200部作成し、市町村や関係機関などに配布する。
 一昨年6月に設置された同特別委は、これまで20回の会合を重ねてきた。特別委の高久委員長や石田寛副委員長は「本県の命運にかかわる問題。多くの県民に事の重大性を認識してほしい」と危機感を募らせながら訴えている。

5月17日 国県へ要望伝える 北秋田郡町村会

 北秋田郡町村会(会長・松橋久太郎森吉町長)は14日、鷹巣町の三朋末広で臨時総会の後、町村長と県出先機関部長・所長との懇談会を開いた。席上、各町村の国、県に対する要望事項を伝え予算や施策に対しての理解を求めた。要望事項は次の通り。

【小坂町】
▽砂子沢ダム建設促進▽日本海沿岸東北自動車道(大館・小坂間)建設促進▽町道鉛山線改良▽国道282号(万谷地区)歩道設置▽国道282号バイパス建設▽国道282号道路改良促進▽国道282号右折レーン及び歩道設置▽国道454号危険個所の整備促進▽小坂IC周辺の環境共生型産業団地等の設置および日本海沿岸自動車道(小坂JCT)の早期完成▽資源環境型社会の構築に向けた助成および研究・開発施設等の設置

【比内町】
▽国道285号の歩道整備▽主要地方道比内大葛鹿角線の整備促進▽県道桂瀬笹館線の整備促進▽県道比内田代線の舗装補修▽県道比内田代線の局部拡幅▽県道比内田代線の側溝補修▽県道比内森吉線の整備促進▽犀川河川の局部改良工事▽河川環境整備の促進▽米代川の河川環境整備の促進▽県代行事業による整備要望(橋りょう整備)▽公共下水道の財政支援措置並びに建設財源の確保▽農業集落排水事業の補助率引き上げおよび補助対象の充実▽介護保険における更新認定の取り扱い▽高齢者福祉センター内における配食サービス補助▽犀川河川敷の舗装

【田代町】
▽県道白沢田代線道路改良工事の早期完成▽米代川治水事業の推進▽所要額の確保

【鷹巣町】
▽県道への昇格と中岱橋(仮称)の早期整備▽日本海沿岸東北自動車道の早期整備促進および空港直結型インターチェンジ設置

【森吉町】
▽廃棄物最終処分場破砕機導入助成▽塵芥収集車購入助成▽合併処理浄化槽排水施設整備助成▽奥森吉地区の通信施設整備▽消防救急施設整備の財源措置▽戸籍情報システム整備の財源措置▽国道285号改良推進▽国道105号米内沢バイパスの推進▽国道105号歩道の新設▽県道比内森吉線の改良整備

【阿仁町】
▽精神障害者居宅生活支援事業▽老人福祉施設の整備事業▽県立自然公園安ノ滝駐車場および道路の整備▽県道河辺阿仁線の整備促進並びに安全施設の設置▽県代行事業ブナ森線の整備促進▽国道105の整備促進▽阿仁トンネルの照明施設

【合川町】
▽森吉山ダム建設予算の大幅増額と早期完成▽一般河川阿仁川の河川改修事業▽河川環境整備▽一般河川小阿仁川の河川改修事業▽県道鷹巣川井堂川線芹沢地区バイパス建設▽県道鷹巣川井堂川線杉山田バイパス建設▽県道二ツ井森吉線高長橋の整備▽県道二ツ井森吉線増沢バイパス建設▽町道東根田下杉線の道路改良整備

【上小阿仁村】▽主要地方道琴丘上小阿仁線の改良整備促進▽主要地方道堂川、川井、鷹巣線(堂川-大阿瀬)歩道設置▽県道杉沢、上小阿仁線改良舗装整備促進▽県道屋布、沖田面線拡幅改良整備促進▽国道285号沖田面地区、福館地区バイパス早期着工▽上小阿仁村公共下水道事業の促進▽羽立地区集落排水事業整備の促進▽生産調整目標面積配分の是正に関する要請▽間伐材搬出支援事業の拡充

5月16日 大館能代空港利用者、前年比12000人減

 大館能代(あきた北)空港の12年度利用者は約138,000人で、前年度に比べて約12,000人の減となった。搭乗率も52.3%にとどまった。東京便は10万人を超える利用があり、約12,000人の増加。搭乗率もわずかに上がった。前年度は6割を超えた大阪便が40.5%と大きく落ち込んだ。需要の拡大は開港からの継続的な課題となっており、空港利活用大館地域推進会議はこのほど開いた幹事会で、利便性を増すため東京一日3往復実現の要望などを事業計画案に盛り込んだ。
 12年度の運航路線は東京便が4月から一日1往復、7月からは同2往復。大阪便は一日1往復で12月〜2月まで運休。
 11年度は、東京便が10月まで一日1往復。11月以降、同2往復。大阪便は通年一日1往復。札幌便が6月〜10月まで一日1往復。
 12年度の利用状況は、全体の利用者が138,832人で、前年度から12,306の減少。搭乗率は前年度比2.6ポイント下降。
 路線別では、7月から一日1往復となった東京便は107,129人。18,199人増加した。搭乗率は
57.2%で前年度より0.3ポイントアップ。利用が定着しつつある兆しがうかがえるものの、採算ラインとされる6割には届かなかった。
 搭乗率が6割を超えたのは5、6、8、9、11、3月の6ヵ月。以前から課題とされている降雪期の需要不足があらためて浮き彫りとなった。
 大阪便は、31,703人の利用で、搭乗率40.5%。利用者47,193人、搭乗率60.2%だった前年度から大きく落ち込んだ。搭乗率が6割を超えたのは5月だけ。
 札幌便は11年度、14,115人が利用。搭乗率36.6%。
 札幌便の運休と大阪便の利用減が、東京便の増加分を大きく上回り、全体の利用者数、搭乗率を押し下げる形となった。
 同空港については、開港時の需要予測に甘さがあったなどとする指摘もあり、利用が比較的堅調な東京便を中心に、今後の需要拡大が急がれる。
 貨物は、東京便が29,742.1`。大阪便が16,084`。このうち野菜類は、9月に能代市のミョウガが14,013.0`、10月に比内町のトンブリ1,790.0`、12月に能代市のアスパラガス2,588`、2月は主にタラノメ705.0`、3月はトンブリとウド12,710`が主に東京便で発送された。

5月15日 あ〜ッ、暑チごど!

 昨14日は、予報では最高気温が沿岸で25℃、内陸部で26℃だったが、朝方は寒いくらいだったものの午前8治半頃から気温がグングンあがり、少し動くと汗ばむ程。11時には29℃を超え、12時過ぎには30℃になった。勿論、今年の最高気温。
午後からは風が出て過ごしやすくなったが、やっと初夏の気分になった。

5月14日 田植え作業始まる

 いよいよ農作業も最盛期を迎え、12日から田植え作業が始まった。例年、5月の中旬から始まる田植え作業だが、兼業農家は土・日曜日を利用するため、例年より2〜3日早い作業となった。
 減反が強化されて、先の見えない農業に不安を抱えての春作業だが、「豊作になれよ!」と、作業に精を出している。
 今年は20日頃が田植えのピークとなりそうで、JAや農業指導機関では、寒い日に田植えをすると、代枯れや活着不良の原因となる。最高気温が15℃以下の肌寒い日や強風時は無理をせず、できるだけ最高気温が20℃以上の暖かい日を選んで行うよう呼びかけている。

5月13日 合川町、6年以上空席の収入役を選任

 空席だった収入役に銀行員の福司重夫氏(56)を選任する人事案に同意し閉会した。同町収入役は6年以上空席が続いていたが、金田陽太郎町長の就任以来、初めて助役と収入役の二役がそろうことになる。
 同町収入役は金田町長就任後の7年2月に前任者が任期途中で退任。直後の3月定例議会に選任案が提案されたが否決されたため、6年3ヵ月の間空席のままだった。
 金田町長は提案理由について「資金運用のプロが適任と考えて人選した」と説明。一部の議員からは「役場庁内から起用することはできなかったのか。これでは職員の士気にかかわる」と指摘があった。
 選任案は無記名投票で採決を行った結果、投票総数17(議長除く)、賛成11、反対6(白票3)の賛成多数で同意した。
 同町では、7年2月に助役も任期途中で退任。二役の選任案が同年3月定例議会に提案されたが、反町長派が過半数を占めていた議会の反対多数で否決された。
 その後は金田町長が町発注工事の入札に絡んで議会から告発を受けるなどの事態が続いたため、二役人事案を提案しなかった。このため、反町長派は「町長には助役を置く意思がない」として、11年3月定例議会に「助役を置かない条例」も提案、可決された。
 しかし、昨年3月の町議選で反町長派議員が過半数割れの6人に減少。この流れを受けて、昨年5月の臨時議会では同条例案が廃止され、現在の三浦淳蔵助役の選任案が賛成多数で可決している。

5月12日 北秋3高校統合で県が説明会

 鷹巣阿仁部5ヵ町村の県立3高校の将来的な統合について住民側の理解を得るため、森吉町コミュニテイセンターで11日、県教育庁主催の県高校総合学校整備計画説明会が開かれた。
 県側の説明によると、5ヵ町村で平成11年度574人いた中学卒業者が平成20年には396人になると指摘。また3高校とも順次改築期を迎えるため、この機会に将来を予測して統合するとの主旨説明。当初は13〜17年度の前期計画での統合案であったが、森吉町を初めとする強い抵抗で、18年〜22年度までの後期計画に変更した。(合川町では合川高校も整備計画の中に含める様、県に要請している)
 また統合によって作られる新たな学校は総合学校で、北秋地区統合校の場合
1年次は基礎履修課程とし、2〜3年次に
  ◎普通科系…数理科学コース、人文国際コース、社会科学コース、
           情報ビジネスコース、人間福祉コースなど
  ◎環境科学系…森林環境コース、緑地環境コース、環境建設コースなど
  ◎科学技術系…機械システムコース、電子技術コースなど
にコース分けする県北最大規模の総合高校にしたいとの案。
建設地は未定と言うが、小生が得た裏情報では鷹巣農林高校が有力とか?

 この説明に対しては当然の如く、色々な角度からの反対意見が相次いだが、今回の説明会は当該地区では初めての開催であり、説明会で出された意見を計画の中でどの様に反映させるのかが今後の焦点となり、単に地元側の理解を得るための“根回し的な”
手法では、地元民の強い抵抗が起きよう!
 また質疑の中で、佐藤操氏が森吉町議会議長と自ら名乗って二度に渡って長々と発言したが、彼は「県の統合案を構造改革の一環として評価、統合を容認した上、統合後廃校となった空き校舎を地元経済の活性化や雇用の場として活用すべし!」との持論を展開したが、全ての人が反対意見を述べる中で異彩と映った。
 森吉町では何とかして阿仁部に県立高校を残そうと、町と議会が一体となって運動を強力に展開している折、その議会の顔とも言える議長が、事実上県の計画を積極的に容認する発言をしたことは、町議会決議に反するばかりではなく、町民感情を逆撫でする様な行為と思うが、諸賢の感想は如何?
(日本国憲法に保証されているように、個人の思想・心情・言論の自由を否定するものではないが…)

5月11日 スギ花粉終焉

 県は、スギ花粉の飛散がほぼ終了したものと判断し、9日のスギ花粉飛散予報で今シーズンの予報を終了した。
 花粉症対策の一環として、県内のスギ花粉数の観測を実施してきたが、4月19日以降全県的に安定日が続いており8日、全県域の飛散終了を確認した。
 今年の観測結果を地域的に見ると、内陸北部(観測地点・大館保健所)では5月8日にスギ花粉の観測数がゼロとなり、このほかについても全県的に飛散がほぼ終了したことが確認された。
 地域別の総飛散数は、内陸北部が1cu当たり770個だった。全県的には観測を開始した平成2年から昨年までの過去11年間の値と比べ、各地域とも約二分の一と少なく、平成4年と同程度だった。最多花粉飛散時期は、内陸北部が4月11日で、飛散日数は52日間(3月7日〜5月7日)

5月10日 「エサちょうだい!」おねだりする熊が人気?

 「こっちにもエサを投げて」。阿仁町打当の「熊牧場」で、手をたたいてエサをおねだりするクマが観光客の人気を呼んでいる。
 同牧場によると、クマがおねだりの仕草を始めたのは5〜6年前。エサを投げ入れる観光客の気を引こうと、クマの間に広まった。中には木によじ登り、手でパンと音を鳴らして存在をアピールするクマも。「強いクマなら仲間を押しのけてでもエサを奪うが、そうでないクマは『芸』で人間の気を引いているようだ」と同牧場。
 5日は「子どもの日」で、家族連れで大にぎわい。魚などをすりつぶしたエサを観光客が投げ入れると、クマが口で上手にキャッチ。その度に拍手と歓声がわいていた(秋田魁紙)

 上記は報道記事だが、野生の猛獣を集団で飼い、カワイイと表現することの異常さ。そして野生の本能を忘れて、人間を恐れずエサを欲しがって人間にすり寄る熊。本来、同じカテゴリーの中では共存しえない生き物が、身近に居ることの異常な事態を警告する人がいてもいいのではないだろうか…!

5月9日 全国が注目する施設に 阿仁町福祉エリア

 阿仁町議会全員協議会が去る1日、役場会議室で開かれ、福祉エリア(老人福祉施設)の設計案が説明された。説明を行った京都大学大学院「外山研究室」の外山義教授は「高齢化社会のモデルとして、全国から注目される施設になる」と述べた。
 地域の高齢化に伴う住民福祉安定を目的とした福祉エリア構想については、町が一昨年から計画案作りに着手。計画のたたき台となる調査を外山教授に依頼するとともに、調査結果を構想に反映させるためのプロジェクトチーム(役場、病院、民生児童委員、老人福祉施設、社会福祉協議会などの16人)を発足させ、準備を進めてきた。
 外山教授らがまとめた「老人保健福祉計画報告書」(計画案)では、町中心部の銀山、水無地区に老人福祉施設が集中する一方、こうした施設のない比立内地区で後期高齢者(75歳以上)が急増していることから、「比立内地区への早急な施設整備が求められる」と指摘。
 これを受け、プロジェクト会議では細部にわたる検討を重ね、昨年末、「比立内地区への中核施設建設」を今井乙麿町長に答申。町でも「(老朽化で)改築を迫られている養護老人ホームと併設することによって、より効率的に機能されていく」、「比立内地区に建設用地(町有地)が確保されており、事業導入にあたっての経済的有利性がある」などの理由から、「町養護老人ホームを核とした関連複合施設からなる福祉エリアを比立内地区に敷設する」ことを打ち出し、先の3月定例会では同地区への建設を前提とした整備事業費が賛成7、反対6の小差で可決された。
 総事業費9億円のプロジェクトは、本年度からの2ヵ年計画を予定している。
 この日の全員協議会では、外山教授らが福祉エリアの設計案などについて説明。説明によると、中核施設となる養護老人ホームは鉄筋コンクリート平屋建てで、従来の一体型施設とは異なり、入所者のプライバシーを優先した「ユニットケア」と呼ばれる十数人単位の生活棟3棟(6ユニット)で構成、さらにヘルパーステーションやデイサービスセンターなどを併設する。建物面積は2850u。定員50人。15年春オープンの予定。
 居室はすべて6畳の個室で、10人程度で1ユニット(グループ)を構成する。1棟につき2ユニットを配置し、ユニットごとに食堂や台所、浴室など日常生活に必要な設備を備える。トイレは2〜3部屋につき1ヵ所ずつ配置。
 プライバシーを確保した上で日常生活の単位を小人数化し、自宅の生活環境により近づけ、入所者の生活力を高めることを目指す。  
 デイサービスセンターは、町の古くからの民家を再現した形で、「土間」や囲炉裏を配置。地域交流スペースも設け、「地域の人たちにも喜んで利用してもらえる施設」(外山教授)とする。 別棟のヘルパーステーションや事務室は渡り廊下でホームとつなぐほか、半屋外の地域交流スペースも設ける。
 また、高気密高断熱など「エコ型」施設にすることで、ランニングコストを削減。積雪対策も施され、「必ずや全国から注目される施設」(外山教授)としている。

5月8日 県内にやっと恵みの雨

 7日朝、県内全域にやや強い雨が降った。県内の大半の地域で本格的な降雨があったのは先月15日以来で、実に22日ぶり。この雨は8日夕刻まで続く見込み。
 秋田地方気象台によると、気圧の谷が本県上空を通過したため、久々の降雨となった。当地では、同日午前5時頃から降りだし、一旦小雨になったが午前7時過ぎから本格的な雨になった。久しぶりの雨に、傘を差して通学する風景が見られた。
 同気象台は県内全域に大雨・雷・濃霧・雪崩の各注意報を出し、注意を呼び掛けている。
 4月の県内は、多くの地点で観測史上、2〜4番目に降水量が少ないなど、カラカラ天気が続き、阿仁部でも毎日原野・林野火災が多発していた。この雨で木々の緑が一層濃さを増し、乾燥のため発芽できないでいた山菜なども一斉に出揃いそう…

5月7日 伊勢堂岱遺跡、一般公開再開 鷹巣町 

 冬期間閉鎖されていた鷹巣町伊勢堂岱遺跡の一般公開が、3日から再開された。同町の文化遺跡ワーキンググループの現地でのガイドボランティアも活動を開始。メンバーは、町内外から見学に訪れた考古学ファンらに遺跡の内容などを詳しく説明しながら、案内役を務めている。
 同遺跡は約4千年前、縄文時代後期の葬祭や宗教儀礼の遺跡と考えられている。昨年7月、祭祀区域などを文化庁に申請。今年1月に国指定となった。
 文化史跡ワーキンググループは伊勢堂岱遺跡の調査をきっかけに平成9年に作られた住民の組織。遺跡の整備活用、PR、ガイドボランティアの3つのテーマごとに小グループを作り、活動している。
 ガイドボランティアグループは高校生から一般まで16人。遺跡の調査員や専門家を招いて勉強会を開き、知識を深めながら、遺跡を訪れる見学者を案内している。ガイドは土、日曜、祝日に実施。当番を決めて、一人が現地の案内所で待機している。

5月6日 新緑が鮮やか 

 ソメイヨシノが散り、八重桜が満開となったが、山々は若葉の季節となりました。コナラやモミジ、イタヤカエデ、ヤナギ、カラマツ、クルミ、ブナやミズナラ等々淡い緑や黄緑、など樹木一本一本がそれぞれ違う彩りの若葉を纏い、一本ずつの樹冠が異なった緑の衣を装って実に見事です。
 しかも新緑に混じって咲く山桜の風情は薄墨を流したような端麗な姿で、秋の紅葉の燃える様な鮮やかさとは違って、淡い日本画を見るような素晴らしさです。写真ではとても表現しきれない微妙な美しさで、しかも精気が漲っています。
 この淡い色彩の新緑も10日もすれば濃い緑一色になってしまいます。自然界がホンの一瞬だけ、里人に見せる妙技かな…

5月5日 森吉山山開き 

 森吉町と阿仁町にまたがる森吉山(1,454b)の山開きが4日、八合目の森吉神社前で行われ、登山愛好者等約120人が参加した。
 一行は午前9時森吉町側のこめつが山荘を出発し、堅雪を踏みしめながら約2時間かけて森吉神社に到着。神事を行いシーズン中の安全を祈願した。この日も好天に恵まれ、日本海や岩木山の姿もくっきりと眺望できた。
 山域の大部分はまだ雪に覆われているが、所々にフキノトウやキクザキイチゲが顔を出し、春の息吹を醸し出している。参加者は雄大な眺めを楽しみながら弁当を拡げたり、スキーで山頂を目指したりと、思い思いの一日を過ごした。
 今日5日は、森吉山の里宮である阿仁前田八幡神社の祭典が行われる。昔から前田のお祭りに雨が降らないと火事が多いと言われるが、記録的な少雨のため異常乾燥が続いている折、言い伝え通りのお湿りが欲しい…

5月4日 阿仁町長選、第三候補出馬へ 

 任期満了に伴い、6月19日告示、同24日投開票の日程で行われる阿仁町長選挙に、元大館市教育長で、同町生涯学習推進協議会会長の浜田章氏(75歳、阿仁町銀山字下新町69)が出馬の意思を固めた。
 浜田氏は鷹巣西小学校長、県教育庁北教育事務所長、同義務教育課長、県教育次長、県生涯教育センターコミュニティカレッジ学長などを経て、昭和63年から2期8年間、大館市教育長を務めた。
 現在、町生涯学習推進協議会会長のほか、町ボランティア連絡協議会会長、生涯学習ボランティアグループ「阿求道(あくどう)会」会長。
 町長選に立候補を予定していた同町出身の県議、山田靖男氏(62歳、秋田市広面)が体調不良で出馬を断念したため、同氏を支持していた町内の若者グループなどが浜田氏に出馬を要請。同氏は年齢面などを考慮し固辞していたが、「熱意に押され、若い人たちと一緒に町づくりをしてみようという気持ちになった」と、出馬の意思を固めたことを明らかにしている。週明けにも正式な出馬会見を行う予定。
 同町長選にはこれまで、前町助役の小林精一氏(66歳、同町銀山字下新町13−6)と、同町町議の山田博康氏(51歳、同町根子字根子又69)の2氏が正式に出馬を表明している。

5月3日 県人口、前月比3,877人減(4/1現在、県情報統計課)

県人口 1,183,701人(前月比 3,877人減、♂561,405、♀622,296)  

 自然動態…△380人(出生715人、死亡1,095人)
 社会動態…△3,497人(転入3,229人、転出6,726人)
 世帯数…388,978世帯(前月比 1,027世帯減)
この一年間の累計…△5,516人(12,4,1〜13,3,31)
 自然動態…△2,841人(出生8,862人、死亡11,703人)
 社会動態…△2,675人(転入18,819人、転出21,675人)
森吉町の人口…7,953人(♂3,776、♀4,177)前月比△75人
  世帯数…2,648世帯(前月比△10)

5月2日 入札予定価格を事前公表 合川町 

 合川町は本年度から、町発注公共工事の入札予定価格を事前に公表する取り組みを実施している。公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律(入札・契約適正化法)に基づくもので、談合や丸投げなどの不正行為の防止と透明性の確保を狙いとした制度。このほど実施された公共下水道事業の指名競争入札から導入された。町では、事業費のコスト削減や透明性の確保が図られたなどと、制度の効果について話している。
 入札・契約適正化法は、談合や丸投げなどの不正行為が根強く残る公共事業の改善策として施行されたもの。国や特殊法人、地方公共団体などの発注者全体を通じて入札や契約の適正化を促進し、公共事業に対する国民の信頼確保を図るとともに建設業の健全な発達を進めることを目的としている。
 基本原則として、▽透明性の確保▽公正な競争の促進▽適正な施工の確保▽不正行為の排除の徹底-を挙げ、工事名や発注時期などの公表、入札参加業者の資格や入札額、落札業者と落札額の公表、丸投げの全面禁止と施工体制の点検報告、不正行為が発覚した際の措置として公正取引委員会や建設業許可行政庁への通知を義務付けている。
 このような国の流れを受け町では、13年度からの公共工事の入札予定価格事前公表制度を導入することに決定。導入後初の入札となったのは、さきごろ実施された公共下水道事業の管渠敷設工事の指名競争入札。指名4社が参加した現場説明会で入札予定価格の事前公表が行われた。
 この工事の入札予定価格は28,097千円(税抜き)。4社の入札価格は▽27,000千円▽22,478千円▽23,885千円▽22,490千円(いずれも税抜き)-。予定価格より5,500千円余り低い額で落札となった。
 制度の効果について町では、「一概に比べることはできないが、予定価格と落札額の差が公表前より開いている」と事業費抑止の面での効果を上げ、「不正行為の防止や公共事業の透明性確保にも効果があるのでは」などと話している。
 同町議会では工事入札に関する議案審議で度々、議会反対派からの意義や訴訟が繰り返されているが、反対派との軋轢も解消されるのかな…?

5月1日 秋田内陸線振興策に、IT駆使し全国にPRを 

 北秋田地方部振興会議プロジェクトチームはこのほど、「秋田内陸線利用促進調査報告書」をまとめた。慢性的な利用低迷が続き、経営が危機的状況にある第三セクター鉄道の経営改善と地域振興策を盛り込んだ内容。報告書では当面の対応策として▽ホームページの開設とネットワークの構築▽沿線の観光施設や旅館業との連携強化▽JR接続駅におけるPR強化-の取り組みを提言している。
 秋田内陸線は今年で開業14年目を迎える。11年度の輸送人員は、ピーク時の78%にあたる84万人まで低下、なかでも定期券以外の利用の落ち込みが激しい。この利用低迷によって11年度の経常収支は2億9千万円の支出超過となった。前年度と比較しても経常損失が4100万円も増加し、第三セクターの経営が危機的状況にある。赤字については県と沿線町村が各二分の一を負担、補てんしているが、このまま赤字が拡大すると存続そのものが困難となりかねない状況で、経営改善が急務だ。
 利用促進に向けた具体策として報告書では、インターネットのホームページを開設するとともに、多方面にリンクした強力なネットワークの構築が急務であることを指摘。特に沿線町村の公的施設や旅館組合などと沿線観光やイベントをPRするためのネット網を構築する協議会の発足を提案している。また、JR接続駅の案内掲示板が、いずれもインパクトがなく誘客効果が乏しいため、田舎らしさを強調した「独自性のある質の高いデザイン」にする必要があるとしている。
 一方、中長期的な視点に立った取り組みとしては、日曜青空市など域内交流事業や自然体験ツアーの実現を訴えている。自然体験ツアーは鉄道の多面的活用からの提言で、「新緑、紅葉のほか雪山、釣り、山菜採り、滝などをテーマにした自然体験や各種学習ツアーなど企画列車の運行のほか、駅前広場やクインス森吉などの他目的駅舎を活用したイベント開催など積極的な誘客を行う。鉄道を観光資源や交流拠点、地域のシンボルとして利活用していくことが重要」としている。
 また、前田小学校の児童が車両をペインティングした「わくわくドリーム号」を例に、沿線住民のマイレール意識の高揚を呼びかけている。


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