2001,11,10掲載 今週の話題バックNo.40 2001,10,1〜10,31

10月31日 成田為三の命日に墓前演奏会

 「浜辺の歌」で知られる森吉町出身の作曲家、成田為三の命日にあたる29日、同町米内沢の龍淵寺(菩提寺)で墓前演奏会が開かれ、町内の合唱団や関係者が為三ゆかりの歌を歌い、郷土の偉大な作曲家を偲んだ。
 為三は明治26年、森吉町米内沢生まれ。秋田師範学校卒業後、毛馬内小(現鹿角市)の教員を経て、大正3年東京音楽学校に入学した。
 作曲を山田耕筰に師事し、在学中に「浜辺の歌」を作曲。卒業後、「歌をわすれたカナリヤ」、「赤い鳥小鳥」などの名曲を作曲したが、東京で空襲に遭い作曲した楽譜のほとんどを焼失するなど失意のうちに、昭和20年脳いっ血で倒れ、51歳で他界した。
 郷里の米内沢には、顕彰碑や浜辺の歌音楽館が建ち、昭和32年から毎年、墓前演奏会が開かれている。
 この日は、町内の小学生で編成する“浜辺の歌少年少女合唱団”と一般の合唱グループ“コールもりよし”のほか、関係者など約30人が参加した。
 焼香が行われたあと、「浜辺の歌」、「歌をわすれたカナリヤ」など為三ゆかりの歌3曲を合唱。米内沢の街が一望できる丘の上の墓前に歌声を響かせ、今は亡き作曲家を偲びながら冥福を祈った。

10月30日 あす開幕の県種苗交換会は、シャトルバスの利用を

 18年ぶりに大館市で開かれる農民の祭典、第124回県種苗交換会は31日の開幕に向けて、準備が着々と進行。協賛行事が集中する大館樹海ドーム敷地では、駐車場もイベント会場に利用され、一般車両の乗り入れができなくなることから、事務局では「できるだけ公共交通機関を利用して来場を」とシャトルバスなどの利用を呼びかけている。開会、閉会の式典や各種の大会、談話会などの会議が開かれる中央公民館・文化会館ブロックから大館樹海ドームへ移動する参加者の便宜を図るため、JR東大館駅発のシャトルバスはバスターミナル経由で運行される。
 第124回県種苗交換会は「先人に学び 農業の未来をひらく」(毎回共通)と「大らかに 樹海に実る 種と苗」(今回)をキャッチフレーズに、31日から11月6日まで7日間、大館市制施行50周年記念事業として、昭和58年以来、18年ぶりに同市で開催。
 協賛行事を大館樹海ドーム周辺一ヵ所に集約したのが今回の特徴で、ドーム内では農産物出品展示など、周辺の駐車場では大館市農工商フェア、農業機械化ショーなどを開催。
 各種大会や会議、式典はほとんどが中央公民館・文化会館ブロックに集約されるが、物故者追悼会(11月5日午後2時開会)だけは宗福寺で挙行。
 初日の31日はオープンセレモニー(午前8時45分・大館樹海ドーム前)、審査発表(10時、市民文化会館)、新穀感謝農民祭と開会式(10時半、同)、「食と農」フォーラムin大館(午後1時半、同)を開催。
 以後、日替わりの行事は11月6日まで、物故者追悼会を除いて文化会館と中央公民館で開かれる。
 協賛行事は主会場(樹海ドーム内)で農産物出品展示、産米改良展、学校農園展、JA特産市。
 協賛第1会場(同)ではJAあきた経済連展、聖農石川理紀之助展、「あきた21・人と大地のエコプラン」コーナー、農業農村整備フェア、大館市商工展、米代川流域伝統芸能発表会など。
 協賛第2会場(樹海ドーム駐車場)は大館市農工商フェア、JAあきた北女性部食堂コーナー、大館きりたんぽ協会食堂コーナー。協賛第3会場(同)は露店、中国大物産展、石材展示即売。協賛第4会場(同)は植木・盆栽市と農業機械化ショー。
 樹海ドームの駐車場はイベント会場となるため、一般車両の乗り入れはできない。
 乗用車用の駐車場はJR大館駅前の小坂鉄道跡地(第1)、卸売市場(第2)、日鉱釈迦内跡地(第3)、ドーム東方(第4)、長根山運動公園(第5)の5ヵ所、3千台分を確保。別にバス用の駐車場も用意している。
 シャトルバスは第1、第2、第3、第5の各駐車場からドームまで、10分間隔で運行するほか、JR東大館駅前からも列車時刻に合わせて運行。シャトルバスの協力金は一日100円。
 東大館駅前発の便は中央公民館・文化会館ブロックの行事参加者が樹海ドームへ移動できるように、バスターミナルを経由する。
 農業機械化ショーなどが行われる協賛第5会場では設営作業も始まった。

10月29日 森吉町産業文化祭

 27〜28日の両日、「実りの秋に 文化とのふれあい」をキャッチフレーズに森吉町産業文化祭が総合スポーツセンターを会場に開催された。
 農産品品評会、特産品等物産展、芸術文化団体展示、生涯学習展、企業展、観光展、ダム展、埋蔵文化財コーナー・保育園・小中学校作品展、米高電子機械科展、介護機器展示、リサイクル・ゴミに関するパネル展示、お茶コーナー、消防・防災展など文字どおり町内の産業文化を一堂に網羅したもの。
 最大の呼び物は11時からの“森吉牛の丸焼き”、無料で試食できるとあって、開始前から町内外からの見学者が長蛇の列。
 担当職員が汗だくになって準備していたが、役場職員等も試食に与ろうと楽屋裏に大勢たむろしていた。この写真は彼等の合間から撮したもので、表から見ると丸焼きに見えたが、半身だった。
テント後方の群衆は試食のため、並んで待っている人々。
写真をクリックすると拡大します。
森吉牛の丸焼き

10月28日 本県の13年度米作況指数「101」の平年並み

 東北農政局秋田統計情報事務所は26日、本県の13年産米の作況指数(15日現在)と予想収穫量を発表した。全県の作況指数は、前回9月15日調査と変わらず101の「平年並み」。予想収穫量は529,200dが見込まれ、前年に比べ25,000d、4%の減少。10e当たり収量は574`が見込まれる。
 地域別の作況指数は県北、県中央が102の「やや良」、県南が98の「やや不良」。県南では草丈が長く倒伏が多かったほか、いもち病の影響も見られた。
 10e当たり収量と予想収穫量は県北564`、121,800d、県中央582`、180,700d、県南572`、217,400d。
 一方、13年産水稲作付面積は92,200fで、前年より3,400f、4%減少。緊急総合米対策に伴い、生産調整が大幅に強化されたことによる。
 作況指数が100を超えたため、本県でも需給調整水田で収穫された米の一部が飼料米に回されることが確実になった。JA秋田中央会は「どれくらいの数量を飼料米にするかは、今後、各都道府県と調整を図った上で決定する」としている。
 本県の13年産米は、田植え後の好天により初期分蘖(けつ)の発生はおう盛だったが、分蘖期以降は日照時間や気温日較差が不足した影響で茎の発生が緩慢となり、穂数は平年並み。1穂当たりもみ数は、初期分げつで発生した丈夫な穂の割合が高かったことにより、やや多くなった。登熟は草丈が長く倒伏が懸念されたため追肥が抑えられたものの、登熟期の後半は好天に恵まれ、良否は平年並みとなった。刈り取り最盛期は平年より2日早い9月30日だった。

10月27日 町長選挙無効取り消し求め高裁へ提訴、阿仁町長

 阿仁町の浜田章町長は25日、不在者投票での違法行為を理由に6月の町長選を「無効」とした県選挙管理委員会(加藤尭委員長)の裁決取り消しを求め、同選管を相手取り、仙台高裁秋田支部に提訴した。同日午後、町山村開発センターで会見し、「形式的な不在者投票の請求方式を過度に重要視して、投票行為全体を違法、無効とすることは、老人福祉施設内の高齢者の選挙権を実質的に著しく制限するもので不当」と訴えた。
 先月28日の県選管裁決は、町特別養護老人ホーム・山水荘の不在者投票について、▽入所者の意思確認なしに施設が投票用紙を請求した▽例外規定の補助者(施設看護婦)による代理投票が常態化していた―と事務手続きの違法性を認定。「1票差の選挙結果に影響を及ぼしたことは明らか」と無効を決めた。

 訴状によると、特別養護老人ホーム「山水荘」が行った投票用紙の一括請求については「争いがない」としたものの、「一連の投票行為全体は(入所者の)自主的意思に基づく投票と認めることはできない」と結論づけた県選管の無効決定理由を「請求方式を過度に重要視している」と指摘。
 県選管が裁決書で指摘した「例外規定としての代理投票行為を実質上、原則的に取り扱い、代理記載を常態として行っていた」、「入所者個々の意思能力や判断能力を全く判定しなかったことは、選挙手続きの公正さが著しく歪(ゆが)められたと認められる」などとした点を、「代理投票行為を実質上原則のように取り扱わざるを得ないのが特養ホームの実態。法の規定を厳格に遵守すればするほど、高齢者の選挙権行使の保障が失われる」、「(県選管は)投票管理者に対し、選挙人の意思能力や判断能力を判定する具体的手法や客観的基準を示してきたことはなく、明確に示す責任がある」と反論した。
 その上で、「高齢化社会における選挙には、選挙権保護の観点から法解釈の柔軟性が求められるべき」と、不在者投票の規定を定めた公選法と実態とのズレを主張し、県の裁決を「高齢者の選挙権の保障を無視し、選挙の異動に影響しない個々の形式的手続き違反を理由としたのは、明らかな事実誤認と法の解釈を誤ったもの」と指摘、取り消しを求めている。
 会見で浜田町長は「請求手続きの違反が、選挙結果に影響を及ぼしたかも証明されていない」とし、さらに「意思、判断能力の基準は何か、裁判で判断を仰ぎたい。高齢化社会を迎える中、阿仁町だけの問題ではない」と、訴訟の意義を述べた。
 記録上、入所者全員が代理投票となっているのに、1―3人は自ら記載していたという県選管の調査結果については、「自ら記載したのは1人。記載ミスはあってもそれが選挙結果に影響を及ぼすものではない」と、選挙の有効性を訴えた。
  なお仄聞するところによると浜田町長側の弁護は、合川町議会の和田議員の兼職に関する裁判や合川町下水道工事の分割発注に関する裁判で、辣腕を振るい凄腕と評判のY弁護士が担当すると言う。

 浜田町長の提訴について、町選管に異議を申し出た小林精一氏(前助役)は「一町民として残念。町民は不安と動揺を抱えており、早い時期に決着をつけてほしい。投票は、自分の意思に基づいて行うことが普遍的なルールであり、今回の浜田町長の考え方には疑問がある」としている。
 また加藤尭・県選管委員長は、1票差という状況を考慮し、手続き上違法があったのかどうか、選挙結果に影響を及ぼすかどうかを、選管の職務として適正に審査した。裁判所の判断を仰ぐ。提訴に関しては答えようがないと語った。

 新人3人による同町長選は、浜田氏が次点の小林精一氏に1票差で当選。小林氏は町選管に「山水荘で違法な投票が行なわれた」と選挙無効などを求め異議申し出をし、7月28日に町選管が無効を決定。浜田町長は県選管に審査を申し立てたが、県選管も無効の裁決を下した。

10月26日 レディース森林教室

 前夜の雨が嘘の様に晴れ渡った秋空の下、北秋田総合農林事務所林務課主催・(社)秋田県林業コンサルタント共催の「レディース森林教室」が奥森吉と森吉山中腹を会場に行われた。
 これは森林・林業普及活動及び森林ボランティア育成の一環として行われたもので、天然秋田スギやブナ原生林、名瀑、渓谷など神秘的な大自然に於いて、日頃森林や自然に関心を持ちながら触れる機会の少ない人や自らがボランティアとして森林づくりに参加したいと考えている女性を対象とし、自然観察や林業体験を通した森林の多面的な機能と故郷の自然の重要性を認識して貰うために(主催者側の要綱そのまま…随分と長〜い効能書きですネ!)開催したもの。
 今回は県内から参加したレディース29名や関係者9名を、地元の“県森の案内人”3名(小生も)がガイドし、午前中は天を突く様なブナの原生林と神秘的な甌穴
(おうけつ)名瀑で知られる桃洞渓谷を堪能。
 昼は青少年野外活動センターでキノコ汁を囲んで昼食、ブナの原生林を散策して心地よい運動後の食事は格別で、何杯もお代わりする人も居た。
 午後はバスで森吉山中腹の町有林に移動、県林業改良普及員の説明をもとに8年生のスギ林の間伐実習を体験した。ほとんどの人は初めての枝打ち作業のためか、楽しそうに枝を切り落として居た。中には森林ボランティア加入の問い合わせや自家山林の手入れについて、指導員や森の案内人に熱心に尋ねる婦人も居て、先ずは大成功の林業体験となった。

10月25日 郡またぐ観光交流路、県道二ツ井・上小阿仁線、延伸促進協の設立総会

 上小阿仁村と二ツ井町を結ぶ両町村道を、同路線に接続する県道の一部として延伸して整備促進を図ろうという「二ツ井・上小阿仁線県道延伸促進協議会」の設立総会が、二ツ井町で開催された。未改良となっている約9`区間の整備を進め、自然を生かした観光ルートとして確立するとともに、北秋田地域と能代山本地域の広域的交流の基幹路線として活用しようという趣旨。総会では、会則や役員構成を決めるほか、整備促進に向けた事業計画などについて協議した。
 上小阿仁村小沢田地内から二ツ井町高屋敷地内に通じるこの路線は、古くから地域間の交流路線として使われてきた生活道路。延長は約9`と短いものの、ほとんどが林の中を通る砂利道であり、道幅が狭くカーブも多いため通行が困難な状況となっていた。
 この協議会は、同路線を、二ツ井町内の県道高屋敷茶屋下線の一部として延伸し、県道二ツ井上小阿仁線に改称して整備促進を図ることが目的。延伸が実現すると、国道285号と国道7号を直結する延長27.115`の路線となる。
 路線の役割については、「林野庁指定の森の巨人たち百選に選ばれた二ツ井町のきみまち杉、上小阿仁村のコブ杉を含め白神、森吉、八幡平の自然を巡る観光ルート、能代山本と北秋田をつなぐ広域的な教育、文化の交流路線」などと位置づけている。
 協議会は、両町村の首長と議会議長、関係常任委員会に所属する議員の計16人で構成。総会では、設立趣意書や会則、役員選出、負担金、13年度の事業計画などを決めた。

10月24日 クマ捕獲数300頭を突破/今年の県内、昭和61年以来

 クマの目撃がハイペースで続いている。そろそろ山に戻ってもいい時期だが、今年は今なお捕獲数も多い。今シーズンのキノコは10日ほど遅れ気味で、山の奥へ奥へと向かう人も多くなりそうだ。しかし、キノコはクマの食料でもある。県は「キノコのある所にはクマもいることを忘れずに、遭わない手だてを講じてほしい」と注意を喚起している。
 県林業政策課のまとめによると、今年のクマの捕獲数は18日現在305頭。今月に入ってからも87頭が駆除されている。通常は年間100頭前後で、トータルで300頭を超えたのは昭和61年の400頭以来。今年は体重100`超の大型の捕獲も多い。
 昨年春の生息調査に基づく今年の県内推定生息数は1,107頭。これまで1,000―1,500頭で推移しており、今年が特別多いわけではない。それでもこれほど目撃される原因は山のえさ不足。阿仁町ツキノワグマ研究所の小松武志研究員(獣医学博士)は「昨年大豊作だったブナの実など山の実りが今年は不足。えさを求めて行動範囲が広くなっている」。
 えさ不足は捕獲されたクマの胃の内容物からも分かる。先月、五城目町と井川町で捕まったクマからは稲のもみが見つかった。「もみを食べるなんて聞いたことがない。それほどえさに困っているのか」と県秋田総合農林事務所。トウモロコシや果樹など農作物が胃の中から発見されるケースも今年は多い。
 秋田市太平で果樹園を営む宮原春信さんは「既に2頭捕獲した。いつもなら10月に入ればクマの心配はないが、まだ気を抜けない。収穫物だけでなく、リンゴやクリの樹が傷む」とうんざりした様子。県林業政策課によると、県内のクマによる農作物の被害は例年1,000万円台だが、今年は3,000万円を超えそうな勢いだ。
 クマと遭う確率が高い今年。キノコ採りの入山者に対し、県や県警は、遭遇はもちろん、クマを引き寄せないためにも▽山では複数で行動する▽鈴、笛、ラジオなどの音を出す▽子グマのそばには親グマがいると受け止める▽残飯、空き缶などを捨てない―といった対策を呼び掛けている。
 鉢合わせしてしまった場合はどうするか。小松研究員は「刺激せず、興奮させないことが大切。急に逃げると本能的に追いかけてくる。食べ物に限らず何か物を置いて注意をそらし、ゆっくりと距離をとってから逃げてほしい」と話している。この10年間でクマに襲われて4人が死亡、32人が重傷を負った。

10月23日 森吉山ダム 年度末に本格発注 2011年度に完成の見込み

 建設中の森吉山ダムについて同ダム工事事務所(高橋聡所長)は17日、今年度中にダム本体の工事を発注し、新年度早々に基礎工事に取りかかる予定であることを明らかにした。ダムの堤体が姿を現すのは05年度で、完成は11年度の見込み。
 工事はまず、ダムの底辺を横幅で780b、川の上下幅で400b、最も深い場所で20b掘り下げて基礎を固め、中心部に水をさえぎる壁を造る。この壁の前後に現場近くで採取した10dダンプ120万台分の石を89.9bの高さまで積み上げてダム本体を造る。ロックフィルダムといわれる方法だ。
 堤体の石の盛り立てが本格化するにつれてようやくダム工事現場らしくなる。本体工事着手を目前に、周辺事業は着々と進行。取り付け道路のうち、森吉山スキー場に通ずる3.9`もほぼ完成。スキー場の開業にあわせて幅8.5b、上下2車線の道路が11月末には使えるようになる。
 同ダム水没予定地で縄文時代晩期(約3千年前)の環状配石が見つかった点について高橋所長は「移設できないかなどの声が地元にあるのは知っている。県・町の意向を聞きながらどんなことができるかを考えたい」としている。
 森吉町と森吉町議会(町長と正副議長、各正副委員長)は22日、竹内義人氏が新局長として赴任したことから東北地方整備局へ、ダムの早期完成と懸案事項の陳情に赴いた。今回は合川町長と同議長も同行した。

10月22日 全国高校駅伝県予選、女子鷹巣が初優勝

 第4回県高校総体駅伝競走大会兼男子第52回・女子第13回全国高校駅伝競走大会県予選は20日、大潟村ソーラースポーツラインで行われ、県北勢は鷹巣女子が初優勝、男子は秋田工が4連覇を飾った(2位・秋田中央、3位・経法大付)。女子鷹巣は2区でトップに躍り出ると、そのまま首位を快走、5区で一時、花輪に逆転を許したがすかさず再逆転、初の都大路への切符を手にした(2位・花輪、3位・横手城南)
 県北勢はこのほか、男子は大館商が5位、花輪が7位、米内沢が12位、十和田が15位、能代が16位、鷹巣が18位、女子は花輪が2位、鳳鳴が7位、大館桂が13位、小坂が15位、能代北が16位だった。
 4連覇を目指す花輪、鷹巣、横手城南の三つ巴が予想された女子は16校が参加、1区で横手城南、花輪、鷹巣が約20秒ずつの間隔で2区にリレー。2区で鷹巣の武田槙子(3年)がラップを奪う快走で花輪、横手城南をかわして逆転すると、3、4区はそのまま首位を快走した。5区・熊谷麻梨子(同)が一時花輪のエース・吉田麻衣子(3年)に先頭を譲るもすかさず差し返し、そのまま振り切ってゴールイン、初の栄冠に輝いた。
 一方の男子は21校が参加したが、1区から独走、7区間中6区間で区間賞を奪った秋田工が四連覇を飾った。5区・和田孝太郎(3年)が区間賞の走りを見せた大館商が5位、1区で10位と出遅れたものの、後続が徐々に巻き返した花輪が7位に入った。

10月21日 ゴンドラ利用の「紅葉を観る会」大盛況

 阿仁町、阿仁町観光協会、森吉山阿仁スキー場開発促進協議会、森吉山を美しくする会が、今年初めて企画した同スキー場のゴンドラを利用しての「紅葉鑑賞会」が14日終了したが、6〜14日間の土日・祝日の5日間で9,900人が訪れた。
 当初は5日間で1,250人を見込んでいたが、JP東日本、秋田内陸縦貫鉄道・秋田内陸観光でツアーを企画したこともあり、樹氷を観る会の約4倍、9,900人がゴンドラを利用して森吉山上部の紅葉鑑賞に訪れた。
 これより先、今年2月17日から3月31日まで、森吉山の山頂一帯に広がるアオモリトドマツに形成される樹氷と大自然の景観を存分に味わってもらおうと「樹氷を観る会」を開催、ゴンドラから降りると目前に樹氷が見られる外、数分歩くと樹氷群が広がる絶好の景観が楽しめることから「難儀をしないで樹氷が楽しめる」と好評を博し、期間中2,500人の人出で賑わった。
 今回の成果や「樹氷を観る会」の実績から主催者や関係者達は、春先の「ブナの新芽を観る会」、「高山植物のお花畑を観る会」などを加え、通年観光に向けての企画に取り組みたいと張り切っている。

10月20日 きょう最後の同窓会、廃校となった旧森吉町立湯ノ岱小中学校

 炭鉱の閉山で昭和46年に廃校となった森吉町の湯ノ岱小・中学校「ふるさと同窓会」が20日、校舎跡地近くの杣(そま)温泉で開かれる。廃校後、全国に離散した同窓生が故郷・湯ノ岱に集まるのは6年ぶり3度目だが、高齢化も進み、地元での同窓会は今回が最後になるという。北海道から九州まで約70人の卒業生やその家族、恩師らが出席、旧交を温めながら故郷の思い出を語り合う。
 湯ノ岱小・中学校は昭和11年3月の創立。17年に前田村森吉国民学校湯ノ岱分校として認可され、22年の学校改革で森吉小学校湯ノ岱分校、前田中学校湯ノ岱分校の併設校となった。
 石炭が黒いダイヤと呼ばれた時代、一帯には全国屈指の石炭炭鉱があり、全国から人々が集まった。学校は、作業員ら住民のために開設され、森吉山荘敷地内に校舎を建設。しかし、昭和30年代後半から40年代にかけ、石炭産業の斜陽化に伴い生徒数も激減、中学は43年、小学校も46年に廃校となった。全国に散った卒業生は約450人を数えるという。
 同窓会は2年ごとに東京で行っているが、「故郷でも開催してほしい」という県外卒業生の声を受け、湯ノ岱でも昭和51年と平成7年の二度開催。しかし、卒業生の高齢化もあり、故郷での会は今回が最後になる見込みという。
 同窓会秋田支部の工藤孝さん(57=秋田市)によると、今回も北海道や東北、関東、関西、九州など全国各地から68人が出席予定。これまでは学校跡地への植樹など記念行事的を行ってきたが、今回は一切行わず、ゆっくりと当時の思い出を語り合うと言う。昔を思い出すきっかけになればと、約2ヵ月かけ、当時の地図も作製したという。
 同窓会は20日午後5時から開催予定。

10月19日 県内求人0・5%切る 来春卒業の高校生 「就職浪人」の不安

 来春卒業を予定する県内の高校生のうち、県内企業への就職を希望する生徒たちに対する8月末の求人倍率が、統計史上初めて0.5倍を切ったことが、秋田労働局の調べでわかった。高校生に対する求人は今後、徐々に増えると見られるが、最終的に就職できないまま卒業してしまう「就職浪人」の増加を懸念する声が高まっている。県外企業の求人も合わせた全体求人倍率も過去最低の0.8倍。先の見えない就職戦線が続く。
 秋田労働局職業安定課がまとめた職業紹介状況(8月末現在)によると、就職希望の高校生は4,211人。うち、3,113人(74%)が県内企業へ、1,098人(26%)が県外企業への就職を希望している。これに対し、県内企業からの求人は1,333人で、求人倍率は0.43倍。過去最低だった昨年を求人数で680人(34%)、倍率で0.27ポイント下回った。
 県内企業への就職希望者は、少子化などによりこの10年ほどの間に4千人台後半から3千人前後に減った。一方、求人数はピークの約1万3千人(90年度卒業生)からほぼ10分の1に激減している。求人倍率は97年度卒業生を最後に、1倍を割り込んだままだ。
 業種別では、県内では求人の少ない金融などを除き、いずれも落ち込んでいる。特に数の多い建設業で前年同月比約36%、製造業で同約52%減少した。
 同労働局や県、県教委は94年度以降毎年、県内の経済団体や企業に求人拡大や求人の前倒しを求めているが、倍率の悪化に歯止めがかからない。各担当者は「景気が回復しないことには採用拡大も無理」とお手上げの状況だ。  

ミスマッチ・妥協・離職…
 「今年は就職したくてもできない生徒が出るかもしれない」。県南の公立実業高校で就職指導をする教師は、ため息混じりにそう言った。
 ここ数年、厳しい就職環境が続いているが、今春まで、同校では就職希望者のほぼ全員が卒業までには就職先を決めることができた。
 だが、その裏で「妥協就職」が急増していたという。「望まない職種だけに、すぐに辞めてしまう。本当にこの子をここに就職させていいのか、と思うことも少なくない。葛藤(かっとう)がありました」と話す。
 しかし、今年は過去に例のない厳しさだ。教師は今年度、「妥協」も「葛藤」も入り込めない新たな問題に頭を悩ますことになりそうだ。
 県内の多くの実業高校は、面接練習など、就職指導にやっきだ。「求人数が減り、生徒の選択肢も狭くなった。公平に求人を振り分けるため、有利な指定校推薦を絞りきれなくなった」。県内では「就職エリート」とも言える秋田商業高校の就職指導担当教師からもそんな声が漏れる。
 秋田労働局の調査では、県内企業に就職した高卒者の約25%が1年以内に退職し、3年以内に退職するの者は46%に上るという。
 県はミスマッチを理由とした早期離職を減らそうと、事前の職場見学を奨励している。だが、見学者は受け入れても、採用予定はゼロという企業もあり、「職場見学にどれだけ実効性があるものだろう」と疑問視する教師もいる。

10月18日 昨年の県内観光客 過去最高の4,367万人 日帰り多く、宿泊横ばい

 昨年1年間に県内を訪れた観光客数は前年比2.2%増の43,699,000人で、過去最高を記録したことが、県観光課のまとめでわかった。ただ、日帰り客が2.5%の伸びを示したのに対し、宿泊客は横ばい状態で、“通過型観光”の傾向がより強まっている。
 この調査は1966年から実施し、県内約1,100の観光地点を対象に、各市町村からの報告や施設管理者への聴き取りなどから観光客数を推計している。
 同課によると、各地の桜祭りがゴールデンウイークと重なったため、5月の観光客数が昨年より約一割増えたことなどが増加の理由という。
 行祭事別の観光客数では、秋田市の竿灯まつりが4.8%増の131万人でトップ。次いで、角館町の桜まつりが37.4%の大幅増で121万人を数えた。また、小正月行事もツアーに組み込まれるなどして知名度が上がり、対象となる11の行事の総観光客数は前年比5.5%増だった。
 宿泊・日帰り別では、宿泊客数は4,456,000人で全体のわずか10.2%に過ぎない。県外観光客の県内での平均宿泊数は1.966日。
 また、エリア別で宿泊者数の減少幅が最も大きかったのは、男鹿南秋地区
(33万3千人)の前年比マイナス30.8%。昨年4月に男鹿半島で起きた土砂崩れによる県道通行止めの影響もあったが、観光客数自体は同6.5%増の6,154,000人と好調だったことから、魅力ある宿泊施設作りが課題として浮かび上がっている。
 同課は「旅行会社のコースの中で通過型が多くなってきている。青森などと組み合わせて2泊3日にするケースが目立つ」と指摘している。

10月17日 ハチ公、生まれ故郷で生誕祭

 「忠犬ハチ公」の生誕祭が14日、生まれ故郷の大館市で開かれた。大勢の市民が見守る中、献花やケーキカットなどで78回目の「誕生日」を祝った。
 ハチ公は、大正12年11月に同市大子内の斎藤七郎右エ門さん方で誕生、まもなく東京の上野三郎博士のもとに贈られた。誕生日は定かでないが、生後60日ほどで母犬から離されているため、上野博士に贈られた日から逆算して、11月中旬から下旬に生まれたとされている。
 誕生祭を主催する忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会は、JR大館駅前にハチ公銅像が建立された11月14日を「誕生日」に設定しているが、寒さなど気候の関係から「生誕祭」は毎年10月に開催している。
 JR大館駅前広場で行われた生誕祭には、維持会やホワイトガーデン協会、市などの関係者らが出席。主催者、来賓あいさつに続き、児童らによる献花とケーキカットが行われた。
 桂城小3年の桑山紗都子さんが「ハチ公への作文」を朗読したあと、有浦小の4年生が「ハチ公のうた」を合唱。帰らぬ主人を待ち続け、渋谷駅で息を引き取ったハチ公を讃えた。

10月16日 キリタンポの季節

 JAあきた北央(本所合川町)の農家による手作りきりたんぽの出荷が今年も始まった。今年は納入先の要請を受けて農家全戸が製造施設の改装や新築を終え、工場並みに厳しい衛生基準の中で製造している。同JAは「手作りのよさを生かしながら、衛生面で万全を期した製品となった。これまで以上に販売に力を入れたい」と張り切っている。
 同JAのきりたんぽは、比内地鶏とセットの宅配便と、首都圏スーパーでの単品販売の2本立て。主に比内地鶏の販路を活用して販売している。製造は農家6戸で組織するきりたんぽ部会(近藤栄悦会長)が担当している。
 手作りの味を大切にするため、きりたんぽは個々の農家が庭先に建設した施設で製造しているが、同部会の最大の特徴は「商品納入先であるスーパーの品質管理専門家の指導を受け、食品工場並みの高度な衛生管理を徹底している」(同JA)点だ。
 施設内部はほこりがたまらない設計とし、雑菌が繁殖しないよう床を耐水性塗料で覆ったほか、木造のたなをステンレス製に変更するなどした。改修のほか全面新築した会員も。費用はすべて個々の農家が負担した。
 部会員は「改修せずに、注文がこなくなったら終わり。皆これまでの努力を無駄にしたくないという思いで改修に踏み切った」と話す。施設を全面新築したばかりの上小阿仁村の女性会員は「農産物価格が低迷する中で痛い出費だが、思い切って決めた」と振り返る。
 同JAの担当者は「食品衛生に対する消費者の目はますます厳しくなっている。農家個人が作ったものは衛生面で問題があると思われがちだが、全戸が厳しい品質管理を導入したことで、これまで以上に販売アップに弾みがつく」と力を込める。
 同JAは今年、首都圏の130店舗が新たな取引先に加わり、シーズン中の売り上げは昨シーズンより5割増の1億5000万円を目指している。

10月15日 「選挙無効」の県選管裁決取り消し求め提訴表明 阿仁町長、「証拠が不明確」

 阿仁町の浜田章町長は13日、今年6月に行われた同町長選を無効とした県選挙管理委員会裁決(先月28日)の取り消しを求め、仙台高裁秋田支部に提訴することを決めた。同日夜、町山村開発センターで開かれた後援会の幹部会で正式に決定した。
 提訴理由について浜田町長は、県選管の裁決で特別養護老人ホーム山水荘での違法行為が、選挙結果に異動を及ぼす恐れがあると指摘されたことに対し「それらが本当に選挙結果に異動を及ぼしたのか、証拠がはっきりしない」とした。提訴時期については「20日ごろまでをめどにしたい」としている。
 幹部会には、約120人が出席。事務局側がこれまでの経緯を説明した後、今後の方針について意見を求めた。出席者からは「県選管の決定理由は承服できない」「町選管、県選管の判断に徹底して反論するべきだ」などの意見が出され、満場一致で提訴を決定した。
 終了後会見した浜田町長は「県選管の裁決は、高齢者の選挙権の行使に非常に厳しい判断をしており、現実とのギャップが大きい。高齢者の権利擁護という意味も含めて提訴したい」と話した。
 浜田町長の提訴決定について、町選管に異議を申し出た小林精一氏(前町助役)は、「町を二分するこの問題で町民の間に不安が広がっている。提訴によってこうした状態を長引かせてもらいたくなかった。町民の声を聞き、早くすっきりした形になればと思っていたので、残念だ。私にも責任の一端があるが、提訴によって町民の間に不安と動揺が続くかと思うとやりきれない思いだ」と話した。
 新人3人が立候補した同町長選では、浜田氏が次点の小林氏に1票差で当選。小林氏は、町選管に「町特別養護老人ホームで違法な投票が行われた」などとして選挙無効などを求めて異議申し出し、町選管は、無効を決定した。これを不服として浜田町長は、県選管に審査を申し立て。県選管は町選管と同様、選挙無効の裁決を下した。

10月14日 キノコ採り、遭難に注意!

 県警地域課によると、昨年1年間で18人がキノコ採りに行って遭難や滑落といった事故にあった。このうち10人は無事に戻ったが、4人が死亡、3人がけがをし、1人は不明のままだ。34件の事故が起きた一昨年は9人が死亡し、不明者も3人を数えている。
 事故に遭うのはほとんど高齢者だ。昨年の18人は50歳代1人、60歳代7人、70歳代以上10人で、全員50歳以上だった。
 県警地域課ではキノコ採りに行く際の注意点をあげている。
  (1)「自分だけは遭難しない」と考えず、体力を考えて計画を立てる
  (2)早めに下山する
  (3)1人で入山しない
  (4)「山に行く」だけでなく、家族らに行き先を細かく伝える
  (5)携帯電話を持って行く
  (6)食料、防寒具、雨具などの装備を用意し、車に置くだけでなく実際に持って入山する、など。

10月13日 秋北バス 赤字路線削減へ 杉山田、朝生線など対象

 大館市に本社を置く「秋北バス」(小佐野隆正社長)は、経営改善を図る目的で、赤字路線を中心にバス路線を削減する。各自治体と協議して、来年4月1日のダイヤ改正までに、削減路線を決める方針だ。
 同社は現在、県北部を中心に204路線を運行。ピーク時には、路線バスだけで約38億円の売り上げを記録した。しかし、少子化の進行やマイカー普及などで利用者が減少し、全路線の約7割が赤字となり、今年3月期の売り上げは、約26億円まで落ち込んだ。同社によると、削減路線は極端に赤字となっている合川町の「杉山田線」、二ツ井町の「朝生線」などが対象となる予定だ。
 同社はさらに、大館市片町の「秋北ホテル」の全従業員のうち、飲食部門を中心に60人の人員削減に踏み切る。

10月12日 単独で新築、規模拡大360床へ増床を検討北秋中央病院建設検討委

 厚生連・北秋中央病院(岸部陞院長)の新築について話し合う北秋中央病院建設検討委員会(会長・岩川徹鷹巣町長)が9日、鷹巣町内のホテルで開かれ、新築後の病床数を360床に規模拡大する方向で検討を進めていくことにした。また、ほかの病院との統合ではなく、独自で現在より大きな病院を建設する考えで一致した。
 委員会は鷹巣阿仁部5町村と田代町の町村長、鷹巣町議会議長、JA鷹巣町とJAあきた北央の組合長などで構成。7年から、狭あい、老朽化が著しい同病院の新築に関する検討を行っている。
 この日の委員会は非公開。これまでの検討経過、新築後の病院規模別に見た収支試算などについて話し合った。
 現在の同病院の病床数は232床。県からは地域の人口減により、病床数を現在の1割減にするよう求められている。しかし新築後は、鷹巣阿仁部全域からの利用者を視野に入れ病院の規模を拡大、病床数を増やすことで一致した。
 病床数360床については今後、この地域にとって適正かどうか県の承認を得る。
 新築についてはこれまで厚生連の単独建設か、公立米内沢病院との統合になるかが話題になっていたが、委員会では病床規模の拡大は統合によるものではなく、独自で大きな病院建設を検討する。
 今後、建設場所などについての話し合いを進めることになるが、金田合川町長は合川町大野岱地区へ誘致するため、7fを無償譲渡する旨の発言をしていると言う(公立米内沢病院の構成町村長としての姿勢が問われるのでは?)

10月11日 森吉山、八幡平の紅葉鮮やか

 森吉町と阿仁町にまたがる森吉山(1,454b)の紅葉が見ごろを迎えた。標高900bより上ではブナやモミジ、カエデなどが赤やオレンジに彩られている。紅葉は徐々にすそ野に広がり、今週末ごろまで楽しめそう。森吉神社(1,250b)からは、オレンジ色のブナの樹林が眼下に一望できる。
 阿仁町側の森吉山阿仁スキー場は今シーズン初めて、6日から14日までの土、日曜と休日に観光客向けのゴンドラを運行している。
 6日は生憎の雨にたたられたが、7日は快晴に恵まれ、8日は午後から曇りがちの天気となったものの、3連休中に当初計画1,200人を大幅に上回る4,606人が利用した。登山客らは雄大なパノラマを前に、記念写真を撮ったり弁当を広げて紅葉を満喫した。
 山頂駅(1,167b)から石森(1,308b)までは徒歩30分、石森から森吉神社までは10分ほど、石森から山頂までは40分ほどを要す。13、14日は午前9時半から午後3時まで運行する(午前11時半〜午後1時は点検のため休止)

 国立公園八幡平も、紅葉が見ごろの時季を迎えている。標高944bの大沼から同1,200bのふけの湯にかけては、山肌が鮮やかな赤や黄色で彩られ、まるで「錦絵」の様。麓より一足早く「燃え立つ秋」が訪れている。
 八幡平アスピーテライン沿線は、全国有数の「紅葉スポット」として知られている。特に大沼、ふけの湯地域から後生掛地域にかけては、カエデやウルシ、ナナカマドの赤、ブナの黄色などが鮮やかに競演。さらに、針葉樹の緑が絶妙なアクセントを加えており、大自然が作り出した芸術作品を存分に楽しむことができる。
 今年は、例年に比べ4、5日早く見ごろを迎えた。また、日中と夜の気温差が大きいことから、美しさも例年以上という。
 紅葉前線はこれから、麓へ向かい急降下を始める。十和田湖の紅葉シーズン開幕も、間もなくだ。

10月10日 ぴあのコンサート 10/16、四季美舘

★と き 10月16日 18:30
★ところ 四季美舘ふれあいホール
★主 催 ヤマハ梶A協賛 桜庭木材
★曲 目 フランス民謡 キラキラ星変奏曲
      ショパン 練習曲 ホ長調 別れの曲
      シューマン 子供の情景から トロイメライ
      ベートーベン ソナタ14番 月光

 前田の桜庭木材鰍ニ親会社のヤマハ鰍ェ「森からの贈り物」と題して、ヤマハ・ピアノの重要な部材を生産する森吉の山懐で開くピアノコンサート。問い合わせは桜庭木材鰍ヨ(電話 0186−75−2031)
 出演はウィーン国立音楽大学・ウィーン国立音楽大学院を主席で卒業し、世界的なピアニストとして活躍している三輪郁氏。
 小さな町では滅多にないレベルの高いコンサートですが、小学校高学年未満児は入場できません。 

10月9日 14年度県教員採用試験、過去最高の「狭き門」

 県教育委員会は3日、14年度公立学校教諭等採用試験の結果を発表した。教諭の合格者(採用候補者名簿搭載者)は、13年度より34人少ない130人。最終の平均倍率は17.1倍で、過去最高の12年度の14.0倍を更新した。少子化を背景にした採用数の減少を主因に、一層狭き門となった。
 教諭試験の受験者は2,228人で、前年度に比べ29人減った。合格者数が最も多かったのは高校の50人(15.1倍)で、小学校31人(21.5倍)、特殊教育学校24人(6.7倍)、中学校20人(27.4倍)、養護5人(19.6倍)と続いた。
 今回から特定の資格などを持つ人の受験年齢を緩和したほか、盲・聾学校に障害者手帳を持っていても指導のできる人の特別枠を設けるなど、より門戸を開く措置を取ったが、これに該当する合格者は2人だった。
 教諭以外の合格者は、高校実習助手2人(12.5倍)、特殊教育学校実習助手2人(9.0倍)、特殊教育学校寮母1人(52.0倍)
 全体の合格者は135人。教諭らの中途退職に対応するため、当初の採用予定人員の116人より19人多く採用した。
 一次試験の受験者数2,323人のうち、筆記試験の得点と3段階総合評価の通知を希望したのは93.7%の2,176人だった。

10月8日 秋はやっぱり温泉&紅葉

Town@nifty おもしろ旅館大集合! http://town.nifty.com/event/ryokan/
 全国のユニークな旅館を紹介するサイト。「絶景の宿」「面白いお風呂のある宿」「女性に評判の宿」などなど。なんと100名に宿泊券が当たるプレゼント実施中。

@nifty 至極極楽 http://www.nifty.com/gokuraku/
 ニフティによる秋のお出かけレジャー情報のページ。温泉まめ知識や日帰り温泉データベース、紅葉スポット、紅葉を撮るデジカメテクニックなど。11月11日までの期間限定。カーナビやデジカメなどが当たるプレゼントも実施中。

紅葉・花・秋祭り http://www.alpsmap.co.jp/monitor/feature/autumn/
 こちらはアルプス社による秋の行楽情報のページ。全国約340ヶ所の紅葉の名所・花の名所・秋祭り情報を掲載。地図サイトらしく、詳細な地図が表示されるのがいい。11月30日までの期間限定。こちらもデジカメや道路地図帳が当たるプレゼントを実施中。

BIGLOBE シーズン http://season.biglobe.ne.jp/
 季節に合わせた行楽情報が満載のサイト。全国紅葉スポットガイド、紅葉ドライブ、秋の味覚狩り特集、秋のおすすめ温泉特集など。東京ディズニーシーの特集も充実。

Mapple Net http://www.mapple.net/
 地図でおなじみのの昭文社のレジャー情報サイト。全国68,000件の情報から検索できる。「首都圏・京阪神発 味覚狩りのできる農園」「紅葉が楽しめる温泉宿」などの特集がある。

10月7日 県人口前月より53人増(9/1現在、県情報統計課)

県人口1,183,829人(前月比 53人増、♂561,447、♀622,382)  

 自然動態…△37人(出生827人、死亡864人)
 社会動態…90人増(転入1,467人、転出1,377人)
 世帯数…392,467世帯(前月比 269世帯増)
この一年間の累計…△5,623人(12,9,1〜13,8,31)
 自然動態…△3,090人(出生8,810人、死亡11,900人)
 社会動態…△5,561人(転入18,988人、転出21,459人)
森吉町の人口…7,934人(♂3,767、♀4,167)前月比△3人
  世帯数…2,653世帯(前月比 ±0)

10月6日 “太平湖・紅葉祭り”始まる(10/6〜31)

◎開催場所…太平湖グリーンハウス特設会場(問い合わせ;クウィンス森吉60−7000)
◎開催セレモニー(10/7)…一日船長(米内沢高校聴講生 ネイスン・グレゴー・マッケンジー)
                  鏡割り、振る舞い酒、オリジナルコースタープレゼント(先着100名)
◎ナメコ汁無料サービス…10月7・8・14・21日
◎森吉町特産品・旬の物販売コーナー…10月6・7・8・13・14・20・21・27・28日
◎太平湖・小又峡まるごとクイズ…10月6〜31日
◎奥森吉クロスワードパズル…10月6〜31日
◎歩く大捜査線 小又峡宝さがし…10月14・21日 

10月5日 紅葉ツアーは無料送迎バスで ゴンドラ特別運行時

今年の紅葉時期に森吉山阿仁スキー場(阿仁町高津森)のゴンドラが特別運行されるのに合わせて、阿仁町は秋田内陸線の利用者を対象に、阿仁合駅からスキー場まで無料の送迎バスを運行する。期間中は秋田内陸線観光など旅行会社もツアーを企画。関係者は紅葉を新たな森吉山観光の目玉にしたいと意気込んでいる。
 ゴンドラは10月6〜8日と13、14日の計5日間、運行される。時間は午前9時半〜11時半と午後1時〜3時。
 利用料金は片道、往復の2種類。大人が▽片道1000円▽往復1500円▽往復団体(15人以上)1350円▽同(31人以上)1200円。中学生以下の料金はほぼ半額。
 ゴンドラは6人乗りで山頂駅までの片道約20分間(約3.5キロ)、壮大な紅葉パノラマを堪能できる。
 町が運行する無料送迎バスは、スキー場行きが午前8時半〜午後1時40分の間に6本、帰りが午前11時20分〜午後4時15分の間に5本運行する。
 町商工観光課は「紅葉のパノラマはもちろん、山頂部にはアオモリトドマツの原生林が広がり、晴れた日には遠く鳥海山や寒風山、日本海を一望できる絶好のロケーションだ」とアピール。「多くの観光客に訪れてほしい」と話している。

10月4日 ソウル便、夜間駐機含めダイヤ確定/週3便、29日に初就航 

  秋田空港の国際便発着に対応する税関や入管、検疫体制を話し合う会議が2日東京で開かれ、関係省庁の体制が整ったことから、秋田―ソウル定期便の運航ダイヤが確定し、県と運航会社の大韓航空(本社・ソウル)が3日発表した。同社は県の支援を得ながら、CIQ(税関、出入国管理、検疫)関係省庁などと調整を重ねてきた。予定通り夜間駐機を含む週3便で、就航は今月29日。
 東北では現在、青森、仙台、福島の3空港にソウル定期航空路があるが、夜間駐機実施は秋田空港が初めてとなる。残る2便は1日おきの木、土曜日の各1往復。使用機材は161人乗りのボーイング737。ソウル近郊にある仁川(インチョン)国際空港との間を、秋田発便2時間40分、秋田着便2時間10分の飛行時間で結ぶ。
 夜間駐機便の発着時間について、ある旅行会社は「仁川国際空港を中継点に、ヨーロッパや東南アジアと結ぶことが十分可能」と話す。
 ダイヤ決定を受け、寺田典城知事は「就航準備を着実に進めるとともに利用促進に努める。路線を大事に育て、県勢発展の一助にしたい」とのコメントを出した。大韓航空は「秋田空港国際化による発展や活性化、日韓両国の交流拡大のため最大限の努力をしていきたい」としている。
 同社は9月中旬、国土交通省に運航計画を提出、3日秋田市内で仮事務所の業務を開始し、準備が整い次第チケットの発売を開始する。
 詳しい運航スケジュールは、秋田空港発が火曜日午前9時50分、木曜日と土曜日が午後1時10分。ソウル・インチョン空港発が月曜日午後3時40分、木曜日と土曜日が午前9時50分。ヨーロッパなどソウル以遠と結ぶ路線に十分接続できる時間帯を確保した。ダイヤ決定により今後、旅行商品の販売や、利用促進に向けた県の取り組みも本格化する。

10月3日 森吉町議会構成決まる 

 改選後の初議会となる森吉町議会臨時会が1日開かれ、正・副議長や常任委員会、議会運営委員会、一部事務組合などの構成が決まった。議長に庄司憲三郎氏(62)、副議長には多賀谷専一氏(50)を選出した。
 議長選挙は、最年長の秋元修一議員を仮議長に行い、単記無記名投票の結果、庄司憲三郎氏11票、柴田林之助氏7票(投票総数18、有効票数同)で、庄司氏が議長に就任。続く副議長選挙は多賀谷専一氏10票、森川賢蔵氏4票、畠山隆生氏2票、新林弘夫氏1票(投票総数18、有効票数17、無効票数1)で、多賀谷氏を選出した。
 また町監査委員は、町選出(識見を有する者)が春日隆治氏(66=森吉町五味堀字五味堀129)、議会推薦は春日一文氏(51=森吉町五味堀字五味堀109)の選任に同意した。

各常任委員会委員と一部事務組合議員は次の通り
◇総務財政常任委員会(◎委員長、○副委員長)
      ◎畠山隆生、○松田光朗、森川賢蔵、新林弘夫、春日一文、庄司憲三郎
◇教育民生常任委員会
      ◎板垣 淳、○黒澤芳彦、武石一男、秋元修一、多賀谷専一、柴田林之助
◇産業建設常任委員会
      ◎武石隆憲、○森沢徳夫、松岡忠義、若松繁雄、森川勇一、桜井忠雄
◇議会運営委員会
      ◎春日一文、○松岡忠義、武石隆憲、畠山隆生、柴田林之助、桜井忠雄
▽鷹巣阿仁広域市町村圏組合…武石隆憲、畠山隆生、桜井忠雄、庄司憲三郎
▽森吉町外4ヵ町村病院組合…松岡忠義、森沢徳夫、松田光朗、板垣淳、多賀谷専一、春日一文
▽鷹巣町外6ヵ町村衛生施設組合…秋元修一、森川勇一、
▽森吉町外2ヵ町村生活環境施設組合…黒澤芳彦、武石一男、柴田林之助
▽公立合川高等学校組合…若松繁雄、森川賢蔵

 このほか、町高齢者・生活福祉センター建設工事請負契約は起立採決の結果、賛成多数で可決。指名競争入札の結果、887,250千円で秋田土建株式会社(北林一成代表取締役)と契約を締結する。工期は14年12月20日。
 同センターは、旧米内沢病院跡地に建設するもので、高齢者福祉センター、在宅介護支援センター、保健センターの3施設を合わせた複合施設。
 建物は鉄筋コンクリート一部2階建てで、1階(約1,700u)が浴室や食堂、大広間などの高齢者生活福祉センター部門(デイサービス)、在宅介護支援センター、保健センターなどを配置。2階(約1,100u)は高齢者生活福祉センター部門の居住スペースが中心で、20人の入居が可能となっている。ほかに談話コーナーやボランティアルーム、会議室などが設置される予定。

10月2日 世界一の巨大紙風船大空に舞う、米内沢高 

 森吉町の県立米内沢高校(小玉徳征校長、252人)の生徒自主企画「米内沢高校の名をギネスに残そう―巨大紙風船打ち上げ」が30日、同校で行われた。世界一の巨大紙風船を作り、母校の名前をギネスブックに残そうという企画。生徒たちが作製した巨大紙風船は、見事「離陸」に成功、大歓声を受けて青空に舞った。
 県教育委員会の高校生自主企画支援事業を活用したイベント。米高祭に合わせて行われた。
 企画立案のため今年4月に行われたアンケートで、生徒から「ギネスブックに挑戦してはどうか」という発案があった。そこで、生徒会が目をつけたのは、西木村上桧木内地区に伝わる「紙風船上げ」。昨年度の自主企画では「秋田内陸線沿線の伝統文化にふれよう」と、生徒たちが10個の紙風船を製作し、祭りに参加。その技術と経験を生かし「巨大紙風船を作ろう」と意見がまとまった。
 同校によると、ギネスブックには、紙風船の大きさについての記録はまだないという。
 巨大紙風船の大きさは、高さ15.65b、幅、奥行きともに7.4bの円柱型。実際に西木村の祭りで使われる紙風船の2倍以上の大きさという。全校生徒が手分けして、約2ヵ月かけて製作に当たった。
 打ち上げ会場の同校中庭には、生徒、職員、父母ら約400人が詰め掛けた。2台のバーナーで熱風を送りこむと、紙風船は次第に膨れあがり、5分後には「米内沢高校」「ギネスに挑戦」という文字がはっきり見える大きさに。約15分後には紙風船が大きくふくらみ、徐々に浮上し始めた。途中で、紙風船の一部が校舎に引っかかり破けるというアクシデントに見舞われたものの、紙風船は力強く浮上を続け、20分後には生徒たちが握っていた紙風船の口を支える木と結ばれたヒモを引きちぎって大空高く飛び立ち、会場は「世界記録達成」を祝う大きな拍手と歓声に包まれ、生徒たちは抱き合って成功を喜んでいた。
 同校は今後、打ち上げ時のビデオなどを添えてイギリスのギネス社に記録の申請をする。生徒会長の白坂綾さん(3年)は「大成功。全員が頑張ってくれたからだと思う。ぜひギネスブックに載せてほしい」と話していた。

10月1日 今年は天然キノコが不作? 

 「味覚の秋」の代表格ともいえる天然キノコが、朝市や青果店などに並ぶ時季を迎えた。ところが今年は、全般的に生育が遅れており、各地の天然物を並べる店はまばら。
 天然キノコの育成条件は、適度な湿り気があって、最低気温が15℃以下になること。今年は9月11日の台風15号接近でまとまった雨が降ったものの、寒気が入り込んだ22〜24日以外は暖かい日が多く、山歩きのベテランは口々に「初秋のキノコは不作」とぼやいている。
 今年は全般的に不作で、トンビマイタケを採った話も聞かない。例年なら既にバクロウ、サワモダシなどが出そろう時季だが、今年はほとんど採れていない。「期待できるのはマイタケぐらいでは…」と、プロ達も言う。
 まとまった雨が降ってから、キノコが生長するまでには3週間程度必要。生育の遅れているキノコは10月上旬ごろまでに顔を出すとみられるが、それ以降もだめなら、完全に不作の年と考えられるという。
 最近になって、朝夕寒くなり寒暖の差が激しくなっていることから、期待を寄せたいところ。


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