2001,12,14掲載 今週の話題バックNo.41 2001,11,1〜11,30

11月30日 阿仁町長選無効裁決取り消し訴訟、第1回口頭弁論

 「形式的手続き違反を理由に高齢者の選挙権の保障を無視した」として、浜田章阿仁町長が、県選挙管理委員会(加藤尭委員長)が下した町長選(6月24日投開票)無効裁決の取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、仙台高裁秋田支部(小野貞夫裁判長)であった。県選管側は「手続きの瑕疵(かし)は重大。1票差だった選挙結果に影響を及ぼす恐れがあった」として、請求棄却を求める答弁書を提出、訴えの棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。
 県選管側がこの日提出した答弁書では、「公選法の目的は選挙人の意思の正しい反映。手続きには厳格な運用が求められる」と主張。その上で、入所者からの依頼を受けない投票用紙の一括請求や、定められた手続きを無視した看護婦2人による代理投票など、一連の手続き違反を指摘し、入所者の意思が反映されたかどうか判断不能▽意思疎通が困難な入所者もおり、投票実施日に全員が自ら代理投票を申請したとは考えられない▽寝たきりの4人は、家族が告げた名前を山水荘の看護婦が本人に確認し代理投票しており、家族の投票によるとみられる―などの理由で無効裁決は妥当として、「本件選挙が1票差により決定されていることを考慮した場合、結果に異動を及ぼす恐れがあることは明らか」と、請求の棄却を求めた。
 判断能力の判定基準については、「日々高齢者と接している(施設)管理者にとって、その判定が困難とは思えない」とした上で、「仮に基準を定め一律に適用した場合、選挙人を不当に差別し、選挙権行使を著しく制限することにつながる」と逆に反論。原告側が求めた「柔軟な法解釈」については、「場合によっては恣意(しい)的な手続き運用を発生させ、選挙の公正確保を不可能とする」と指摘した。
 これに対し原告側は準備書面で、手続き違反があったことは認めつつも、「投票意思、判断能力を投票実施に先立って確定することは極めて困難」とした上で、入所者全員の投票用紙請求を「高齢者福祉施設共通の実態」と説明。「不正行為が確認されないにもかかわらず、現実と不整合な形式的手続き論を根拠に選挙無効を裁決することは、1票の重みを無視した暴挙で、高齢化社会の実態と逆行するもの」と訴えた。
 次回口頭弁論は来月27日午前10時から。代理投票に携わった看護婦の証人尋問を行い結審する見込み。

11月29日 森吉山阿仁スキー場にクロカンコース完成

 阿仁町が国の「個性と活力に満ちた雪国創造事業」を導入し、森吉山阿仁スキー場に新設工事を進めていたクロスカントリーコースがこのほど完成した。
 同事業は、雪と親しみ、雪を資源として活用する利雪・親雪活動、冬期の健康増進及び世代間交流促進、雪国の地域特性を活かした地域間交流促進、高齢化社会への対応などに必要な施設整備を行うもので、クロスカントリー事業の他、冬期高齢者生活支援施設を合わせた全体事業費は152,600千円。
 クロスカントリー事業費は、管理棟の建設・圧雪車の購入を含め110,000千円。このうちコース整備が50,000千円。今シーズンからオープンするが、町では全国大会の開催やスキー合宿などの利用も含め誘客を図り、将来的には1`のローラースキーコースを設置して夏場の誘客も検討したい考え。

11月28日 厳しい就職活動、北秋4高校緊急会議

 来春高卒予定者の就職活動が近年にない厳しさで進む中、北秋4高校のPTA、同窓会、校長などが26日、鷹巣農林高校で就職促進のための緊急会議を開いた。4校の協力態勢づくりや求人開拓を議論したが、具体的な案は出ず、出席者の間には促進策に「行き詰まり感」が漂った。
 ハローワーク鷹巣によると、現在の求人は22事業者55人で、昨年同期比8事業者・31人も減少している。一方鷹巣阿仁地区の来春高卒予定者の就職状況は10月末現在、県内・県外を合わせて87人で昨年より46人減少の内定率47%、前年同期より約15ポイントもダウンしている。また未内定者は106人(県内80人、県外26人)で、特に県内希望は38%と近年にない厳しさだ。
 これを受け、4校の校長らがPTA連絡協議会に要請、緊急会議を初めて開いた。
 会議では鷹巣町商工会、ハローワークの関係者が景気動向や高校生の就職状況を説明。続いて各校の進路担当教職員がそれぞれの学校の状況を示した。
 各校の就職内定状況(公務員を含む)は鷹巣72%(26日現在)、米内沢65.3%(22日同)、合川50%(26日同)、鷹巣農林69.3%(同)。民間企業への就職は地元鷹巣阿仁部が最も厳しい状況。
 出席者から「高校生の仕事に対する意識の低さ」や「親が就職に関して先生に任せきり」といった当事者や家庭の意識の低さが指摘された。
 今後の対策について「名案」は出なかったが、同窓会や各校関係者の人的ネットワーク活用や、ハローワークとの連携などを引き続き強化していくことなどを申し合わせた。

11月27日 「根森田橋」「四季観橋」が完成 県道比内・森吉線

 森吉町の森吉山ダム建設工事に伴う付け替え県道の一部と2つの橋(根森田橋、四季観(しきみ)橋)が完成、25日、地域住民が根森田橋の渡り初めを行い、完成を祝った。完成した区間約3.9`は28日午後1時に開通する。
 渡り初めには地元・根森田集落の住民約100人のほか松橋久太郎町長らが出席。神事を行った後、同町根森田字仲ノ又の織山茂男さん(75)、キヌさん(72)夫婦、清さん(52)、セチ子さん(52)夫婦、茂樹さん(29)、直子さん(29)夫婦と、茂樹さん夫婦の長男秀道ちゃん(3)、二男智道ちゃん(10ヵ月)の親子4代を先頭に、完成したばかりの真新しい橋を徒歩で渡り、新しい橋の完成を喜び合った。
 2つの橋は、森吉町の阿仁前田地区から太平湖方面に向かう県道比内・森吉線の途中。森吉山ダムの建設で水没する県道の付け替え工事に伴って建設された。このうち今回は、2つの橋を含む根森田地区から様田地区までの約3.9`が完成した。
 根森田橋は長さ71b、幅11b(うち車道8.5b)のけた橋。現在の県道から根森田集落に通じる丁字路をまたいで架かっている。谷底からの高さは約20b。
 四季観橋は根森田橋の約1`上流に建設する予定のダム堤体の直下に完成した鋼上路式アーチ橋。長さ176b、幅11b(うち車道8.5b)で谷底からの高さは35b。通称“牛転ばし”と呼ばれる同地点は、森吉山をはじめ一帯を見渡すことができる眺望に優れた場所とあって、見学会には地域住民のほか、多数のアマチュアカメラマンの姿も見られた。
 参加者は、同事務所の職員からダム建設計画の概要や工事の進ちょく状況などに関する説明を聞き、事業に対する理解を深めるとともに、森吉山ろくの自然を一望する景観を楽しんでいた。
2つの橋の名前は町民から名称を募集して、町の選定委員会が命名した。

11月26日 秋田の冬祭り、バスで巡ろう

 2月の小正月を中心に県内各地で行われる冬祭りを巡る「秋田冬祭りの国バスツアー」の予約が来月から始まる。ツアーは県や市町村、観光協会などが冬季の観光客誘致のために1999年度に始めたもので、昨年度の乗車率は9割を超す盛況だった。今年度のコースは昨年度より6つ多い34で、酒蔵を巡る女性限定のツアーも新たに設定された。
 ツアーが設定されている冬祭りは、西木村の「紙風船上げ」(2月10日)、男鹿市の「なまはげ紫灯まつり」(2月8〜10日)、横手市の「かまくら」(2月15・16日)など県内で小正月に行われる祭りのほとんどが含まれる。
 このほか、県内各地の酒蔵を巡る「美酒王国ツアー」や森吉山の樹氷を見るツアー、五城目の朝市ツアーもある。由利地方の酒蔵を巡るツアーは女性限定で、2月11日秋田発着で定員は35人。
 県内の冬祭りは交通の不便な場所で夜に行われることが多い。昨年度のバスツアー参加者にアンケートをしたところ、ツアーの利点として参加者の6割を占める女性は「冬道を運転しないで済むこと」、男性は「会場で酒が飲める」ことを挙げたという。
 今年度のツアーの定員は昨年度より約400席多い約2,000席。発着地は秋田(秋田中央交通主催)のほか、県南(羽後交通観光主催)、県北(秋北観光主催・3コース)の各地が設定されており、日帰りのツアー価格は3,000〜5,000円となっている。
 チケットの発売は来月1日(一部は10日)から、JR各びゅうプラザと羽後交通観光、秋北観光(0186−42−0889)、中央交通観光の各営業所で発売される。コースなどについての問い合わせは、県仙北地方部県民室(0187・63・5226)へ。

11月25日 米内沢駅前で住宅全焼、一人焼死

 24日午前4時45分頃、森吉町米内沢字柳原67の塩田孝一さん(無職・77)宅から出火し、木造2階建て181.48uを全焼、2時間後に鎮火した。火元の居間付近から塩田さんと見られる焼死体が発見された。
 森吉警察署によると午前4時50分頃、隣家の人が塩田さん宅からカチカチという物音に気づき、居間付近が燃えているのを発見、消防署に通報した。
 焼死体は塩田さんと見られ、出火原因はたばこの火の不始末か石油ストーブと見て、調査中。
近所の人の話によると、塩田さんは6月に妻を亡くし、独り暮らしだったが、足腰が弱く、先月中旬からは居間でほとんど寝たきり状態だったと言う。
 現場は米内沢駅前の住宅街で、“石坂”に向かって「アユセンター」の道路を挟んだ手前の角。未明の火事だっただけにサイレンの音にビックリして飛び起き、火事と気が付いた。消防車はサイレンを鳴らして駆けつけたが、町のサイレンは鳴らなかったので、町内の火事と気づいた人は少なかった。

11月24日 「もりよし音楽祭」、安西愛子さんを迎え合唱・トーク

 森吉町の浜辺の歌音楽館、合唱団「コールもりよし」主催のもりよし記念音楽祭が23日、同町コミュニティセンター大ホールで開かれた。NHK「歌のおばさん」として15年間にわたり、テレビで活躍した安西愛子さんを迎えた歌とトークをはじめ、器楽、合唱の3部門で構成。町内外から10の合唱団などが参加した。
 郷土出身の作曲家、成田為三の名曲を歌い継ぎ、広く顕彰することを目的に、これまでは「合唱祭」として開催していたが、15回を迎える今回、より大きなイベントにしようと、「記念音楽祭」として行うことにした。町教委、町芸術文化協会、成田為三顕彰会の後援。
 第1部は安西愛子さんを迎えた歌とトークコーナー。安西さんは東京音楽学校本科研究科卒。昭和24年からNHK「うたのおばさん」で15年間活躍、参議院議員も3期18年務め、「身障者のための養護学校義務化の促進」に尽力した。現在は自ら設立した「杉の子こども会」会長などを務める一方、講演を中心とした福祉ボランティア活動を展開している。
 第2部は、ギターやオカリナ、大正琴の演奏会。秋田市の「Moko&Kyu」、森吉町のオカリナサークル、米内沢琴有会が出演、それぞれの楽器で「浜辺の歌」などを披露。
 「歌の心をうたいましょう」をテーマにした第3部には、北鹿各地の合唱団が出演。浜辺の歌音楽館少年少女合唱団(森吉町)、コールもりよし(同)、毛馬内たんぽぽコーラス(鹿角市)、M・M・C(森吉町)、大館フラウエンコール(大館市)、鷹巣混声合唱団(鷹巣町)、鷹巣女声合唱団「る・それいゆ」(同)が、成田作品を中心に、和洋さまざまの名曲を歌い上げた。

11月23日 ハタハタの初漁、来月4日頃

 ハタハタ漁の自主規制などについて話し合う「ハタハタ資源対策協議会」(座長=佐々木健・県漁船保険組合専務理事)が21日、秋田市内で開かれ、沿岸ハタハタ漁の初漁日が昨年より4日早い、来月4日前後となる見込みが報告された。
 県水産振興センターによると、今年は平年より海水温が低く、ハタハタは海水温が13度以下となる大潮の前後に沿岸に近づくため、初漁は昨年より早まる見込みという。今年の魚体は3歳魚の割合が多く、2歳魚が主体となった昨年よりも大型の漁獲が期待できる。
 県内各漁協の漁獲配分は既に決まっており、沿岸漁と沖合漁合わせた漁獲上限は、昨年より300d多い1300d。沿岸漁分は6割の780dで、うち男鹿市漁協284d、県北部漁協240d、県南部漁協141dなど。
 ハタハタは2000年度の県内漁業生産額で17%と大きな割合を占めている。資源回復の禁漁が明けた1995年の平均価格は1`あたり3,063円だったが、昨年は678円まで低下。漁協関係者からは「輸入物が増えている上に、価格の低下は非常に厳しい」と流通面の対策を求める声も上がった。

 ところでハタハタが釣れるって知っていますか?それもサビキで!
もちろん違法行為だから密漁になるが、みんなやっていると言う…。釣りマニアから聞いた話です。

11月22日 今冬の降雪量は平年並み

 気象庁は、12月から来年2月までの3ヵ月予報を発表した。それによると、冬の寒さが厳しい北日本の平均気温は平年並の可能性が高いほか、降雪量も平年並の見込みで、豪雪に悩まされずに済みそうな気配だ。
 月別では12月が、平年同様、秋田県を含む日本海側の地方で曇りや雨または雪の日が多いのに対し、太平洋側の地方では晴れる日が多い見込み。しかし、一時冬型の気圧配置が強まり、寒気の入る恐れも。気温は平年並で、降水量は西日本の日本海側、同太平洋側で少なく、その他の地方は平年並と予想している。
 また、新年の1月も平年同様、日本海側の地方で曇りや雨または雪の日が多く、太平洋側の地方では晴れる日が多い。冬型の気圧配置は長続きせず、日本海側の地方でも晴れる時期がある見込みだ。気温は、北日本で平年並、東日本、西日本、南西諸島で高くなりそう。降水量は東日本の日本海側で少なく、その他の地方は平年並。
 さらに、2月も平年同様、日本海側では曇りや雨または雪の日が多く、太平洋側の地方では晴れる日が多い見込みだ。気温、降水量とも平年並。3ヵ月間の降水量も平年並を予想しており、日本海側の降雪量は北日本、東日本の日本海側では平年並、西日本の日本海側は少ないとみている。

 ところで今年の初霜は10/19(昨年10/28)、初氷は11/11(昨年10/23)、初雪は11/13(昨年11/18)で、昨年より暖かい様だ。このまま暖冬となってくれればいいが…

11月20日 「浜辺の歌」などゴスペルで熱唱

 森吉町の「浜辺の歌音楽館」で18日、第64回演奏会が開かれ、大阪を拠点に活躍する「TAEKO THE V・O・W」のボーカル、柴田タエ子さんが、クラシックの名曲や童謡などをゴスペル調にアレンジした曲を披露した。
 柴田さんは平成9年に浜辺の歌音楽館を訪れ、「浜辺の歌」のゴスペル表現を研究。同年9月に秋田市で開かれた合唱祭で、地元合唱グループとともにゴスペル調にアレンジした「浜辺の歌」を初めて披露した。現在はクラシックやR&B、童謡などにゴスペルの持つスピリッツを加えたアーティストとして全国でライブ活動を展開する一方、ゴスペルスクールの講師としても活躍している。
 「Sunset」(夕やけこやけ)「FURUSATO」(ふるさと)「Amazing Grace」「大きな古時計」など、ゴスペル調にアレンジした曲を次々と披露した。
 浜辺の歌をアレンジした「HAMABE」では、地元鷹巣阿仁部の合唱グループがバックコーラスで参加。成田為三の名曲を新たな感性で歌い上げ、聴衆と一体となった盛り上がりをみせていた。

11月19日 1等米比率は86.8%、13年の県産米検査

 秋田食糧事務所は14日、本県の13年産米の検査結果を発表した。水稲うるち玄米の10月31日現在の1等米比率は86.8%で前回検査時(同15日)から1ポイントダウン。前年同期よりは3.2ポイント上回った。
 2等米比率は12.1%、3等米比率は0.9%、規格外比率は0.2%。検査数量は前年同期の95.4%の33万1976d。
 品種別の1等米比率はあきたこまち87.6%、ササニシキ65.9%、ひとめぼれ90.4%、めんこいな83%。
 支所別の1等米比率は、湯沢93.3%、横手92.5%、大曲91.3%、本荘90.2%、大館88.3%、本所81.4%、昭和78%、能代74.1%の順。

 JAあきた北央管内の13年産米は、1等A 20.3%、1等B 69.4%、2等 10.0%、3等 0.3%、規格外 0.0%で、1等米が89.7%と県平均をわずかに上回った。
 なおJAあきた北央管内の品種毎の特色は(秋田食糧事務所大館支所談)
 @あきたこまち…検査当初は「青未熟粒」混入、中盤以降は「カメムシ」「胴割粒」混入による、
           格下げが主な原因。
 Aめんこいな…検査当初は「青未熟粒混入」があったものの、粒張りもよく品質が良好。
          しかし「胴割粒」混入による格下げがあった。この原因は刈り取り・乾燥調整による。
 Bはえぬき…「青未熟粒」、「胴割粒」が少なく、全体的に品質が良好。
 Cひとめぼれ…一部「青未熟粒混入」があったものの、粒張りもよく品質が良好。

11月18日 救急救命士による気管内挿管、秋田市以外の9本部でも計650件

 秋田市消防本部の救急救命士が医師にのみ認められている気管内挿管を実施していた問題で、秋田市を除く県内16の消防本部のうち、少なくとも9本部で救急患者に対し気管内挿管が行われ、合わせて約650件に上ることが16日、讀賣新聞社のまとめでわかった。
 救急救命士が気管内挿管していたことを確認したのは鷹巣阿仁、能代、二ツ井藤里、男鹿、湖東、本荘、仁賀保、横手平鹿、湯沢雄勝の各本部。最も件数が多かったのは本荘で、1996年以降、255件を数えた。次いで、湯沢雄勝の180件、男鹿の115件などとなっている。
 各本部は、救命士に対する聞き取りや、搬送記録などを基に調査。調査対象とした期間は、救急救命士を乗せる高規格救急車の導入時期が異なることなどからばらつきがある。気管内挿管を確認した各本部では、いずれも医師の指示に基づいて実施したと説明している。
 一方、気管内挿管の実施例がなかったことが判明したのは山本郡南部、五城目町、大曲仙北の3本部。大館、鹿角、河辺雄和、矢島は現在調査中。
 救急救命士は、医師を介助する場合を想定して、気管内挿管の実習を行っているが、救命士が直接行うのは医師法違反にあたる。
 5件の気管内挿管を確認した二ツ井藤里地区消防本部では「山間部や道路状況の悪い集落の急患を運ぶには時間がかかるので、心肺停止状態の患者をいち早く助ける手段として実施した。」と指摘。

 去る4日森吉町消防団第4分団が分団員を対象に救急救命講習を行った際、講師を務めた鷹巣阿仁広域消防本部の若い消防士等は、鷹阿広域消防では「気管内挿管をしていない」と明言したが、嘘だった…!

11月17日 秋北バス、41路線廃止へ

 大館市の秋北バス(小佐野隆正社長、資本金4億8千万円)は15日までに、県北で運行している乗り合いバス204路線のうち、41路線を今年12月と来年4月の2回に分けて廃止する方針を決めた。このうち12月に8系統9路線を廃止する予定で、同社は15日、関係する大館市や能代市など2市7町の同意書を秋田陸運支局へ提出した。国からの赤字路線への補助が、今年4月から大幅に削減されたことに伴う措置で、週明けにも事実上の廃止へ向けた休止申請が認可される見通し。
 秋北バスなどによると、12月1日から廃止されるのは、大館市の有浦線、桂城短大市内線、同市から田代町に向かう早口線、比内町の八木橋環状線など9路線。
 9路線のうち8路線は既存の路線などで代替可能。このうち能代市から峰浜村に向かう大久保岱線は、子会社の秋北タクシーが代替バスを運行する予定。残る琴丘町の入通線は代替路線がない。
 秋北バス乗合自動車課は「いずれの路線も(起点から終点までの平均乗車人数の)乗車密度が0.8―2.45人と低く、大幅な赤字。廃止への理解は地元から得ている。代替については、大久保岱線のように別会社に運行させることも検討している」と話している。
 廃止の方針は、10月の県生活交通対策地域協議会で示された。来年4月に廃止を予定している32路線については行政側とと協議中で、大館市企画調整課は「町内会などと話し合いを進めながら対応を決めていきたい」と話している。
 秋田陸運支局によると、短期間でこれだけのバス路線を廃止するケースは「記憶にない」という。
 また、秋北バスは今回の41路線とは別に、鷹巣町の大館能代空港から大館市、能代市へ向かうリムジンバスも、利用者が少ないことから、廃止の方向で関係機関などと調整している。

11月16日 鷹巣14位、東北高校駅伝女子

 第37回東北高校駅伝競走大会第12回東北高校女子駅伝競走大会は14日、福島県白河市白河中央スポーツ公園陸上競技場を発着点とする男子7区間42.195`、女子5区間21.0975`で行われ、青森山田がアベック優勝を飾った。県北勢は、女子に鷹巣、花輪の2校が出場したものの、鷹巣は1、2区で出遅れ、後半の追撃も及ばず14位。花輪は終盤に順位を落とし、17位に終わった。県勢では、男子の秋田工が唯一、3位に入賞した。
 鷹巣は、1区・松橋真澄主将(3年)が19位と出遅れると、2区の武田槙子(同)が区間20位で順位を1つ落とし、序盤の流れを失った。しかし3区・櫻田久美子(1年)が区間11位で2人を追い越すと、4区・永坂友香(3年)、最終5区・熊谷麻梨子(同)も同じく区間11位で2人抜きを演じて追撃、県勢女子ではトップの14位でゴールインした。
 その他の県勢は、男子が経法大付10位、秋田中央20位、金足農23位、女子は横手城南21位、秋田南24位など。

11月15日 「ふるさと産業を学ぶ会」鷹阿4高校

 鷹巣阿仁部の高校生に地元企業への理解を深めてもらい、地元定住を促す「第10回ふるさとの産業を学ぶ会」が13日、鷹巣町のたかのす風土館で開かれた。来年、就職戦線に突入する地元4高校の2年生に講演や卒業生の体験発表を通して、進路アドバイスを行った。
 鷹巣阿仁広域市町村圏組合とハローワーク鷹巣が主催し、4校の生徒など約470人が参加した。
 ハローワーク鷹巣がまとめた9月末現在の来春、高校卒業予定の北秋4高校就職内定率は、23.9%と低調。前年同期より10.2%も下回る厳しい状況にある。
 町役場、誘致企業、知的障害者福祉施設、スーパーなど地元に就職した4人の先輩が体験発表し、進路選択では「人の意見も聞いて、情報を得ることが大切」と述べ、仕事では「気持ちを前向きにして働くこと」を訴えた。

11月14日 高校生求人39人に107人面接

 景気低迷の影響で、14年3月高卒予定者の就職内定率が低水準で推移していることを受け、大館、鷹巣両職安と地元の高校校長会などは12日、初の「合同就職相談会」を大館中央公民館などで開催した。参加した地元企業は18社で、提示された求人は計39人分。県外1校を含む14校から107人が訪れ、企業の採用担当者と緊張した表情で面接に臨んだ。
 大館職安管内の10月末現在の求人は前年同期比29%減の159人。県外求人も249人と前年同期より106人(29.9%)減少している。一方、就職希望者262人のうち、就職が内定しているのは162人。内定率は県内57.1%、県外69.7%で、県内組の苦戦が目立つ。
 就職相談会は、大館・鷹巣両職安、県高校校長会県北支部、大館商工会議所、大館市、北秋田地方部の主催。職安をはじめ、大館市内5高校のPTAや同窓会が、人的ネットワークを活用して求人を開拓し、▽技術系3人▽事務系4人▽販売系5人▽サービス系9人▽生産技能系18人の求人を確保した。
 会場の一角には、職業相談コーナーやパソコンによる適職診断コーナーも設けられ、職安の職員から指導を受ける生徒の姿も目立った。

11月13日 能代風力発電所が営業運転

 自然エネルギーの利用を望む企業への電力供給を目指す東北自然エネルギー開発(本社・仙台市、矢吹雅男社長)が能代市で建設を進めていた能代風力発電所が完成、営業運転を始めた。南北約3`にわたって24基の風車が立ち並ぶ姿は早くも注目の的だ。「緑と風のまち構想」を掲げる能代市も「風力発電のクリーンなイメージは市のイメージアップにつながる」と歓迎している。
 送電施設を含めた総事業費は約34億円。予定より1ヵ月余り早い1日に完工式があった。導入された風車発電機はドイツ製。それぞれ22bの羽根を3枚ずつ備え、1基あたり600キロワット、24基で最大14,400キロワットの出力を誇る。
 同社では風力で得た電力を通常料金に1キロワット時あたり約4円の委託料を上乗せして販売する。能代市は「風の街」と呼ばれ、年間を通じて風が強い。同発電所では平均で総出力の2−3割の発電が可能と想定、売電額は年間約3億円に上ると見込んでいる。

11月12日 米内沢高の海外研修、豪州へ変更

 米内沢高校(小玉徳征校長)は来年2月上旬、1年生86人が秋田―ソウル便を利用し、仁川(インチョン)国際空港経由でシドニーを訪れる海外研修の準備を進めている。アメリカ中枢同時テロの影響で当初の訪米計画は断念したものの、行き先を変更して実施することになったもの。
 米内沢高校は年々志望者及び入学者が減少し、このままでは県高校再編計画に基づき、統廃合が必至となるため、入学者増加を狙って、海外研修を行うもの。この企画は、生徒たちに国際感覚を身に付けてもらうことを目的に、森吉町が生徒や引率教員の旅費など全額を負担して行う初の事業。
 オーストラリア行きは生徒たちの希望に基づいた判断。旅行を請け負うことになったJTB大館支店は「成田で乗るより、日程的にも費用面でも有利。ようやく実現した国際定期便路線の利用拡大にもつながる」と話す。
 日程は1週間程度に短縮されたものの、同校は「生徒たちが海外研修を楽しみにしていたので、米国はだめでもぜひ実現させたかった。実施が学年末の忙しい時期とあって日程短縮は避けられなかったが、できるだけ充実した内容にしたい」と話している。
 また同校の海外研修は、秋田―ソウル便を利用したソウル以遠への団体利用予約第1号でもあり、同路線を運航する大韓航空は利用拡大の口火になればと期待している。

11月11日 県議会秋田市選挙区補欠選挙開票結果 速報

当選35,817票 穂積  志(44・無所属・前)
当選12,695票 高松 和夫(59・民主・前)
次点 8,074票 山内 梅良(53・共産・新)
   6,393票 大橋 典子(67・無所属・新)
   1,751票 京極 利美(54・無所属・新)


▽当日有権者数249,860 ▽投票者数65,924
▽有効64,730 ▽無効1,193 ▽持ち帰り1 ▽不受理0
▽投票率26.38%(男27.31%、女25.57%)

 穂積 志(ほづみ・もとむ)氏 昭和32年4月5日生。成蹊大卒。秋田市議1期、平成7年から県議。
                 7月の市長選出馬で辞職。会社役員。新屋日吉町31の7。

 高松 和夫(たかまつ・かずお)氏 昭和17年4月10日生。中央大大学院修了。平成3年から県議
                    連続2期。民主党県連副代表兼事務総長。泉南1の12の26。

11月11日 阿仁町職員、野菜持ち去る

 阿仁町で先月26日、野菜無人販売所から役場職員が野菜を持ち去った問題で、阿仁町はM農林課長(54歳)を40日停職の懲戒処分とした。
 町の説明によるとこの課長は、26日に町産業文化祭への農産物出品依頼に向かった際、萱草地内の無人販売所にあった1本100円の大根を見て5本手にしたが、不足分を後で払おうと300円しか払わずに、その場を立ち去ったという。帰路、自販機でお金を細かくして、不足分を払おうと、再び無人販売所に立ち寄りホウレンソウを手にしたところ、、販売主に「おメェだべ?」と言われたが、「俺でネェ!」と言って、不足分を払わずに帰ったもの。
(品物だけ頻繁に無くなるので、販売主が隣の車庫に身を潜めて、一部始終を目撃し、車のナンバー等を記録していたと言う…)
 その後「役場職員が野菜を無断で持ち去った」という風評が流れ、29日の課長会議で取り上げ調査したところ、この課長が名乗り出たと言う。本人から辞表が出されたが、一時預かりとし、10日に処分を決定したもの。

11月10日 県内のインターネット普及率、全国最下位or41位?

民間調査で3年連続全国47位、県が独自調査で細かく調べて16.6%→24.25  

 県は7日、県内のインターネット普及率が24・2%だった、とする調査結果を発表した。民間のビデオリサーチネットコム(本社・東京)が9月に実施した調査では16・6%で、3年連続の最下位とされていた。県情報企画課では「民間よりきめ細かく調査しており、『24・2%』の方が実態を表している」「秋田のインターネット普及率は全国最下位じゃない!」と独自調査に自信を見せている。
 県の調査は全69市町村から世帯数比を加味して計1千世帯を無作為に抽出。9月3日から14日まで、往復はがきによるアンケートで、501件(回答率50・1%)から回答があった。県内のパソコン(PC)所有率は40・5%で、インターネットの普及率(携帯電話での利用は除く)は24・2%だった。
 一方、ビデオ社は9月上旬から中旬、全国6万世帯を対象に電話調査した。県によると、県内では25局番地域から各20件ずつ計500件を選んだという。同社調査では普及率の全国平均が44・7%だったのに対し、県内は16・6%だった。一昨年の8・8%、昨年の13・8%から見れば増えているものの、3年連続で全国最下位だと指摘されてしまった。
 県は今回初めてインターネットの普及率を調べたが、「『全国最下位』が続いていた」からだという。
 ビデオ社の方法を調べたところ、「電話局番の調査では、秋田市が当たらないと数値が大きく下がる」「個別の県ごとでは信頼性に疑問が出てくる」と判断し、正確な実態を把握するのが目的だったと言う。
 今回の県調査「24・2%」をビデオ社の調査に当てはめると、順位は全国41位となり、「最下位」からは脱出できるが、県情報企画課は「いずれにしても全国的には低いレベル」として、IT講習などで普及率の向上を図っていく方針だ。
 ところで、県総合計画ではインターネットの普及率を「2010年までに100%」としているが、同課は「現状を考えるとやはり現実的ではないので、来年には見直したい」と話している。

◇県が調査したインターネットの利用目的、
   「情報の閲覧」(約88%)、
   「メールの交換」(約42%)、
   ※携帯電話を使ってインターネットを利用している人がいる家庭は25.0%あった。
◇利用してない理由は、
   「パソコンがない」(約48%)、
   「必要がない」(約32%)、
   「料金が高い」(約15%)、

11月9日 参観者76万人超、種苗交換会閉幕

 大館市で開催された第124回県種苗交換会は6日で閉会、76万5千人(主催者発表)もの参観者で賑わった。展示会場を一ヵ所にまとめた今回の試みは、参観者の評判がよく、大成功であった。
 特に土日は鷹巣町から大館市までの国道7号線が大渋滞、4日の日曜日には21万人(主催者発表)もの人出だった。またツアーバスを連ねた県外客も目立った。
 協賛第4会場の農業機械化ショーでは、数百万円の大型農機具から千円程度の小さな品物まで、大小さまざまな機械類や無動力の道具を出品。
 一方ドーム内の農産物出品展示会場では、展示パネルに垂れ下がる稲の穂を手にとって見る参観者が多く、種苗交換会の精神と、実りへの生産者の情熱が、1世紀以上も連綿と受け継がれていることを伺わせた。
 ドームと農業機械化ショーの間に配置された食堂や物品販売の露店も大いに賑わった。
 マイカーによる来場者は市内4ヵ所の指定駐車場に誘導し、そこから主会場行きのシャトルバスに乗ってもらうシステムをとったが、ドーム敷地内の協賛本部が各駐車場と無線で連絡。収容能力の限界に近い指定駐車場から、余裕のある指定駐車場へドライバーを誘導しており、このシステムが混雑緩和とトラブル防止に役立った。
 さて肝心の経済効果だが、市内のホテルは何処も開催前から満室、市中心部のキリタンポ専門店も県外客で売り上げが2割増。会場近くの土産物店も行列ができるほどだったが、会場から遠い民芸品店やタクシーはサッパリだったと言う。
 なお来年は7年ぶりに、横手市で開催されることに決まった。

11月8日 おー、寒ッ!

 今朝はこの秋一番の寒さで、我が家では−1℃を記録。今秋3回目の降霜となった。
この寒さは昨日から続いているもので、きのうは森吉山の8合目まで降雪があったが、県内の高い山も同様に雪となった。
 里山は未だ紅葉が残り、遠くの高山が雪化粧と、鮮やかなコントラストになった。昨日は立冬だったが、これから駆け足で冬が近づきそう…

11月7日 町のイメージソング「奥森吉讃歌」の歌詞募集

 森吉町は、イメージソングを制作するため、「奥森吉賛歌」と題した歌詞を一般から広く募集している。
 「森と湖とメロディーの町」をキャッチフレーズとする同町では、3年前から南米ペルー・アンデス地方の民族音楽「フォルクローレ」コンサートが開かれている。
 コンサートに出演している、音楽合奏サークル「ベル・ヴィエントス」の山平代表が「素晴らしい自然をテーマにしたいい歌詞があれば曲をつけてみたい」と、松橋久太郎町長に要望。「それならば…」と今回、町のイメージソングを作ることにしたという。
 募集規定によると、歌詞は森吉町のイメージや奥森吉が連想されるもの、3番までの構成になっているもの、3様式はどんなものでも構わないが、わかりにくい漢字にはふりがなをつけることなどが条件。
 来年1月に選考委員会を開き、応募作品の中から優秀賞1点(賞金5万円)、佳作2点(同1万円)を選出する。優秀賞の作品に、山平氏が作曲する。ただし入賞作品の著作権はすべて、森吉町に帰属する。

◎応募方法は、住所、氏名、年齢、電話番号を別紙に記入の上、
  森吉町役場企画観光課内、「奥森吉賛歌」歌詞募集係へ(12月26日必着)
     〒018ー4392、森吉町米内沢七曲23、
     電話 0186(72)3112、 FAX 0186(72)4747
     E-Mail k-ishizaki@town.moriyoshi.akita.jp

11月6日 森吉山が初冠雪

 昨朝、森吉山山頂部(奥岳)がうっすらと雪化粧していた。4日の寒気で初雪が降ったもので、一昨日は曇り時々雨の悪天候のため確認できなかったが、昨日はすっかり晴れ渡ったので麓からも確認できた。
 なお森吉山の初冠雪は、平成12年は10/15、平成11年は10/17、平成10年は10/20、平成9年は10/8、平成8年は10/16だったので、今年は平年より20日ほど遅い。
 また県内の高山も一昨日の寒気で、それぞれ初雪を観測。鹿角市の八幡平(1,614b)でも4日、初雪が確認された。十和田八幡平観光物産協会によると、初雪は昨年より22日遅いと言う。
 標高944bの大沼周辺から雪がちらつき、ふけの湯周辺は、うっすらと「雪化粧」。この雪で八幡平アスピーテラインはふけの湯から先が、通行止めとなった。

11月5日 秋の火災予防運動始まる

 森吉町消防団は各分団のポンプ車・積載車等が勢揃いし、前田中川原の河川公園で恒例の想定訓練を開催した。訓練では不時の火災に備えて2台の小型ポンプからポンプ車への中継放水訓練と、3台ポンプ車同士の中継放水訓練などを行った。
 その他に各分団が毎戸調査の火の元検査を行い、火災の予防啓発活動を行った。また第4分団では前田公民館で広域消防本部職員を講師に救急救命講習を行い、心肺蘇生法の実地講習を行った。これは平成10年に実施した救急救命講習の更新講習で、法令により3年ごとに更新するもの。
人命に関わるだけに、分団員は真剣な面持ちで、熱心に受講していた。

11月4日 大館能代空港往復利用者に今年も3千円助成

 大館能代空港地域活性化懇話会は、東京・大阪路線を往復利用した鷹巣阿仁地区住民に対し、一人につき3千円を補助する「たかのすあに新時代の翼」を今年も実施する。期間は今月15日から来年3月31日まで。本年度は東京路線に加えて大阪路線も対象にした。
 懇話会は鷹巣町、森吉町、合川町、阿仁町、上小阿仁村の鷹巣阿仁5ヵ町村とエアーニッポン(ANK)で構成。
 昨年、冬季の搭乗率向上対策で大館能代空港発着の東京便一往復を対象に「たかのすあに新時代の翼」を実施。申請を地元町村で受け付けた結果、鷹巣町941件、合川町268件、森吉町237件、阿仁町59件、上小阿仁村30件の計1,535件(3,070席)の申請があった。
 前年度は、冬季搭乗率向上策としてこのほか、大館能代空港を往復利用した森吉山スキー場へのツアーについて、一人当たり3千円を実施旅行代理店へ交付。実績は455件(910席)だった。

 補助金は個人、団体問わず一人3千円で、鷹巣阿仁5ヵ町村に住民票がある人が対象。旅行終了後、15日以内に申請し、手続きには航空券の半券(往復分)と本人の印鑑が必要。往復分の半券を紛失した場合は、無効となる。また、半券に名前が記入されていないものは、取扱旅行代理店からの証明書が必要となる。因みに森吉町の担当は、企画観光課。

11月3日 一般職の行政区域内出張日当、条例あるが運用せず

 北秋田郡町村会の助役会議が31日、鷹巣町役場で開かれ、役場一般職および特別職の「日当のあり方」について情報交換した。一般職の日当は、当局の廃止提案が否決された比内町と、現在、議会で継続審議中の鷹巣町を除き、いずれも支払っていないことが報告された。条例はあるものの、運用していないのが現状だ。
 会議には会場地の鷹巣町のほか比内町、森吉町、田代町、合川町、上小阿仁村が出席。
 最初に岩谷利男・鷹巣町助役が「民間から見た場合、給与、報酬のほかに日当を理解してもらうのは難しい。そのような社会状況から特別職三役と議員、一般職の日当廃止を議会に提案したが、一般職について現在、継続審議中」と説明した。
 行政区域内の日当については各町村とも条例で規定しているものの、実際は、「村内出張に日当の支払いはない」(上小阿仁村)、「阿仁部圏域はゼロ」(森吉町)、「大館圏域はゼロで、鷹巣阿仁部への出張だと二分の一の支払い」(田代町)、「支払っていない」(合川町)と報告。比内町は特別職・一般職の日当廃止案が議会で否決され、現在、条例に基づいて支払われているという。
 議会で廃止案を継続審議中の鷹巣町では、岩谷助役が「審議の中で職員の生活に結びつく問題とか、職員が納得しているかどうか--という意見があり、統一見解を出せないことが継続審議の流れになっているようだ」と述べた。その上で、「社会環境が変化している中で、民間から見た場合の制度の不合理性を直そうと廃止を提案したが、何か視点が違うような気がする」との考えを示した。

 なんと町職員は高給を貰いながら、出張日当も受け取るという二重取りが未だに行われている町もある。因みに森吉町議会では他町村に先駆けて、議員の県内日当を廃止しているが、町職員は圏域外に出張した場合日当が支払われる。

11月2日 県人口3ヶ月ぶりで減少(10/1現在、県情報統計課)

県人口1,183,380人(前月比 513人減、♂561,250、♀622,130)  

 自然動態…△189人(出生704人、死亡893人)
 社会動態…△324人(転入1,000人、転出1,324人)
 世帯数…393,357世帯(前月比 1世帯減)

 秋田県統計課は、今年の基準値となる10月1日現在の人口と世帯速報を公表した。それによると、北秋田地方の人口はこの1ヵ月間で68人減少したほか、世帯数も29世帯減となるなど、過疎が進行している。
 秋田県の10月1日現在の人口は男561,250人、女622,130人の計1,183,380人で、前月に比べて513人減少した。本県の人口は3ヵ月ぶりに減少。動態内訳は、1ヵ月間に704人生まれたのに対し、893人が死亡者したため、189人の自然減。一方、9月中に県外から1,000人が転入したのに対し、1,324人が県外へ転出したため、324人の社会減となった。本県の社会動態は半年ぶりに減少に転じた。

12年国勢調査第1次集計

 県は31日、平成12年国勢調査の第1次基本集計の本県分概要を発表した。県人口は同年10月1日現在で1,189,279人(男564,556人、女624,723)と確定。7年の前回調査に比べ24,388人(2.0%)減少し、昭和60年の調査以降、4回連続の減少となった。
 前回比で人口が増加したのは秋田市、本荘市、飯田川町、天王町、大潟村の5市町村で、その他64市町村はすべて減少。65歳以上の割合(高齢化率)は23.5%で、前回比3.9ポイントの増と、高齢化が一層進んだ。

 市町村別で、人口増加率が最も高いのは天王町(6.1%)で、次いで秋田市(1.8%)、本荘市(1.4%)、飯田川町(0.5%)、大潟村(0.4%)の順だった。
 逆に減少率が最も高かったのは阿仁町(8.5%)。次いで五城目、鳥海、東由利の3町がいずれも7.5%で並び、さらに矢島町(7.3%)、小坂町(6.9%)などが続く。
 年齢別人口は、年少(0―14歳)が163,095人(構成比13.7%)、生産年齢(15―64歳)が746,252人(62.7%)、老年(65歳以上)が279,764人(23.5%)となっており、老年人口のうち75歳以上は113,751人(9.6%)だった。
 年少人口の構成比率は前回比1.9ポイント、生産年齢人口は2.1ポイントそれぞれ減少した。
 老年人口の割合が最も高いのは阿仁町の37.6%で、次いで上小阿仁村の35.5%。最も低いのは大潟村の14.5%で、次いで天王町が16.3%だった。
 世帯数は前回比14,369増えて389,190世帯となり、一世帯当たりの人員は0.18人減の3.06人。核家族世帯は196,079で4.9%の増。単独世帯は82,502で18.4%の増だった。
 また65歳以上の単独世帯は26,055、65歳以上の夫と60歳以上の妻の高齢夫婦世帯が35,529で、それぞれ38.3%、32.4%の大幅な増加を示した。

11月1日 ゴンドラの紅葉鑑賞会来年度以降も継続を

 阿仁町の森吉山阿仁スキー場で今月上旬に実施された森吉山紅葉鑑賞会の反省会が29日、同町山村開発センターで開かれ、関係者らが利用者から寄せられた意見や反省点などを基に、来年度以降の実施の方向性などについて協議した。
 この催しは、森吉山阿仁スキー場の利用促進と町内宿泊施設の活性化などを狙いに、町がスキー場を経営する株式会社コクドの協力で実施。10月6、7、8、13、14の5日間、紅葉鑑賞客を対象にゴンドラ運行が行われた。
 反省会では、最初に浜田章町長が、「皆さんの支援協力で大成功となったことに、改めて感謝したい。町には、来年度以降もぜひ運行をとの声が多く寄せられている。皆さんの意見をたまわり今後の計画に反映させ、より良いものにしていきたい」とあいさつ。
 続いて、同スキー場の角掛一彦支配人が、「当初は不安もあったが、大成功に終わり、うれしく思う。半面では、利用規模の見込み違いのため十分とはいえない受け入れ態勢となり、反省点も多い。この協議を来年以降に活かしていきたい」などと述べた。
 このあと、町がこれまでの事業経過や実施状況などについて報告。期間中の利用者数は、▽6日=466人▽7日=2,259人▽8日=1,881人▽13日=1,031人▽14日=4,240人--の総数9,877人。ゴンドラ運行の採算ベースとなる1,250人(1日当たり250人)の8倍近い利用となった。
 協議では、出席者の発言のほか、町やスキー場に寄せられた利用者の意見も紹介された。来年以降の継続実施や紅葉シーズン以外のゴンドラ運行を望む意見や登山道やトイレ・休憩施設の整備を求めた意見が多かった半面、「決められた道以外を歩く人が多く、高山植物が荒らされていた」「ごみの投げ捨てが目に付いた」などと自然保護の観点から見直しを求める意見もみられ、今後の検討課題とした。

役場などに寄せられた意見
 ・素晴らしい紅葉で風の音を楽しみながら登ったが、ゲレンデにFM放送が流され興ざめした。
 ・高山植物の上にゴザを敷いて、食事している人達がいた。
 ・登山道や休憩所、トイレの整備、ゴンドラの待ち時間明示。
 ・平日の運行を望む。森吉町との連携も必要。
 ・登山道がぬかるみ、歩きにくい。
 ・高山植物を守るために監視員を置くなどの配慮が必要。など

 一方、町内からは「一部だけにお金が落ち、町内の商店は儲かっていないと言う声がある。施設を見て貰うなどして、観光客が町内を歩く様なコースを検討して」との声もあったと聞く。
 商魂逞しいと言えばよく聞こえるが、ビジターの意識とギャップを感じるが…



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