2002,1,10掲載 今週の話題バックNo.42 2001,12,1〜12,31

12月31日 県警犯罪検挙率37.5%に

 県警が26日に発表した「犯罪情勢」によると、今年11月末までの刑法犯は前年同期を532件上回る11,880件を記録し、検挙件数は前年より300件ほど減って4,455件にとどまった。この結果、検挙率は4.4ポイント低下して37.5%となった。

 重要犯罪についてみると、依然として未解決の国見簡易郵便局強盗事件(太田町)など強盗が15件(昨年同期8件増)、放火が19件(同4件増)に上り、犯罪の凶悪化も印象づけている。
 検挙率低下の背景について県警は犯行の巧妙化などを挙げているが、今年の低下の理由については「県内では外国人犯罪が減っており、全国の犯罪傾向と一概には一緒にできない。慎重に分析したい」とした。
 重要犯罪の発生は昨年同期より12件多い101件。検挙件数は69件で、検挙率は68.3%(昨年は71.9%)だった。一連の重要犯罪で検挙した人数は57人(同43人)だったが、このうち少年が昨年同期より6人多い10人に上った。
 犯罪の8割を占めるのが窃盗。このうち特に目立つのが自転車窃盗で、全発生件数の4分の1にあたる約3,110件に上っていた。検挙率は6.4%と低いが、半数にあたる1,530台が被害者のもとに返っているという。

 また、17警察署の留置場に拘置された人数は、今年1〜10月までで1,055人。96年の702人から大幅に増加した。各留置場は満杯の状況で、捜査員の取り調べなどに負担がかかっている。
 県警本部によると、空き部屋がなかったり、共犯者を同1部屋に置けないなどの理由から、他署に拘置を委託したケースは10月末までに約300人。うち半数は秋田署からの委託で、同署から大館署や角館署まで移送したケースもあった。

12月30日 教職員の懲戒処分 昨年度2件増の14件

 文部科学省は、2000年度の全国の教職員にかかわる懲戒処分について公表した。本県では懲戒処分が前年より2件多い14件、訓告等が9件少ない26件だった。
 懲戒処分の内容は、免職が2件、停職が5件、減給が4件、戒告が3件だった。うち交通事故にかかわる当事者責任としての懲戒処分は、免職が2件、停職が4件、減給が4件、戒告が2件の計12件で前年より7件多く、訓告等は19件で前年より1件少なかった。体罰は、訓告等が1件で前年より3件少なかった。
 また全国の小中学校、高校の暴力行為件数や不登校児童生徒数も公表され、県内では暴力行為が前年比28件減の56件、不登校児童生徒は前年並みの926人だった。
 県教委によると、暴力行為は内容別に、対教諭11件、生徒間29件、対人4件、器物損壊12件で、千人あたりの発生件数は、全国平均2.9件を大きく下回る0.4件で2番目に低かった。
 年間30日以上欠席した不登校児童生徒は、小学校189人、中学校737人だった。

12月29日 阿仁町長選無効裁決取り消し訴訟、来月29日に高裁判決

 ことし6月の阿仁町長選を無効としたのは違法だとして、浜田章・阿仁町長が県選挙管理委員会(加藤尭委員長)の裁決取り消しを求めた訴訟の第2回口頭弁論が27日、仙台高裁秋田支部(矢崎正彦裁判長)であった。県選管が問題視する町特別養護老人ホーム・山水荘の不在者投票に関して、入所者に代わり代理投票した准看護婦の証人尋問を行い、結審した。判決は来年1月29日。
  この日は、原告の町長側が、阿仁町の特別養護老人ホーム「山水荘」で代理投票の補助者をした准看護婦を証人に立て、投票行動に問題はなかったことの立証を試みた。准看護婦は「入所者の意思能力の程度を独自に4ランクに分けている」などと、日ごろから入所者の様子を把握している状況を証言。これに対し被告の県選管側は反対尋問で、入所者が白票を投じるかどうかを、だれが判断するかについて証人に質問。准看護婦は「これ以上無理と思えば自分で(白票投票を)判断した」と証言した。
 公選法では、代理投票は、本人の申し出に基づき、投票管理者(山水荘では施設長)が決めることになっている。
 県選管は入所者の意思確認などに関する手続き違反を理由に、「1票差の選挙結果に影響を及ぼした」として9月28日、無効の裁決をした。浜田町長は「日々接している看護婦が、入所者の意思を最もよく把握できる。裁決は高齢者の選挙権を著しく制限する」と反論している。

12月28日 森吉町、緊急雇用対策本部を設置

 森吉町は25日、松橋久太郎町長を本部長とする緊急雇用対策本部を設置した。助役、収入役、教育長、各課長、局長、室長、支所長で構成し、離職者などの状況を把握するとともに、相談窓口を企画観光課に設けて雇用状況の改善を図ることにした。
 これは先の12月定例町議会で、議員からその対応の拙さを痛烈に指摘されたため、遅ればせながらの設置となったものらしい。

 対応策としては、
▽関係機関、団体で構成する雇用対策協議会を設置し、情報交換と対策の検討
▽離職者の把握、生活困窮者の把握に務め、相談窓口を設けて求職の援助を行う
▽町の業務における臨時的な作業への雇用を図る
▽町が委託している業務について、臨時的作業員の雇用を図る
▽高校卒業生の臨時雇用対策を講ずる  などを掲げた。

 具体策としては、町臨時職員を5人ほど採用するための費用を新年度予算に計上するほか、県・町の委託を合わせて約200人が見込まれる発掘調査作業を中心に雇用していくことにした。
 特に米内沢高校卒業生は町内外を問わず、他校の場合は町出身者を優先的に採用。雇用期間は原則1年とし、この間に求職活動をしてもらう考え。
 また民生委員などを通じて離職者、生活困窮者を把握。年金受給者には遠慮してもらい、生活困窮者などを優先的に雇用していきたいとしている。
 雇用対策協議会は、ハローワーク、JA、商工会、建設技能組合、地区労など関係団体で構成、年明けの1月10日頃に設立し、対策を講じていく予定。

12月27日 みんな元気に冬休み

 連休明けの25日、県内各地の小中学校で終業式が行われ、子どもたちが冬休みに入った。
1月14日までの20日間の冬休みだが、何と言っても最大の楽しみは“お年玉”。
不景気の今日、子供達の夢にしわ寄せが行かねばよいが…

12月26日 帰省ラッシュ、ピークは29、30日

 年末年始(28日―1月6日)の指定席予約状況。
秋田新幹線「こまち」の混雑のピークは、下りが今月29日と30日。上りが1月3日を頂点に6日まで混雑が続く。この前後も日中の列車はほぼ満席だが、始発と最終の一部にまだ空席がある。
 JR秋田支社はこの期間、「こまち」開業以来最多となる計46本の臨時列車を投入。多い日には下り19本、上り18本の「こまち」を運行する。
 同社が年末年始に販売する指定席は、昨年より2484席多い74,864席。20日現在の予約数は前年より16%多い46,406席(予約率62%)。同社は「9月のテロの影響で、年末年始に海外旅行などの遠出を避け、帰省に切り替えた人が多いのでは」と予想している。
 一方、航空各社秋田支店によると、秋田空港発着の東京線は、下りは29日と30日、上りは1月3日を中心に6日までの予約がほぼ満席となっている。

12月25日 ソルトレークシティー五輪代表に阿仁町から二人

 全日本スキー連盟(SAJ)は22日、ソルトレークシティー五輪のノルディック複合代表に、本県の高橋大斗(北海道東海大3年)と小林範仁(日大1年)、アルベールビル、リレハンメル両五輪団体金メダリストの荻原健司(北野建設)ら5人を内定し、発表した。
 世界ランキングの日本勢上位5人で、今季のワールドカップ
(W杯)転戦組がそのまま代表になった。荻原はスキーで最多タイの4度目の代表となり、森敏(野沢温泉ク)富井彦(雪印)は長野五輪に続く代表。
 高橋は鷹巣農林高出、小林は花輪高出で、共に阿仁町出身。このうち高橋は2001年度全日本スキー選手権大会
(ノルディック)を制したほか、今月18日のノルディックスキー複合のワールドカップ(W杯)個人第7戦のスプリントでは、前半飛躍(K点114b)で115bを飛んで3位につけ、後半距離(7.5`)で惜しくも後退したものの、18位の荻原を凌ぐ12位と日本勢で1人気を吐いた。
 一方、同7戦で今ひとつふるわなかった小林は「オリンピックに向けては、ジャンプの本数をこなせないので、じっくり頭の中でイメージをしながら飛びたい」と、このところ思うように結果が出ないジャンプの復調を軸に、五輪に意欲を燃やしている。
 同競技はランクAが五輪代表の5人、ランクBが5人、ランクCが9人のほか、ジュニアAランクに鷹巣農林高の湊祐介、花輪高の小山内佳彦ら8人が控えている。

12月24日速報 全国中学校女子駅伝、鷹中12位

 第9回全国中学駅伝は24日、山口市の山口県セミナーパーククロスカントリーコースで行われ、女子は山口県の平生中学校が40分40秒で初優勝した。本県代表の鷹巣中学校は、目標としていた43分を切る42分18秒の好タイムで、12位となった。男子の花輪中も健闘、前半の遅れを挽回し13位となった。

 ▽女子成績 (1)平生(山口)40分40秒(2)水谷(埼玉)41分49秒(3)中之条(群馬)41分50秒(4)元岡(福岡)42分1秒(5)鎌ヶ谷二(千葉)42分2秒(6)松山(山形)42分2秒(7)御殿場(静岡)42分7秒(8)鏡石(福島)42分7秒(9)衣笠(京都)42分8秒(10)下益城城南(熊本)42分16秒(12)鷹巣42分18秒

12月24日 第9回全国中学校駅伝大会女子に、鷹巣中出場

 全国中学校体育大会第9回全国中学校駅伝大会(日本陸上競技連盟、日本中体連、山口県教委など主催)は24日、山口県セミナーパーククロスカントリーコースで行われ、全国各都道府県予選を勝ち抜いた男女各48校(開催地男女各1校含む)が参加、男子6区間18km(全区間3km)、女子は5区間12km(1・5区3km、2・3・4区2km)の周回コースで行われる。本県からは男子に初出場の花輪中、女子に6年ぶり4回目出場の鷹巣中が出場する。
 合川中を男子で3回、女子で2回全国大会に導いた県内随一の実績を持つ高橋敏治監督が指揮する鷹巣中は、上位進出の期待が高い。3年生は長田優貴主将の一人だけと若いメンバーながら、同校過去最高の更新はもとより、県勢過去最高にどれだけ迫れるかが焦点。
 東北大会区間新ラップのエース高橋結美(2年)、高橋結と張り合う実力を持つアンカー三沢祐利恵(同)の二枚看板が強力だ。
 高橋監督の読みでは、「1区のエース高橋で1桁台に入り、2〜4区で順位をつないで、アンカー三沢でもう一度頑張るのが、入賞を想定したレース展開。唯一の3年生長田、スピードランナーの中島(2年)等、中盤の我慢比べ大会になる」と言い、目標は43分、10番台。
 鷹巣は女子が第1回(平成5年)から第3回(同7年)まで3年連続で出場しており、今回で合川と並び最多の4回目となった。鷹巣のこれまでの成績は第1回、第3回の24位が最高。女子で県勢の最高は第6回大会の合川中の5位。
 大会は23日午後3時から山口市民会館で開会式を行い、競技は24日、女子が午前10時、男子が同11時15分の号砲でスタートする。
 昨日の全国高等学校女子駅伝競走大会では、鷹巣高校が不本意な成績で最下位と敗退しただけに、先輩等の雪辱を期したいところ!

12月23日 一本のタスキに夢乗せて、疾走「都大路」

 第13回全国高等学校女子駅伝競走大会が本日、京都市西京極総合運動公園陸上競技場付設ハーフマラソンコース(5区間、21.0975`)で開催され、本県代表として鷹巣高等学校女子駅伝部が出場する。
 見事初出場を果たした鷹巣高等学校女子駅伝部は、主将;松橋真澄(3年・合川中出身)、選手;武田槇子(3年・鷹巣中出身)、選手;熊谷麻梨子(3年・鷹巣中出身)、選手;永坂友香(3年・合川中出身)、選手;堀内麻美(2年・鷹巣中出身)、選手;櫻田久美子(1年・合川中出身)、選手;櫻田真菜実(1年・合川中出身)、選手;片岡春菜(1年・森吉中出身)、マネジャー;近藤尚子(1年・鷹巣中出身)、マネジャー;佐藤智津子(1年・鷹巣中出身)、監督;児玉弘幸の面々。
 スタートは午前10時20分。オーダーは、1区(6`)は櫻田久美子、2区(4.0975`)は堀内麻美、3区(3`)は松橋真澄、4区(3`)は熊谷麻梨子、5区(5`)は武田槇子の予定。
 初陣とあって、全員が3000bで10分30秒を切り、40位以内に入ることと目標は控えめ。一方男子は、秋田工業高等学校が県代表として出場する。

12月22日 本年産水稲県北の単収は564kg、作況は102の「やや良」 

 東北農政局秋田統計情報事務所は、13年産水稲の収量を発表した。それによると、県平均の10e当たり収量は574kgで、前年を1kg下回った。作況指数は101の「平年並み」。県北は県平均を10kg下回る564kgだが、前年より1kg増、平年に比べると10kg増で、作況指数は102の「やや良」だった。品種別では主力の「あきたこまち」が作況指数100の「平年並み」。新品種「めんこいな」は多収性を示した。
 本県の13年産水稲の作付面積は92,200fで、前年に比べて3,400f減。
 収量は529,200dで前年に比べて20,500d減少。減少の要因は作付面積減少と、10e当たり収量が前年を1kg下回ったことによる。
 作柄は、登熟が平年並みとなったことなどにより、10e当たり収量は574kg、作況指数101の「平年並み」。
 地帯別の10e当たり収量は県中央が582kgと最も多く、次いで県南が572kg、県北が564kg。平年との比較では県平均で3kgの増。地帯別では県中央が平年比14kg増、県北が10kg増、県南が12kg減。
 ことしの水稲の生育は、は種最盛期が平年より1日早い4月18日で、苗の生育は比較的順調。田植え最盛期も平年より1日早い5月19日で、活着は平年に比べてやや良。
 出穂最盛期は平年より2日遅い8月8日。1uあたり有効穂数は平年並み。1穂当たり籾数は平年よりやや多く、その結果、全もみ数は平年よりやや多くなった。
 登熟は、出穂期前後の低温の影響で、特に初期段階は緩慢に推移。9月上・中旬の好天で登熟期後半の粒の充実、肥大がおおむね順調に推移したことから、1,000籾当たり収量は平年並みとなった。
 地帯別では、県中央は穂数がやや多かったことから、作況指数102の「やや良」。県北は1穂当たりもみ数がやや多いことなどから102の「やや良」。県南は穂数がやや少なかったことに加えて、出穂最盛期ごろの最低気温がかなり低めに経過した影響により、98の「やや不良」となった。
 主要品種の作柄は、「あきたこまち」は全籾数がやや多いものの、登熟がやや不良とみられることから作況指数100の「平年並み」。「ひとめぼれ」は穂数が多いことによって、全籾数がやや多くなり、作況指数104の「やや良」。今後、作付けの大幅な増加が見込まれる新品種の「めんこいな」は在来の品種に比べて多収性を示した。

12月21日 米内沢駅前町営住宅募集締め切る(森吉町)

 森吉町が秋田内陸線米内沢駅前に建設した特定公共賃貸住宅は、町建設課が今月18日まで入居者を募集した結果、募集戸数5戸に対して6世帯が応募した。町は26日までを目処に入居世帯を決定し、来月7日には入居させたい考えだ。
 同町の特定公共賃貸住宅建設事業は、平成11年度に諏訪岱地内に4戸建設して以来の取り組み。道路の敷設を含めた関係予算1億1千万円は本年度6月補正予算に盛り込んだ。木造2階建ての住宅5戸は今月14日に完成。
 入居応募要件は、月額所得者200,001円〜322、000円の世帯は50,000円、同322,001円〜445、000円は60,000円、同445、001円〜601,000円は70,000円と、所得水準よって家賃に若干の幅をもたせたほか▽所得が一定の範囲の者であること▽自ら居住するため住宅を必要とすること、などの条件を付した。入居希望者が6世帯だったのは予想外と町の弁。

12月20日 交通事故死者 過去最低水準

 県内の交通事故による死者数が減少している。今年は13日現在で昨年同期と比べ17人少ない73人にとどまり、このままのペースで推移すると1966年以降の統計で過去最低の水準となった84年の78人並みになる見込みとなった。一方で、人身事故の総数は微増しており、県警はドライバーに雪道や凍結路面での安全運転を呼びかけている。
 県警交通企画課によると、県内の交通事故死者数は99年が102人、2000年が96人と、ここ数年は100人前後で推移している。今年は、酒酔い運転事故に絡む死者数が昨年より15人少ない6人となったほか、65歳以上の高齢者の死者数も7人少ない30人とそれぞれ減少したのが特徴。全国的にみても長崎県の70人に次ぐ5番目の少なさで、前年と比べた死者数の減少率は−18.9%と福井、宮崎、長崎県に次いで4番目という。
 同課は「酒酔い運転の取り締まりや、高齢者への安全運転呼びかけなどボランティアと共に徹底した成果」としている。今年は初めて一般ドライバーを対象に、副賞付きの無事故・無違反競争にも取り組んだ。
 一方、人身事故は13日現在で4,954件と前年より112件増加した。車の所有台数が年々増加傾向にあるほか、免許を保有する高齢者が増えているのが一因とみている。

 25日からは飲酒運転などで悪質な人身交通事故を起こした場合、危険運転致死傷罪を適用する改正刑法が施行され、死亡事故は1年以上15年以下の懲役で厳しく罰せられることになり、県警では取り締まりを強化するほか、「年末の交通安全県民総ぐるみ運動」などを通じてドライバーに安全運転を呼びかける。

12月19日 大館能代空港東京便、8ヵ月ぶり前年比減

 大館能代空港東京便の利用客は先月、8ヵ月ぶりに年前を下回ったほか、7ヵ月ぶりに10,000人を割り込んだ。これは同空港管理事務所が18日発表した11月の利用実績で明らかになったもの。また大阪便は6ヵ月連続して前年実績を上回ったものの、東京便の11月低迷により、両便を合わせた11月実績は前年同月を下回った。
 11月実績を東京、大阪別にみると、東京便の利用客は前年同月比1,487人、13.1%減の9,895人で、搭乗率は61.2%。3月以来8ヵ月ぶりに前の年を下回り、4月以来7ヵ月ぶりに10,000人割れを強いられた。
 一方、大阪便は同128人、3.7%増の3,583人。前年同月をかろうじて上回ってはいるものの、前月比では1,453人減少したほか、搭乗率も前月の48.9%から36%にダウンするなど、依然ガラ空きに近い状態だ。
 この結果、東京、大阪両便合わせた11月の利用客は13,478人にとどまり、前年同月を1,359人、9.2%下回った。内訳は、同空港で降りた客数が6,561人で搭乗率50.2%、同空港から乗った客数が6,917人で搭乗率53%だった。

12月18日 3セクの森吉山観光開発梶A今月いっぱいで解散

 森吉町の太平湖遊覧船とグリーンハウス、並びに温泉付き駅舎「クウィンス森吉」を経営する第3セクターの森吉山観光開発株式会社(社長・松橋久太郎町長、資本金2000万円)は15日、同町の四季美館で臨時株主総会を開き、同社を12月31日で解散することを決めた。今年3月時点で約2500万円の負債を抱えており、経営効率改善などのため、森吉町観光開発公社(理事長・松橋町長)に事業を引き継ぎ、観光事業の一本化を図る。精算人に松橋代表取締役を選任したほか、2月末までに精算し、3月中旬に精算株主総会を開くことに決めた。
 総会には株主ら11人が出席。社長の松橋町長が「森吉山周辺の観光事業は、これまで公社とは別々に行われてきており、一本化できないかという声が以前からあった。事実上公社への吸収合併だが、これによりさまざまな効果が期待できる」と述べ、解散への理解を求めた。その後の協議は非公開で行われたが、株主からは解散の了承が得られたという(個人会員には、既に出資金に基づいた払い戻しが行われた)
 森吉町企画観光課によると、「経営一本化により、経費や人件費削減などの効果が期待できる」としている。同社の負債は、所有する遊覧船3隻と遊覧船格納庫を同公社に売却し、その売却利益で清算する。同社には、パートも含め、現在17人の従業員がいるが、公社に引き継がれる。
 同社の株主には、森吉町(出資額1000万円)、大館市(同100万円)、比内町(同)、鷹巣町(同50万円)の4つの自治体があるが、同課は「どの自治体も出資分を放棄することで合意済み」としている。
 同社は、太平湖の遊覧船運航を目的に昭和45年に設立されたもの。その後、平成9年に業績アップを狙って秋田内陸線阿仁前田駅の温泉付き駅舎「クウィンス森吉」も傘下に入れたが、遊覧船は冬期間利用できないことや天候に左右されることから、期待したほど実績が伸びなかった。
 一方、事業を引き継ぐ森吉町観光開発公社は、奥森吉地区の森吉山荘などを経営している。観光開発公社には今回の統合に伴い9月議会で、その関連経費6,500万円を措置済み(町費)だが、それでも約3000万円の赤字を抱えている。

12月17日 森吉町議会終わる

 去る10日から5日間の日程で開催された、森吉町議会12月定例会が14日閉会した。
 今定例会では、町長・助役・収入役・教育長の12月・3月・6月に支給される期末手当を1年間減額する条例案が上程、可決されたが、これは森吉町外4ヵ町村病院職員の手当を17%カットしていることを受けての引き下げで、病院管理者である松橋森吉町長も自ら引き下げるもの。助役・収入役・教育長もそれに同調した。
 また現委員(加賀松蔵氏)の任期満了に伴う教育委員の選任に、前議員の佐藤安治氏(72)の同意を求める人事案件が提案されたが、賛成7票、反対9票、無効1票で否決された。
 その他の議案は当局提案・議員提案ともに全て原案どおり可決された。

12月16日 大荒れの天気、今冬一番の寒さ

 西高東低の典型的な冬型の気圧配置となった秋田地方は、14日から今冬一番の寒さに見舞われた。
 この日、秋田地方気象台からは大雪、雪崩、風雪の各注意報が出され、山岳地帯などでは局地的な大雪に見舞われた。同事務所によると、八幡平トロコでは同日だけで30a程度の降雪があり、早朝から除雪車がフル稼働した。
 県果樹試験場鹿角分場によると、14日は今冬3度目の真冬日。日中も氷点下のままで、午後2時現在の気温は氷点−3.4℃。最低気温は午前7時の−3.8℃で、日中はおおむね−2〜−3℃台で経過した。これまでの真冬日は10月9日(最高気温−0.2℃)、同11日(同−0.1℃)で、14日は一気に冷え込んだ。

 15日の日本列島は冬型の気圧配置が強まり、北日本から東日本の日本海側などで大雪や暴風になるなど大荒れの天気となった。強い冬型の気圧配置は16日まで続く見込みで、気象庁は吹雪や雪崩への警戒を呼び掛けた。
 気象庁によると、オホーツク海に発達中の低気圧があり、北海道上空約5000メートル付近では−39℃以下の寒気に覆われている。
 昨日の県内は未明から強風が吹き荒れ、当地の最高気温も−1.8℃。道路はカチンカチンに凍った上、地吹雪が舞い上がって視界が悪く、車はノロノロ運転。JRは運休や遅れが相次ぎ、県内の高速道路も一部通行止めとなった。16日6:00現在の気温は−3.2℃。

12月15日 回答世帯の6割が「失業中」、合川町緊急雇用対策本部が調査

 合川町緊急雇用対策本部(本部長・金田陽太郎町長)が町内全戸を対象に実施した雇用アンケート結果がまとまり、回答のあった世帯の6割が失業していることが分かるなど、雇用状況が深刻化している実情が明らかになった。町は14日開会の12月定例議会に離職者の支援策を盛り込んだ一般会計補正予算案を提案した。
 アンケートは町内の全2,365世帯を対象に実施し、回答があったのは224世帯(11月30日現在)。このうち、138世帯に162人の失業者がいることが分かった。
 失業者は「主に生活を支えている人」が98人で、過半数を占めているだけに深刻。「雇用調整」と「自己都合」を理由に挙げた人がともに49人で最も多かった。失業理由で最も多いのは、企業側の雇用調整によるリストラ(41人)だった。
 さらに退職金が支給されなかった人、雇用保険を受給していない人が、ともに64人もおり、今後の仕事が決まっていない人も120人いた。
 今後の仕事についての質問には、118人が「探している」と回答。どんな仕事を探しているか|との問いには、29人が建設業、20人が福祉医療、18人が製造業、17人が商業、7人が農林業、5人が運輸業、39人がこれら以外の業種と答えている。
 仕事を探すために資格や研修が必要か--との質問には、パソコン講習や介護など福祉関係の講習、建設重機操縦などの専門的技術講習の開催や補助制度の実施を要望する意見が多かった。
 生活上最も困っているのは、税金、年金など、公共料金、保育・授業料、医療費の順に多かった。
 こうした実態を受け、町は雇用創出や事業主への支援策、離職者への支援策などを検討。第1弾を12月一般会計補正予算案に計上することを決めた。
 具体的には、一人暮らしのお年寄り宅の除雪に当たる作業員を雇用する(人数は未定)。また、失業世帯からパソコン研修や福祉関係の講習に対する助成の要望があったことから、ヘルパー資格取得に要する費用に補助する。
 町は「今後も、臨時職員や非常勤職員など庁内での雇用掘り起こしや、公共施設などの環境美化事業、公有林の除・間伐の実施などあらゆる手だてを講じていく」としている。

 森吉町の場合は、町緊急雇用対策本部の設置はもちろんのこと、町内の実態調査等、一切の対策も準備も調査もしていない。そのため昨日閉会した12月定例議会で、沢山の議員からその対応の拙さを指摘された。

12月14日 今シーズンも「樹氷を観る会」

 昨冬、「樹氷」を新たな「観光商品」としてPRし、スキー場や打当温泉、ペンション団地などこれまで課題とされてきた冬場の観光誘客を図ろうと、町や阿仁スキー場開発推進協議会、秋田内陸縦貫鉄道、町観光協会、町商工会、打当温泉、地元山岳会などが「氷点下を彩る森吉山の樹氷を観る会」を組織。ツアーなどで誘客を図ったところ、県内外から予想を上回る約2500人が観賞に訪れた。
 2シーズン目を迎えるこの日の会議には関係者約20人が出席、実施内容などを協議した。
 今回の「樹氷を観る会」は、1月19日から3月10日までを期間とし、午前9時から午後3時までゴンドラを運行する。昨年に比べ開催時期を約1ヵ月早め、平日も「完全営業」するため、昨年の倍にあたる5000人の誘客を見込んでいる。
 期間中は、インターアルペンカップ「阿仁またぎカップ」などのスキー大会も開催、「阿仁の樹氷まつり」として位置付ける。これまで阿仁合地区で開かれてきた「雪と炎の祭典」も、スキー場周辺で開催できるか検討を進める。地元商店の露店開設許可を、コクドに働きかけていく。
 PR面では、ビデオやチラシで首都圏からの誘客を図るほか、「阿仁の樹氷フォトコンテスト」も計画。町でも主要道に案内板を設置するなどして対応する。
 今季は、前回の懸案事項だったトイレや待避所をゴンドラ山頂駅舎に設置。トイレは、汲み取り不要のバイオトイレを2基設置し、受け入れ態勢を強化した。
 ゴンドラ料金は昨年同様、大人上り800円、下り400円、子ども上り400円、下り200円。
 細部については今後も検討を進めることにしている。

12月13日 合併モデルを例示 県 69市町村を9市に

 国が推進している市町村合併について、県市町村合併支援本部(本部長・寺田典城知事)は11日の県議会総務企画委員会で、県内で現在69の市町村を9市とする「合併パターン」を例示した。合併は市町村が主体で行うため合併パターンに強制力はないが、県は合併特例法期限の2005年3月に向けて具体的な動きを作るため、住民向けの研修会の開催など広報活動を強化していく方針。
 合併パターンは、@消防やゴミ処理、介護保険の認定審査会など広域事務の共同処理の実施や歴史的な「結びつきの強さ」A今後、人口が減少しても県からの権限委譲に耐えられる規模、の2点を中心に考えたとしている。
 また、別のパターンとして、秋田河辺と男鹿南秋地域を「男鹿南秋広域市」(人口10万3千人)と「秋田河辺広域市」(同33万7千人)に、大曲仙北地域を仙北郡北部の「北浦広域市」(同4万5千人)と「大曲仙北広域市」(同11万千人)に分割、大館市と北秋田郡をまとめて「大館周辺・鷹巣・阿仁広域市」(同13万3千人)とする案も同時に例示した。
 県の想定では、いずれの合併も市町村が対等の立場で新しい市を作る「新設合併」とし、それぞれの「広域市」の職員や議員削減による節減額、地方交付税配分額、合併特例債の起債可能額などを試算し、具体的な合併のメリットを算定している。
 県内では仁賀保、金浦、象潟の3町が99年、「広域的まちづくり推進協議会」を設置したのを皮切りに、大曲市や仙北郡、能代市と山本郡など計5地域で研究会的な組織が結成されているが、合併案が具体化したところはない。また、住民側から、法定協議会設置の直接請求の動きも特にないという。法定協の設置から合併の実現まで最短で22カ月間を要するとされる。総務省市町村課によると、全国では19県で30の法定協が設置されているという。

12月12日 「都大路」にいざ出陣、鷹巣高校女子駅伝部

 23日に京都で開かれる全国高校駅伝競走大会に出場する鷹巣高女子チームの壮行会が10日、鷹巣町の同校体育館で開かれた。全校生徒の激励を受けた出場メンバーは都大路での健闘を誓い合った。
 約480人の全校生徒の拍手に迎えられながら、校旗と優勝旗を先頭に児玉弘幸監督と選手8人が入場。
 松橋真澄主将(3年)が「念願の都大路を走る日を夢見て、チーム一丸となって頑張ってきた。応援よろしくお願いします」と述べた後、一人ひとりが決意表明した。
 これを受けて大山義武校長が「本校から全国大会に出場するチームが出て嬉しい。楽しむつもりで都大路を走ってきてほしい」と激励。生徒を代表して高田朋子生徒会長(2年)がエールを送った後、全校生徒で校歌を斉唱した。
 女子チームは15日に鷹巣町を出発。19日まで名古屋市の名城大学で調整合宿を行い、20日から京都のコースで本番に向けた試走を行う。

12月11日 W杯複合個人第5戦、小林範仁が16位、高橋大斗は23位

 ノルディックスキーのワールドカップ複合個人第5戦スプリントは9日、スロバキアのストラブスケプレソで行われ、小林範仁(阿仁町出身・花輪高−日大)が前半飛躍(ノーマルヒル=K点90b)の24位から後半距離(7.5`)で順位を上げ、16位となった。
 高橋大斗(阿仁町出身・鷹巣農林高−北海道東海大)は23位、荻原健司(北野建設)は26位、森敏(野沢温泉ク)は28位、富井彦(雪印)は31位だった。

W杯複合個人第4戦、高橋大斗が7位、後半飛躍でK点越え連発

ノルディックスキーのワールドカップ複合個人第4戦は7日、ポーランドのザコパネで行われ、前半距離で27位と出遅れた高橋大斗(鷹巣農林高−北海道東海大)が、後半飛躍(ラージヒル=K点120b)で2回ともK点を越えるジャンプで順位を上げて7位に入り、一昨季のバルディフィエメ大会(イタリア)の6位に次ぐ自身2番目の好成績を挙げた。荻原健司(北野建設)は前半で10位につけたが、ジャンプで後退し21位だった。
 森敏(野沢温泉ク)は28位、小林範仁(花輪高−日大)は38位、富井彦(雪印)は43位だった。

12月10日 お待ちかね、森吉山森吉スキー場オープン

 森吉山森吉スキー場が8日、やっと今シーズンの営業をスタートした。昨年より1週間遅いオープン。開放されているのはまだ一部コースだけだが、ゲレンデにはさっそく、オープンを待ちわびた県内外のスキーヤーやスノーボーダーらが詰めかけ、思い思いのシュプールで初滑りを楽しんだ。
 今季で15シーズン目を迎える同スキー場は、森吉山麓の雄大な自然の景観と良質なパウダースノーが楽しめるのが特長。県内屈指のスキー場で、昨シーズンは20万5千人が訪れている。
 雪不足のため、予定より1週間遅れのオープンとなったこの日は、同10時からオープニングセレモニーを開催。ヒュッテ前のゲレンデに描かれた「オープン」の文字に向かい、同スキー場のインターアルペンスキースクール、地元スキークラブのメンバーらがたいまつ滑走のデモンストレーションを行い、今季のオープンを祝った。
 県内では早い時期のオープンとあって、午前8時半のリフト運転開始時には若者を中心に、県内外から100人を超えるスキーヤー、スノーボーダーらが来場。色とりどりのウエアに身を包み、さっそく思い思いのシュプールを描いた。
 現在は積雪が40aと雪不足のため、第2高速リフトだけを運転。コースはカラマツコースだけを開放しているが、この後の降雪状況に合わせ、第1高速リフトも運転を始めることにしている。
 今季の営業は3月24日までの予定。森吉ヒュッテの営業は15日から、阿仁町の森吉山阿仁スキー場は今月22日からの営業予定。

12月9日 鷹巣阿仁広域消防本部で、200万円の裏金発覚

 鷹巣阿仁広域市町村圏組合消防本部(成田光弘消防長)が、業者に架空の請求書を発行させるなどの手口で約200万円の「裏金」を保有していたことが同組合の出納検査によって、7日、明らかになった。公金のプールは昭和57年ごろから行われ、署員の野球ユニホーム代や飲食代などに使われていたというが、不明な点が多い。
 事態を重視した同組合は今月5日に北秋5ヵ町村の首長からなる広域組合管理者会議を開き、不正公金の全容解明にあたることを確認。堀井由蔵(有識者)、北林甚一(議会選出)両監査委員に対して、地方自治法199条6項に基づく特別監査の請求を決めた。
 発覚のきっかけは、近隣広域消防本部で同じような不祥事が発生したことから、成田消防長が念のために公金の取り扱いを確認したところ、10月25日に不明な現金や通帳、出納簿が見つかった。
 成田消防長の報告を受けた斎藤和憲・同組合収入役が11月2日から20日まで6回にわたって出納検査を実施。検査報告によると、総務課の手提げ金庫の中に出所の不明な現金18万5千円と100万円の定期預金証書、通帳2冊に預金74万2千円があった。通帳は昭和57年に作成され平成2年に更新しており、頻繁に現金の出し入れが認められた。
 裏金づくりの手口は、業者からの架空の請求書によって広域組合一般会計から業者にいったん代金を支払った後に、その金額を業者から受け取っていた。これまでの調査では、車両の整備費名目で業者に架空の請求書を発行させるカラ請求や、消防関係の会合の際に参加者から徴収した会費の残額をプールしたりして裏金をねん出。このほかにも多様な方法でプールが続けられていた。
 こうして浮かせた公金は、署員の野球ユニホーム代、冠婚葬祭費、会議参加費、旅費などのほか、署員同士の飲食にも使われていた。
 同組合の斎藤和憲収入役は「歴代の総務担当者の慣例で行われていたようだ」と話している。

 同組合管理者の岩川徹鷹巣町長は「公務員のモラルが低下しており税金に対する認識があまりにもいい加減。それが20年間の悪しき慣習につながった。全部オープンにして全容の解明を急ぎ、き然たる態度で臨む。消防組織の大改革も行いたい」と話している。

12月8日 森吉山ダム本体工事、民間マネジメント方式導入

 国土交通省東北地方整備局は、今後進められる森吉山ダムの本体建設に、ダム建設事業としては全国で初めて、民間等のマネジメント技術を活用した発注・契約方式と分離発注方式を試行導入する。
 マネジメント技術活用方式は、従来の発注者と工事請負者の2者形態による施工管理システムから、第3のマネジメント業務実施者(監理業務者)を加えた3者形態の新しい施工管理システム。
 3者による明確な役割分担のもと、きめ細かな施工管理が推進され、マネジメント業務実施者から提供される高度な技術サービスにより、全体施工の最適化、これに伴う品質の保持、コスト縮減に効果が期待できるという。
 新方式の対象は、1期分の本体工事。堤体盛り立て工事と原石山からの材料採取工事を、一般競争入札で分離発注する。
 マネジメント技術活用方式の中核的位置づけとなる本体工事監理試行業務は、公募型プロポーザル方式を採用。民間から技術提案書を提出してもらい、内容を審査後、業務実施者を選任する。
 森吉山ダムは、米代川の洪水調節、河川環境保全等のための流量の確保、灌漑用水及び水道用水の供給、発電を目的とした多目的ダム。本体1期工事は本年度から17年度までで、23年度の完成を目指している。

12月7日 季節ハタハタ、連日水揚げ

 八森町の八森漁港で6日朝、9.7`の季節ハタハタの水揚げがあった。同漁港では、5日に本県沿岸部での季節ハタハタの初水揚げがあったばかり。まだ数は少ないものの、浜は徐々に活気づき始めている。
 県北部漁協によると、この日水揚げされたのは3〜4歳魚の雌で、20〜25a前後と比較的大型。ここ数日の冷え込みで海水温が下がり、ハタハタの接岸条件が徐々に整いつつあるという。
 3`の初水揚げがあった5日のハタハタは午後7時からの競りで1`2,000円の値がついた。今回の水揚げは、沖合の底引き漁によるもので、沿岸での建網漁は数日先になりそう。
 昔から「雷が鳴って海がしけるとハタハタが採れる」と言われているが、昨日から寒気が入り込み、今朝は降雪と共に吹雪くとの予報なので、本体が一気に押し寄せるかも知れない。

12月6日 森吉スキー場リフト料金・ヒュッテ宿泊料金町民限定割引

 森吉山森吉スキー場は、今年もリフト料金と森吉ヒュッテ宿泊料金の森吉町民割引を行う。
 希望者は役場企画観光課か前田支所にある「利用券」や「宿泊優待券」に記入の上、森吉町民である証明印を受け、森吉ヒュッテフロントに料金を添えて提出し、一日券と引き換えること。
 リフト利用券は1枚につき町民5人が利用できる。また宿泊優待券は1枚につき町民1室4人まで利用できるが、あらかじめ宿泊予約が必要で、その際「宿泊優待券」利用の旨を申し出、チェックインの際フロントに提出のこと。

▽2002年シーズン営業時間  12/1(土)〜3/24(日)…8:30〜16:30
▽スキーこどもの日…12月〜3月間の第1・第3日曜日は小学生以下のリフト・ゴンドラが無料
             (森吉・阿仁スキー場共通、但し1/6は除く)
▽お問い合わせ…森吉スキー場 .76-2111
           役場企画観光課 .72-3112
           前田支所 .75-2111

※森吉山阿仁スキー場でも同様に、阿仁町民限定割引をおこないます。

12月5日 阿仁町機構改革へ

 阿仁町は、行財政の効果的運営と住民サービスの向上を図るため、課(係)の統廃合を柱とした機構改革案をまとめた。
 改革案によると、現在の7課1室22係を7課1室16班に編成。教育委員会は公民館を含み、3係を2班に整理再編する。
 具体的には、保健福祉センター建設後、社会福祉協議会との連携を考慮して同センター内で業務を行っていた福祉保健課を本庁に移管、住民環境課との統合(町民福祉課)により、住民生活に直接かかわる部門(戸籍、住民基本台帳、国民年金、国民健康保険、老人保健医療、介護保険など各種福祉対策)を一本化する。
 また、下水道整備に伴う事業量、事務量の増加を見込み、公営企業的な分野を独立させることにし、塵芥処理に環境衛生全般の業務を加えた「生活環境課」を新設する。
 業務面では、事務効率と責任範囲の明確化および、係不在の場合でも住民対応に支障が出ない体制を作るため、課内の係制を班制に移行。職員研修体制を強化し、業務分野と責任範囲の拡大に対応する。
 このほか、総務課は総務企画課に名称変更し、企画調整係を町づくり企画班に改称。農林課は農林畜産課とする。建設課内の水道係と下水道係は新設の生活環境課に移管。商工観光課内の観光係は観光振興班に、商工係は企業誘致および企業育成を加え、商工雇用促進班とする。
 町は、3日開かれた議会全員協議会で改革案を提示。11日開会の12月定例会に「町課室設置条例の一部改正案」として提出する。

12月4日 国家公務員III種試験合格者、倍率16.3倍の過去最高の狭き門

 人事院人材局は、13年度国家公務員採用III種試験の合格者を発表した。それによると、本年度は5,119人が待望の合格を果たし、倍率は前年度の15.8倍をさらに上回る16.3倍と、一層の狭き門となった。
   本年度試験の実施結果によると、申込者数は前年度を15,957人下回る83,632人に。これに対し合格者数は5,119人で、同1,174人減となった。合格者数は過去最低。このうち女性の合格者数は1,889人
(前年度2,413人)で、合格者に占める割合は36.9%(同38.3%)となり、前年度に比べて1.4ポイントダウンした。
合格者の学歴別状況をみると、行政、税務、技術系は大学1.7%(同2.0%)、短大・高専7.9%(同9.1%)、専修学校等41.4%(同43.6%)、高校49.0%(同45.3%)で、専修学校等と高校だけで約90%を占めている。
 一方、郵政は受験資格年齢を17歳以上25歳未満としていることから、大学73.3%
(同76.1%)、高校11.9%(同9.2%)と大学がかなりのウエイト。ちなみに行政、技術系区分は17歳以上21歳未満、税務区分は17歳以上20歳未満としている。 
 倍率は前年度より0.5ポイントアップし16.3倍に。申込者、合格者とも減少したのに対して倍率がアップしたのは、採用予定人員が前年度を約1,100人下回る3,400人にとどまったため。合格者は、各省庁による面接などを経ておおむね来年4月に採用され、各省庁で事務や技術業務などに従事する。

12月3日 秋田県の「地域のきらめき発掘事業」

 地域活性化に向けた「夢のきらめき」をサポートする「地域のきらめき発掘事業」に昨年度から取り組んでいる秋田県は、本年度10月末現在の事業採用状況をまとめた。それによると、北秋田地方関係は同現在で7事業が採用されるなど、地域的取り組みが活発化している。
 地域のきらめき発掘事業は▽地域づくりコミュニティビジネス立ち上げ支援▽地域づくりワークショップ等開催支援▽地域づくりイベント等実施支援▽実践指南モデル事業の4メニューで構成。このうち、地域ニーズにより地域住民が企画した事業で、将来的にコミュニティビジネスとして起業できる見込みが高く地域活性化の効果が期待される地域づくりコミュニティビジネス立ち上げ支援は、本年度新設。
 補助金の枠は、地域づくりコミュニティビジネス立ち上げ支援が1グループにつき50万円まで(各地方部管内1件・全県8件)で、全県的な範囲で取り組む企画事業については1グループ200万円を上限として全県で3件まで。また、地域づくりワークショップ等開催支援は、1グループにつき30万円までで、各地方部管内でおおむね4件、全県32件程度を採用。さらに、地域づくりイベント等実施支援は、補助対象経費の2分の1を限度額とし、補助の限度額は1グループにつき100万円としている。各地方部管内おおむね4件、全県で32件程度。一方、実践指南モデル事業は、1グループにつき100万円までとし、全県から3グループを採用。大館・北秋田地方関係の採用事業は次の通り。

【地域づくりワークショップ等開催支援事業 
◇グリーンツーリズムの研究=田代町グリーンツーリズム研究会
◇「ハチ公FM」ワークショップ=「ハチ公FM」ワークショップ
 

【地域づくりイベント等実施支援事業 】
◇秋田県小学生雪合戦大会=秋田県小学生雪合戦大会実行委員会
(来年2月10日) 
◇釈迦内地区あやめ祭り=釈迦内地区まちづくり協議会
(6月30日−7月3日) 
◇アドベンチャー&ワイルドチャレンジレース
         =アドベンチャー&ワイルドチャレンジレース実行委員会
(7月28、29日) 
◇第11回鷹巣祇園太鼓審査会=鷹巣祇園太鼓振興会
(11月23日) 
◇北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン
         =北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン実行委員会
(9月30日) 

12月2日 県北地区市町村合併フォーラム

 県北地区市町村合併フォーラムが12月1日午後2時から、鷹巣町のホテル松鶴で開かれた。県の山本、北秋田、鹿角の3地方部の主催。講演やパネルディスカッションを通して市町村合併の効果などを考える初めての企画。
 県のアンケートによると、県内の半分以上の市町村が「合併を視野に入れた検討が必要」と受け止めており、自治体や団体などで市町村合併についての論議が進展しつつある。
 県はエ世紀のまちづくり「市町村合併を考える」で合併パターンを▽都市・町村融合型▽広域圏発展型▽山村等地域連携型▽町村振興型▽都市移行型--の5つに想定。各地方部に合併推進本部を設置し、合併についての取り組みを始めたが、合併論議は地域によって盛り上がりに格差がある。フォーラムは「あらためて住民に合併に対する周知を図って、よりいっそうの論議を喚起する必要がある」として、山本、北秋田、鹿角の3地方部合併推進本部が連携して開催したもの。
 当日は市町村や議会関係者、関係団体、地域住民などで会場は超満員。近藤剛・秋田経済法科大学教授が「合併形態を考える」と題して基調講演。引き続きパネルディスカッションを行い、合併の進め方について▽奈良年明氏(秋田魁新報社論説副委員長)▽茂内司氏(元21世紀の広域まちづくり懇話会委員)▽松岡伸一氏(大館まちづくり協議会理事)のパネリストがそれぞれの立場で意見を述べた。会場の聴衆からも賛成・反対の立場から熱心な意見が交わされた。

12月1日 森吉スキー場で救助訓練

 今シーズンのオープンを控えた森吉町の森吉山森吉スキー場で29日、同スキー場パトロール隊と鷹巣阿仁広域消防本部による合同救助訓練が行われた。リフトの運転トラブルを想定し、スキーヤーの救助や搬送を本番さながらに展開。シーズン中の有事に備えた。
 訓練には当初、県消防防災航空隊も参加し、防災ヘリ「なまはげ」による重症患者の搬送も予定されていたが、ヘリでの搬送先となる大館能代空港が視界不良のため、中止された。
 同スキー場の救助訓練は、シーズンを前に万全の態勢で臨もうと毎年行っているもので、今回は鷹巣阿仁広域消防本部、同森吉分署と合同で実施。第2高速リフト(1611b)が電気トラブルで停止したケースを想定し、地上約5bのリフトに取り残されたスキー客役のスタッフを消防署員がロープで一人ずつ地面に降ろし、全員無事に救助した。
 降雪の中行われた訓練では、リフト上のスキーヤーが重症になったケースも想定、係員らがロープなどの救助機材を使い、迅速かつ安全に救助活動を展開。通報で駆けつけた救急車への搬送も本番さながらに行い、連携を確認した。
 同スキー場によると、これまで実際に救助を必要としたケースはなく、有事の際も予備エンジンで対応できるという。

 同スキー場は積雪が今ひとつで、今日1日オープンの予定だが、「滑走可能か確認してから来場を」と呼びかけている。来年3月24日まで営業する予定。同阿仁スキー場は今月22日から営業予定。1月下旬ごろには、隣の阿仁スキー場とともに、ゲレンデ山頂付近で樹氷が楽しめるという。


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