2002,4,13掲載 今週の話題バックNo.45 2002,3,1〜3,31

3月31日 森吉町の13年産米が「安心システム米」に

 森吉町の13年産米が、JA全農(全国農業共同組合連合会)の「安心システム米」の認証を受けた。県内では上小阿仁村に次いで2例目で、減農薬米の栽培履歴を開示し、産地に対する消費者の信頼を高める全農独自の検査・認証制度。両町村を管轄するJA秋田北央は今年、新たに合川町にも拡大する方針。最終的に管内の水稲作付け面積の4割に認証を導入することを目指す。
 認証を受けた水田は上小阿仁村約100f、森吉町約400fの計500f。本年度は本県の両地区を含む4県の9地区が認証された。このうち、上小阿仁村は12年産米に続いて2年連続で、本年度の作付面積の3分の1が安心システム米になっている。

3月30日 公立米内沢病院、産婦人科の常勤医不在に

 公立米内沢病院(森吉町、273床)の産婦人科医師が、来月から非常勤になる。これまでの常勤医師が北秋中央病院(鷹巣町、232床)に移るためで、米内沢病院でのお産はできなくなる。
 米内沢病院によると、同病院には20年以上にわたって産婦人科の医師が常勤しており、現在の医師は3年前に秋田大医学部から派遣されているが、先月になって秋大側から、北秋中央病院に配置換えすると告げられた。なお同婦人科医は北秋中央病院の経営母体である小松厚生連会長の姪だと言う。
 代わりの常勤医師を派遣するよう強力に要請したが、大学側から提示されたのは週2回の非常勤医師の派遣のみ。従って非常勤では出産に対応できない上、婦人科の長期の入院患者も受け入れられなくなる。
 米内沢病院の出産数は12年度129人で、年々減少傾向にあるが、近江忠尚院長は「減少しているからといって、産婦人科が不要とは思わない。お産を控えた人や患者には、本当に申し訳ない」と話している。 産婦人科医の異動によって、産婦人科診療収入が年間約5〜6千万円の減収になり、病院経営上大きな影響を受けそう!

3月29日 「自然撮りIN森吉」写真コンテスト

 国土交通省森吉山ダム工事事務所は27日、さる18日に審査会に臨んだ13年度森吉山ダム流域内コンテスト結果を発表、森吉町コンベンションホール四季美館で表彰式を行った。本年度は67点の力作が県内外から寄せられ、最優秀には秋田市の武田時枝さんの作品「ノロ川渓谷の秋景」が輝いた。
 このコンテストは、「自然撮りIN森吉」写真コンテストと銘打って同事務所が広報活動の一環として開催しており、今年で5回目。ダム工事の風景はもとより、自然や水辺に集う人々、イベントや暮らしをテーマに据え、今回は県内外の13市町村から67作品が寄せられた。
 今月18日には審査委員長の橋聡同事務所長をはじめ8人の審査委員が審査に臨み、ノロ川渓谷の紅葉の中で散策を楽しむ人等の様子をカメラに収めた武田さんの作品を最優秀に選んだほか、特選2点、同事務所長特別賞1点、森吉町長特別賞1点、記者クラブ特別賞1点、入選10点など、あわせて16点の入賞作を絞り込んだ。入賞者には審査後に結果を連絡し、きょう公表された。最優秀以外の入賞作は次のとおり。

◇特選=「色彩」明石信夫(大館市)、「小又峡のナイヤガラ」菅原猪九男(秋田市)
◇森吉山ダム工事事務所長特別賞=「沈み行く森」斎藤博生
(森吉町)
◇森吉町長特別賞=「古代を探る」山本登
(森吉町)
◇記者クラブ特別賞=「伝統を躍る」江幡芙美江
(水戸市)
◇入選=「飛沫の舞」戸沢健一
(鷹巣町)、「横滝の彩顔」石郷岡富男(秋田市)、「渓谷の夏」加藤真(同)
      「秘境小又峡」時田健一
(同)、「滝のささやき」高橋国男(紫波町)
      「登山する人々」渡辺源一
(比内町)、「小又峡に恐竜出現」宮野幸子(森吉町)
      「流水」村上美代子
(黒石市)、「森吉樹氷」柴田守(森吉町)、「光、水路」小田島信子(弘前市)

3月28日 森吉町人事異動

 森吉町の人事異動(4月1日付)が27日、内示された。

 新職名  氏 名  現職名
総務課主任 三浦仁作 企画観光課主任
    主事 佐藤 修 教育委員会主事
企画観光課商工観光係長 柴田照悦 建設課監理係長
         ? 宮野貞寿 公立米内沢病院より派遣
財政課主席課長補佐 赤石光悦 農林課主席課長補佐
    主事 渡辺大司 教育委員会主事
住民生活課課長補佐 細田律子 同課環境衛生係長
       課長補佐 神成保彦 教育委員会社会体育係長
       主査 松田悠子 教育委員会主任
介護福祉課課長 高橋吾朗 介護福祉課主席課長補佐
       主席課長補佐 工藤仁志 財政課主席課長補佐
       課長補佐 鈴木厚子 議会事務局長補佐
       介護保険係長 櫻田  進 介護福祉課主任
       主任 松橋貴子 介護福祉課主事
       主事 竹田昭仁 住民生活課主事
       主事補 畠山佳生子 採用
米内沢保育園主任保育士 田崎美規子 前田保育園主任保育士
        保育士 奈良麻有子 採用
前田保育園主任保育士 松橋多美子 米内沢保育園主任保育士
農林課課長補佐(林務) 佐藤敏則 水道課課長補佐
    課長補佐 金 義孝 企画観光課課長補佐
    土地改良係長 土佐良成 総務課管財係長
     指導センター 磯谷文雄 (民間指導員)
建設課課長 新林好一 農業委員会事務局長
    主査 工藤清隆 農林課主任
水道課主任 金 英則 財政課主任
出納室主幹兼室長 永井正弘 介護福祉課課長
    主席室長補佐 柴田美喜子 住民生活課主席課長補佐
    主事 佐藤 学 採用
前田支所長 吉田 博 教育委員会主席課長補佐
議会事務局総務係長 桜田栄美子 介護福祉課国保係長
農業委員会事務局長 石川良一 介護福祉課課長待遇
教育委員会公民館長兼音楽館長 細田栄悦 建設課課長
       主席事務局長補佐 松浦賢一 出納室主席室長補佐
       事務局長補佐兼
       学校給食センター係長
森川光晴 農林課課長補佐
       社会体育係長 加賀 茂 教育委員会主査
       主事 松岡繁広 総務課主事
       米内沢小学校 藤岡セイ子 町立図書館
       前田小学校 新林正美 米内沢小学校

◎退職  九嶋 善實  老人センター長
      柏木  勲   公民館長
      明石 和子   出納室長
      伊藤 斉    前田支所長
      金沢 研蔵   給食センター長
      松田 厚子   米内沢保育園園長補佐
      松橋加代子  介護福祉課主事
      庄司 豊    前田小学校

3月27日 避難勧告、新たに2世帯、前田駅前地区に仮設住宅設置へ

 森吉町小又字迂途坂地区の地滑りで、町対策本部(本部長・松橋久太郎町長)は25日までに、新たに2世帯(3人)に避難勧告を出したほか、前田駅前地区への仮設住宅設置に向け準備を始めた。また避難先のクウィンス森吉にテレビや冷蔵庫、洗濯機が設置された。
 避難勧告が出されたのは、これで8世帯23人。このうち1世帯3人は他地区へ独自で避難しており、対策本部が指定したクウィンス森吉に避難しているのは25日正午現在、5世帯17人。追加勧告された2世帯も近く、避難する予定という。このうち1世帯は近くの貸家に移ることになったが、町は残る世帯の避難が長引くことも考慮し、近くの公園に仮設住宅を建設することを検討している。早ければ今週末にも入居可能になるという。
 同本部によると排水ボーリングの効果で、地滑りは小康状態を保っているが、県が3ヵ所に設置した伸縮計測器の観測値によると、24日午後5時から25日午後5時まで24時間の最大拡大幅は0.8ミリ。県は月内にも、調査ボーリングに着手する予定。

3月26日 2002・北緯40度秋田内陸リゾートカップ・100キロチャレンジマラソン

 秋の秋田内陸路で健脚を競う2002・北緯40度秋田内陸リゾートカップ・100キロチャレンジマラソンの参加受付けが、今年も4月1日から始まる。第14回を数える今大会のスローガンは「甦るまごころ つながる絆」と、手づくり大会の心とふれあいを前面に押し出している。開催日は9月22日で、参加申し込みは6月30日まで。昨年は全国から集ったランナー1,324人(50qを含む)が健脚を競っており、今年はこれを上回る参加規模が期待されている。
 大会要項によると、100qは「みちのくの小京都」角館町の広域交流センター前を午前5時にスタートし、鷹巣町の鷹巣阿仁広域交流センター前のゴールを目指す。昨年は、1,066人が参加した。また、50qは「マタギの里」阿仁町の秋田内陸線・比立内駅前駐車場を同11時にスタートし、100q同様、鷹巣阿仁広域交流センター前のゴールを目指す。昨年は、258人が参加した。
 今大会も参加資格は100q、50qとも満18歳以上(大会当日・高校生を除く)の健康な男女で、参加定員は100qが1,500人、50qが400人。前後夜祭、表彰式、おにぎりやパン、果物など競技中の飲食物、記念品代、保険料などにあてるため100qは14,000円、50キロは12,000円の参加料が必要。
 男女とも10位までを入賞とするほか、100qでは北緯40度賞(総合40位)、最高チャレンジ賞(最高年齢完走者)、おしどり賞(夫婦で参加しともに完走)など、いくつかの特別賞を用意している。新米あきたこまち、きりたんぽセットなど副賞も。参加申し込み、問い合わせは鷹巣阿仁広域交流センター内の同大会実行委員会事務局(Tel.Faxとも0186-62-1223)へ。

3月25日 秋田内陸鉄道、大胆な誘客作戦展開へ

 乗客減による経営不振が続く第3セクター・秋田内陸縦貫鉄道(社長・岩川徹鷹巣町長)の定例取締役会が23日、鷹巣町のホテル松鶴で開かれ、14年度以降の経営改善策を協議した。その結果、県とタイアップした観光イベントを集中開催するなど、3年間をめどに抜本的な誘客対策に取り組むことで一致した。
 取締役会の席上、岩川社長は「黒字転換を目指してものすごい状況の変化まで考えるのか、それとも規模縮小で最低限の線を維持するのか。この選択を明確にしたい」と議論を持ちかけた。
 議論材料として事務局が、人員削減や車両減などによる縮小案と、新車両導入による事業促進案の双方を具体的な数字で示した。
 取締役からは「基金があると言っても、金はいずれなくなる。成り立っていかない。削減した方が良い」と危機感を募らせる声があった。
 しかし、「県も観光に力を入れるという。何も案を出さずに切りつめるというなら我々はいらない。首長として取締役になっている我々には活性化の責任がある」など、利用促進策を前向きに考えるべきだとの意見が強く、方向が定まった。
 協議会は同鉄道、県、住民組織、沿線自治体や観光協会など加入の沿線協議会(会長・太田芳文角館町長)の4者で組織したい考え。同鉄道の方針に基づき、具体案を検討しながら実務的な行動をする。
 またこの日は、13年度同鉄道の収支見込みが示された。収入は約2億6千万円、支出は約5億7千万円で、経常損失は約3億1千万円。
 前年度と比較して、支出を約8千万円減らしたが、収入も約5千万円の減少。経費削減で支出を抑えたが、通学定期客の減少が大きく、経常損失は前年の8.9%減にとどまる見込み。

3月24日 亀裂拡大続き、新たに1世帯に避難勧告

 森吉町小又字迂途坂地区で発生した地滑りで、亀裂の拡大を確認するため、県が3ヵ所に設置した伸縮計測器の数値が、22日正午までで最大33_に達していることがわかった。最大値を計測したのは、民家敷地内の畑で、1時間に1_程度の割合で拡大しているという。町対策本部(本部長・松橋久太郎町長)は22日、新たに1世帯(2人)を避難勧告を出した。これで勧告対象者は6世帯20人となった。この民家近くに亀裂はないが、集落の生活道路である町道の亀裂が拡大を続けており、同本部は「住民に歩行させることはできない」と判断した。
 亀裂は、調査対象10ヵ所のうち8ヵ所で拡大。伸縮計は20日に地区内3ヵ所に設置し、同日午後4時から計測を開始。22日正午までの40時間で、民家敷地内の亀裂の拡大幅が33_に達した。
 新たに勧告を受けた1世帯は、同日中に近くの公共温泉施設に避難。勧告に応じていなかった3世帯も避難し、これで6世帯すべてが避難した。同本部は、集落内の町道を関係者以外立ち入り禁止とし、警戒を強めている。

 町や県をはじめ、関係機関から約30人が出席して開かれた合同対策会議では、はじめに松橋町長が「緊急対策と恒久対策、さらに本格的な地滑り発生時の対応も合わせて検討してほしい」などとあいさつ。県砂防課の佐々木洋文主幹も「今後融雪が進めば、予断を許さない。これ以上被害が拡大しないよう対策を進めていきたい」と述べた。
 経過報告では町対策本部の柴田信勝助役が、これまで5世帯16人を対象としていた避難勧告に、安全面を考慮し、新たに1世帯加えることなどを報告。北秋田建設事務所河川砂防課の春日俊克課長は、「緊急対策として、地下水を排水するためのボーリング工事を3ヵ所で始めた。避難路や迂回路の確保も進めていきたい」などと、被害を最小限に抑える対策が進んでいることを説明した。
 この後、県消防防災課や森吉署、広域消防、秋田内陸鉄道、東北電力、民間調査会社などがそれぞれの経過や対応などを説明。地滑り発生時の連絡網を確認したほか、関係機関による合同会議を設置し、段階的な対応などを協議していくことにした。
 現場ではこの日、県北秋田建設事務所が、亀裂の原因とみられる地下水の排出のため、ボーリング作業を開始。地下水を排出する工事は民家のある高台から約15b下の斜面に24ヵ所の穴を開け、準備工は20〜23日、第1群は24〜31日、第2群は27〜4月6日、第3群は31〜4月10日の予定で工事が行われる。

3月23日 大館能代空港利用者、12万人台に

 大館能代空港の13年度利用客数は、2月末時点で前年度1年間を2%上回る109,000人余に達した。加えて3月に前年同月並みの約11,000人の利用者を確保すれば、本年度は開港以来最高の120,000人台に乗せることになる。とはいえ、今年は年明け以降1月、2月とも利用者数は前年同月を下回り、中でも2月は2年連続で前年同月比ダウンするなど、陰りが見えている。
 開港以来の月別利用者数(東京便)は、本年度2月の利用客数が前年同月に比べて50人、0.6%少ない8,314人にとどまり、2ヵ月連続の前年比減に。搭乗率は54.8%で、同48.2%で過半数割れとなった前月に比べると、いくぶんアップした。
 内訳は、同空港で降りた客が4,038人で搭乗率53.2%。これに対して同空港から乗った客は4,276人で、同56.3%と1月同様"行き"の方がわずかながら活発。本年度は、昨年11月と今年1月、2月にそれぞれ前年同月を下回ったものの、それ以外はプラス実績を確保しているため、本年度2月末現在の累計利用客数は前年度1年間を2,135人、2%上回る109,264人にのぼっている。今月、前年同月の約11,000人を確保すれば年度最終では開港以来初の120,000人台に乗せる計算だ。
 このほか、2月中の貨物取扱量は重量にして11,450.8`だが、東京から到着したものが9,767.6`と圧倒的多数を占めるのに対し、同空港から発送したものは1,683.2`にとどまった。

3月22日 阿仁町で高橋大斗、小林範仁選手らをたたえる会

 阿仁町で20日、町・町体育協会・阿仁スキークラブが主催して、ソルトレークシティー冬季五輪で大活躍した高橋大斗選手(北海道東海大3年)、小林範仁選手(日大1年)をはじめ、今冬の各種スキー大会で活躍した阿仁町出身の6選手を讃える会が、同町ふるさと文化センターで開かれ、町民約150人が祝福と激励に駆け付けた。
 同五輪ノルディック複合の個人スプリントで6位入賞した高橋選手、同17位の小林両選手のほか、1月のノルディックジュニア世界選手権・複合個人戦で21位だった湊祐介選手(鷹巣農林高3年)、第57回国体冬季大会スキー競技の大回転・成年で27位の佐藤範朋選手(日大大学院)、少年で77位だった中嶋俊輔選手(角館高3年)が出席。同89位の高堰孝太選手(鷹巣農林高)は欠席した。
 高橋大斗選手は「普段の積み重ねの延長線上にオリンピックやワールドカップがあることが分かれば、もっと身近に感じることができると思う。オリンピックに出場した今でも、阿仁中学校時代と中身が変わらず成長していないことを感じている。だからこそ皆さんの応援が励みになった」と謝辞を述べた。
 小林範仁選手は「課題のジャンプを克服すればもっとよい成績を残すことができる。次のオリンピックには湊祐介君らと一緒に出たい」と決意表明した。

3月21日 避難勧告は4月中、復旧までは長期を要す!

斎藤アヤさん宅畑の地割れ 森吉町小又字迂途坂地区で見つかった多数の亀裂について、同町地滑り対策本部(本部長・松橋久太郎町長)は、20日町議会全員協議会を開催し、これまでの経過と災害状況を報告した。
 それによると19日早朝地元自治会長から通報を受け、午後1時「森吉町迂途坂地すべり対策本部」を設置、県防災課・秋田大学・専門業者2社の調査結果をもとに、午後6時関係者を現地対策本部である前田支所に集め、対象となる5戸に避難勧告を出し、町職員2人が徹夜で警戒した。非難せず残る3世帯7人に対しては、地滑り計に1時間で4_以上の動きがあれば、直ちに緊急避難措置をとる手筈。少なくとも4月いっぱいは避難しなければならないと言う。
 また19日正午から20日朝までの20時間で、亀裂幅が最大6_拡大したことを確認した。観測対象は、比較的亀裂が大きい路面と民家敷地内の計10ヵ所。その結果、4ヵ所で拡大を確認。集落中心付近にある民家敷地内の亀裂では、10ヵ所中最大の6_の拡大を確認した。報告を受けた議会は議員全員で、直ちに現地を視察した。

 県が調査依頼した民間コンサルタント2社の説明によると、地滑りの発生が確認されたのは横120b、縦50bの範囲。現場の状況ついて、「民家裏手にある山では、湧水が激しく、土が斜面側に向かって押し出されている形跡がみられた。また裏手の山には過去に地滑りなどで大きく動いた痕跡もあった」と説明。「山に雪が残っている期間は、地滑りが進行する可能性が高く、範囲内の民家は避難したほうが安全」と提言した。原因については、「今後、観測を続けデータを得てからでないと判断は難しい」と言う。
 今後の対策について県では、「当面は、亀裂をビニールシートで覆い浸水を防ぐとともに、道路やコンクリート部分の亀裂はモルタル注入で埋め、ボーリングによる水抜き工事を早急に行う」とした。抜本的な対策については、「伸縮計を設置して動きを見極めてからになるので、多少の時間がかかる」との考えを示した。
 長期化に備えて町では、前田地区の空き家を借り、避難住宅として手当したいと説明。いずれにしても長期化は避けられず、不安を抱えたまま、不自由な生活を強いられそう!
 また亀裂は内陸線の軌道にも発生し、約10bの間のまくら木と片側の路盤に2〜3aのすき間が生じた。このため線路が固定したまくら木ごと最大a横にずれ、同線は現場付近では時速15`に減速運転している。このため20日朝から保線作業員が復旧作業をしており、同日中に復旧する見込み。
 なお災害の原因ではと指摘されている、町道桂瀬下前田線改良工事とそれに伴う長坂沢川の付け替え工事は、災害の原因が特定されるまで、工事を凍結することになった。

 現場は前田駅前から下前田に別れる町道の直ぐ目前の斜面。付近の人の話を総合すると、亀裂は1〜2週間前からでき始めたらしい。
 斎藤アヤさん(70)は1週間ほど前、自宅前の畑にひびが入っているのに気付いた。次第に大きくなり、19日現在の地割れは長さ約10b。一部では幅10aを超える。「気持ち悪いし、怖い」と話した。
 15bほど離れた石川政五郎さん方はコンクリートの基礎数ヵ所が割れ、モルタル壁にひびが入り、アルミサッシの窓は傾き、すき間が出来ていた。また玄関戸は施錠していないのに開閉できない。
 さらに南隣の柴田三之助さん(70)方では10日ほど前から、玄関、窓のサッシにすき間が出来るようになった。玄関の戸は力を入れないと開閉が難しく、すき間が出来てカギをかけられないほどゆがんだ。
 柴田さんは「雪解け水の影響だと言うが、雪解けは毎年あるのに、今まで地割れなど起こったことはない。生まれてこの方、こんなことは初めて」と、不安を訴えていた。
 住民らは「工事が始まるまではこんなことはなかった。因果関係を調べて欲しい」「地震のような音がしたこともあった」などと訴えていた。

3月20日 内陸線真上の地面に亀裂、民家にも被害 森吉町冷水地区

 18日森吉町小又字迂途坂(通称・冷水地区)の町道や民家敷地などの地面に亀裂が入っているのを住民が発見、19日早朝、町役場に届け出た。
 森吉署の調べでは、現場は秋田内陸線・阿仁前田駅の北側約300bの傾斜地上の狭い台地。台地の崖っぷち直下約10bには内陸線が走っている。亀裂は150b四方の範囲内に多数入っており、大きいものは長さ12b、幅5a、深さ50a。
 亀裂が入った範囲内には民家7軒があり、土台に亀裂が入ったり、戸の立て付けが悪くなるなどの被害が出ている。近くを通る内陸線の線路も2、3a沈下しており、朝は平常運転していたものの、亀裂が発見されてからは内陸線係員が警戒する中、列車は徐行運転している。
 同町は19日早朝から町長を筆頭に関係部所総出で、現地の被害状況確認を急ぐとともに、「迂途坂地すべり対策本部」を設置し、地滑りに詳しい秋田大学の丸山教授や県の担当者等が現地を調査の上、専門的な調査を進めた。
 現場では雨水が入り込んで亀裂が広がらないようビニールシートで覆うなどの応急処置を施し、午後6時から専門家を交えた町対策本部で善後策を検討した結果、危険とされる5戸、16人に避難勧告を発令、2世帯9人が温泉付き阿仁前田駅舎「クウィンス森吉」に避難した。残る3世帯7人は勧告に応じなかった。
 住民の話では、1ヵ月以上前から座敷が傾いた様に感じたり、水道管が離脱して漏水するなどの前兆があった(1ヵ月間に同一箇所が2回抜け、約10a離れていた)と言い、10日ほど前から地面に亀裂が発生していたが、19日朝になって拡大したという。
 住民等によると雪消えによって亀裂箇所が明らかになったもので、急に発生したものではないと言う…
 災害発生地域は、冷水の柴田武宅・斎藤利美宅・石川政五郎宅・柴田三之助宅・石川喜代美宅・斎藤広治宅・石川忠義宅までの間。
  現場の20b直下では長坂沢川の付け替え工事が行われており、今回の地割れや地盤沈下との因果関係を指摘する地元住民の声も多い!何れにせよ、原因の特定は専門家の調査を待たねばならないだろう…
 町では20日急遽、議会全員協議会を開催し、状況説明と今後の対策を検討する。

 この地区の七角山〜昼様にかけた一帯には数ヵ所の断層があり(国土地理院調査)、破砕された岩石片が堆積した台地となっている。従って、災害が発生した上部一帯の台地には“風穴”が沢山散在している(県の風致地域に指定)外、破砕帯のため雨水が地下に浸透してしまい、表面を流れる川や水路などの流水がない等、特異な地質地帯。また今回の災害発生地域内で、地下水(井戸水)が得られるのは、斎藤利美宅のみである。
 住民等の話によると数年前から、付近の上部一帯に地滑り調査の機器が設置されたが、その兆候は認められなかったとも言う。

3月19日 第14回マタギの里雪まつり

 雪深い奥阿仁に春を呼ぶ、阿仁町の「第14回マタギの里雪まつり」が17日、比立内の町営松森スキー場で開かれた。スキーシーズンの最後を締める春山スラローム大会をはじめ、「ふるさとの味っこ」「マタギ村生活」「雪原ふれあい」の3コースで、多くの人が食と遊を楽しんだ。
 雪まつりは、長い冬に別れを告げ、春を迎えるこの時期の観光イベントとして定着し、毎回多くの人が訪れているが、今回のスラローム大会にも鷹巣阿仁部をはじめ、大館市や田代町など、幼稚園児から一般まで120人がエントリーした
 この日は雨の降るあいにくの天候となったものの、地域住民など多くの人が来場。会場に設営された「飲食店街」のテントでは、“きりたんぽ”のほか、“モツ串”や“野ウサギ汁”などのマタギ料理のグルメ店がオープンし、奥阿仁ならではの料理に舌鼓を打った。
 また、雪原ふれあいコースでは、今では珍しい“馬ソリ体験”やスノーモービルに引かれた“雪上列車”「阿仁マタギ号」の運行、雪中宝引き大会など、参加型イベントが多数繰り広げられた。

3月18日 森吉山の樹氷観賞客が昨季の2.5倍に

 阿仁町商工観光課が纏めた今季の森吉山阿仁スキー場(同町高津森)の樹氷観賞客数(10日に今季の営業を終了)は、前年比比2.5倍増の6,255人。また同スキー場利用者総数は同1.1倍増の61,000人だった。鑑賞者の大幅増加を同課は「観光客や旅行会社へのPR成果が出た。スキー場利用者増は樹氷効果の表れだろう」と満足げ。
 今季は阿仁町と同スキー場が連携して、森吉山の樹氷平(1、250b)を観光の目玉として県内外に積極的にアピールした結果、観賞者数は今月3日、同町が目標とした5,000人を突破。その後、スキー場の営業終了直前の1週間に駆け込みの約1,200人が観賞した。
 内訳は、首都圏などからの団体パックツアーの利用客が1,656人、マイカー利用などの一般客は41,599人。ツアー団体客は、昨季の423人から4倍の大幅増となった。関係者等は予想以上の来客に胸をなで下ろしている。

3月17日 森吉町議会町村合併研究会設置

 森吉町議会は15日、「森吉町議会町村合併研究会」を設置した。
同研究会は議員全員を会員とする任意の組織で、合併に関する資料の収集や調査検討をするためのもので、必要となれば議決を経た正式な「町村合併特別委員会」に昇格させる。
 当面は月1回ぐらいのペースで勉強会を開催する予定だが、初回は4月8日県の担当者を招いて、合併特例債などの財政面の勉強会を開催する予定。
 同議会ではこれまでも数回、県の担当者を招いた勉強会を開いているが、平成17年3月末と押し迫った合併特例法期限を念頭に正式な研究会を設置したもの。
 鷹巣阿仁部町村では初の組織化で、他町村に先駆けた動きが合併気運に弾みをつけられるか?

3月16日 白澤収入役勇退

 森吉町議会が昨日最終日を迎え、全議案を原案通り可決して閉会したが、閉会後白澤昭喜収入役が発言を求め、今月末の任期満了を以て勇退することを表明した。
 白澤氏は平成6年に就任して以来、2期8年間(通算3期12年)収入役を勤めたが勇退にあたって「これまでの謝意と今後の町政発展を祈念する」と退任の挨拶をした。
 松橋町長は「白澤氏から勇退の意を聞き、ギリギリまで後任者を検討したが今回は選任案を提案せず、行財政改革の一環として当分の間、収入役を置かないことにした」と、説明。
 「今後、適任者があれば、提案することもある」と議員の質問に答えた。

3月15日 消防次長を停職6ヵ月、計5人処分、鷹巣阿仁広域消防本部

 鷹巣阿仁広域市町村圏組合消防本部で発覚した裏金問題で、同組合(管理者・岩川徹鷹巣町長)は13日、いずれも同日付で裏金の通帳を管理していた村上直志消防次長・司令長(55)を停職6ヵ月と同本部総務課長補佐・司令に降格し、同課司令の藤島孝雄課長補佐(50)を停職3ヵ月、下野朋子主席主査(45)と合川分署司令の高橋進署長(46)を停職1ヵ月とする処分を発表した。監督責任として、同本部の成田光弘消防長(59)を減給十分の一、1ヵ月とした。
 成田消防長を除く4職員は、裏金のプール金を定期預金や通帳、現金などで保管、4人以外に漏れないように申し合わせていたと言う。4職員とも総務課庶務係勤務時代にプール金管理にタッチした。
 昨年12月11日から今年2月28日までの組合監査で発覚したプール金は343万円余り。その内現金で見つかった191万円については、今月7日に組合に返納している。流用した約160万円については、公金と非公金に仕分けし、検討委員会を開き返還を検討する。
 岩川町長は会見で「管理者として圏域住民にご迷惑をかけたことをお詫びする」と陳謝した。

3月14日 今夏、平年並みの暑さに、4・5月、一時晩霜の恐れも

 仙台管区気象台が発表した東北地方の暖候期予報(4−9月)によると、今夏(6−8月)の平均気温は平年並みの可能性が高く、その確率は50%、としている。
 4−5月は、高気圧と低気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わりそう。平年同様晴れの日が多い見込みだが、一時寒気が南下して晩霜の降りる恐れも。この期間の平均気温は高く、降水量は平年並みの見込み。
 6−7月は、前線や低気圧の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそう。その後は太平洋高気圧に覆われ、平年同様晴れの日が多い見込みだが、太平洋高気圧の勢力が弱まり、曇りや雷雨の時期も。6−7月の梅雨期間にあたる降水量は平年並みの見込みだ。
 一昨年は上陸台風はなかったが、昨年は2個上陸し、本土接近数も4個を数えた。今夏も台風に対しては十分な注意が必要という。

3月13日 阿仁町選管、辞職勧告決議に反論

 阿仁町選挙管理委員会(柴田光顕委員長)は11日、町議会で5日可決された柴田委員長への辞職勧告決議に反論する見解書を湊勇次郎町議会議長に提出した。湊議長は「受理するかどうかは、議会運営委員会に諮って決めたい」とし、見解書を一時預かりとした。
 見解書では、特別養護老人ホーム山水荘(同町水無)の不在者投票手続き違反を、“町選管が何も指導してこなかったのは無責任”とした決議に対し、「県が不在者投票施設に指定する施設では、施設の長が投票管理者となり、独自に選挙管理をしている。また、施設への指導は県選管が行っている」と主張。
 委員長の長男は山水荘の事務長で、不在者投票用紙請求手続き違反の関係者であり、“委員長は選管の審理から外れるべきだった”という指摘に対しては、「事務長が不在者投票事務にかかわっていないことを審理の前に確認した。委員長が審理から外れるケースには、該当しないと判断した」と反論している。
 見解書を一時預かりとした湊議長は「決議は、議会の責任で賛成多数で可決されたもの。反論があっても、決議を覆すことはできない」とし、議会運営委員会で今後の対応を協議する考えを示した。
 柴田委員長は「このまま何もしなければ選管は何だと町民に言われる。黙ってはいられない。議決はいやがらせだ」と憤る。
 決議案提案者の山田賢三議員は「選管は何を管理しているのかと言うことだ。『見解』は議会決議への挑戦。反論せざるを得ない」と批判する。
 一方、辞職勧告決議の提案理由の一つとして山田議員があげた柴田委員長の「守秘義務違反」に関し、議論の相手とされる町教委の教育委員が「一身上の都合」で辞表を出していることも分かった。
 また今回の町選管の主張に対し、県選管は「県が不在者投票施設を指定しているのは確かだが、自治体首長や議員の選挙に関しては、県選管に施設の監督権限はなく、町選管が管理しなければならない」と話している。
 しかし議会と選管の対立という「場外乱闘」は、最高裁の判決次第で5〜6月にも予想される町長選に向けた“前哨戦”との観測も流れている。

3月12日 15歳の試練

 秋田県内の公立高校の14年度一般入試がきょう一斉に行われる。受験生にとっては、志望校への合格を目指し、まさに15の春の「人生最初の試練」。
 全日制は最初の教科となる国語が午前9時から9時55分まで、数学が10時15分から11時5分まで、英語が11時25分から午後零時15分まで、さらに昼食をはさんで午後1時から1時45分まで理科、同2時5分から2時50分まで社会と続き、同3時半頃から5時頃にかけてグループ面接に臨む。各教科のうち英語は、最初に8分程度のヒアリングを行う。「高校によって若干の違いはあるが、1グループあたりの平均面接時間は15分から20分、グループあたりの人数は少なくて5、6人、多くても7、8人程度ではないか」と県教委高校教育課。定時制の試験は国語、数学、英語の3教科。

 各教科とも配点は100点だが、大館鳳鳴・理数科の数学と理科でそれぞれ1.2倍の傾斜倍率を設定する「傾斜配点」を、これまで同様実施する。合格発表は18日午後1時から4時まで。

3月11日 春一番、吹き荒れる

 9日夕方から10日朝にかけて「春一番」の南風が一晩中吹き荒れ、時ならぬ暖かい強風で一夜にして雪が消えた。
 強風に煽られる音やなま暖かい風で寝苦しい一夜だったが、目覚めて見たら我が家の庭の雪がすっかり消えていた。田圃の雪も消え出し、まるで彼岸過ぎから4月上旬の様な気候。
 国道端のバッケも顔を出して、もう「春遠からじ」の様相。多分例年より20日程、気候が早まったのではないだろうか…

3月10日 サクラ開花情報

 気象庁は7日、今年最初のサクラ(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。今回の発表分は、北は北陸地方までで東北・北海道は含まれていないが、それによると今年は東日本、西日本とも全般に平年より早い見込みだ。全国各地の中で東京の開花は昨年より3日早い3月20日。
 開花予想の対象地域では、花芽の生長に影響を及ぼす1月、2月の気温が平年より高く経過しているという。また、3月の気温も平年より高いと予想しており、これらの要因に基づいて第1回開花予想では「全般に平年より早くなる」との判断に至った。

 各地の開花は、北陸のうち新潟は平年より8日、昨年より5日早い4月3日、関東甲信越のうち東京は平年より8日、昨年より3日早い3月20日、東海のうち名古屋は平年より8日、昨年より6日早い同20日、近畿のうち大阪は平年より7日、昨年より2日早い同23日、中国のうち広島は平年より7日、昨年より1日早い同22日、四国のうち高松は平年より8日、昨年より4日早い同22日、九州のうち福岡は平年より4日早く昨年と同日の同22日と予想している。
 開花は花が数輪以上開いた状態で、標高が100b高くなるごとに2〜3日程度ずつ遅くなっていく。ソメイヨシノの開花から満開までの期間は、今回発表した地域では約1週間。ちなみに、満開は花芽の約80%以上が開花した状態をさす。
 東北地方の予想については今月19日に発表するが、これを受けて大館市の桂城公園や鷹巣町の中央公園などサクラの名所を有する北秋田地方の各自治体は、桜まつりの期間やイベント内容などを実行委員会で決める予定。

3月9日 スギ花粉予報始まる

 スギ花粉の季節となり県は8日から毎日、内陸北部・同南部・沿岸の各地区ごとにスギ花粉予想を公表し、健康管理に役立てるよう県民に呼びかけている。
 先に県が明らかにした今年のスギ花粉予報では、県内のスギ花粉は2月下旬から飛び始め、飛散は4月下旬まで続き、ピークは4月上旬と予想。花粉の総飛散数そのものは平年並みだが、総飛散数が少なかった昨年に比較すると約3倍に達するとみている。 
 これに基づいて8日発表した今年最初の予想(8日分)では、県内各地区とも飛散量は「少ない」。ちなみに「少ない」は1日に1uあたり9個以下のスギ花粉が飛散する状態で、ほとんどの患者は無症状か軽症だが、一部の患者は中程度の発症がある。同10個から29個の範囲になると「やや多い」とされ、比較的多くの患者が発症して症状もやや重くなる。さらに「多い」「非常に多い」になると、スギ花粉症に悩む人は重い、またはきわめて重い症状に苦しめられる。
 きょうまでの飛散量は、内陸北部ではまだ皆無なものの、内陸南部で4.4、沿岸部で6.0と、今後日増しに度合いが強まっていきそうだ。

過去の地域別スギ花粉飛散数(単位:個/cu)
観 測 年 内陸北部 沿 岸 部 内陸南部
平成2年 4,520 1,830 6,290
平成3年 480 320  1,370
平成4年 600 500  1,120 
平成5年 5,380 1,020 4,410
平成6年 660 100 830
平成7年 6,170 4,180 11,400
平成8年 40  20 80
平成9年 640 420 1,280
平成10年 1,200 590 1,090
平成11年 300 440 330
平成12年 3,000 3,910 4,850
平成13年 770 500 1,200
平  均 1,980 1,150 2,860

3月8日 老壮・婦人大学生が議会を傍聴

 森吉町議会の3月定例会が6日から10日間の日程で開催されているが、2日目の7日に町公民館老壮・婦人大学生が傍聴に訪れた。
 この日は一般質問が行われ、5人の議員が登壇して自説を展開、町政に関わる問題を質したが、傍聴した大学生等は午前に26名、午後17名の合わせて43名、張りつめた空気に緊張した様子だった。
 初めて傍聴したと言う人が多く、中には「傍聴者は発言や拍手など出来ないとは知らなかった。おかしな質問もあって、笑いをこらえるのが大変だった。」との感想もあった。
 また近年にないほど大勢の傍聴者が詰めかけたため、議員等も普段とは勝手が違い、緊張感が漲った。文字通り住民監視の議会となった。

3月7日 選管委員長の辞職勧告決議案を小差で可決 阿仁町長選の不在者投票問題

 昨年6月に行われた阿仁町長選の不在者投票問題に絡み、阿仁町議会は3月定例会初日の5日、「地方自治法や公職選挙法の規定に反して公平公正に選挙事務を管理していない」として、柴田光顕町選挙管理委員長(73)に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。
 辞職勧告決議案は、浜田章町長が施政方針を述べた後、山田賢三町議が緊急動議として提出(賛成者=菊地忠雄町議、吉田仁吉郎町議)
 提案理由で山田議員は、特別養護老人ホームで行われた不在者投票問題に絡み、
▽公選法の規定に反する選挙事務を行っていることに何ら是正、指導もせず、6年前から同一のパターンで不在者投票を続けさせてきたのは無責任。
▽選挙結果に対する異議申し出を受けた後に開かれた宴席などで、事実関係を審議しないまま、偏見を持った発言をしたのは守秘義務違反▽特養ホームの事務長を務める委員長の長男(51)が不在者投票の請求手続きに関与しており、異議申し出の審理には委員長を除斥して行うべきだった。
▽町選管の証人尋問で施設職員の一人が偽証したことを確認しながら、謝罪文の要求をするだけにとどまっており、法を順守した公平公正な選挙事務が行われているか疑いがあるなどの点を挙げた。
 議員からは「今すぐに判断できる問題ではない」「雇用問題など喫緊の課題がある中、なぜ今、こうした問題が提案されるのか理解できない」といった慎重な審議を求める声も上がったが、柴田誠議員が柴田委員長と親戚であるとして退席、起立採決の結果12人中7人が賛成して可決した。
 辞職勧告決議について、柴田委員長は「辞職勧告案が出るということは全く知らず、ただ驚いている。私としては公平公正な立場でやってきたつもりなので、心外。老人ホームなど、県が指定している不在者投票施設は、町選管が指導する立場にない。山水荘の実際の不在者投票には、息子は一切携わっておらず、証人として呼んでもいない。こうした理由で辞職することは考えられない。間違ったことをしたとは思っていない。」と話している。提案理由に対しては「全くの誤解」と言明。
 決議には法的拘束力はないが、町選管は今週中にも、委員会を開き、今後の対応を協議する。
何のことはない、町長派議員による報復行動では(群雀)

3月6日 阿仁町長選で特養ホーム施設長処分

 1票差の戦いになった昨年6月の阿仁町長選挙に絡む、同選挙の無効裁決取り消し訴訟で、仙台高裁秋田支部に、職員が介在した不正な不在者投票や代理投票があったと指摘された同町の特別養護老人ホーム・山水荘(高橋正理事長)は4日、施設長の山田尚氏を3月1日から6ヵ月間、本俸の50%減とする処分を発表した。投票に立ち会った5人の職員については、7日の理事会で扱いを話し合う予定だ。
 山田施設長の処分について、高橋理事長は「公選法に照らして責任を明らかにする必要がある。県選管の判断や高裁判決を厳粛に受け止めて、町民に迷惑をかけた施設のけじめとして処分を下した。」と述べた。山田施設長は「違法なことはしていない」と発言してきたが、処分については「選挙が無効になるなど大変なことをしてしまった。どの候補を有利にするとかは考えていなかったが、ルールを知らなかった我々に問題があり、勉強不足だった」と反省の弁を述べた。
 無効裁決取り消し訴訟自体は、最高裁に上告され、続いているが、高橋理事長は「けじめが必要」などと語った。

3月5日 IT化で、迅速な医療救護活動

 鷹巣阿仁地域救急・災害医療協議会が去る27日、鷹巣町のホテルで開かれ、圏域の病院や消防機関、市町村、保健所などをパソコンとデジタル回線で結んだ救急・災害医療情報システムを委員に説明した。システムは地域の関係機関が連携して災害に即応できる救急医療ネットワークで、災害が発生した場合は、迅速で適切な医療救護活動が可能となる。
 空前の大参事となった平成7年の阪神淡路大震災では、電話線がパンクしたため被災地での連絡に支障が生じる中で、パソコン通信データが災害に強いことを立証した。

 災害医療情報システムは県が構築した救急医療のネットワークで、鷹巣阿仁地域では圏域5ヵ町村と鷹巣保健所のほか北秋中央病院、公立米内沢病院、町立阿仁病院、大館市北秋田郡医師会、鷹巣阿仁広域消防本部の11ヵ所で構築。通常は最寄りの救急病院などや休日・夜間に診療できる救急病院などを案内するほか、万一の災害に備えて医薬品や医療スタッフなど必要な情報を蓄積する。
 ひとたび災害が発生した場合には県災害医療対策本部がパソコン通信で被災状況を迅速に把握し、患者搬送要請や患者収容、医薬品備蓄、医療救急班派遣、医療救護所設置、医療ボランティア配置など各種情報を提供。災害時における医療情報の一元化を図り、適切な医療救護活動を行う。また、他県や国の機関にも接続でき、大規模災害には全国的な支援・救援体制を確立することができる。

3月4日 米内沢高校海外研修アンケート、「ためになった」76%

 米内沢高校(小玉徳征校長)は、2月2日から5泊6日の日程で実施したオーストラリア海外研修のアンケート結果をまとめた。同校の海外研修は、県教委が鷹巣阿仁部の高校を1校に統合する方針の「第5次県高校総合整備後期計画」(18年〜22年度)に対し、生徒数を確保し学校存続につなげたいと、森吉町が単独事業として、1年生全員と引率教師の渡航費など全額負担する形で実施。当初は米国を予定していたが、昨年9月の同時多発テロ事件を受け、対象となる1年生とその父母の意向により、研修先をオーストラリアに変更、日程も短縮して行ったもの。
 アンケートは、海外研修事業に対する効果や生徒の考えを調べるため、「入学時」(4月18日)と「研修後」(2月12日)の2回にわたり実施した。
 まとめによると、入学前のアンケートでは、海外研修について「知っていた」と答えた生徒が99%で、研修が志望校選択に影響があったかどうかは、「大いにあった」12%、「少しあった」は37%で、「全くなかった」が半数を超える51%だった。また、「とても楽しみにしている」は40%、「少し楽しみにしている」も50%に達し、9割の生徒が海外研修を楽しみにしていたことも分かった。
 一方、実施後の結果では、▽他国の文化を学ぶ▽現地の人との交流▽英語の上達▽けじめのある行動など、の目標に対して、「達成できた」と答えたのが32%、「だいたいできた」が41%で、「少しできた」21%、「できなかった」4%。海外研修が自分にとってプラスになったか、の質問では「プラスになった」が最も多く59%、「とてもプラスになった」も17%で、合わせて76%の生徒が有意義な研修だったと答えた。「わからない」は21%、「プラスにはならなかった」と感じた生徒も3%いた。
 研修後の感想としては「とても楽しかった」が21%、「楽しかった」42%、「まあまあ楽しかった」33%で、ほとんどの生徒が楽しかったと感じているが、半面、「つまらなかった」も4%だった。
 このほか、研修に行って良かったことは「現地の高校生と交流を深めることができた」「日本ではできない体験をした」「初めての海外がシドニーでよかった」「英語力が少しついた」など。
 不満だったことは「日程がきつかった」「事前の英語の勉強が足りなかった」「連絡の不備」「食事があまりおいしくなかった」「買い物の時間が少なかった」などが挙げられた。

 同校では「初の試みで生徒たちに不安もあったと思うが、英語に対する関心が高まるなど効果も感じられた。アンケート結果を来年度以降の研修に役立てていきたい」としている。
 ところで海外研修が志望校選択に影響があったかどうかは、「大いにあった」12%、「少しあった」は37%の49%だが、入学者の増加数と比例しなかったのは、どうしたことか?
 また今年度の志願者が、前年度より十数人減少したのも気にかかる…

平成14年度鷹巣阿仁部各高校の最終志願状況

校名 学科名 男女別 総募集人員 推薦合格者数 一般入試募集人員 一般入試初志願者数 志願倍率(前年度志願倍率) 最終志願者数 最終志願倍率



農業 男女 40 1 39 34 0.87(0.97) 35 0.90
林業 男女 40 1 39 21 0.54(0.42) 19 0.49
農業土木 男女 40 2 38 21 0.55(1.33) 25 0.66

普通 男女 120 13 107 120 1.12(1.14) 122 1.14
生活科学 男女 40 1 39 18 0.46(0.63) 20 0.51


普通 男女 80 1 79 48 0.61(0.80) 49 0.62
電子機械 男女 40 0 40 33 0.83(0.83) 34 0.85

普通 男女 80 3 77 51 0.66(0.50) 50 0.65
情報ビジネス 男女 40 3 37 26 0.68(0.53) 32 0.84
介護福祉 男女 40 10 30 22 0.73(0.42) 23 0.77

3月3日 「裏金」の総額は343万円 鷹巣阿仁消防本部

 鷹巣阿仁広域市町村圏組合消防本部(成田光弘消防長)が長年にわたって「裏金」を保有していた問題で、裏金の総額は確認できただけでも約343万円に上ることが、1日開かれた同組合定例議会に提出された監査報告書で明らかになった。
 同議会の冒頭、組合の岩川徹管理者(鷹巣町長)は「圏域住民に深くお詫び申し上げたい。失われた信頼を回復するのは容易でないが、今こそ消防が抱えてきたさまざまな問題を解決する時。不祥事で失われた信頼を回復するため、関係者一丸となり消防の改革に取り組む」と陳謝した。
 裏金は「原則として全額返還させる」としたほか、不正にかかわった職員を今月中に処分する方針を表明。併せて監督責任を問う形で、同組合の正・副管理者と収入役計6人の14年度の報酬(22万円)を辞退することにした。
 監査は、裏金をプールしていた通帳(取引明細書による復元も含む)が残っていた平成2年7月から13年7月までの出入金額を対象に実施した。
 この結果、確認できたこの期間の裏金のうち、166万2千円が既に使われていたことが分かった。裏金は水増し請求の99万円をはじめカラ請求、保険料事務手数料、講師謝礼金などから捻出。支出先は交際費が最も多く、職員厚生費、旅費にも充てられていた。使途が全く分からない不明金は約10万円。
 裏金作りは、受け皿用の通帳が最初に作成された昭和57年から行われたとみられているが、平成2年7月以前の通帳がないほか、最も金銭の出し入れが激しかった5年から8年までの通帳が紛失していると言う。金銭の出し入れも請求書による振り込みでなく現金で行われた場合がほとんど。このため、入金元や支出先をすべて特定することができなかったとしている。
 また、特定の消防職員による指示など組織性の有無については、当事者間の証言に食い違いがあり、明確な判断はできなかったとした上で、岩川管理者は「一部職員が秘密裏に行った不正行為」との認識を示し、個人的な着服は否定した。

3月2日 「奥森吉讃歌」選考作業、進む

 昨年「奥森吉」一帯をイメージする“奥森吉賛歌”を募集した森吉町は28日、一般公募した歌詞の第1回選考委員会を開き、町内外から寄せられた60点余の力作の中から3点を中心とする有望作を絞り込んだ。
 通称「奥森吉」一帯の小又峡が昭和30年に県の名勝・天然記念物に指定、同50年に桃洞杉原生林が国の天然記念物に指定された。また同52年には本州で初めてクマゲラの生息が確認され、以来、町をイメージするキャラクターとしている。
 さらに平成10年、皇太子殿下をお招きして第12回日本ジャンボリーが森吉山麓高原で開催されるなど、森吉山一帯は豊かな自然の宝庫として高い評価を得ている。このほか4年前からは「奥森吉」を舞台に南米ペルー・アンデス地方の民族音楽「フォルクローレ」のコンサートが開かれ、飯田川町の音楽サークル「ベル・ヴィエントス」が毎年出演している。
 こうした中で同町では、自然豊かな「奥森吉」をたたえる歌を残していこうと、昨年11月から12月にかけて「奥森吉賛歌」の歌詞を一般公募。その結果、遠くは東大阪市、北九州市などを含む50人から計62作品の応募があった。
 松橋久太郎町長や公募のきっかけをつくった同音楽サークルの山平和人氏ら7人からなる選考委員会のメンバーは、事前に各作品の中から個々に秀作を選び、第1回審査に臨んだ。その中から最優秀と佳作になりそうな作品3点を中心に有望作を絞り込み、山平氏がそれぞれに作曲した上で、4月上旬に予定している次回審査会で最終決定することにした。

3月1日 森吉町で「知事と語ろう合併トーク」開催 

 寺田城典秋田県知事が県内各市町村を廻って、市町村合併の必要性や課題、手続きを市町村長や議会議員等と語り合う「知事と語ろう合併トーク」が26日、森吉町であった。
 合併特例法の期限内に合併するためには02年度から協議会を設けて準備する必要があるが、県議会における野党対策に手こずったことや県町村会への対策が後手に回ったため、県の市町村合併への取り組みが2年近く遅れた。合併促進のための財政優遇措置を盛りこんだ特例法は05年度末が期限となっているが、県内での論議は一向に進展していない。
 今回は寺田知事ら県側と町側からは松橋久太郎町長、町議18人中17人が出席、更に町民約200人が傍聴し、県内TV・新聞の各メディアが多数取材に訪れ、夕方のニュースや翌日の朝刊で一斉に報道された。
 寺田知事は冒頭、「合併する、しないは議会や住民が決めること。皆さんで話し合って方向付けして欲しい」とあいさつ。町民の判断を「尊重」する姿勢を示した。しかし、知事と役割を分け合う事務局側は、具体的な数字を挙げて合併した場合の財政上の利点のみを強調、合併推進の立場を明確にして「21世紀のまちづくり」を説いた。
 意見交換では、発言した10議員のうち9人までが「財政上の問題など、合併は避けて通れない道」といった意見が大半を占め、合併推進を現実的な課題と是認。特に「鷹巣阿仁部は地理的にも、経済的にも最も合併を進めなければならない地域。重点地域として進め、県独自の施策も考えてほしい」「県が主導的に各町村に呼びかけ、合併を後押ししてほしい」などの強い要望が出された。
 しかし同時に「一極集中が進むのでは」という現実を見据えた不安や、県が示している合併パターンに対し、「合併スタイルを変えること(4ヵ町村⇒鷹巣町を含めた5ヵ町村)はできるのか」などの懸念も出された。
 また「地域の発展は合併だけか」と異論を述べた議員(共産)もいた。
 松橋町長は「予想以上の町民が来たのは、関心が高いということだと思う」と話す。今後の対応について同町長は「02年度は町民の声を聞くための機会を設け、徹底的に話し合い、意見を集約したい」と語った。
 寺田知事は「今回の森吉町を皮切りに、県内69市町村を巡回し、率直に意見を交わし合いたい。『どっちでもいい』はだめだ、どちらかを選ぶべきた」と語り、各市町村は合併論議を本格化させるべきだ、との見解を強調したが、今回は予定時間が1時間半と少ない上、挨拶が3人もあったし、しかも知事の言い訳めいた答弁が多かったため、議論を深めることができなかった。また町民等傍聴者からの発言は予定になかったので、消化不良の感は否めなかった。
 特例法は3年後が期限だが、県の取り組みが完全に遅れてしまったので、県内市町村で合併に向け具体的検討を進める法定協議会は1ヵ所もなく、現状では優遇措置を受けての合併実現は極めて難しくなっている。


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