2002,6,12掲載 今週の話題バックNo.47 2002,5,1〜5,31

5月31日 ゴンドラで森吉山の高山植物ツアー

 森吉山阿仁スキー場(阿仁町高津森)のゴンドラを利用して、森吉山(1,454b)の高山植物を楽しむ企画「花の百名山紀行」が来月22日から30日まで行われる。阿仁・森吉両町の主催。両町は「この試みを機に、森吉山一帯の観光地を一つの線でつなげたい」としている。
 森吉山は、山頂付近の稚児平(ちごだいら)や山人平(やまびとだいら)など、高山植物が咲き誇る花の名所としても知られている。
 ゴンドラ山頂駅舎(1,200b)から稚児平まで徒歩で約1時間、山人平まではさらに30分。この時期はイワカガミやチングルマ、ヒナザクラ、ミヤマシャジン、ハクサンシャクナゲ、シラネアオイ、ミネザクラなど一面に広がる白やピンクの花々が楽しめる。
 下山は再びゴンドラを利用する方法のほか、登山道を歩いて阿仁町側の打当内、森吉町側のコメツガ山荘、森吉山ろく高原のいずれかの登山口に下る。また3地点とゴンドラ始発駅の間では、両町のタクシー会社などが、マイカー回送サービスを行う。
 また、期間中は内陸線阿仁合駅〜阿仁スキー場間で無料送迎バスを運行。写真コンテストや、1時間2千円の料金で案内人が付く観光ツアーも用意する。
 ゴンドラの片道料金は大人千円、小学生500円、幼児無料。タクシー回送料は登山口によって異なり、1台1万〜1万5千円。
 花の百名山紀行の問い合わせは阿仁町商工観光課 TEL0186-82-2117、森吉町企画観光課 TEL0186-72-3111。

5月30日 今春の高卒者 大学進学率低下、就職率は過去最低

 県教育庁高校教育課が28日まとめた、今春の県内高校卒業者の進路状況調査によると、大学・短大への進学率は前年比0.2ポイント減の37.1%にとどまり、昭和62年以来15年間続いた上昇傾向がストップした。
 県内の公立・私立全日制課程の今春の卒業者は、前年比224人減の13,055人。このうち大学・短大の進学者は同110人減の4,840人となり、進学率も0.2ポイントダウン。国公立、私立とも減少に転じた。
 高校別にみると、大学・短大への現役進学率が高かったのは横手の79.1%が最高。次いで大館鳳鳴が73.5%、能代が71.7%。秋田南は68.0%、秋田は63.4%だった。
 また、4年制大学の現役進学者は秋田が249人で最も多く、横手(247人)、秋田南(246人)、秋田経法大付(224人)、大館鳳鳴(214人)が200人を超えた。専修学校などへの進学率は21.6%で、前年より0.2ポイント上回った。
 一方、就職者は3,854人(前年比359人減)で、このうち県内就職者は2,700人(同404人減)、就職率は同2.2ポイント減の29.5%で、長引く不況を反映し過去最低となった。県内就職率は70.1%(同3.6ポイント減)と厳しかった。 

5月29日 鷹巣町「北士館」の門下生、本場・中国で演武を披露

 鷹巣町綴子にある武道修練道場・北士館(七尾宗専館長)の門下生2人が6月、中国で開かれる武道大会で、演武を披露することになった。
 演武を披露するのは三浦正夫さん(51歳、合川町三木田字家ノ後)と佐藤尚吾さん(28歳、鷹巣町七日市字横渕)。6月28日、武道がさかんな蘇州市で開かれる大会で、七尾館長とともに剛柔流空手、ヌンチャク、トンファー、釵(さい)、棒術など中国をルーツとする武術を披露する。
 七尾館長と演武する2人を含む門下生6人は、28日の武道大会の後、現地の人らと交流したり、少林寺、洛陽、西安などをめぐりながら武術研究の旅も行う。今回の大会は、主催の上海市揚子江武功体術研究会(朱龍成会長)から招待を受けたもの。

5月28日 東北地方の3ヵ月予報

 仙台管区気象台が発表した6月から向こう3ヵ月間の東北地方の天気予報によると、この期間の平均気温は平年並みの可能性が大きく、その確率は50%の見込み。また、気象庁の同日発表によると、7月の平均気温は東日本、西日本、南西諸島とも高いのに対し、北日本だけは平年並みを予想。真夏のうだるような暑さは回避できそうな気配。
 東北の6月は、天気はおおむね周期的に変わるが、前線やオホーツク海高気圧の影響で、平年と同様に太平洋側を中心に曇りや雨の日が多い見込み。気温、降水量とも平年並み。

 7月も6月と同じく前線やオホーツク海高気圧の影響で、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。その後は、太平洋高気圧に覆われて晴れの日が多くなりそう。気温、降水量とも平年並み。
 8月は太平洋高気圧に覆われ、平年と同様に晴れの日が多いが、太平洋高気圧の勢力が弱まり、曇りや雷雨となる時期がありそう。気温、降水量とも平年並み。
 しかし投機筋では今夏は冷夏と見る向きもあり、長期予報に安心せず、各地気象台の予報を参考に、農作物の管理にはきめ細かな配慮が必要。

5月27日 秋田杉柱材の無料提供 応募2倍で今日抽選

 住宅を新築する際に秋田杉柱材を無料提供する県の事業で、50戸分の募集に対し、約2倍の99人から応募が22日までにあった。初めてとなる今回の募集は、1日から20日まで行われ、工務店や建て主などから300件以上の問い合わせがあったという。
 県秋田スギ振興課では、「予想以上の反響で、関心が高いことが分かった。これが呼び水になって、県産材の消費拡大につながれば」と期待している。27日に秋田市内のホテルで公開抽選が行われる。次回50戸分の募集期間は、7月10〜31日まで。問い合わせは、あきた県産材利用センター  018・837・8095へ。

 と、県では反響に満足げだが、住宅を建設する側から見ると利用しがたい面がある。
 何故なら新築の場合、普通は前年から計画をして設計や建築業者の手当をするのが通例で、しかも完成が秋に差し掛かるような工期を設定することはまずない。
 業者の場合も、建築資材の手当は着工の前に行うので、5月末に当選が決まったり、7月からの2次募集などと暢気なことでは完成が降雪期になってしまうので、利用したくてもできない(普通、上棟から完成まで3ヵ月を要する)
 県産材の利用拡大にはインパクトを与えるが、現実を見据えない“お役所仕事”と言えようか…

5月26日 大相撲 成田 優勝逃す

 森吉町出身で、今春から大相撲・尾車部屋に弟子入りした成田(22歳、本名:成田旭)は夏場所13日目の24日、黒星となり、惜しくも優勝を逃した。幕下優勝、史上初の「1場所十両昇進」がかかっていただけに、同町の実家でテレビ観戦していた父三男さん(52)と母絹子さん(48)は残念そうな表情を見せたが、「まだ初土俵。目標の勝ち越しができたのだから」と来場所への期待を膨らませている。

後援会、来月発足へ
 戦後初の町出身「関取」は来場所以降に持ち越しとなったが、成田の快進撃は町に活気を与えた。
 秋田市での公務からの帰途、カーテレビで観戦した松橋久太郎町長は「来場所優勝して十両に昇進してほしい。来月下旬には親方と本人に来てもらい、正式に後援会を発足させたい」と力を込める。
 また、町相撲協会の北林照吉会長は「優勝は逃したが、素晴らしい活躍。学童相撲の子どもたちにもいい励みになると思う」と、さらなる活躍に期待を寄せた。

5月25日 時ならぬ降雹

  昨夜9時半過ぎ、一瞬停電して直ぐ点灯した。何処かで落雷でもあったのかなと、思っていたら9時50分頃突然激しい雨が降った。そのうちに雷雨となり、あまり強いので戸外を見たら、なんと辺り一面真っ白!かなり大きな雹が降っていた。
 「夜来風雨の声、花落つること、知る多少…」などと思い出したが、田植えや畑作物の定植が終わったばかりで、新芽が伸び出した頃であり、農作物に被害がなければいいが…

5月24日 昭和47年米代川洪水写真・体験談など募集

  米代川治水期成同盟会、森吉山ダム建設促進期成同盟会は、昭和47年の米代川災害の写真や体験談を募集している。
 米代川での戦後最大の洪水だった昭和47年7月の洪水から今年で30年になることから、当時の災害の記憶を改めて思い起こし、自然災害に対する認識や備えを家族や地域で考える資料にするもの。
 募集しているのは、米代川流域で発生した災害(昭和47年洪水・他の洪水・渇水・河川に係わる自然災害)について、当時の河川や市街地の被害状況、自然の猛威、防災活動、避難の様子などを撮影した写真。
 また米代川流域で発生した河川に係わる災害について、災害時の状況、その時とった行動、感じたことなどの体験談、または洪水に対する思い、洪水被害を軽減するための提言など。写真はカラー・白黒プリント、体験談・提言は800字以内。
 応募先は、〒016-8501 能代市上町1-3 能代市都市整備部管理課(0185-52-2111)。問い合わせ先は、鷹巣阿仁部各町村建設課など。締切は、6月28日。

5月23日 頭蓋骨は鷹巣の男性

 今月5日に森吉町森吉の粒様沢の山林で発見された頭蓋骨の身元は、21日までの森吉署の調査で、昨年11月にキノコ採りに出かけたまま行方不明となっていた鷹巣町伊勢町7−11、櫻田禮一さん(当時67歳)と判明した。鑑定の結果一部残っていた歯の治療痕などから櫻田さんのものと確認されたもの。
 去る5日、渓流釣りに来ていた大館市の男性が、太平湖の南側約1.4`の山林の軌道敷きを歩いていて発見。頭蓋骨には歯や下顎部分がない状態だった。
 森吉署では現場周辺で平成11年と13年にキノコ採りに出かけた人が行方不明となっており、これらの関連も含めて身元の確認を行っていた。

5月22日 間もなく最高裁の判断、再選挙見据えた動き急 阿仁町長選無効訴訟

 昨年6月の阿仁町長選をめぐり、最高裁の判断が待たれる選挙無効裁決取り消し請求訴訟は、近く判決が出される見通しで、仮に浜田氏側の請求が棄却されれば、異例ともいえる再選挙が確定。町では、選挙戦を見据えた動きも次第に活発化しており、町民の関心も「出直し町長選」に向けられてきた。
 昨年の町長選は、現在の浜田章町長が県内初の1票差で当選したが、その後、次点の小林精一氏の異議申し出を受け、町選管が7月に選挙無効を決定。浜田氏は県選管に審査の申し立てをしたが、同選管も9月、特別養護老人ホーム・山水荘で行われた不在者投票の手続き違反を理由に無効裁決を下した。
 浜田氏は10月に裁決の取り消しを求めて、仙台高裁秋田支部に提訴したが、同支部は1票差という背景から「本件の選挙規定違反は選挙結果に異動を及ぼすおそれがあると言わざるを得ない」として請求を棄却。同氏は2月、判決を不服として最高裁に上告した。
 入所者の意思を確認しない投票用紙の一括請求などを「公選法違反」と認定した高裁判決に対し、浜田氏側の訴えは「形式的な不在者投票の請求方式を過度に重要視して、投票行為全体を違法、無効とすることは、老人福祉施設内の高齢者の選挙権を実質的に著しく制限し不当」で、「憲法第15条の選挙権の保障はもちろん、第14条に保障する平等権をも侵害する」というものだった。
 最高裁の判断は早ければ今週にも出される見通しだが、仮に浜田氏側の訴えが棄却された場合、同氏は即日失職となり、通知を受けた翌日から50日以内に再選挙が行われることになる。

 町内では、出直し町長選をにらんだ動きも活発化。今月に入り、出直し選を想定した各陣営の動きが慌ただしさを増しており、町民の関心も日ごとに高まっている。
 浜田氏の後援会は11日夜、構成する4つの団体からなる常任幹事会を開き、選挙対策本部を立ち上げることで意思統一した。浜田氏は「引き続いて4年間、町政を担当したいという意思は揺るぎない」と意欲的で、現職の有利さを活かして町内各地で町政報告会を開催している。
 一方小林氏の後援会も同日夜、幹部会を開催。再出馬に向けた態勢固めに取り掛かることを確認したという。小林氏は「早い段階で結論を出すべきだという点で、後援会と一致している」と語り、出馬は確定的。
 山田氏は今のところ静観の構えだが、「現在の状況を冷静に見極めたい。前回、世代交代を図るために出馬した以上、今回も同じ構図なら自分が引き下がる理由はない」と前向きの姿勢だ。
 浜田氏をはじめ、前町助役の小林精一氏(67)、前町議の山田博康氏(52)が再出馬に意欲をみせる一方、3氏以外に新たな動きは見あたらず、再選挙になった場合、昨年と同じ三つ巴による選挙戦が濃厚な情勢となっている。
 しかし実質的には、ともに中心部の下新町地区を地盤とする浜田町長と小林元助役の争いになると、両後援会ではにらんでいる。狭い地区から2人が出馬すれば「小差での勝負になる」(小林後援会幹部)ことは間違いない。票差によっては、再び波乱も起こりかねないが、候補者を一本化しようという動きは今のところ、全くない。

5月21日 阿仁町で東京の中学生が田植え体験

 阿仁町で19日修学旅行生の農作業体験が行われ、都会の子供達が昔ながらの手植えや薪割りなどに挑戦しながら、町民と交流を図った。
 同町を訪れたのは、江戸川区立小岩第2中学校3年3組の一行37人。2泊3日の日程で、田沢湖町などを訪れている。東北地方への修学旅行は4年ぶりといい、今回初めて農業体験学習を企画した。
 これはグリーンツーリズム事業を行う田沢湖「芸術村」を通じて、阿仁町湯口内生活研究グループ(工藤正子代表、会員12人)が受け入れ農家に決定したもの。
 8班に分かれた生徒らは、それぞれ会員宅に向かい、田植えやダシ洗い、種まき、木工作業、薪割りなどの農作業に挑戦。このうち、工藤代表方の水田では、4班の約20人が田植えを行い、昔ながらの手植え作業を行った。
 生徒らは、田圃の泥に足をとられるなど“悪戦苦闘”しながらも、笑顔で作業を展開。農家のアドバイスを受け、都会っ子らしい歓声を上げながら、生まれて初めての農作業を体験した。
 泥だらけになりながらも作業を続けた中学生等は「泥んこ遊びのようで楽しい。ただ、ずっと続けると大変かも…」と、笑顔の中にも農作業の厳しさを感じた様子。
 作業終了後の夕食会では、“きりたんぽ”や“だまっこ”など郷土料理に舌鼓を打ちながら、農家と生徒たちが交流を深めた。

5月20日 森吉町の国保加入顕著に 不況背景に社会保険継続不能!

 森吉町では13年度3月末現在の国保税の調定済額が前年同期に比べて18.1%増加し、全県トップであることが秋田県市町村課のまとめでわかった。
 大幅な伸びを示したことについて森吉町介護福祉課は、深刻な不況を背景に、従業員に社会保険をかけ続けることができなくなった事業所が顕著に増加したことの裏返しと分析している。こうした傾向は12年度頃から徐々に強まり、今後もさらに表面化していくものと町側は予想しており、医療費増に伴う財政圧迫につながっていく、と危機感をつのらせている。
 社会保険の離脱による国保加入が大幅に増えているほか、通常の扶養扱いから外される高齢者も増加し、非課税ケースも増加している。従って国保や非課税の人たちが多く通院、入院するという傾向が強まっており、行政の医療費負担はどんどん嵩むことになる。
 こうした厳しい状況を何とか打破しようと、町は今月末か来月初旬に国保税の税率アップの有無に向けて検討に入りたい意向だ。ちなみに、同町の国保税の税率は県平均に満たず、県からも引き上げの指導を受けているという。

鷹巣阿仁部国保税徴収実績
 町村名  調定済額 前年同期比  収入額 収入率
 鷹巣町  760,359千円   2.2%減  598,121千円  78.7%
 合川町  243,147   2.1%増  202,716  83.4%
 森吉町  213,071  18.1%増  178,125  83.6%
 阿仁町  139,430   2.8%減  121,885  87.4%
 上小阿仁村  116,869   1.6%増   92,201  78.9%

5月19日 “奥森吉讃歌”決まる

 県内屈指の自然の宝庫として多くのアウトドアファンに親しまれている「奥森吉」一帯をイメージする賛歌を募集していた森吉町は17日午後、一般公募した歌詞の最終選考委員会を開き、町内外から寄せられた60点余の力作の中から優秀作1点と佳作2点を決定した。優秀作には富樫弘さん(66歳、大館市豊町5)、佳作には工藤与助さん(80歳、森吉町米内沢中道岱72−1)と、大竹敏雄さん(53歳、石川県河北郡津幡町北横根は163−2)の作品をそれぞれ選んだ。
 「奥森吉」地域は、昭和30年に小又峡が県の名勝天然記念物に指定、同50年に桃洞杉原生林が国の天然記念物に指定された。同52年には本州で初めてクマゲラの営巣が確認され、以来、町のイメージキャラクターとして"珍重"されている。
 さらに平成10年には、第12回日本ジャンボリーが森吉山麓高原で開催され、国内はもちろん、世界中にその名が知れ渡った。
 同町では、自然豊かな「奥森吉」を讃える歌を残していこうと、昨年11月から12月にかけて「奥森吉賛歌」(歌詞)を一般公募。その結果、遠くは北九州市や東大阪市などを含む50人から計62作品の応募があった。
 選考過程で絞り込まれた3曲のうち、歌いやすく覚えやすいなどの観点から富樫さんの作品が優秀作に決定。作曲者の山平さんは、富樫さんの作品について「ちょうどクマゲラが飛ぶような感じで軽快で爽やか、しかも、あまり飽きがこなくていい」と評価。 また、町の考えでは、「奥森吉賛歌」はサブタイトルとし、メーンタイトルの決定を含めてすべてが整った時点で、披露会をとおして一般公開したい考えだ。CD化も視野に入れているが、完成作は当面、町内の学校やコーラスグループなどに歌ってもらう形でPR効果を期待している。またCD化する際は、優秀作だけではなく佳作2点の収録も検討したいという

5月18日 旧“同友”、[マックスバリュ]としてオープン

 マックスバリュ東北(本社・秋田市、原田昭彦社長)が、スーパー・同友から引き継いだ5店舗のうち、大館市の「大館向町店」と鷹巣町の「たかのす店」が17日、オープンした。大館向町店は「夜型社会」の消費者ニーズに対応し深夜零時まで営業。
 17日オープンの大館向町店は午前9時開店。年中無休で従業員60人。このうち、正社員とフレックス社員合わせて25人が元同友の従業員。年商12億円をめざす。
 一方たかのす店は、直営売り場面積498u、従業員35人で年中無休。年商6億円をめざす。
 同社はイオングループの一員として、地域一番のバリュー(品質、価格、品ぞろえ、サービス)を提供し、特に生鮮食料品に重点を置くとともにメニュー提案やインストア加工商品、イオングループのプライベートブランド、トップバリュの拡販に努める。地場産の野菜などをふんだんに取りそろえるほか、高齢者や単身赴任者らを対象に、刺し身や総菜の小型パック商品を充実させると言い、雑誌類も取り扱う。5店舗の従業員数は215人。年商42億円をめざすと言う。
 小坂(小坂町)・毛馬内(鹿角市)・おおわに(青森県大鰐町)の3店は24日のオープン。いずれも年中無休。午前9時のオープンで、閉店時刻は小坂が午後9時、毛馬内・おおわには深夜零時。

5月17日 太平湖湖水開き

 森吉町の観光シーズン幕開けを告げる太平湖の湖水開きが、今年は例年より2週間ほど早い今月18日に行われる。近年になく雪解けが早く、アクセス道となる県道比内森吉線の森吉町側、湯ノ岱〜太平湖グリーンハウス間(8.4km)が異例の早さで開通したことに伴うもの。湖水開きに合わせ、遊覧船の運航もスタートする。
 太平湖は昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲約30`、面積約2万kuの人造湖。来年は満50年を迎える。同湖には小又峡をはじめ13の沢水が注ぎ、ニジマスやイワナ、コイ、ワカサギ、ナマズなど多くの淡水魚が生息。湖水開きの6月1日からは、遊覧船「森吉丸」が運航を再開する。
 遊覧船は10月末までだが、紅葉の状況によっては11月上旬まで運航期間を延長する予定だ。また10月6日から月末まで「紅葉まつり」が開かれ、例年、誘客の大きな原動力になっている。
 18日の湖水開きは、森吉山観光開発株式会社(代表取締役・松橋町長)が主催。午前9時半からの神事、神官による運航安全祈願の後、湖水開きセレモニー。松橋町長のあいさつに続き、シーズンのにぎわいと安全への願いを込め、参列者らが「振舞い酒」で喉を潤す。そして、同10時半に今シーズンの第1便が船出する予定だ。遊覧船「森吉丸」は、大人1,000円、子ども半額。乗船客は三階滝までの小又峡散策が可能。運航は午前9時半から午後3時半まで1時間ごと。問い合わせは森吉町観光開発公社(電話0186・76・2334)まで。

5月16日 避難世帯に見舞金

 森吉町は13日、小又字迂途坂地内で発生した地滑り災害に伴い、仮設プレハブ住宅や借家で避難生活を送っている8世帯(23人)に見舞金として10万円を贈った。
 去る3月19日に亀裂が確認されて以来、9世帯24人に避難勧告が出され、このうち自宅を離れている1世帯一人を除く8世帯が避難生活を送っているが、この日は松橋久太郎町長が留守宅を除く7世帯を訪れ、直接見舞金を渡した。
 対策本部の見通しでは、その後亀裂は落ち着いているため、梅雨時の様子を見てできれば6月末にも避難解除したい意向だが、県や専門家の調査結果を待って対応するとしており、まだまだ不自由な避難生活が続きそう。

5月15日 北都銀行米内沢支店を新築

 北都銀行米内沢支店(池田茂慈支店長)の新築工事安全祈願祭がこのほど、移転先の森吉町米内沢字薬師下81−1地内で行われ、関係者等約20人が出席して工事期間の安全を祈願した。
 同支店は昭和3年に米内沢町に開業、48年から現在の店舗
(薬師下86)で営業を行ってきたが、老朽化したことから新天地を求めていた。
移転先は現在地より数十b新丁寄りで、建物は鉄骨コンクリート造り2階建て。建築面積259.5u、延べ床面積451.8uで、10月オープンの予定。駐車場が広くなって便利になると言う。

5月14日 鷹巣阿仁部の町村税徴収実績

 県市町村課が10日公表した、13年度3月末現在の市町村税徴収実績によると、鷹巣阿仁部は調定済額が軒並み前年度を下回った。各町村とも5月末の出納閉鎖に向け、完納を目標に徴収活動に力を入れている。
 滞納繰越分を含む調定済総額は36億1,170万6,000円で、前年度比1.06%のダウン。深刻な不況の影響で法人税収入の大幅な減収や人口流出などを背景に、調定済額は落ち込んでおり、中でも阿仁町は誘致企業の撤退などで2%台の落ち込みを強いられた。
 また、県内69市町村全体では、同現在で0.2%微増の1,259億8,896万7,000円と、かろうじて前年度べースを保った。郡市別では、市部は同0.2%増の861億4,938万2,000円、郡部は同0.9%減の165億7,752万1,000円と、町村の厳しい台所事情が如実に現れている。

鷹巣阿仁部の徴収実績(単位千円)
 町村名  調定済額 前年同期比   収入額  収入率
 鷹巣町  1,979,822  1.6%減  1,771,164  89.5%
 合川町   551,436  0.1%減   491,103  89.1%
 森吉町   629,612  0.6%減   590,062  93.7%
 阿仁町   246,619  2.4%減   230,268  93.4%
 上小阿仁村   204,217  0.5%減   188,440  92.3%

5月13日 森吉山ダム期成同盟会総会

 本年度から本体建設工事が本格化する森吉山ダムの建設促進期成同盟会(会長・松橋久太郎森吉町長)14年度総会が10日、森吉町コミュニティセンターで開かれ、13年度会務報告や同収支決算、14年度事業計画案などを承認した。
 森吉山ダムは、米代川水系工事実施基本計画に位置づけられた上流ダム群の一つとして、小又川に建設されるもので、洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水と水道用水の供給、発電を目的とする多目的ダム。
 工期は23年度まで、総事業費は1,750億円を見込んでいる。今年3月には待望の本体工事の発注も行われ、計画から30年かけ、建設工事がやっと本格化する。
 受益6町村やダム工事事務所の関係者など約30人が出席した総会では、はじめに松橋会長があいさつで「本体工事の発注に加え、漁業補償や原石山の価格交渉も無事まとまり、ダム建設に向けた懸案事項はなくなった。今後は計画通りの工事の進行をお願いするだけ。23年の竣工に向け、一層の支援を」などと、期待感を示した。
 また国土交通省東北地方整備局の江藤隆河川部長が14年度の事業概要について説明。「本年度の事業費は74億円を見込んでいる。第1工事は本体もり立て、第2工事は原石掘削が中心。関連工事も、上段仮排水路トンネル(延長1200b)工事を12月に着工、付け替え道も上流部の3.5km区間を秋に供用開始したい」などと報告した。
 事業計画では、本年度の重点事項として▽森吉山ダムの早期完成、事業促進に関すること▽森吉山ダム建設予算の獲得に関すること▽ダム湖周辺環境整備に関することの3点を設定。具体的な運動としては、中央への陳情をはじめ、昭和47年洪水の30周年記念シンポジウムを7月中旬に能代市で開催することを決めた。

5月12日 田植え始まる

 暖冬に次ぐ今春の暖かさの影響で、農作業が全体的に早まっているが、阿仁部でも「田植え作業」が始まった。5月に入ってやや寒暖の変動が大きいものの、この土日を皮切りに本田への苗の移植作業が始まり、1週間以内に青々とした早苗で埋め尽くされそう。従って平年は5月19日前後の田植え盛期(進ちょく率50%)も、やや早まりそうな気配。
 ところで田植え作業を前に秋田県病害虫防除所は、苗いもち病の発生量は平年並みと予想。また、発生源となる稲ワラや籾殻を育苗施設から除去し、育苗ハウスの温度管理を適切に行うとともに、茎葉散布による薬剤防除の実施を、と県内農家に呼びかけている。さらに、アカヒゲホソミドリカスミカメのふ化幼虫を4月15日に初確認しており、雑草地などの繁殖地の除草対策に努める必要も。

5月11日 「商品券」で地元購買の“巻き返し”図る

 阿仁町商工会(北林昭男会長)は低迷する地元商業界の活性化に向け、町内だけで使用できる「商品券」を導入する。初年度となる今年は5千万円、15、16年度には各6千万円の発行を目指す。試験的に3ヵ年間実施し、効果があれば継続する方針。
 商品券は、商工会加盟の商店などで購入する際、町が8%、商工会が2%を負担し、10%割引となる。
 きっかけは、同商工会が昭和50年代初めから3年おきに実施している消費購買動向調査。13年度の地元購買率はこれまでで最低となる14.2%。品目別では「生鮮食料品」が40.7%、「薬・化粧品」、「書籍・文具」も30%をわずかに超えたものの、「日用雑貨」が17%台、「洋品」「洋服」や「家具・インテリア」、「玩具」、「寝具」などはいずれも一桁台と「低迷」しており、前回調査に比べ「平均で10ポイントほど落ち込んでいる」と言う。
 また以前は、町民の「商圏」は森吉町や鷹巣町までだったが、「近年は、大型店が進出している大館市や能代市、五城目町までレジャー感覚で足を延ばしている人が多くなった」と分析、危機感を募らせている。
 こうした現状を打破しようと、本年度の目玉事業としてスタートさせるのが商品券の導入。「千円券」「5百円券」の2種類を準備し、3ヵ年度で1億7千万円分の発行を計画している。
 商品券の図案は、幕末の阿仁鉱山内部で使用された「波銭」の図柄を取り入れることにしている。

5月10日 タケノコシーズン到来

 田代町のタケノコ採りが間もなく本格化する。先頃開かれた町普通共用林野運営協議会(会長・吉田光明町長)は、本年度のシーズンの有料入林期間を18日から6月16日ごろまでと決め、昨年から8日早い料金徴収となった。しかしその後、もっと早まるとの観測が出て、雨池入り口については11日からと、更に1週間早い料金徴収を決めた。
 ことしのタケノコの生育状況は、「昨年より1週間から10日早いことが予想される」と言う。
 大館市の朝市には1週間ほど前から田代産のタケノコが並び始めた。8日現在の値段はs当たり1,000〜1,300円と高値で取引されている。
 町外在住者の入林料は前年度と同じ一日につき一人千円。町内在住者は手数料250円で、世帯ごとに1枚の年間入林許可証を発行する。入山の有料区域は例年通り▽早口ダム〜長慶▽上荒沢〜大野▽薄市▽平滝▽内町沢〜繋ノ沢の13,919.50f。入林料の徴収場所は▽青森県境▽雨池入り口▽五色湖ロッジ上流▽高岨▽薄市の5ヵ所。

5月9日 連休中の大館能代空港、東京・大阪便ともに落ち込む

 大館能代空港管理事務所が7日明らかにした大型連休中(4月26日〜5月6日)の実績によると、利用者数(1日東京4便、大阪2便)は前年同期を940人、14.4%下回る5,585人で、搭乗率も55%と今一つ。両便のうち、東京便の利用者は4,090人にとどまり、同478人、10.5%減。搭乗率は55.5%だった。また大阪便は前年同期を462人、23.6%下回る1,495人と、落ち込みの度合いは東京便よりも顕著。
 期間全体のピークは連休最終日の6日、利用者733人で、搭乗率79.7%と、ほぼ80%を確保した。前年同日比でも40人、5.8%増と、それまでの落ち込みに何とか歯止めをかけた。
 到着便のピークは連休前半が4月27日で利用者394人、搭乗率85.7%、後半が今月3日の利用者425人、搭乗率92%。一方、出発便のピークは連休前半が4月26日で利用者297人、搭乗率64.3%、後半が今月6日で利用者454人、搭乗率98.7%。ピーク時にはほぼ満員の日もあったものの、4月30日のように両便の平均搭乗率が25%の日もあるなど、搭乗実績に著しい差があった。

5月8日 県バリアフリー条例制定 意見を募集

 高齢化率が24%(全国平均17%)と全国3位の本県で先月、高齢者や障害者らに優しい町づくりを目指す「県バリアフリー条例」が制定された。すでに45都道府県で制定されており、後塵を拝した形だが、来年4月の施行を目指して具体案作りを急ぐ県は、現在、建築物などの整備基準に関する意見を広く募っている。
 条例では、店舗や道路などに加え、従来の関連法ではカバーされない学校や共同住宅なども含めた「生活関連施設」の新築・改築の際に、整備基準を守るよう求める。
 特に病院や大規模な共同住宅などの「特定生活関連施設」の新築などの際には、県知事との協議が必要となり、怠れば勧告を受け、それにも従わない場合には事業者名が公表される。基準に適合した施設には、県のバリアフリーマークがついた適合証を交付する。
 さらに、「社会的な支援体制の強化」なども取り込まれており、例えば「雪の3ヵ月が寝たきりをつくる。高齢者が冬でも歩ける町に」と、ボランティア運動の対象を高齢者宅前の除雪にまで広げることなども目指す。
 意見募集は来月7日まで。問い合わせは、県バリアフリー促進チーム(018・860・1324)へ。
ホームページアドレスは、http://www.pref.akita.jp/b-free/

5月7日 ツツガムシに注意!

 今年は4月だけでも県内で3人の患者が出ており、ツツガムシ病の多発期に入った。
 第16週(4月15日−21日)までに全国で49人の患者数にのぼり、このうち県内は1人。しかし、第17週(同22−28日)には大館、能代両保健所管内で立て続けに発生し、累計患者数は3人となった。4月中の発生は2年連続で、患者数も前年同月を2人上回っている。

 昨年は3年ぶりに30人台にとどまったものの、4月には最初の患者が出た。昨年の地区別内訳は、県北部が19人と圧倒的に多く、中央部の6人、県南部の5人を大きく引き離すなど、県北部は多発地帯となっている。
 ツツガムシ病は、ツツガムシ病リケッチアという病原体を持つ特別なツツガムシの幼虫に取りつかれ、体内に病原体が入った後、10日ほどしてから発病する感染症の一つ。ツツガムシはダニの一種で、大きさは0.2_程度。フトゲツツガムシ、アカツツガムシ、タテツツガムシの3種類が主で、県内ではほとんとがフトゲツツガムシ。刺されるとひどい頭痛とともにどことなく重症感があり、高熱やいろいろな形の発疹もあるが、刺し口の黒いカサブタが発見の決め手となる。日本では、春と秋を中心に、ツツガムシ病患者の発生がほぼ全国的にみられる。

 県健康対策課は▽農作業や山菜採りなどから帰宅したら早めの入浴を心がけ、体を丁寧に洗う▽畑や山林などでは極力肌の露出を避ける▽畑や山林などに着て出た衣服はできるだけ部屋の中に持ち込まない、などの注意を促している。

5月6日 白骨化した頭がい骨を発見 奥森吉の山林

 5日夕、森吉町森吉粒様沢の山林で、渓流釣りをしていた大館市の男性(50)が白骨化した頭がい骨を発見、森吉署に届け出た。
 調べによると、現場は、森吉山麓にある太平湖の南側約1.4`の山林。6日に同署員らが付近を捜索したが、下あごの部分の骨はなく、歯もすべて抜け落ちた状態だった。付近に所持品らしきものや、ほかの骨は見つからなかった。
 奥森吉周辺では平成11年と昨年、キノコ採りに入った2人が行方不明となっている。同署で身元などを詳しく調べている。

 詳細は不明だが、粒様沢は太平湖に注ぐ小又峡に峰を境に隣接する沢で、かなり急峻。上流部は粒沢と様沢に分かれ、粒沢の源流部は柴倉岳(1178b)で、峰伝いに東へ進むと北秋田・鹿角・仙北の郡境となる三ツ又森(1118.6b)に至る。一方、様沢の源流部はノロ川から赤水沢を経て玉川へ至る(歩道がある)地域に繋がっており、郡境を下る沢は田沢湖町玉川の柳沢に至る。どちらの源流部からも玉川温泉は目と鼻の先。
 これまで奥森吉地区で遭難した入山者は玉川地区に迷い出たり、あるいは玉川地区の遭難者が奥森吉に迷い出たりすることが多く、数人の死亡者や不明者が出ている迷いやすい地域。

5月6日 森吉山、山開き

 本格的な登山シーズンの到来を前に森吉山で4日、恒例の山開きが行われ、県内外から参加した登山愛好者等約100人が、芽吹き始めたブナの新緑や山野草など山の遅い春を楽しんだ。
 生憎、雨の降る悪天候のため、8合目の森吉神社で行われる予定だった山開きの神事は急遽、5合目の「こめつが山荘」前に変更。シーズン中の安全を祈願した。
 神事を終えた一行は、午前9時半に同山荘を出発。森吉スキー場を通る様田コースを登り、所々に残った雪を踏みしめながら、山頂を目指した。
 昨年はゲレンデ全体が雪に覆われていたが、雪解けの早い今年は地面が出ている場所が多く、一面に咲いたキクザキイチゲが参加者を楽しませた。ことしは積雪が少なかったことから、例年より10日以上雪解けが早いという。
 標高千b付近では強い風が吹き、濃い霧がかかっていたため、7合目にあるスキーリフトの終点小屋で解散となったが、森吉神社まで足を進める一団もあった。
 森吉山は向岳(標高1,454b)を主峰とし、標高1,200b以上の外輪山に囲まれた独立峰。山腹にブナ林が広がり、標高1,200bから頂上にかけてはオオシラビソ(モロビ)の原生林に変わる。高山植物が豊富で、花の百名山としても親しまれている。

5月5日 時期尚早、もう少し“待った”

 大相撲夏場所に幕下15枚目付け出しでデビューする森吉町出身の成田(22・尾車部屋)の後援会結成に向けた会議が、このほど相次いで開催された。
 町相撲協会・町体育協会役員等と協議したが、「設立には賛成だが、現時点で立ち上げるのは早すぎる。何場所か見てからにしては」との意見が多く、更に検討し設立に向けて準備を進めることにした。
 要するに、もう少し実績が上がってからの後援会結成と言う、相撲界のしきたりに配慮した様子。土俵に上がる前に“待った”がかかった訳で、“仕切直し”と相成った。後援会結成を急ぎたい松橋久太郎町長の“勇み足”と言えそう…

5月4日 暑いッ!今年の最高気温

 昨日の秋田県内は移動性高気圧に覆われ、各地で気温が軒並み上昇。24観測地点のうち、18地点で夏日を記録した。
 気象台によると矢島の29.2℃を最高に、横手28.2℃、鷹巣26.9℃、秋田25.6℃と報道されているが、当地は午後1時に29℃を記録した。4月下旬に27〜28℃台は度々記録していたが、29℃台はもちろん今年の最高気温。
 連休後半が始まり、行楽の車がドッと増えたが、パトカーや消防車がサイレンを鳴らして出動する場面も急に増えた。陽気に誘われて事故や山火事など起こさないように、十分注意して楽しんで!

5月3日 芝桜が満開

 異常に早く咲いたソメイヨシノもアッという間に散って終い葉桜となった。次いで山々は新緑の季節を迎え、木々は一本毎に異なる若緑の衣を纏って正に「春紅葉」の名にふさわしい春の競演を装っている。
 人々が新緑を求めて、あるいは山菜を求めて奥森吉などに足を運んでいるが、阿仁川五味堀地内「さくらづつみ公園」の“シバザクラ”が満開を迎えている。
1`以上にも及ぶ花の絨毯は実に見事!
 子供連れやお年寄りの散策コースとしても最適な水辺の公園。遠出出来ない方は是非お出で下さい。但し、くれぐれもゴミの投げ捨ては厳禁!“ゴミは自分で持ち帰りましょう”

5月2日 鷹巣阿仁部の人口と世帯数

 4月1日現在の鷹巣阿仁部の人口と世帯数。人口は44,549人で、1ヵ月間で262人減少。世帯数は14,682世帯で、1ヵ月間で79世帯の減少。社会減は239人となった。

 町村   人口計  前月比  世帯数計  前月比 社会減少数
 鷹巣町  21,505人  140人減  7,316世帯  45世帯減  131人減
 合川町   7,797人   62人減  2,267世帯  13世帯減   59人減
 森吉町   7,665人   28人減  2,481世帯  13世帯減   22人減
 阿仁町   4,304人   21人減  1,493世帯   5世帯減   19人減
 上小阿仁村   3,278人   11人減  1,125世帯   3世帯増   8人減
  合 計  44,549人  262人減 14,682世帯  79世帯減  239人減

5月1日 乗客数の落ち込みに一層拍車、秋田内陸縦貫鉄道

 第3セクター“秋田内陸縦貫鉄道”(社長=岩川徹鷹巣町長)26日明らかにした13年度利用実績によると、13年度は一気に720,000人台まで落ち込み、減少率も12年度の5.2%から9.3%に拡大するなど一層深刻な状態であることがわかった。なかでも通学定期券利用は前年度に比べて約53,600人も減っている。
 鷹巣−角館間の「秋田内陸路」を結ぶ同鉄道は平成元年4月1日に全線開業したが、走るごとに赤字が膨らむなど厳しい経営続き。乗客数が初めて80万人を割り込んだ12年度は4千693万1千円の単年度赤字を出し、累積赤字は3億2千946万円に。赤字補填はこれまで県と沿線の8町村が担ってきたが、3億円を超える分については本年度から基金を取り崩して補填する方針(秋田県)。5月下旬か6月上旬頃の取締役会で13年度の収支決算が示されるが、利用客数の加速度的な落ち込みから累積赤字が大幅に膨らむのは必至の情勢。
 13年度の月別利用客数は下表のとおりだが、年度全体の延べ客数は723,071人にとどまり、前年度を9.3%下回った。内訳をみると、利用客数の半数以上を占める通学定期券は430,560人どまりで、前年度を11.1%下回った。これについて同社は「家族の車で送り迎えするケースが増えている。不況の影響で、定期券購入費まで切り詰める傾向が出てきている様」と分析。
 一方、実数でこそ通学定期券ほどのウエイトはないものの、通勤定期券の減少率は通学以上に顕著だ。通勤定期券による利用客数は前年度を4,800人、27.4%下回る12,720人と、この状態が続けば本年度は10,000人を割りそうな気配。
 さらに、一般乗車券による利用客は279,791人で、前年度を15,995人、5.4%下回った。斬新な企画、アイデアによる利用促進策が急務な中、本年度の販促取り組みについて同社は、「赤字を克服できなそうな目立ったものはない」と悲観的。
  

13年度乗車実績
  月別    乗客数  前年増減数   前年比
   4月   71,472人     413人増   0.6%増
   5月   66,501人   8,803人減  11.7%減
   6月   64,718人   6,319人減   8.9%減
   7月   60,041人   3,031人減   4.8%減
   8月   68,711人   4,883人減   6.6%減
   9月   63,361人   5,298人減   7.7%減
  10月   65,478人   5,494人減   7.7%減
  11月   60,437人   7,314人減  10.8%減
  12月   45,806人  10,551人減  18.7%減
   1月   60,737人   6,478人減   9.6%減
   2月   51,403人   9,163人減   13.7%減
   3月   44,406人   8,456人減  16.0%減
13年度合計  723,071人  74,395人減   9.3%減

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