2002,8,15掲載 | 今週の話題バックNo.49 | 2002,7,1〜7,31 |
上小阿仁村の行政協力員会議が29日、村役場会議室で開かれ、村側から今後の事業などの説明が行われ、行政への理解と協力を求めた。
この中で北林村長は市町村合併にふれ、「国でも現段階で明確になっていないところがあり、しないとなれば村の財政を如何にして維持していくか、行革で見直し、より厳しい対応をして行かねばならない。合併すれば村がなくなるが、村の将来がどうなるか、どうすべきか、検討して進めて行かねばならない」、「様々な機会を通して意見を集約して行かねばならない。議会でも特別委員会を設置して検討している。最終的にはアンケートを行い村民の意見も含めて集約したい」などと、述べた。
また合併の集落座談会は、村であらかじめ計画を立て、集落と協議して日程を調整することとし、8月後半から勉強会の形で行いたい旨の説明がなされた。
合川町議会の全員協議会が29日開かれ、旧県農業担い手センターの活用について、町当局から計画が報告された。町はNPO(特定非営利活動)法人によるグループホームなどの施設利用を計画しており、金田町長は「多目的に活用して欲しい」と理解を求めた。
施設は、グループホームの他、福祉的農業、新規就農者の受け入れなども視野に入れており、痴呆性高齢者が少人数で協同生活出来るようにする。農作業、ハウス作業で五感を刺激しボケを進行させない。新規就農者をグリーンファームに派遣して、企業的実践研修を行い、町内に定住できる農業技術を習得させる。と、している。
また運営主体は、NPO法人で、今月5日に設立総会を開催、名称を「あじさい」とし、定款など法人認定申請等を協議した。開設に向けた今後の予定は、改造費やグループホーム運営費を9月議会に提案し、早めに県に提示したいと、説明した。
秋田県消防協会大館北秋田支部主催の消防訓練大会が、28日比内町町民グランドで開催された。8市町村の各消防団から選抜された出場団員等は猛暑の中、大会出場に備えて訓練してきた成果を出そうと、猛暑にも拘わらず、懸命に操法に取り組んでいた。各部門別の入賞団は、下記のとおり。
総 合 1位 比内町消防団
2位 田代町消防団
3位 森吉町消防団
規律訓練の部 1位 田代町消防団第1分団
2位 比内町消防団第2分団
3位 森吉町消防団第5・6分団
ポンプ車操法の部 1位 比内町消防団第1分団
2位 田代町消防団第3分団
3位 森吉町消防団第7分団
小型ポンプ操法の部 1位 比内町消防団第3分団
2位 田代町消防団第4分団
3位 阿仁町消防団第11分団
4位 森吉町消防団第4分団
国土交通省東北地方整備局が26日公表した「13年東北地方一級河川の水質現況」によると、一級河川、米代川の水質がわずかながら落ち、東北地方の「きれいな川」の前年調査5位から、今調査では6位に後退した。
同局は、昭和35年から東北の一級河川直轄管理区間で水質調査を実施し、30年前の同47年から結果概要を公表しており、調査地点は同区間1,607qの約10qに1地点、あわせて類型指定区域内の154地点を含む167地点を対象としている。
13年結果によると、環境基準の代表的な水質指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)またはCOD(化学的酸素要量)を満足したのは、同154地点の約90%を占める139地点。前年より1水系少なく、満足した地点数の割合は4ポイント減少した。
東北の本川で最もきれいなのは山形県の赤川で、5年連続の首位。ちなみに、赤川の年平均値BODは1gあたり、前年と同様の0.7rだった。一方、前年の5位から6位に後退した米代川の年平均値BODは、同1rから1.2rに上昇し、「きれいさ」がわずかながら落ちた。
秋田県関係のそのほかの河川は、子吉川が前年の3位から4位に、雄物川が同7位から8位に後退するなど、県内の主要河川のいずれも汚れたことを調査結果は裏づけている。なお、東北の主要ダムの中では前年同様、雄物川水系の玉川ダムが東北で最も「きれい」だが、年平均値CODは前年の同0.8_gから1_gに上昇した。
森吉町の公立米内沢病院で26日、“一日看護学生”が行われ、鷹巣、鷹巣農林、米内沢、合川の4高校の2・3年生、男子4人、女子5人の計19人が参加した。
生徒達は医師の回診に同行して医療の現場を体験し、臨床見学実習したほか、入院患者の世話をするなどの体験した。参加した生徒らは、「看護士を目指したい」、「介護を学んでいるうちに、看護に興味を持った」、「看護の知識を広げ、将来の進路に役立てたい」などと、話していたと言う。
仙台管区気象台は25日午前、「本県を含む東北北部が梅雨明けしたとみられる」と発表した。平年より2日早い。梅雨のない北海道を除き、全国で梅雨が明けた。
秋田地方気象台によると、本県が梅雨入りした6月11日から7月24日までの秋田市の降水量は349ミリで、平年の1.4倍の多さ。梅雨後半に集中した。
25日の県内は朝から青空が広がり、気温はぐんぐん上昇。午前中に軒並み30℃を超え、夏本番の暑さとなった。
当地でも午前9時半に33℃を超え、午後3時に38℃の最高気温を記録した。もちろん今年の最高気温。
日本相撲協会は24日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月8日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士3人を決めて発表した。
新十両は中大相撲部出身で昨年の学生横綱の成田改め豪風(たけかぜ、本名成田旭、森吉町出身、尾車部屋、23歳)ただ1人。幕下付け出しでデビューした学生相撲出身力士が初土俵から2場所で十両に昇進するのは輪島(後の横綱)、長岡(後の大関朝潮)、武双山、雅山に次いで5人目と言う。
地元森吉町では、8月1日午後7時から町コミュニテイセンターで後援会の設立総会が開かれる予定で、豪風も里帰りする。松橋久太郎森吉町長は役場で記者会見し、「森吉山を描いた化粧まわしを贈りたい」と話し、9月場所前の贈呈を目指して寄付を募りたいと語った。
森吉町議会は23日、小畑大館市長を講師に「市町村合併研究会」を開催した。研修会にはマスコミ各紙の他、田代町や比内町職員など他町村の役場職員等も傍聴に訪れた。
講演の中で小畑市長は、専門の都市計画学の立場から合併パターンを例示しながら次の様に語った。
大館圏域は人口8.74万人・面積912ku、鹿角圏域人口4.7万人・面積885ku、鷹巣阿仁部は人口4.6万人・面積1,405ku。
都市計画学から考えると人口5〜9万人が最も効率がよく、面積が広くなるほど行政効率が悪くなる。都市機能とネットワークを考えると大館圏域が人口・面積・ネットワークからみても理想的なパターン。
大館圏域と鷹巣阿仁部圏域の合併では、人口が13万人と効率的でない上、面積的が2,317kuと広すぎて行政効率が悪くなり、しかも中心がないのでネットワーク型の都市をイメージできず、都市機能的には無理。
また鹿角圏域・大館圏域・鷹巣阿仁部圏域の大同合併では、人口が18万人と多くなる上、面積は県土の三分の一を占めることになり、行政区域としては不可能と思われる。
従って大館市・田代町・比内町の合併パターンがベストだ。しかし鹿角圏域の将来を考えると単独では厳しい面も予想されるので、大館圏域と鹿角圏域の合併パターンを念頭に、話し合いを進めているところ。大館市と鹿角市の話が煮詰まれば、田代町や比内町もついてくるしかなくなるだろう!
縁もゆかりも無い所との意志の疎通は難しい。慣れ親しんだ地域同士で、しかも「合併しようと言う所」同士の合併が、良いのではないか。特例措置を受けるまでの期限が間近で時間的なゆとりがないので、最も賢明な合併策は、先ず最小単位同士が合併して特例措置の恩恵を受け、それからジックリ検討するのもいいのではないか! などと語った。
最後に「鹿角も鷹巣阿仁部も同じ人口であり、大館市としてはどちらと合併するのがベターか比較検討するが、それは鷹巣阿仁部の皆さんの出方次第だ」と、愛嬌を振りまくのも忘れなかった。
21日投開票の阿仁町長再選挙で当選した浜田章町長(76)が22日、初登庁し、町職員に「町民との対話を続け、町づくりに一緒に汗を流そう」と訓示した。
浜田町長は役場向かいの自宅から、午前9時に徒歩で登庁。出迎えた女性職員から花束を受け取り、正面玄関前に整列した約80人の職員の拍手を受けて役場に入った。
会議室に職員を集めて訓示した浜田町長は、「皆さんと一緒に働いたその結果が、当選に結びついた。町民の期待の表れ。これから4年間、一緒に汗を流しましょう」と述べた。引き続き開いた課長会議で、今後の町政方針などについて協議した。浜田町長の任期は18年7月20日までの4年間。
昨年6月の町長選無効問題をめぐり、1年間にわたって続いた浜田、小林両陣営の対立。師弟の一騎打ちは、異例の経緯から「怨念の対決」とも言われ、互いの意地をぶつけあう激しい選挙戦となった。
浜田氏の当選は、最高裁まで争ったことで、結果的には一定期間町長ポストを維持できたため、11ヵ月の実績として一定の評価を集めたことに加え、無用な混乱を望まない町民が「現町政の継続」を選択した結果とも理解できる。
無効問題が最大の争点とされたが、町民の反応は様々で、時に相手候補への誹謗や中傷、「怪文書」までが飛び交う選挙戦に、冷ややかな視線を送る町民も少なくなかった。
町村合併や急速に進行する少子高齢化など「待ったなし」の課題が山積するだけに、戦いが終わった今、両陣営には挙町一致の町づくりが求められる。
選挙無効に伴う阿仁町長再選挙は21日、町内9ヵ所で投票が行われ、午後8時から町ふるさと文化センターで即日開票され、
6月に町長を失職した浜田章氏(無所属・新人、76歳)が、前助役の小林精一氏(無所属・新人、67歳)を139票差で破り、あらためて当選を果たした。昨年6月の前回選挙ではわずか1票差で当落を分けた両氏の一騎打ちだったが、浜田氏が再び町政を担うことになった。
浜田氏は、町議14人中8人の支持を取り付け、前回浸透できなかった大阿仁地区の町議を見方につけるなど支持組織を拡大、全町に支持組織を張り巡らした分厚い体制で勝利を勝ち取った。高齢化が進み保守的な風土の中、現職の強みを発揮したと言えよう。
だが小林氏が得票した1,644票の重さを受け止めて、慎重な町政運営が求められることは必至で、しかも怨念にも似た対立に嫌気をさし、批判的な有権者も多く、激しい選挙戦の割には投票率が上がらなかった様だ。
当選 浜田 章 1,783票
次点 小林精一 1,644票
当日有権者数 3,815人 投票者総数 3,498人 投票率 91.69%
有効投票数 3,427票 無効 71票 不受理 0票
当選 浜田 章 1,783票
次点 小林精一 1,644票 21:20
「地球元気村・自然大好きinかみこあに」と銘打ったアウトドアイベントが7月20〜21日の両日、「森の巨人たち百選」の1つ「コブ杉」で知られる上小阿仁村で開催されている。冒険家の風間深志氏が村長を務める地球元気村(事務局・埼玉県さいたま市)が全国各地の実行委員会などと共催している「つどい」で、東北地方では今年、上小阿仁村と福島県只見町の2ヵ所だけが会場。このうち上小阿仁村では昨年3月18日に同タイトルのイベントが開かれている。
初日は生憎の雨の中、小田瀬地内の「ふれあい広場」で開会式が行われ、村内外から84人が参加、上大内沢自然観察教育林にある「コブ杉」を見学の後、イカダ作り、炭焼き、きりたんぽ料理への挑戦などを体験、1泊2日のキャンプを楽しんだ。
二日目の今日は、今年で3回目となる手製イカダによる「小阿仁村川下り」など、川遊びに挑戦する。
上小阿仁村の上大内沢自然観察教育林にある「コブ杉」が、一昨年4月に林野庁の「森の巨人たち百選」(巨木百選)に選ばれたのを記念し、昨年3月18日には「自然大好き・イン・かみこあに」を開催。風間氏と宇崎竜童氏による「トーク&ライブ」で盛り上げたほか、自然観察指導員など各分野で活躍している地元の人々を交えた対話で意義深い内容となった。 「地球元気村」は今年、3月の新潟県安塚町から11月の熊本県蘇陽町まで全国14ヵ所でアウトドアイベントを開催。このうち7月20〜21日にスケジュールを組んだ上小阿仁村では、昨年3月の開催内容を一気にグレードアップさせ、本格的な「つどい」に発展させた。
北極点、南極点到達などの冒険家として有名な風間氏は、大自然への挑戦から自然や家族の大切さを学んだ。同じ思いをいだいていた音楽家の宇崎竜童氏や俳優の根津甚八氏、小説家・映画監督の椎名誠氏らと、その思いをたくさんの人に伝えようと昭和63年に誕生させたのが「地球元気村」。これまで「遊びを通じて自然に触れ、理解し、元気になる」をテーマに活動してきたが、現在は「自然を軸とした地域づくりや人づくりに取り組む」に主眼を置き、全国のさまざまな地域や団体と協力しながら自然を守り、育てる活動を展開中だ。今回上小阿仁村を訪れる小室等氏や、清水國明、C.W.ニコル、有森裕子、大林素子、片山右京氏など有名人も"応援団"として後押ししている。
選挙無効に伴う阿仁町長再選挙は21日、町内9ヵ所で投票が行われ、午後8時から町ふるさと文化センターで即日開票される。再選挙には、町長を失職した浜田章氏(76)氏と前助役の小林精一氏(67)が立候補しており、前回選挙でわずか1票差で当落を分けた両候補が今回もしのぎを削っている。一連の「選挙無効問題」を争点に激しい舌戦を展開しており、両陣営とも最後の票固めに懸命。選挙運動も本日限り、「最後のお願い!」に奔走。当落判明は午後9時頃の見込み。
町長失職が決まった先月半ば以来、両陣営は水面下で激しい戦いを繰り広げてきた。県内一の過疎と高齢化地帯。地縁血縁が複雑に絡み合い、人の動きが手に取るように分かる地域だけに、内向した敵対心が町内に深刻な選挙後遺症を残してしまったようだ。
両氏が掲げる公約に違いはほとんどなく、合併問題でも、町の現状認識・将来の方向ともに、同じ様な考え方だ。
政策的な争点がない中、両陣営の対立を際立たせるのが「選挙無効」への評価。「一年間に及んだ町長選無効問題と町政、町民に混乱を招いた責任問題が最大の争点」と小林氏は訴え、浜田氏は「町政に停滞はなく、町長在任11ヵ月間で公約の8割は実現できた」と自画自賛する。
家も近所。しかも、浜田氏は小林氏の中学時代の恩師という間柄で、先に出馬表明した小林氏が恩師に立候補の挨拶に訪れた際、浜田氏は「応援するから頑張れ」とかつての教え子を励ましたが、後に対立候補として戦う始末になった。
その2人が、町を二分する2つの陣営に担がれ、再び争う。選挙事務所も間近。浜田派8人、小林派は4人と、町議会も対峙する2派に分かれた。正に因縁の対決だ!
こうした背景には、町の最大産業「役場」の事業発注、職員採用などに対する思惑絡みの人脈や、過去の選挙などでの人間関係のねじれが底流にあるようだ。更に違法な不在者投票と選挙無効、町長失職が積み重なって、最悪の状態で選挙戦を迎えた。
高齢化率は約4割。働く場のない若者は町を出るしかなく、残ることができても結婚難が深刻だ。年間の出生数は、わずか20数人。対立と混乱からは、町の将来が見えてこないと思うが…
大館能代空港管理事務所が16日公表した、今年6月実績の東京便の上半期(1月−6月)の利用者数は、開港以来初めて前年同期を下回った。両便のうち大阪便は、比較的順調に客足を伸ばしているのに対し、東京便の上半期実績が初の落ち込みとなったため、両便合計も前年同期比ダウンとなったもの。
開港年の平成10年を除く各年の利用者数は、東京便が11年40,627人、12年48,283人、13年58,022人、14年56,887人で、今年は前年同期を1,135人、2%下回り、上半期実績で初めて陰りをみせた。
これに対し大阪便は、開港年と1月、2月も運行した11年を除く実績は12年13,839人、13年16,828人、14年17,424人と、利用客の絶対数でこそ東京便の比ではないものの、着実に客足を伸ばしている。この結果、東京、大阪両便をあわせた12年以降の利用者数は、12年62,122人、13年74,850人、14年74,311人と、今年は東京便低迷の影響を受けて前年同期を下回った。
鷹巣阿仁広域市町村圏組合消防本部(成田光弘消防長)の裏金問題で同本部は16日、返還対象額を1,365,130円と確定した上で、ほぼ全職員の拠出によって返還することを、同日開いた同組合の管理者会議で報告、了承された。
同本部によると、返還対象額と返還方法については、本部内に設置した「プール金返還検討委員会」(委員長・戸嶋秀雄消防次長)で検討。その結果、組合監査委員の監査報告が支出された裏金として算出した1,661,930円のうち、重複計算していた296,800円を除外し、最終的な返還額を算出した。
一般会計補正予算の消防費に寄付金として計上し、7月定例会に提案する運び。
返還方法は、裏金づくりに関与したとして懲戒処分を受けた4人が70万円を負担。残りを課長以下の職員が、階級に応じた額で拠出する(課長3万円、課長補佐1万円、係長3千円、士長以下千円)。成田消防長は10万円を負担した。
検討委では、処分の有無に関係なく負担すべきだとの意見も出たが、最終的には処分を受けた4人が半分以上を持つことで決着したという。
その結果、本部から異動した署員を含め96人中94人が自主的に協力した。このほか、今年4月に異動してきた裏金問題に無関係の職員2人も協力した。
阿仁町長選立候補者(届け出順)
(1)浜田 章 76歳 無前 無職
(2)小林 精一 67歳 無新 無職
選挙無効による前町長の失職に伴う阿仁町長再選挙は16日告示され、午前8時半の立候補届け出の受け付け開始とともに、いずれも無所属で、前町長の浜田章氏(76歳、銀山字下新町)と、元助役の小林精一氏(67歳、銀山字下新町)の2人が届け出、早速町内の遊説に向かった。立候補の届け出は午後5時に締め切られたが、ほかに立候補者はなく、両氏の一騎打ちとなった。
投票は21日、町内9ヵ所で行われ、三枚、中村の2地区は時間が、午前7時から午後6時まで。三枚、中村地区を除く7ヵ所では、午前7時から午後7時まで。開票は午後8時から、町ふるさと文化センターで即日開票される。当落の判明は同9時頃の見込み。
15日現在の有権者は3,854人(男1,796人、女2,058人)。
浜田、小林、山田の3氏が出馬した1年前の前回選挙は、浜田氏が次点の小林氏とわずか1票差の1,475票で当選。しかし、特別養護老人ホーム山水荘の不在者投票に違法な手続きがあったことを理由に、最高裁が先月11日、選挙無効を決定。これを受けて、浜田前町長が失職し、再選挙が行われることになったもの。
合川町三木田の翠雲(すいうん)公園に広がるアジサイが見ごろを迎えている。丘陵の全面に9種類、約2,500本が咲き誇るさまは壮観。14日は園内であじさいまつりが開かれ、多彩なイベントが繰り広げられた。
同公園では平成元年から、セイヨウアジサイやガクアジサイなどの植栽が行われている。今月上旬から徐々に咲きはじめ、現在はほぼ満開。青、紫などの色が競い合うように咲き誇っている。
昨年は遅霜でつぼみが被害を受け、咲き具合はいまひとつだったが、今年は順調に生育しており、雨に濡れた花が一層鮮やかさを増している。
今年で14回目を数える「北緯40度秋田内陸リゾートカップ・100キロチャレンジマラソン」は、参加申込み者が今年も目標数に達しなかったため、昨年同様6月30日の参加受付締切日を1ヵ月延長している。
100qは9月22日「みちのくの小京都」角館町の広域交流センター前を午前5時にスタートし、鷹巣町の鷹巣阿仁広域交流センター前のゴールを目指す。また、50qは「マタギの里」阿仁町の秋田内陸線・比立内駅前駐車場を同11時にスタートし、100q同様、鷹巣阿仁広域交流センター前のゴールを目指す。今年は初めて、視聴覚障害をもつ参加者も伴走者を伴う形でプレ参加できる方向で検討に入っている。
今年も4月1日から6月30日までの期間、参加者を募集したが、100qは定員枠1,500人に対し男女あわせて1,130人、50qは400人に対して同220人と、いずれも定員に満たない申込者数にとどまった。昨年も受付期間を7月末まで延長する措置を取ったが、最終的に定員を大きく下回った。
昨年6月の町長選無効に伴う阿仁町長再選挙は、16日の告示となるが、動向が注目されていた前回3位の前町議、山田博康氏(52)は12日夜、自宅で開いた後援会会合で出馬断念を決め、2氏による一騎打ちが事実上、確定した。
山田氏は当初、「昨年の選挙と構図が変わらなければ、世代交代を訴えた前回同様、引き下がる理由はない」として、出馬の準備を進めていたが、12日親戚等幹部17人が出席して開かれた自宅での会合で「勝算もなく、無理をするべきではない。これで惨敗すれば政治生命が完全に絶たれる」などの意見が大勢を占めたため、断念した。
町民等は、山田氏が出馬しても前回得票を大幅に減らすだろうとの予想が大勢を占めていただけに、出馬断念は当然と受け止めている様だが、同氏の出馬断念が選挙戦に影響を与えるのは必至で、地盤の大阿仁地区で今後、浜田、小林両陣営による票の奪い合いが活発化するものとみられる。
前回選挙で山田氏は得票数552票と、浜田氏の1,475票、小林氏の1,474票に大きく水を開けられ、事実上の完敗。同氏は今回の"出直し選挙"に前回同様、強い決意で臨もうとしたが、早くから水面下で態勢固めをしてきた小林氏、また、失職後の動きがめまぐるしかった浜田氏に出遅れた感は否めなかった。このため、12日夜に同氏宅で開かれた後援会の会合では出馬辞退を促す意見が大勢を占め、同氏自身が半ばこれに従った形だ。
山田氏は孤軍奮闘ぶりを裏づけるかのように「いくらがんばっても、1人では当選などおぼつかない」と、陣営がまったく出遅れ状態にある現状をマスコミに吐露したと言う。
森吉山ダム建設に伴う、遺跡発掘作業が行われている森吉町森吉漆下遺跡(様田地区)で、一箇所からさまざまな配石遺構が発見され、話題を呼んでいる。
漆下遺跡は、小又川左岸の段丘上にあり、調査面積は15,700uで、昨年2,560uの調査を実施、捨て場1ヵ所、フラスコ状坑5基、土器埋設遺構1基、土坑2基などが見つかったほか、捨て場から縄文時代後期の土器や石器が大量に出土した。
今年度も、配石遺構をはじめ様々な遺構が見つかっている。南西部には縄文時代後期の竪穴式住居跡。西部配石遺構群には約30基の配石遺構があり、日時計状の配石遺構もある。
特に東部配石遺構群は、35基以上の配石遺構からなり、楕円形や長方形など様々な組み方があり、中には30aから40aの石をX字状に置き、これを中心に左右対称に小さな石を平行や交差するように直線的に並べた珍しい配石遺構が見つかっており、県内でも類例がないと同センターでは説明している。
同遺跡の一般公開は21日午後1時から行われ、配石遺構群をはじめ、竪穴式住居跡、土器埋設遺構、出土遺物を公開する。
森吉山で高山植物のニッコウキスゲが、鮮やかな濃黄色の花を咲かせている。ニッコウキスゲは、本州中部地方以北や北海道の山地の草原に群生する多年草で、夏を象徴する花。
和名をゼンテイカ(禅庭花)と言うが、花に短柄があるものを特にニッコウキスゲと言う。ユリ科ワスレグサ属の多年草で、花は昼間だけ開く一日草。属名は「一日の美しさ」の意で、一日咲きのため言う。
森吉山では、7月中旬が見ごろで、森吉神社から石森間の斜面の大群落は他に比類のない美しさ。(石森付近。写真をクリックすると拡大)
森吉山の自然を守る会(藤本英夫会長)の主催で、森吉山(標高1,454m)の植生変化や今後の登山道整備の在り方を考えようという調査・観察登山が7日、ブナ帯キャンプ場〜山人平のルートで行われた。
森吉山は、スキー場開発や日本ジャンボリー、登山ブームなどで観光資源として注目されているが、登山道周辺の踏み荒らしやトイレ、ごみの問題など、植生に与える影響が懸念されている。
6月下旬に阿仁、森吉両町が企画した「ゴンドラで行く・観る、花の百名山紀行」では9日間で約1万人が森吉山を訪れたため、今回の調査・観察登山には百名山紀行の事後ルート調査の意味合いもあった。
この日のコースは石森付近、稚児平、山人平といった夏の森吉山の「顔」でもある主な花畑を巡る行程。参加者は同自然を守る会が用意した15年前の資料写真を手に、現状と比較しながら歩いた。
稚児平(9合目付近)は自然の土砂流出が拡大しており、さらに流出部分の山側に歩道が接しているため、浸食が悪化する恐れがある。また、「東北でも類がない」と言われる広大な花畑がある山人平では、中央を貫く歩道が掘り下がり、流路化しており、水の流れが変化することによって植生への影響が懸念されている。
このほか、歩道から流れた土砂が積もり続けているお花畑や、踏み荒らしがガンコウラン(高山植物)の群生地に影響を与えている山頂部分なども、この日の観察ポイントになった。
百名山紀行の直前に阿仁・森吉両町がロープで歩道を制限した効果も見られ、参加者からは「意外と荒らされていない」とする声もある一方、「もっと早くやるべきだった」との嘆きも聞かれた。
下山途中、阿仁避難小屋で意見交換が行われた。山人平への入山者増加を心配する参加者たちから、「お花畑の真ん中の歩道はもうやめる時期だ。端を回す方法を考えた方がよい」「端に木道を付け、所々にテラスを付けてはどうか」といった意見が多く出た。
鷹巣阿仁広域市町村圏組合消防本部(成田弘消防長)のプール金問題で、処分を受けた同本部の職員が県人事委員会に対し、処分の取り消しなどを求める不服申し立てを行っていることが9日までに分かった。
プール金は昨年10月に判明し、平成2年7月から同13年7月までの11年間に亘って消防本部内で不正な裏金を保有。監査によって判明したプール金の総額は343万円余りで、うち現金で見つかった約191万円については3月7日に組合に返納。既に支出している約166万円に関しては、公金と非公金に仕分けし、同本部が検討委員会を設置して返還方法などを協議している。
同組合は3月13日、このプール金問題に関わる職員の処分を発表し、成田消防長を減給10分の1、1ヵ月としたほか、職員4人を停職6ヵ月から1ヵ月としていた。
このうち停職6ヵ月と司令(総務課長補佐)への降格処分を受けた、当時の司令長・村上直志次長が、この処分を不服として県人事委員会に対し、懲戒処分の修正と次長からの降格に関しては取り消しを求める申し立てを行っていることが分かったもの。
同組合によると、県人事委員会に対して5月18日付で提出された申立書は5月24日受理が決定し、その後消防本部が6月28日までに求められていた答弁書を提出して審査が開始されていると言う。同組合では処分に間違いがなかったとして、正式に代理人を立てて対応することにし、7月定例議会に関連予算として旅費136千円と弁護士費用343千円の計479千円を予算計上する。
なお既に支出している約166万円に関しては、監査報告より約30万円少ない130万円に確定したと、9日の同組合管理者会に報告された。職員個人別の負担額や返還方法は、今後協議の上、決定する。
1週間後の16日に迫った阿仁町の町長再選挙に向け、立候補予定者説明会が9日午前10時から役場第3会議室で開かれる。立候補の受付は16日午前8時半から午後5時まで同会議室で行われ、21日の投票に向けて前回以上と予想される激しい選挙戦の火ぶたが切って落とされる。浜田・小林の2氏の他、山田氏も水面下で活発な動きを展開。従って前回と同様、三つ巴戦が確実な情勢となっている。
ちなみに、前回選挙で浜田氏は歯止めのかからない過疎の現状を訴えながら、少子高齢化対策や産業基盤整備の推進などを公約に掲げた。
また、小林氏も37%という高い高齢化率を重視しながら、町を高齢者福祉のモデルにするとともに、基幹産業の振興、観光の整備の3点を公約の柱とした。
山田氏も過疎と少子高齢化という大きな課題を「このままでいいのか」と訴えながら、「若さと行動力」をアピールして有権者に支持を呼びかけた。
任期満了に伴う上小阿仁村農業委員選挙の投・開票が7日行われ、ただ1人の女性候補者である新人、斎藤鉄子氏(52)はトップ当選を飾ったが、現職の萩野久男氏(70)が最下位当選者にわずか3票差で涙を飲んだ。県北地方のほかの9市町は、告示とともに無投票当選がすべて確定しており、同村が唯一、投・開票による選挙戦となった。
森吉町では去る6月14日の定例町議会の推薦を得て、千葉春美氏(57)が鷹巣阿仁部5ヵ町村で初の女性農業委員になっている。上小阿仁村の斎藤鉄子氏は同地域では千葉氏に次ぐ2人目の女性農業委員となるが、選挙で農業委員の座を勝ち取ったのは初めて。得票数も唯一200票超えの圧勝で、女性を農業委員に、という女性有権者らの熱い支持が最大の勝因となった。また、2位当選の北林正義氏(50)も新人。
「花しょうぶ祭り」が開催されている阿仁町小沢のハナショウブ園の花が咲きそろい、丁度見ごろを迎えた。
同園は、阿仁鉱山の沈殿池跡地を「日本一のハナショウブ園にしよう」と造成し、昭和54年にオープン。27,000uの敷地内には、200種、300万本のハナショウブが植栽されており、国内でも有数の規模を誇ると言う。毎年この時期には色とりどりの花が一斉に咲きそろい、県内外から訪れた人たちの目を楽しませている。
今年の祭りは6月27日に開幕。当初は早生種の一部が開花しているだけだったが、現在では全体の9割以上が咲きそろい、園内には色とりどりの花のじゅうたんが敷き詰められている。
各種イベントが行われる土、日はさらに多くの来園者でにぎわいをみせそう。祭りは7日まで開かれている。
阿仁・森吉両町が今回初めて合同で企画した森吉山の高山植物観賞企画「阿仁のゴンドラで行く・観る花の百名山紀行」が30日で終了したが、阿仁町商工観光課によると、期間中のゴンドラ有料乗車人員は9日間で9,186人で、目標としていた4,500人の2倍以上となった。
「花の百名山紀行」は、6月22日〜30日までの日程で行われ、森吉山の外輪山から山頂部一帯に咲き誇る多種多様な高山植物(実際は期間が限定されたので、10種類余だった)を多くの人に楽しんでもらおうと、阿仁・森吉両町がスキー場を経営するコクドの協力を得て企画した。
期間中、最も人出が多かったのは最終日の30日で2,370人。次いで29日の1,954人、23日の1,254人で、一日平均1,020人だった。このうち団体は、秋田内陸縦貫鉄道が企画したツアーに日帰りで延べ172人、宿泊23人が参加したほか、一般団体が6件151人。
阿仁町商工観光課では「ゴンドラで楽に1,200bまで行けるため、熟年者や女性の来場が多かった(小生が登った日も、ほとんど60歳以上の人達だった)。初日をのぞき、天候に恵まれたのも予想を上回る要因となった」と分析する一方で、懸念された環境保護の問題については「ロープによる規制や巡回パトロールの実施で、大きな問題はなかったと思う。今後は自然保護団体と協議しながら、継続するかどうかなどを決めていきたい」としている。7日には県や自然保護団体と現地調査を行い、植生や歩道など環境への影響を調査し、今後の対応を図ることにしている。
秋田県水田総合利用推進課と東北農政局秋田統計情報事務所は、29日に作況ニュース最新号(第4号)を出し、県内の水稲の生育状況と今後の管理を伝えた。
本県を含む東北地方は今月11日ごろに梅雨入り。今月中旬までは一時降雨がみられたものの比較的好天が続き、最高気温、最低気温の日較差もあったことから、県内での生育はおおむね平年並みで推移している。しかし、田植時期などにより生育は圃場間差が大きい、と両機関は指摘。また、下旬はオホーツク海高気圧の影響により低温で推移した。
病害虫の発生状況は、今月下旬に行った補植用余り苗調査の結果、放置ほ場率、発病ほ場率はやや少なかったが、県南部で発病ほ場率が平年よりやや多かった。アカヒゲホソミドリカスミカメの第1世代の発生時期は早く、雑草地などでのすくい取り調査ではほぼ昨年並みの密度だ。
7月上旬から中旬にかけての技術対策として両機関は、溝掘りや中干しを遅れないよう促すとともに、中干し後の水管理、生育・栄養診断の実施、葉いもちの防除、斑点米カメムシ類対策、農薬安全使用の徹底をそれぞれ呼びかけている。このうち溝掘り、中干しを遅れないようにすることについては「無効分げつの抑制、根の健全化や草姿を整え、受光体勢の良化が図られ、登熟良化と倒伏軽減が図られるとともに地耐力が高まり、秋の収穫作業の効率化にも結びつく」と指導している。
いよいよアユの友釣りが解禁となった。今年のあゆの遡上状況は、近年にないほど大量の天然遡上が見られる。何処の橋の上から眺めても「オー、居る居る」と思わず声が出るほどだ。
しかし異常低温が続いたため、冷水病にかかったアユ(Flavobacterium psychrophilumによると言われ、魚体に傷がつき、酷くなるとアカダクレになる)が多く、アユ釣り情報発信者として全国的に有名な「あきた阿仁川(菊地賢一氏)」によると、大量のアユが死んだと言う。
それでも例年にないほど沢山のアユが遡上している。アユの数が多いということは、限られた餌を沢山の魚が食べるということなので、自ずから魚体は小さくならざるを得ない。
ここ2〜3日の好天によって、気温が上がったため冷水病も快復に向かうと思われるが、初日の大量の期待とは裏腹に傷ついたアユも多く見受けられるのではないだろうか?
県水産漁港課によると、県内の各漁協や自治体などが管理する28河川への今シーズンの稚アユ放流数(重量)は、昨年を245キロ、2.4%上回る10,574キロ。1匹あたり3.5g換算で約3,021千尾に相当する。生産の内訳は、県内産が全体の62.8%を占める6,644キロ(昨年比75キロ増)、次いで宮城産の2,530キロ(同130キロ増)、琵琶湖産の350キロ(同710キロ減)と、琵琶湖産が約3分の1に減少した。
このうち秋田北地方の主要河川への放流はすべて県内産で、阿仁川(阿仁川漁協管轄)に600キロのほか、早口川(田代町漁協同)に500キロ、小猿部川(鷹巣町漁協同)に270キロ、大湯川(鹿角市河川漁協同)に130キロ、長木川(大館漁協同)に100キロ、5月中旬から今月中旬にかけてそれぞれ放流を終えた。同地方5河川をあわせた放流重量は1,600キロで、県全体の15.1%の比率だと言う。
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