2002,11,24掲載 今週の話題バックNo.52 2002,10,1〜10,29

10月29日 「みそたんぽ鍋」と「手造り阿仁豆腐」、マタギの味を家庭に

 JAあきた北央(佐藤修助組合長)は阿仁森吉森林組合(佐藤時幹組合長)、阿仁町とともに共同開発した「マタギきりたんぽ鍋」を新商品として発売する。比内鶏スープをみそ仕立てにしたのが特徴で、阿仁特産のゼンマイやキノコを加え、「阿仁マタギ風」に仕上げた。阿仁町では、阿仁森吉森林組合が開発した地場産大豆の「手造り阿仁豆腐」とともに、阿仁の新たな特産品として広くPRしていく方針。
 スープは一般的にしょうゆ味が基本だが、従来の比内鶏スープをみそ仕立てにしながら、隠し味を施すなど試行錯誤を重ねた上で、独自のスープを開発した。鍋には比内鶏の肉や、森林組合の処理加工施設で加工した山菜を使用するなど、郷土食豊かな新商品として完成。きりたんぽ3本、ダマコ12個、鶏肉、セリ、ゼンマイ、キノコ各種、ゴボウ、糸コン、スープなど一式で、5,100円。
 一方、「手造り阿仁豆腐」は、地場産大豆を使用した木綿豆腐で、ほどよい固さが好評。道の駅あにで販売中で、1丁120円。
問い合わせはJAあきた北央加工課(電話0186・78・4225)まで。

10月28日 阿仁部で産業文化祭

 森吉、合川、阿仁、上小阿仁の阿仁部4町村で26日から27日までの日程で、産業文化祭が行われ、各町村で農産物や特産品の展示販売、小中学生や芸文団体などによる作品の展示、ステージ発表、体験型イベントなど、地域の特色を生かしたイベントが行われ、多くの人でにぎわった。
 森吉町の産文祭は町総合スポーツセンターを会場に始まり、初日は新穀感謝祭や農産品評会(授賞式)、ステージ発表などのイベントが実施された。農産物の展示では同町特産のマルメロをはじめ水稲、野菜、果樹など約200点を出品。展示部門ではこのほか、町内企業展や観光展、園児や児童、生徒による作品展、リサイクルをテーマにしたコーナー、米内沢高校電子機械科展などが設けられ、多くの町民の関心を集めた。
 会場の外では、火まつり太鼓の実演や、無農薬キャベツなど特産物の即売会も行われ、「祭」の盛り上げに一役買っていた。27日は、恒例の森吉牛丸焼き(無料食味会)などが行われた。

10月27日 1等米比率は80.8%で7ポイント低下

 仙台食糧事務所秋田事務所が25日発表した、本県の14年産米検査結果(15日現在)によると、水稲うるち玄米の検査数量23万676dのうち、1等米比率は80.8%で、前年同期に比べて1等米比率は80.8%で前年同期に比べて7ポイント低かった。2等米は17.6%、3等米は1%。2等以下の格付け理由はカメムシによる着色粒で33.9%、充実不足22.9%、青未熟粒13.5%など。
 品種別1等米比率はあきたこまち80.5%、ひとめぼれ91.5%、めんこいな84.7%、ササニシキ55.5%、あきた39が63.4%。地域別では大曲仙北が88.7%と最も高く、能代山本85.4%、本荘由利84.2%、横手平鹿83.6%、湯沢雄勝79.9%、大館北秋鹿角77.5%、秋田河辺73.3%、男鹿南秋65.8%と続いた。

10月26日 「合併は必要か」「相手先は」、大館・比内・田代が住民アンケート

 大館、比内、田代1市2町は11月、合併に関する住民アンケートを実施する。合併の必要性や、県が例示している1市2町の合併パターンに対する考えなどを尋ねる。アンケートは、1市2町の「大館圏域合併共同研究会」(座長、長岐利堅・大館市企画部長)が行う。対象は大館市が無作為抽出の4,800人、比内町3,736世帯(全戸)、田代町2,409世帯(全戸)。
 調査票の設問は、「合併に関心があるか、ないか」と関心度に関する項目から始まり、「合併は必要か」「県が例示している1市2町の合併パターンについてどう思うか」など基礎的な事柄を質問する。「仮に合併するとした場合、どこの市町村との合併が望ましいと考えるか」として、北鹿10市町村の中から相手先を選んでもらう質問も用意されている。
 合併した場合に期待できることは何か、として
  ◇財政力の強化や職員の専門化により土木や福祉などの行政サービスが向上
  ◇財政規模の拡大により重点的な投資が可能となり、大規模な事業が実施できる
  ◇より広い範囲で道路その他各種施設の効率的、一体的な整備が可能  などの項目から選択してもらう。
 逆に、合併した場合に心配されることは何か、として
  ◇市役所や役場が遠くなり不便
  ◇行政区域が広くなり、きめ細かい行政サービスが受けられなくなる
  ◇中心部だけがよくなり、周辺部がさびれる  などの項目から選択するようになっている。
調査票は11月1日付で郵送、返信用封筒で同18日までに投函するよう協力を呼び掛ける。

10月25日 鷹巣町大太鼓の館入館60万人を突破

 鷹巣町綴子にある道の駅たかのす・大太鼓の館の入館者が23日、60万人を突破し、同館で記念セレモニーが行われた。
 60万人目となったのは、団体旅行で来鷹した渡辺郁子さん(名古屋市、68歳)。認定証と花束、記念品が贈られた。
 大太鼓の館は、国のふるさと創生資金を活用し、町が元年に約7億円をかけて建設した。ギネスブックに載る綴子大太鼓や、大名行列の衣装などを展示。団体からの依頼やイベントなどにあわせて演奏も行っている。
 大太鼓を紹介する大型スクリーンを置く体感ゾーン、世界の太鼓を展示するミュージアムなどのコーナーもある。
 3年度に10万人、12年度に50万人を突破したが、10年度以降は入館者の減少が続いており、冬場の誘客が課題となっている。

10月24日 来春就職高卒内定24.7%

 来春の高卒予定者の就職内定率は9月末現在で、平成に入って最低だった前年同期を1.5ポイント下回る24.7%にとどまっていることが、秋田労働局のまとめでわかった。求人倍率も0.15ポイント下回る0.85倍と初めて1倍を割り込み、過去最低となった。
 就職希望者は2.3%減の3,730人で、県内就職の希望者は4.0%減の2,632人。これに対し、求人数は17.3%減の3,169人で、県内求人数は22.4%減の1,271人。
 肝心の就職内定者は7.7%減の922人。県内企業の内定者は12.3%減の406人で、内定率は1.5ポイント減の15.4%だった。
 求人が大卒や短大卒などにシフトしている上、不況の影響で即戦力となる経験者採用を優先する傾向が強まっていると言う。

10月23日 鷹巣町の佐々木さん親子、高知国体ソフトテニス出場

 第57回国民体育大会(よさこい高知国体)秋季大会が26日、高知県で開幕するが、ソフトテニス成年、少年女子団体に鷹巣町の佐々木勇美子(新東北メタル)、佐々木優亜(大館鳳鳴高→東京学芸大4年)、佐々木紋佳(鷹巣中→秋田和洋高3年)の親子3選手がそろって出場する。
 母・勇美子さんは大館桂高時代、インターハイ出場2回、国体出場3回の実績を持つ。結婚後はテニスから遠ざかっていたが、子育てから開放されると再びラケットを握った。
 姉の優亜さんがソフトテニスを始めたのは高校に入学してから、高校2年でインターハイ(京都)、3年時には神奈川国体に出場。大学では3年から競技を開始。2年間のブランクがあったが今年の国体東北予選で入賞し、見事に出場権を得た。
 妹の紋佳さんは、優亜さんが出場した神奈川国体で県監督を務めた相原浩嗣氏(現・和洋高監督)の指導方針にあこがれ、秋田和洋高に進学。中央地区総体個人で優勝、東北大会でも3位入賞を飾り、今国体では少年女子団体に出場し、大館桂の柴田明恵(3年・比内中出)とペアを組み、前衛を務める。
 国体を目前に紋佳さんは「目標はベスト8。悔いのない試合をしたい」、勇美子さんは「初戦を突破して勢いに乗る」、優亜さんは「自慢のリーチをいかしたスマッシュでどんどん攻める」と、親子鷹はそれぞれに闘志を燃やしていると言う。

10月22日 かみこあに紅葉祭

 上小阿仁村の第24回かみこあに紅葉祭が20日、同村の萩形キャンプ場広場で行われ、村内外から訪れた人たちが、きりたんぽ鍋や川魚料理に舌鼓を打ち、“食欲の秋”を堪能した。
 肌寒いもののまずまずの天気に恵まれたこの日、会場には午前中から多くの人が訪れ、設営された露店ではきりたんぽやうどん、きのこ汁、焼き魚などが売られ、村特産のホオズキやズッキーニ、ベイナスなどが販売されたテントでは行列ができるほどの人気を集めた。
 会場の至るところでは家族連れや友人同士のグループがシートを広げ、赤や黄色に色づいた山々を眺めながら、料理に舌鼓を打っていた。
 特設ステージでは、歌謡ショーやカラオケ大会、ゲーム大会などが行われたほか、キャンプ場周辺の渓流ではチビッコ釣り大会が行われ、穏やかな気候のもと、多くの人が秋の一日を楽しんでいた。
 会場の萩形キャンプ場は、萩形ダムの上流に位置する渓谷沿いで、手つかずの自然が残る名所として知られているが、道路が狭隘で曲折し、しかも遠距離なのが難点。森吉山をはじめ、奥森吉・太平湖・小又峡など、今週いっぱいは紅葉を楽しめそう。

10月21日 合川米のブランド化

 合川町は、町内産米の品質向上と付加価値の高い米作り推進による農業所得の増加を狙い、本年度から町内産米の食味検査を独自に実施する。食味検査はJA単位で実施されているが、市町村が独自に行う例は少ないという。
 食品に対する消費者の安全・安心志向が高まっていることを受け、より安全でおいしい米を消費者に提供するとともに、町産米のブランド化を図り農業所得の向上につなげようという試み。
 検査する米は、町内の認定農業者50人余りの協力で、町内約100ヵ所の水田から収穫したあきたこまちを稲刈り終了後に収集して県農業試験場やJAあきた北央に検査を依頼、年内に結果をまとめることとしている。
 町では「結果を十分に検討して、来年からの稲作指導に生かすとともに、販売面でも付加価値を付けるなどの施策を講じて農業所得の向上につなげたい」と話している。

10月20日 長木川に白鳥が飛来

 大館市中心部の長木川白鳥広場に18日、「冬の使者」白鳥が飛来した。先発隊とみられる成鳥9羽で、ゆっくりと泳ぎながら川面に優雅な姿を映している。さわやかな秋晴れの下、さっそく親子連れやカップルが川に訪れ、エサを与える姿が見られた。
 近所に住む人の話では、昨年は22日に初飛来しており、今年は4日早いと言う。はじめは中州で長旅の疲れを癒していたようだが、エサを持った人が次々訪れると、川岸に近づいていた。間もなく冬を迎える季節となった。

10月19日 秋田スギネットワーク設立

 鷹巣町で住宅を設計する側、建築、供給する側の人たちが連携して、「秋田スギネットワークたかのす」を設立した。住宅着工の低迷、大手ハウスメーカの進出、国産材の不振という厳しい状況の中で、秋田スギなどの地域資源を活用した独自の北秋田型木造住宅建築に取り組んでいく。
 「秋田スギネットワークたかのす」は、住宅を新築する人に、乾燥秋田スギ柱材を無償で90本提供する県の新規事業である「秋田スギの家」づくり推進事業、県の秋田スギ供給グループ育成事業に連動した取り組み。
 地元の技術を結集し、地元でとれる秋田スギや珪藻土(けいそうど)を利用して大手ハウスメーカーに負けない住宅をつくる研究会を創ると言う。
 会員は設計建築士、大工、工務店、北秋田森林組合、製材所、製品販売店など26人。建築関係者、木材供給事業者、素材生産事業者による会員間の情報交換、秋田スギ、珪藻土、木炭など地域資源の活用に関する研修会、北秋田型住宅供給システムの啓発活動などの事業を展開する。

10月18日 石敷きの“階段”発掘 森吉町の漆下遺跡

 県埋蔵文化財センター(芳賀誠所長)は11日、森吉町森吉の漆下(うるしした)遺跡で、縄文時代後期(約3000―4000年前)とみられる石積みの階段1基を確認したと発表した。階段は、約80b離れた小又川の方向に延びており、縄文人が川への通路として使ったとみられる。同センターは「縄文時代のものとしては全国でも例がなく、貴重な資料」と指摘している。
 漆下遺跡は、秋田内陸線阿仁前田駅の南東約6`の小又川左岸沿い。森吉山ダム(平成23年度完成見込み)によって水没するため、同センターが昨年から発掘調査している。調査面積は15,700u。これまで祭祀(さいし)の場に使われたとみられる配石遺構や、竪穴住居跡などが確認されている。

 階段が見つかったのは、日時計状の配石遺構などが発見されている同遺跡の西部配石遺構郡の北川斜面。調査区域の北側から、約6b下の平場に下りる斜面。幅50aほどの平らな石がほぼ直線状に約80個、16bにわたって敷き詰められている。
 階段下の平場からは何も発掘できなかったが、階段から約80b先は、小又川に面する高さ約15bのがけ。県立博物館の冨樫泰時館長(考古学)は、縄文時代に小又川の水位が今より高かったと想定した上で「階段は川へ下りる道だったのでないか。縄文時代は、川で丸木船が使われていたことが知られている。漆下遺跡周辺の川沿いには、ほかの遺跡も見つかっており、他集落と交流するため、縄文人が川を使っていたことが裏付けられたのでないか」と分析する。
 平地に石を配した道路状の遺構はこれまで、新潟県朝日町の奥三面(元屋敷遺跡)や青森市の三内丸山遺跡などでも確認されているが、現地確認した岡村道雄元文化庁主任文化財調査官(現・奈良文化財研究所調整官)によると、階段状の道路は縄文時代のものとしては国内で他に例をみないという。
 このほか、「西部平場」からはこれまで、住居と考えられる掘建柱の建物跡が35棟見つかった。4本柱の長方形や6本柱の亀甲形のものがあり、「掘建柱の建物群(集落)が見つかったのは、県内で初めて」という。同遺跡からは竪穴住居跡も11軒見つかっているが、掘建柱建物跡は今後の調査でさらに、増える可能性があるという。
 西部平場周辺からは、大量の土器や石器、装飾品、土偶、石棒なども出土。このうち、赤い漆を塗った「糸玉」は髪飾りなどの装飾品とみられ、クシとともに県内では初めて出土した。人間の顔をかたどった「人面付き土器」は、首から下が割れた状態で見つかったが、容器の一部とみられている。

10月17日 阿仁のゴンドラ紅葉観賞、10日間で16000人

 阿仁町は「阿仁のゴンドラで行く・観る森吉山紅葉観賞」の来場者数(有料人員)をまとめたが、10日間の総来場者数は16,140人で、昨年より6000人以上多く、今回予想していた「1万人」も大きく上回ったと発表した。
 森吉山阿仁スキー場のゴンドラ山頂駅周辺では晴天時、鳥海山や寒風山、日本海などを望むことができ、秋には一帯に紅葉のパノラマが広がる。
 これまでは、登山者しか楽しむことができなかったが、紅葉を新たな「観光商品」として、スキー場を経営するコクド(本社・東京)の協力を得て、昨年に続き、ゴンドラ(6人乗り、3,473b)を特別運行したもの。
 まとめによると、期間中のゴンドラ利用者数は16,140人。天候の関係もあり、前半の出足は今ひとつだったが、好天に恵まれた後半の3連休は12日=2,909人、13日=4,671人、14日=3,339人と、計1万人を超える人出でにぎわった。平日の5日間は、計3,114人だった。
 ほとんどマイカー利用で、10日間で5,659台。連休にはスキー場の駐車場が満杯になったため、急きょ近くのペンションを「臨時駐車場」にし、シャトルバスを運行した。
 このほか、バスなどによる団体は30団体、947人。内陸線観光プランでの来場は329人、JRもみじ号が182人などだった。

※昨年は5日間で9000人余だっただけに、10日間運行した今年は18,000人で昨年並であり、大幅に上回ったと言うのは不可解な分析と言わざるを得ない。
 また最終日の14日には、家族と「ゴンドラ観光」を終えた秋田市の女性が帰路、上小阿仁村の国道で衝突事故を起こし、衝突されたトラクターの所有者がその下敷きになって死亡。楽しい行楽が一転して、悲しく痛ましい事故となった。

10月16日 大館商に「国際情報科」、鷹巣農に環境2学科

 県教委が11日発表した15年度県高校入学者選抜要項によると、全日制の募集人員は前年度比400人減の10,800人(15年連続の減少)となった。北学区では2学級80人の減となるが、北鹿12校の募集人員と学級数は前年と同じ。大館商業の2学科は「国際情報」の1学科に、鷹巣農林の3学科はそれぞれ「農業科学」「森林環境」「環境土木」に改編する。
 大館商業の学科改編は、17年度に同校を母体に開設される国際情報系中高一貫校を先取りした形。商業と情報会計の両学科を一本化して国際情報科に変わるが、募集人員、学級数は改編前と同じ160人、4学級。一貫校でのカリキュラムに準じた授業内容になるという。
 鷹巣農林は時代のニーズに対応してこれまでの農業、林業、農業土木を改編(募集人員や学級数は変わらず各40人、1学級ずつ)。農業教育の主流となる食料生産や環境創造、ヒューマンサービスなどに重点を置いた授業内容になるという。

10月15日 全国高校駅伝県予選、男子が秋田工、女子は鷹巣

 全国高校駅伝競走大会県予選は13日、大潟村のソーラースポーツラインで男子24校、女子17校が出場し行われ、男子は、1区後半から独走態勢に入った秋田工が各区間でリードを広げ、5年連続10度目の優勝、女子は、鷹巣がスタート直後からトップに立ち、終盤でも差を広げて連覇した。
 両校は12月22日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に行われる全国大会に出場する。男女上位4校は来月14日、岩手県大船渡市で行われる東北大会に出場する。

【男子】(1)秋田工2時間11分42秒(2)秋田中央2時間17分33秒(3)経法大付2時間18分36秒
    (4)金足農2時間19分30秒(5)大館鳳鳴2時間21分26秒
【女子】(1)鷹巣1時間18分49秒(2)大館鳳鳴1時間20分8秒(3)秋田北1時間21分17秒
    (4)秋田南1時間21分53秒(5)横手城南1時間22分32秒

10月14日 合川町の松橋さん「拉致かも」

 1992年1月15日、合川町に住んでいた会社員、松橋恵美子さん(当時26歳)が車で家を出たきり、行方不明になっている。車は3日後、能代市の海岸で見つかったが、カギや財布、バック、ジャンパーなど身の回り品は、車の中に残したままだった。「自殺したのか」「事件に巻き込まれたのか」。家族は必死に探し続けたが、消息につながる情報は全くないまま10年の時が過ぎた。 
 先月中旬、北朝鮮が日本人拉致を認めたニュースを見ながら、両親は「もしかしたら」と、県警に再調査を要請した。詳細は、http://mytown.asahi.com/akita/news01.asp?kiji=3016

10月13日 秋田国体バレー沖縄チーム、41年ぶりに来秋

 昭和36年10月に、鷹巣町で行われた国体男子バレーボール競技に出場した沖縄県教員チームのメンバー等6人が7日、41年ぶりに鷹巣町を訪れ、当時の試合会場を訪ねたり、世話になった町民たちとの対面を果たし、当時を懐かしんだ。
 沖縄県チームは当時、監督を含めて13人で秋田国体に出場。米軍統治下だったためパスポートを取り、船と電車を乗り継ぎ、8日間かけて鷹巣町にやってきたと言う。
 試合会場は現在の鷹巣中学校テニスコート。初戦は前年度優勝の東京都チームと対戦。鷹巣中の大声援を追い風にチームは快勝し、当時の大会関係者を驚かせたという。鷹巣農林高校の体育館では、新しい6人制の参考試合にも臨んだ。
 旅館やホテルが少なく、滞在期間中は民家に宿泊。毎日温かいもてなしを受け、試合となれば応援団を組んで町民が観戦に繰り出してくれたという。
 町民の厚いもてなしに感激した選手たちは、現在も秋田との交流を大切にしており、沖縄戦で戦没した県出身者を祀る「千秋の塔」に定期的に参拝、清掃する活動も行っている。昭和52年には井元さんが地元の人等とともに森吉山山頂に「友情のきずな」と刻んだ石碑を建てた。
 9日は、鷹中コートでの思い出の一戦から、ちょうど41周年の記念日。国体出場と町民との交流を記念して森吉山山頂に建てた石碑を訪れ、友情のきずなを確認し、新たにその横に新たに登山記念の木柱を建てた。
 10日は、6人制参考試合の会場となった鷹巣農林高校を訪れ、福木、黒木、琉球松など沖縄特有の樹木を記念植樹した。

10月12日 秋北バス新たに13路線を廃止

 国、県、地元市町村、バス事業所、バス利用者が一緒になって生活交通の維持確保に取り組んでいる県生活交通対策北秋田ブロック協議会(議長・佐藤紀一北秋田建設事務所長)は、秋北バス株式会社が15年6月1日から新たに実施する13路線の廃止案を承認した。大館市と上小阿仁村系統が各5線を占め、住民生活への影響が必至だ。9日、北秋田総合庁舎で開いた全体会で、県生活交通路線維持確保3ヵ年計画と一緒に廃止案を承認し、今後の公共交通の充実について意見交換した。
 運行廃止される13路線は、いずれも秋田県生活バス路線として県や地元市町村の補助を受けている。
 秋北バス側の説明では、少子高齢化、過疎化や交通手段の多様化により、バス利用者の減少に歯止めがかからず、採算面でマイナス要因が大きいため、他の系統と再編して、増客や経営の効率化を図ることになったと言う。
 阿仁部の路線では、米内沢〜上小阿仁村間の3路線9便と、森吉町の根森田7:00発米内沢行き1便が廃止となる。

10月11日 阿仁町助役に吉田氏

 阿仁町臨時議会が10日開かれ、高堰信男助役の辞任に伴う助役選任案が上程され、無記名投票の結果、賛成12票、反対1票の賛成多数で同町出身の吉田茂氏(53)の選任に同意した。
 助役に選任された吉田氏は、昭和23年10月15日生まれ。昭和42年3月鷹巣農林高校林業科を卒業と同時に農林省に入り、昭和52年日大法学部法律学科(2部)卒、農産園芸局監察官、同局肥料機械課課長補佐、同局畑作振興課課長補佐、生産局特産振興課課長補佐を歴任しこの9月30日付で退職。10月1日、家族と共に阿仁町に転入した(阿仁町銀山字下新町119−19)。

10月10日 コンビニに“きりたんぽ鍋”登場

 8日からコンビニエンスストア「サンクス」で“きりたんぽ鍋”が、発売された。サンクスは、「サンクスアンドアソシエイツ」のチェーン店で、全国3,167店舗。 きりたんぽの製造は大館市の「伊徳」が請け負い、10月28日までの販売期間中、計18万本を出荷すると言う(原料は大潟村産のあきたこまち)
 店頭に並ぶ“きりたんぽ鍋”は480円で、アルミ製の鍋に太さ3aのきりたんぽ2本をはじめ、スープや鶏肉、白菜、ブナシメジ、うどんなどが1人分入っている。スープ沸騰後、4分ほど弱火で煮込めば出来上がり。コクのあるスープがきりたんぽを引き立てていると言う(魁紙)
 独り暮らしの秋田県出身者にも、手軽に郷土の味が楽しめそう!

10月9日 森吉山ダム本体工事着工式

 森吉山ダム本体工事着工式が8日、ダムサイトが建設される現地(桐内地区)で行われた。
 初めに安全祈願祭が行われ、祭主が祝詞を奏上後、関係者が鍬入之儀・玉串奉奠などの神事を執り行い、工事の安全と予定どおりの進行を祈願した。
 本体工事着工式現地式典では、地元前田小学校4年生の飯田くん・斎藤さんが「安全への願い」を述べ、それを受けて神崎森吉山ダム工事事務所長が「工事開始」を宣言した。
 次いで来賓や工事関係者等が「記念発破点火式」を行い、引き続き「搬出開始式」へと移った。
 搬出開始式では、前田小学校4年児童の合図により、超大型バックホウが一回に12dもの土砂をすくい上げて、46dダンプに積み込むと待機していた大型ダンプが一斉に警笛を鳴らして、ダンプを跳ね上げ「祝森吉山ダム本体工事着工式」の文字を高々と掲揚した。さらに前田小学校児童が合図するとダンプカーが土砂を積んで動きだし、セレモニーも最高潮、槌音高く工事が始まった。
 最後に森吉山ダム建設期成同盟会長の松橋森吉町長が「万歳三唱」して、現地式典を締めくくった。
 会場を「四季美舘」に移して行われた「会場式典」では、浜口国土交通省東北整備局整備局長が式辞を述べ、県知事と森吉町長の祝辞の後、森吉山ダム工事事務所長が「工事計画概要説明」を行って閉会。次いで祝賀会に移り、工事の着工を祝った。
 竣工予定の平成23年には、現在の4年生が成人を迎えることになる。

10月8日 合川南保育園「ふれあいお茶会」

 合川町の合川南保育園(三浦ハナ園長)で6日、最後の“ふれあいお茶会”が開催された。
 昭和56年「日本の伝統文化を通じて子どもたちに礼儀作法やあいさつの大切さ、感謝する心などを育んでもらおう」と当時、町役場職員だった安部綱江さんを中心に始まったと言う。
 毎月のお茶会のほか、“あじさいまつり”での野だてや福祉施設での初釜、“ひなまつり茶会”など地域とふれあうイベントも積極的に開催。平成2年からは、園児による茶わんづくりにも取り組んでいる。
 この日の「ふれあいお茶会」は、町内の4保育園が来年4月に統合されるため、本年度限りで地域から保育園がなくなることから、今までお世話になった地域の人たちに感謝しようと開かれたもので、地域住民等100人余りがが招待された。

 せめて保育園などは、1町村1施設ではなく、地域単位に在りたいものだが、過疎地では少子化に伴い、保育園や小中学校の統廃合が進んでいる。逆に老人施設はどんどん増え続ける。いっそのこと、保育施設と老人施設をくっつけた複合施設にしたら、如何なものだろうか?

10月7日 紅葉シーズン到来

 国立公園八幡平は、紅葉の見ごろを迎えた。標高944bの大沼から1,200bのふけの湯付近にかけては、山肌が鮮やかな赤や黄色で彩られ、正に「燃え立つ秋」。
 特に大沼、後生掛地域からふけの湯地域にかけては、カエデやウルシ、ナナカマドの赤、ブナの黄色などが鮮やかに競演。さらに、針葉樹の緑が絶妙なアクセントを加えており、大自然がこの時期だけに作り出す芸術作品のようだ。十和田湖の紅葉も、間もなく始まる。

ゴンドラで行く森吉山紅葉観賞始まる
 紅葉シーズンを迎えた森吉山阿仁スキー場で「阿仁のゴンドラで行く・観る森吉山紅葉観賞」が五日から始まった。ゴンドラ山頂駅舎付近ではブナやナナカマド、ハウチワカエデなどが赤や黄色など鮮やかに色づき、紅葉はすでに盛りを迎えた。標高約1,300bの石森や山頂付近は、360度一面に紅葉が広がる絶好の眺望スポット。多くの人が錦秋のパノラマを堪能していた。
 今シーズンから新設された樹氷平展望台は、山頂駅舎から5分ほどと手軽な場所にあることから、高齢者や子ども連れの家族などで賑わっている。

太平湖・小又峡紅葉まつりが開幕
 森吉町奧森吉の「太平湖・小又峡紅葉まつり」が5日、22日まで18日間の日程で開幕した。好天に誘われ訪れた人たちが、遊覧船での湖上遊覧、小又峡での紅葉散策など、豊かな自然の中で秋の一日を楽しんだ。紅葉の見ごろは15日過ぎ。
 小又峡は、三階滝へと向かう徒歩約40分の遊歩道が整備されている。同峡へ向かう遊覧船は、午前9時半から1時間おきに出発。1日7往復。祭り期間中の土曜、日曜日は、太平湖グリーンハウス前で特産品市が開かれる。
 一方、ノロ川の森吉山麓高原は連日キノコ採りの家族連れなどが訪れ、賑わっている。ノロ川地域のブナ林は色付き始めた段階で、立ヶ森からヒバクラ岳にかけた山並みが色付く頃は、実に見事な紅葉スポットとなる。

10月6日 農産物品評会作品募集

 森吉町は25・26・27日に、町総合スポーツセンターで開催される「2002産業文化祭」の農産物品評会に出品する作品を募集している。募集しているのは、水稲、果実、果樹苗木のほか、野菜類のキュウリ・キャベツ・ベイナス、農林園芸、わら工芸、民芸品、畜産加工品、山菜、きのこなど。このほか、「珍品」も募集している。
 出品物は、米内沢地区が町総合スポセン、前田地区が役場前田支所で受付、締切は25日正午(前田支所は午前11時)。審査は25日に行われ、参加賞のほか、優秀作品には町長賞・組合長賞などがある。出品規格があるので、北央広域営農センター(72−4188)まで、問い合わせを。

10月5日 ダム付け替え県道の橋とトンネル名決定

 森吉山ダム付け替え県道名称選定委員会が2日森吉町役場で開かれ、11月中旬開通予定の同町惣瀬〜深渡間の約3.7q区間に完成する橋とトンネルの名称を選んだ。名称を募集(町広報等)していたのは、同区間に完成した長さ150bの橋と263bのトンネル。
 町内33人、町外21人から計93点(橋‥46点、トンネル‥47点)の応募があり、松橋森吉町長や神崎森吉山ダム工事事務所長等7人の選考委員が審査、建設地の地名に当たる「砕渕(ざきぶち)橋」と「鷲(わし)の瀬トンネル」に決定した。
 採用されたのは何れも町内の人で、「砕渕橋」は米内沢の佐藤真沙美さん(17)、本城の秋元孝宏さん(20)、巻渕の多賀谷重毅さん(16)の3人。「鷲の瀬トンネル」は、本城の秋元作之助さん(74)と秋元由紀子さん(17)、米内沢の北林博さん(55)、巻渕の多賀谷重毅さん(16)の4人。
 今後建設する橋6基と3つのトンネル名も公募すると言う。我こそはと思う方は、地形や地名、伝説等を考慮の上、今から対策を…!

10月4日 稲刈りの盛期

 北秋田地域農業普及センターが9月30日現在でまとめた管内の水稲の刈り取り進捗率は10%で、刈り取りの盛期は5日頃となる見込みと言う。しかし大館市や鷹巣町などに比べて阿仁部は若干進んでいる模様。
 森吉町では9月20日頃から刈り取りに入ったが、その後雨や台風などが続いて、農家を悩ませているだけに、天候に恵まれればこの土日に大方終了する見込み。

10月3日 高堰阿仁町助役が辞任

 阿仁町の高堰信男助役(同町比立内字堂ノ向29、72歳)が「一身上の都合」を理由に辞表を提出して受理され、10日付けで退職することになった。
 同町では平成8年7月31日の臨時議会で助役の定数をそれまでの一人から二人に増やし、同時に収入役を置かずに助役にその業務を兼務させる条例を制定していたが、先頃開かれた9月定例議会で同条例を廃止している。
 高堰助役は、昭和38年6月30日旧大阿仁村職員となり、その後合併により阿仁町職員となり、商工観光課長、農林畜産課長を歴任、平成元年7月助役に就任、現在は4期目。任期は平成17年8月10日だが、9月定例議会最終日の27日に辞表を提出受理された。

教育委員長に松岡氏、教育長に佐藤氏
 阿仁町教育委員会が1日役場で開かれ、教育委員長に松岡義則氏(同町水無字畑町東浦176−2,70歳)を、教育長には佐藤哲也氏(同町根子字根子又169、60歳)を、教育委員長職務代行者には蒲美里子氏(再任)をそれぞれ選任した。
 新任の松岡教育委員長は、昭和22年慶應義塾大学経済学部2修、鷹巣町立竜森小学校を皮切りに大館第二中学校長、阿仁合小学校長を歴任、平成4年3月定年退職。今年3月19日町教育委員に任命された。
 新任の佐藤教育長は、昭和39年秋田大学学芸学部中高課程数学専攻科卒。比内町立西館小学校を皮切りに、上小阿仁中学校長、合川中学校長を歴任、平成14年3月定年退職し、同年5月1日町教育委員に任命された。

 前町長時代の教育長に次いで助役も退任し、浜田体制の一翼を担う新教育長が選任されたことから、次は女房役となる助役選任が当面の政治課題となるが、町長選の最中も助役候補名が沢山浮上していただけに、誰が候補となるのか興味深いところ。

10月2日 鷹巣農林高校の女子弓道部全県高校新人大会初優勝

 鷹巣農林高校の女子弓道部が全県高校新人大会で、初優勝を飾った。同校は今年、男子が高知国体で総合5位に入るなど活躍しているが、女子も全県一の栄冠を手中にした。
 優勝メンバーは小林千恵子(農業科2年・下川沿中出)、福田ひとみ(同・鷹巣中出)、斉藤美沙子(同・鷹巣中出)とチームをけん引する工藤美希主将(同・鷹巣中出)
 予選リーグは12射7中の成績で、優勝候補に名前があがっていた強豪・新屋高とともに4番目だったが、準決勝進出をかけた決定戦で同校を退けると、勢いに乗って準決勝の対由利高戦を12射7中で、決勝の本荘高は12射6中で撃破。団体出場7年目にして、悲願の全県制覇を果たした。
 全県優勝によって12月の東日本大会、来年1月の東北選抜大会の出場権を獲得。目指すは全国大会と張り切っている。

10月1日 2人助役制を廃止

 阿仁町の9月定例議会はこのほど全議案を認定・可決して閉会したが、前町長時代の平成9年8月31日の臨時議会で可決した助役の定数を一人から二人に増やす条例を廃止する「助役の定数を増加する条例を廃止する条例」を可決した。
 助役一人が町長選に出馬するため辞任し、平成13年4月から一人助役となっており、「これまで一人助役だったが、不都合なくやってこれた」として、一人態勢に戻すもので、収入役はこれまでどおり助役の兼任となる。
 また前町長時代に任命された2名が辞任し欠員となっていた教育委員会委員の任命は、無記名投票の結果12対1で同意された。新たに教育委員会委員に任命されたのは三杉有三氏(水無字畑町東浦212,67歳、元阿仁合小学校長)と佐々木賢龍氏(幸屋字菅ノ沢17,47歳、僧侶)の2氏で、任期は前任者の残任期間の平成16年9月30日。


TOPに戻る 話題へ戻る