2003,4,16掲載 今週の話題バックNo.55
2002,1,1〜1,31

1月31日 鷹巣阿仁部の1月1日現在の人口と世帯数

 鷹巣町は全県69市町村中、湯沢市29人減、能代市26人減に続き、県内3番目の減少数。

町村 人口計 前月比 世帯数計 前月比 社会増減数
鷹巣町 21,501人 25人減 7,343世帯 1世帯増 1人減
合川町 7,763人 増減なし 2,278世帯 増減なし 5人増
森吉町 7,625人 4人減 2,494世帯 3世帯減 1人増
阿仁町 4,232人 4人減 1,485世帯 1世帯減 増減なし
上小阿仁村 3,247人 18人減 1,113世帯 12世帯減 12人減

1月30日 議員の行動に非難相次ぐ 合川町議会定数めぐり町民集会

 合川町議会は28日、議員定数条例制定に向けた「地方自治と議会のあり方を考える町民集会」を町農村環境改善センターで開いた。町民代表の公述人5人による意見発表では、「定数は16か、18か」で意見が割れたものの、定数16の議決を半年で覆した議員の行動には、非難が相次いだ。集会には町民ら約350人が参加した。
 同町議会は昨年6月議会で定数を18から16に削減する定数減少条例を可決したにもかかわらず、12月議会で定数を16とする定数条例案を否決した。地方自治法では昨年内の定数条例制定が求められており、今年1月から違法状態が続いている。

 集会の冒頭この背景について、和田勇治議長は「昨年10月の市町村合併集落座談会で、前町長が『議員と職員を半減させれば、合併せずともやっていける』と発言したことで、議会と当局との軋轢(あつれき)が生じていた」などと説明した。
 次いで、上小阿仁村出身の小林宏晨(ひろあき)・日大法学部教授が基調講演し、「6月の議決で定数削減は実質的に決まった。後は新条例をつくり、形式的な違法状態から脱却するだけ」「小規模自治体が財政基盤を維持するには、議員や職員の削減を含めた合理化が不可欠」などと話した。

 その後、町民5人が、公述人として意見を述べた。定数16を維持する立場の公述人は、「民間企業も経費節減に取り組み、町財政もひっ迫している中、議員が定数減と報酬減に取り組まないのは理解に苦しむ」と主張。
 一方、定数削減に反対する公述人は「議員が多いほど民意は反映される。町の課題が山積する中、議員数を削減することなく、きめ細かい町政運営を望む」と述べた。

 しかし、6月の議決を半年で覆したことについては、「町民として恥ずかしい」「情けない実情だ」などと非難が集中。定数条例案が否決された際、無記名投票に参加せずに退席した5人の議員(新人議員)については、「議員責任を放棄し、議員としての認識に欠ける」、「町民を愚弄する茶番劇は、町の基本ルールを決める議会を軽視した行為で、町議会史に汚点を残した」「議会の混乱は学校でいう『学級崩壊』に似たもので、本当に情けない」と糾弾すると、聴衆から大きな拍手が起きた。
 また、会場から「町民から見れば『議会は何をやっているんだ』という気持ちが強い」と怒りの声も上がった。

1月29日 鷹巣阿仁部首長、合併の思惑にズレ

 鷹巣・阿仁部5町村長による初の町村合併に関する懇談会が27日、鷹巣町で行われ、今後、月2、3回は会合を開き、5月まで協議を重ねることにした。次回以降は住民にも公開する。ただ、合併については、町長が就任後間もない合川町を除き、積極派の阿仁、森吉町と慎重・否定派の鷹巣町、上小阿仁村とに二分された形だ。

 現状報告の中で、浜田章阿仁町長が「試算するとわが町は22年度に今より10億円ほどの減収になってしまう」と、また、松橋久太郎森吉町長が「交付税が減少すると自立は無理と考える」と、ともに合併の方向を探らざるを得ない財政状況に置かれていることを述べた。その上で合併後の課題として「農業集落排水や水田の基盤整備事業など取り組んでいる継続事業の影響が心配」(松橋町長)、「新しい市のパラサイト的な存在にならないためにも、地域の特性を生かした町づくり、森吉という観光面での連携が必要」(浜田町長)との認識を示した。

 これに対して北林孝市上小阿仁村長は「鷹阿町村は財政的にも不均衡でアンバランス。わが村では存続を前提に財政のスリム化を検討中」と、自立を目指していることを述べた。

 懇談会の開催を提案した岩川町長は「鷹巣阿仁5町村が一緒になった場合の財政面の変化と、新しい市の優先政策を住民にはっきりさせることが重要。2月に実施する町民アンケートの結果を踏まえて町の態度をはっきりさせたい」との見解。

 佐藤修助合川町長は「初登庁後、まだ1週間と日は浅いが、町全体としては合併の方向に進んでいると思う」として、JA北央の合併を取り上げて「あのまま合併していなかったら、どこかの農協がつぶれていた」との認識を示した。

 また、佐藤町長は合併懇談会のあり方について「何の会議にも目的がある。合併を前提にして、できるかできないか、話を進めていっては」と提案。松橋森吉町長も「懇談会でなく目的のはっきりした協議会にして話し合いを進めたい」と発言して賛同したが、最終的には「懇談会で結論を出すべきではない」とする岩川町長の意見が取り入れられ、公開する懇談会の議論を通して、住民への徹底した情報提供を行っていくことにした。

 呼びかけ人の岩川徹鷹巣町長は町内の会合などで合併に慎重な姿勢を示している。懇談会の性格についても「住民に共通のデータを出し、ビジョン(将来像)を明確にするもので、合併するしないの結論を出すものではない」と話した。

1月28日 森吉山など山頂付近を人工緑化へ

 登山者の踏みつけで裸地化が進む森吉山(1454b)と秋田駒ケ岳の女目岳(1637b)の山頂付近で、県が来年度から植生の復元に取り組む。もともと自生していたミヤマヤナギ(ミネヤナギ;Salix reinii Franch. et Sav.)を挿し木で増やす計画。県内の自然公園内で人工的な緑化に取り組むのは初めて。

 植栽する場所は、森吉山の山頂付近20uと、女目岳山頂直下の広さ1050u。
 女目岳は、登山者による長年の踏圧で登山道わきの地面が露出し、土砂崩れが発生しかねない状態となっている。森吉山は、13年10月からスキーシーズン以外のゴンドラ運行を始めたことで登山者が急増、裸地が目立つようになったという。
 計画では、ことし秋にそれぞれの山の8合目付近に自生しているミネヤナギの枝先を切り取って植栽場所まで運び上げ、雪下に“冷蔵”。ことしの雪解け後に現地に植え付けるというもの。

 頂上付近には嘗て、ハクサンフウロやタカネツリガネニンジンなどの可憐な高山植物があったものだが、今では多くの登山者に踏まれて砂礫化したため、影も形も見えなくなった。ゴンドラを利用して一気に大量の登山者が押し寄せ、あの狭い山頂域に数百人の登山者がたむろする訳だから、荒れるのは当然のことだ。

1月27日 第1子ゼロ歳児の保育料を無料に

 7年連続で出生率が全国最下位の秋田県は24日までに、2003年度から第1子のゼロ歳児の保育料を1年間、保護者の所得に関係なく全額補助する方針を固めた。03年度当初予算案に、1億円程度の予算を盛り込む。
 県は2月の県議会に補助費用を含む予算案を提案。県内の市町村にも同様の予算計上を求め、折衝を続けているが、県と市町村の最終的な負担割合は未だ流動的だ。

 県は1991年度、全国に先駆けて、第3子以降の保育園、幼稚園の保育料無料化を開始した。だが、出生率は当時の1,000人当たり8.8人から減少の一途をたどり、少子化に歯止めはかかっていない。
 保育料無料化は、県と市町村が2分の1ずつを負担し合う仕組みで、県負担分は01年度当初予算で約8億円。新制度の導入に当たり県が試算したところ、第1子から実施すれば、約56億円、第2子からでも約28億円に膨らむため、今回は対象を第1子のゼロ歳児に絞って実施することにした。
 秋田県の人口は、02年10月1日現在(県推計)で1,175,910人。ここ1年間の減少幅は過去30年間で最大の7,470人に達した。厚労省の01年の統計では、人口1,000人当たりの出生率は全国最低の7.5人(全国平均9.3人)で7年連続最下位。高齢化とともに少子化が人口減の二大要因となっている。

 全国的にも例がない思い切った施策で、少子化に歯止めをかけると県は言うが、少子化の最大誘因は若年者の職場がないこと!若者の職場が極端に少ないため、新卒者の大半が県外に流出してしまい、若者の絶対数が全国一少ない(当然、適齢期の女性も少ない)。
 仮に運良く県内に就職しても、県内企業のほとんどは給与が少なく、育児休暇、子育て後の再就職など、女性が働く職場環境が極めて悪い。従って秋田県内の企業は、子育てするための雇用環境が極めて劣悪だ。
 更に、子育てで最も親の負担になるのは、子供の教育費。大学進学は勿論のこと、郡部では高校通学のための交通費や下宿料など、大きな負担を強いられる。秋田県のような教育過疎県では、子供の教育費が親の過重な負担となるのだ!
 つまり秋田県の過疎化、高齢化、少子化の原因は、@若者の職場がない、A若者が極端に少ない、B子供を育てる雇用環境が悪い、C子供の教育費が高い、などによる連鎖的な社会現象と言える。
 この様な状況下で、第1子のゼロ歳児の時のみ、保育料を無料化しても、少子化対策に効果が得られるとは到底考えられないと思うが…

1月26日 市町村合併で鷹巣阿仁部5町村の町村長が初会合へ

 27日鷹巣阿仁広域交流センターで、市町村合併について、鷹巣阿仁部5町村の町村長らが正式に膝を交えて話し合う「町村合併に関する懇談会」の第1回会合が開かれる。懇談会は5月まで会合を重ねる予定で、2回目以降は会合の様子を圏域民に公開することも検討する。
 1回目の会合では合併問題に対する町村長の認識や、各町村の現状、合併に向けた住民の雰囲気などを自由に話し合い、その上で、住民への公開を含め2回目以降の会合の持ち方や協議の方向などについても決めると言う。

 懇談会の開催は岩川徹鷹巣町長が提案し21日、各町村長が合意した。岩川町長は「5町村がそれぞれ頑張ってきたが、県が鷹巣阿仁広域市のパターンを示した以上、圏域民の関心事は町村長が集まるとどういう話し合いになるかということだ。我々にはその関心に応じる責任がある」と話している。

 昨年末、県北秋田地方部と北秋田選出県議が仲介をとり、鷹巣阿仁部5町村長を集めた「合併問題に関する話し合い」が持たれたが、消極的な首長が多くて話し合いは進展せず、お流れになった経緯がある。

 これまで合併を否定してきた岩川氏が、今回180度方向転換して、協議の場の提案をしたのは、今春の町長選を目前にして、“鷹巣阿仁部大同合併”を公約に掲げた対立候補が出現すれば、“形勢不利”と見て「一大パフォーマンス」に打って出たのでは?と、憶測する向きもある…

1月25日 地域IX(インターネットの接続拠点)来月稼働

 県内のインターネット利用環境の向上を目指す「地域IX」(インターネット・エクスチェンジ)が整備されたのを受け、秋田市内のホテルで23日、記念式典が開かれ、県内外の関係者約250人が完成を祝った。地域IXの整備は東北地方では初めて。来月から運用が始まる。
 地域IXは、インターネット同士が接続する地点。県内でインターネットを接続する場合、これまでは各プロバイダーから東京にある主要IXを経由しなければならなかった。地域IXの整備に伴い、県内でインターネットによる情報交換が完結するため、県内同士でパソコンによる情報交換がより効率的になるほか、大容量の情報交換が早く行うことが可能となる。
 県では今後、県内の民間企業や教育機関、行政機関などを結ぶネットワークを構築して、産学官連携による活用を目指す。また、来年度までに県内全域でADSLなどの高速・大容量回線によるインターネットサービスを介して、県内の地域通信網を整備する方針(但し、各市町村の主要地域のみで、全域対象ではない)

1月24日 県の市町村合併県民意識調査結果

 秋田県は昨年12月、県内の20,030人(18歳以上、男女ほぼ同数、仁賀保3町は除外)を対象に無作為抽出して実施した、2回目の市町村合併に関する県民意識調査結果を20日公表した(回収率57.8%)。

 それによると、今住んでいる市町村は合併が必要かという設問に対しては、「合併する必要がある」(26.9%)、「合併を検討する必要はある」(36.9%)を合わせた合併検討派は63.7%にのぼり、「合併する必要はない」(23.6%)を大きく上回った。前回と比べ、「合併検討派」が4.5ポイント増加し、「合併する必要はない」が2.9ポイント減少した。また、合併検討派の中でも、「合併する必要がある」は5.9ポイント増加し、「わからない」は1.8ポイント減少した。合併検討派の割合は、秋田市を除く全市町村で5割を超えており、中には8割を超える市町村もあった。
 次に「17年3月までに合併した方がいいと思うか」に対しては、「思う」の割合が50.7%と最も多く、次いで「わからない」が24.9%、「思わない」が24.4%。前回と比べ、「思う」が7.2ポイント増加し、「わからない」11.0ポイント減少、「思わない」が3.8ポイント増加している。

 合併検討派の割合が70%以上となったのは大館市、鷹巣町、森吉町、阿仁町、小坂町。特に森吉町は83.1%、阿仁町も82.9%と8割を超えた。田代、比内町、鹿角市、合川町、上小阿仁村は50%以上70%未満だった。一方、「合併する必要はない」では比内町が32.9%と県内では秋田市の52.2%に次いで高かった。合川町は「わからない」が県内トップの24.5%。
 また、17年3月までに合併した方がいいと「思う」の割合では、50%以上70%未満に大館市、田代町、鷹巣町、森吉町、阿仁町、鹿角市、小坂町が入り、比内町、合川町、上小阿仁村は30%以上50%未満だった。「思わない」では比内町が41.2%、上小阿仁村が34.7%。「わからない」は合川町が39.4%だった。

 合併しない市町村で将来どんな対応が必要となるかについては、「議員や職員の削減」が36.2%と最も多く、次いで「広域行政の推進」が16.0%、「行政サービス水準の見直し」が15.1%、「税金や公共料金の見直し」が13.9%の順。「今のままでよく、特別な対応は必要ない」は6.2%だった。

 合併協議を行う際、特に大切だと思うことについても、「行政経費の節減など行政の効率化」が43.5%で最も多く、次いで「福祉・介護・医療などの行政サービスの水準」、「税金や公共料金の水準などの住民負担」の割合が3割を超えた。逆に「公共施設などの整備」は3.4%と最も少なく、専門的職員の配置(5.2%)、「道路などの交通対策」(8.1%)、「小・中学校の区域の見直し」(9.3%)、「新市町村名」(10.6%)などとなっている。

 県のアンケートとほぼ同時期に、森吉町や阿仁町が20歳以上の全町民を対象に行ったアンケート結果と大変大きな差が出たのはどうしてだろうか?特に、合併検討派とされる合計数は約20ポイントも差があり、合併時期に関する結果は、全く正反対の結果となっている。両町の調査の方が、精度が高いのは言うまでもないが…
 県のアンケートが全県から2万人と言う極めて少ない人を対象に行い、且つ回収率も60%弱と少ないことから、極めて精度の低いアンケートとなったのではないだろうか…?

1月23日 豪風応援ツアー

 森吉町の大相撲・豪風後援会(会長・松橋久太郎町長)がこのほど、「豪風応援ツアー」で大相撲初場所が行われている東京・両国国技館を訪れ、大声援を送った。更に、夜開かれた豪風との懇親会では、松橋会長が「最低でも勝ち越しを」と激励すると、豪風関も「残り全部勝つよう頑張る」と、力強く応えた。

 後援会は昨夏、初土俵から2場所で十両昇進を果たした豪風(23歳、尾車部屋、本名・成田旭、森吉町出身)を地元から応援しようと発足。初年度の事業として、応援ツアーを企画した。現在の会員は666人。
 会長をはじめ、役員ら22人が17日夜にバスで出発。国技館で東京ふるさと森吉会のメンバーら6人と合流し、7日目の18日の相撲を観戦したもの。同会では今回、JAあきた北央とともに地場産あきたこまち120kgも差し入れした。

1月21日 松橋さん拉致疑惑、両親ら初の署名活動

 北朝鮮に拉致された可能性があるとされる合川町の会社員、松橋恵美子さん(当時26)の両親や支援団体「北朝鮮拉致疑惑を解明する県民の会」のメンバーら約25人が19日、秋田市のJR秋田駅の連絡通路「ぽぽろーど」で、原因解明と被害者の救出を求めて、初めて署名活動を行った。
 この日の署名活動は午前10時半から午後3時まで行われ、1,160人分の署名が集まった。青いリボン約1千本と、恵美子さんと木村かほるさんについての情報提供を呼びかけるリーフレット約2千枚が配られた。
 リーフレットには、昭和35年に秋田市の看護学校寮から失跡した木村かほるさん(当時21歳、青森県八戸市出身)の拉致疑惑も実名、写真入りで記された。2人の情報提供を呼び掛けるとともに、行方不明者の生存を願うブルーリボン1,200個も配った。
 恵美子さんは、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない」として実名で、また木村さんは「その他女性1名」として「特定失跡者問題調査会」が10日に発表したリストに含まれている。

1月20日 樹氷まつり始まる

 阿仁町の森吉山阿仁スキー場で18日、「樹氷まつり」が始まり、雄大なパノラマを一目見ようと訪れたカメラ愛好者や家族連れらで賑わった。
 樹氷は森吉山(1,454b)8合目の樹氷平から頂上にかけてアオモリトドマツが氷結、大きいものは高さ6b以上ある。「アイスモンスター」の名で親しまれている。
 樹氷平には、ゴンドラを利用し山頂駅で降りて徒歩5分ほどで着く。約30分で一周するコースから手軽に観賞できる。圧雪整備が行われているため歩きやすく、子どもでも楽しめる。待避所では、ストックやかんじきなどの貸し出しも行われている。
 ゴンドラ利用料金は、大人が往復1,500円、子ども(中学生以下)同750円。営業時間は午前9時から午後4時(上り最終乗車は午後3時)まで。
 ゴンドラ運行は3月9日まで開催。地元特産品などの販売も行われ、昨季は6,255人が樹氷観賞し、初年の2.5倍となった。天候に左右されるため「出発前に問い合わせてほしい」という。森吉山阿仁スキー場0186(82)3311、阿仁町商工観光課0186(82)2117へ。

1月19日 昨年の県内交通事故死者増加率全国ワースト

 秋田県警交通企画課がまとめた2002年の交通事故発生状況によると、死者が98人と前年より23人(30.7%)増加し、死者増加率は全国ワーストとなった。特に65歳以上の死者は58人(27人増)となった。

 交通事故の件数は5,082件で前年より170件減ったものの、65歳以上の事故は703件で121件増えた。事故の多くは、自転車やバイクを運転中、交差点や方向転換で左右を確認しなかったり、バイクを追い越す際に巻き込んだり、不注意から起きている。
 夜間の歩行時には反射材を用いてドライバーに知らせる注意を怠っている事例も目立つ。県警は昨年10月、高齢者への反射材の普及促進運動を実施。街頭や自宅訪問で反射材73,600枚を配布したが、まだ利用は徹底されていないようだ。
 このほか、女性ドライバーが第一当事者となる事故が急増したのが特徴。20件で死者は21人に達し、前年より発生件数で12件、死者で12人増えた。

1月18日 県内初、無認定の運転代行業を書類送検

 県警交通指導課と鷹巣署は16日、県公安委員会の認定を受けず営業していたとして、鷹巣町の元運転代行業の男性(48)を運転代行業法違反の疑いで大館区検に書類送検した。運転代行業法は昨年6月に施行され、代行業者に損害賠償保険への加入や都道府県公安委員会の認定などを義務づけている。同法違反による送検は県内で初めて。

 調べでは、男性は昨年12月初旬から中旬にかけ、県公安委員会の認定を受けず、鷹巣町内を中心に、数回にわたって運転代行の業務を行ったという。
 男性は89年ごろから妻と、車両3、4台、アルバイト従業員7人程度を雇って運転代行業を営み、同法施行後も同じ程度の規模で営業していたという。昨年12月14日未明、鷹巣町住吉町の町道で、代行車が車同士の物損事故に遭い、申請をせず無認定のまま代行業を続けていたことがわかったという。
 認定申請をしなかった理由について、「任意保険料の負担が重かった」などと話しているという。同課によると、15日までに県内では303業者が、県公安委員会から認定を受けている。

1月17日 14年産水稲の10アールあたり収量

 東北農政局秋田統計情報事務所が15日発表した14年産水陸稲市町村別収穫量によると、10アールあたり収量は、県平均で前年を13`下回る561`にとどまった。夏場の日照不足の影響で全県的に籾数不足となり、前年を上回ったのは南外村と神岡町の2町村だけだった。
 気になるのは10アールあたり収量。東北の上位50位内には、秋田県内の市町村は1ヵ所もランク入りできず、作付面積、収穫量ともに東北トップの大潟村ですら50位圏外だった。ちなみに県内トップは由利町の589`(東北57位)。大潟村は580`で県内7位、東北では73位だった。北秋田地方では、どこも県内トップ10入りを果たせなかったほか、465`の阿仁町は前年に引き続き全県最下位となった。

 鷹巣阿仁部の作付面積・収量は以下のとおり

町村名 作付面積  収穫量 10eあたり収量 前年10eあたり収量
鷹巣町 2010f 10800d   538s   563s
合川町  937  4990   532   558
森吉町  582  3040   522   539
阿仁町  243  1130   465   472
上小阿仁村  328  1700   519   534

1月16日 県内児童の体格は全国トップクラス

 県が毎年実施している今年度の「学校保健統計調査」は、4〜6月に幼稚園、小中高195校、計14,800人を対象に行われた。
 その結果身長は男子が11歳(小6)、15歳(高1)、17歳(高3)を除く全ての年齢で全国一。女子は15歳(高1)を除いて全ての年齢で全国2位までに入った。

 全国平均を最も大きく上回ったのは13歳(中2)男子、10歳(小5)女子。ともに1.9aも背が高かった。
 体重でも、男女すべての年齢で全国平均を超えた。男子は16歳(高2)で3.5`上回ったほか、5歳(幼稚園)、6歳(小1)を除いて全年齢で1.5`以上、重かった。女子も8歳(小3)以上の全年齢で1.2`以上、大きかった。

 72年の調査と比較しても、体格がよくなっていることがはっきりと示され、男女すべての年齢で30年前の数値を上回った。
 男子では13歳(中2)で身長、体重ともに最も差が大きく、それぞれ6.8a、7.8`上回った。女子は身長が10歳(小5)で4.5a、体重は9歳(小4)で3.9`大きくなった。

 また学校医から肥満と判定された子供の割合は、幼稚園、小中高の全てで全国平均を上回った。割合は小学校で最も多く、8.75%で全国平均を6.16ポイントも上回っている。

1月15日 役場前に豪風の「錦」

 森吉町役場に地元出身・豪風関(尾車部屋、本名・成田旭、23歳)の「錦(にしき)」が4本設置され、応援ムードを盛り上げている。錦は、同町の豪風後援会(会長・松橋久太郎町長、会員約600人)が製作したもので、縦5.5m、横90cm。昨夏の十両昇進の際、同会が化粧まわし製作のために募った特別寄付金の剰余金を活用したもの。彩りを変えた4本が10日から、町役場前に設置された。
 同会では、17日から役員ら約30人が応援ツアーに繰り出す予定で、場所中の豪風激励も計画。先場所、10勝5敗の成績で東10枚目から7枚昇進を果たした豪風にとって、今場所は幕内昇進をかけた正念場となるだけに、故郷からのエールは心強い「後押し」となりそうだ。

1月14日 「賛成」が6割強に、阿仁町が合併アンケート

 阿仁町は、昨年12月に行った市町村合併に関する住民アンケートの結果(速報)をまとめた。合併を「するべきだ」「やむを得ない」を合わせた「賛成」の町民は、全体の6割強に達した。
 調査は合併集落座談会終了後の12月11日から24日にかけて、町内在住の成人3,804人を対象に実施。95.4%に当たる3,471人分(回答者は男1,575人、女1,769人、無回答127人)を回収した。

 「市町村合併についてどう思うか」の設問に対する回答は「合併をするべきだ」17.2%、「合併はやむを得ない」47.1%。合わせて64.3%の住民が合併に賛成する意向を示しているが、積極的に推進することを望む町民は2割に満たなかった。
 逆に「合併する必要はない」と答えた町民は13・8%にとどまった。理由については「過疎に拍車がかかる」「徹底した経費節減で合併は不要」「行政・福祉サービスが低下する」「町の特色が薄れる」などの理由を挙げた町民が多かった。
 合併の相手先に関する設問では59.6%が鷹巣阿仁5町村(阿仁町、鷹巣町、森吉町、合川町、上小阿仁村)を希望。次いで鷹巣町を除く阿仁部4町村28.1%、大館北秋田全域7.1%の順。
 合併に期待する効果は、多い順に「議員、職員減少による経費削減」「福祉、医療、環境面の充実」「行政能力の強化」だった。

 今回の結果を見ると森吉町のアンケート結果と回答の傾向が酷似している。「合併をするべきだ」は同数。「やむを得ない」と言うのは、「できれてば合併したくないが、社会情勢からやむを得ない」つまり「消極的賛成」が半数近くを占めほぼ同じ。合併のくくりは鷹巣阿仁部5ヵ町村が6割で、スケールメリットへの期待感が森吉町より高いが、その他の数値はほぼ同数で、興味深い。

1月11〜13日 風邪のためオヤスミ

 インフルエンザが流行っています。罹患してしまいました。かなり重症です…

1月10日 松橋森吉町長が「合併表明」

 森吉町の松橋久太郎町長は8日、町コミュニティセンターで開かれた町の新年祝賀会の挨拶で、「合併問題は大きな課題。県が例示した鷹巣阿仁5ヵ町村の合併は遅々として進んでいない」などと現状を述べた後、合併特例債や普通交付税額の特例など、財政状況の厳しい町にとって有利となる特例法について説明。「合併特例法の期限となる17年3月までに合併できるよう、積極的に取り組む」と、初めて公の場で自らの考えを示し、町長としての「意思表示」を行った。町長は「時間的な余裕はなく、他町村に積極的に働きかけていく。リーダーシップを発揮しなければ、合併の見通しは立ってこない」とも述べ、今後、議会と協議を重ねながら、合併に向けて進んでいく方針を明らかにした。
 鷹巣阿仁部では鷹巣町、上小阿仁村が合併に消極的な姿勢を示しており、今後は合併相手が焦点となる。
 松橋町長はこれまで「町民の意思を100パーセント尊重する」と述べるにとどまっていた。一方で、町内の20歳以上(6,632人)を対象に実施したアンケートで、回答者の62.7%が合併を肯定的にとらえていることを受け、「62%という数字は重く受け止めなければならない」と、合併に前向きな姿勢を示していた。

1月8日 合川町で成人式

 県北地方のトップを切って合川町の成人式が4日、同町農村環境改善センターで開かれた。21世紀を担う87人の男女が、家族や来賓らの祝福と激励を受け、大人の仲間入りをした。
 同町の成人式は帰省に合わせて参加できるようにと、毎年この時期に実施。対象者は昭和57年4月2日から58年4月1日までに生まれた町在住者および合川中学校卒業者で、今年は男性46人、女性49人の計95人。式典にはこのうち87人が出席した。
 降雪もなく、まずまずの天候に恵まれ、受け付け開始の午前9時前から、真新しいスーツ姿の男性やあでやかな振り袖に身を包んだ女性らが次々と会場入り。久しぶりに再会した友達と、思い出話などに花を咲かせた。
 式典に先立ち、12月31日に町内で交通事故死した田中博さん(当時19歳)の冥福を祈って黙とう。成人者呼名や成人証書授与などに続き、金田陽太郎町長が新成人たちを激励。来賓祝辞、祝電披露のあと、新成人を代表して北林久嗣さんが決意を述べた。

1月7日 夫を殺した疑いで中国人妻を逮捕

 鷹巣署は6日、殺人の疑いで鷹巣町綴子字胡桃舘、中国籍の無職全順香容疑者(37)を逮捕した。
 調べでは、全容疑者は5日朝、自宅アパートの寝室で夫の無職鈴木忠美さん(48)の頭部を鈍器で殴るなどして殺害した疑い。全容疑者は犯行後、生後4ヵ月の長女を連れて列車で秋田市に向かい、同日午後9時ごろ、「夫を殺した」と秋田署駅前交番に自首した。
 連絡を受けた鷹巣署員がアパートに駆け付けたところ、鈴木さんは寝室の布団の中でうつぶせになって、頭から血を流して死んでいた。同署は全容疑者の身柄を同署に移した上で、6日午前4時に緊急逮捕した。取り調べには、容疑を認めて素直に応じているという。
 同署は鈴木さんを司法解剖して詳しい死因を調べるとともに、同日午前10時から現場検証して犯行時の詳しい状況を調べている。
 現場は鷹巣中学校近くの住宅街にある2階建てアパート。付近住民らの話では、全容疑者は平成9年ごろに鈴木さんと見合い結婚し、町内にある鈴木さんの実家で数カ月生活した後、現在のアパートに引っ越した。魁紙より

1月6日 大雪続く

 東北地方の上空約5000bに4日夜から−41℃のきわめて強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まっている。強い寒気は、6日にはしだいに東へ抜けるが、冬型の気圧配置は6日も続く見込みだ。
 
この寒波で県内は5日未明から雪が降り続き、日中は強風が伴い吹雪き模様。今朝も25aほどの降雪があり、連日の大雪となった。

1月4日 今冬一番の冷え込み

 大晦日と元日は晴天に恵まれ、穏やかな新年を迎えたと思ったが、翌2日は朝方から吹雪となり夜明け頃10aあまりの降雪があった。その後小康状態だったが、11時頃から3時頃までの間に30aほど積もった。こちらの方言で言う「ノソノソと」降った。
 日中も気温が上がらず、最高気温も−5℃。夕方からはグンと冷え込み、路面はツルツル、特に鷹巣〜大館間は凍結防止剤の散布が遅れたので、赤信号でちゃんと停止できない程だった。
 更に3日の県内は朝方に晴れ間が広がったため、最低気温は大館−12℃、鹿角−13.8℃と県北では今冬1番の冷え込みとなり、当地でも−11℃を記録した。日中は気温が上昇。時折のぞく青空に誘われ、県内各スキー場には大勢の人出で賑わった。
 特に3日の森吉山は、麓から頂上まで青空にクッキリと映え、実に見事であった。珍しいことに夜になっても雲がかからず、森吉・阿仁スキー場駅舎の灯火が遠くからも眺められた。一冬に1〜2度しか見られない、天候だった。

1月2日 秋田の出稼ぎ者5000人割る

 秋田県労働政策課がまとめた、2002年度の出稼ぎ労働者の推計調査結果によると、02年4月から03年3月までに、県内外を問わず居住地を離れて1ヵ月以上1年未満就労、または就労を予定している県内労働者は4,525人で、01年度から704人(13.5%)減少し、5,000人を下回った。出稼ぎ労働者は1982年以降減少を続けている。
 02年度の出稼ぎ者のうち農家は2,781人で、前年度から547人(16.4%)減。年齢別では50代が1,937人(全体の42.8%)と最も多く、次いで60歳以上の1,421人(31.4%)と高齢化が目立つ。
 出稼ぎ先の業種別では、建設が3,159人(69.8%)と大半を占め、次いで運輸の490人(10.8%)。地域別では関東が3,083人(68.1%)、東海が559人(12.4%)など。

1月1日 合川町で乗用車が防雪柵に衝突、運転の男性死亡

 31日午前2時20分ごろ、合川町道城字上堀の県道で、同町川井字松石殿、店員田中博さん(19)の乗用車が道路脇の防雪さくに衝突。田中さんは森吉町内の病院に運ばれたが、約3時間後に肺挫傷で死亡した。
 現場は見通しのよい直線道路。森吉署の調べでは、田中さんが森吉町方向から合川町方向へ進行中、スリップして進行方向左側の防雪さくに衝突した。事故当時、路面は圧雪が凍結した状態だった。現場付近では数年前にも、防雪柵に衝突した死亡事故があった。



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