2003,4,16掲載 | 今週の話題バックNo.56 |
2002,2,1〜2,28 |
森吉町議会は27日、鷹巣阿仁部各町村議会に「市町村合併に関する意見交換の場」開催を呼びかけた。午前中に、庄司憲三郎議長、多賀谷専一副議長、春日一文市町村合併調査特別委員長が阿仁町議会を訪れ、湊勇次郎議長に趣旨を説明の上、会の設立について要請した。湊議長は、「同日開催される議会運営委員会に図る」と、回答した。
また午後には、庄司議長、春日委員長、柴田林之助副委員長が、鷹巣町議会(正副議長)、合川町議会(正副議長)、上小阿仁村議会(議会事務局長)を訪れ、同様の要請を行った。
森吉町議会では市町村合併を喫緊の政治課題と捉え、他に先駆け学習会を開催、研究会の設置を経て、鷹巣阿仁部で最も早く「市町村合併調査特別委員会」を設置、調査検討を重ねている。
ところが自町の今後の行財政シミュレーションはできるが、合併した場合の行財政シミュレーションは他町村の資料が得られないため予測が出来ず、合併の可否を左右する判断が不能との判断から、他町村との意見交換や情報交換の場が必要との結論に至り、去る10月下旬、庄司議長をして鷹巣阿仁部議長会にその呼びかけを行っていた。
しかし、爾来4ヵ月を経過するも、合併に関する議長会の会合はたった一度のみで、全く進展を見ないし、合併の可否を決定するタイムリミットが5月末と迫っていることから、特別委員会の発案により議会全員協議会に諮って、森吉町議会として他町村議会に呼びかけることにしたもの。
また岩川鷹巣町長の呼びかけによる鷹巣阿仁部町村長の「合併に関する懇談会」も“町村長の立ち会い演説会”と酷評される様に、遅々として進まないので、鷹巣阿仁部議員等が行動を起こして、町村長等に“活を入れよう”との目論見もある。
もし町村長等の英断によって、「任意協議会」の立ち上げが実現すれば、このような行動は必要ないが、今回の提案は現状の閉塞状態に「一石を投じよう!」と言うもの。
都合により、しばらく「お休み」します
県健康対策課が12日発表したスギ花粉予報によると、今春の県内の飛散数は「平年並み」で、花粉が飛び始めるのは3月上旬。4月上旬にピークを迎え、飛散は同月下旬まで続く見通しだという。過去のデータでは飛散期間は平均約50日間。
県は花粉を散らす雄花が花を付ける量を、県内16ヵ所・101本のスギで定点観測しており、その雄花の芽の数も平年並みで、飛散期間中の気温や降水量も平年並みと見られるため、総飛散量もほぼ平年並みと見込んだ。
地域別の飛散期間中のスギ花粉飛散数(1平方センチメートルあたり)は、内陸北部が1千個(昨年1590個)、内陸南部が1500個(同1560個)で、昨年を若干下回る見通し。沿岸部は1200個(同200個)で、平年を大幅に下回った昨年の6倍近くになると予想している。
ただ、飛散のピークは急速な気温変化や強風の影響で多少前後し、総飛散数は沿岸部では西風で予想より少なくなる可能性があるという。
森吉山の樹氷群が見ごろを迎えており、阿仁スキー場(阿仁町高津森)では、ゴンドラに乗って樹氷を堪能できる「樹氷まつり」が開かれている(3月9日まで)。
ゴンドラ山頂駅から徒歩5分の標高1250b付近の樹氷平では、気軽に楽しめるよう歩道を圧雪しており、30分ほどで1周できる。辺り一面、雪氷に覆われたアオモリトドマツ(モンスター)が雪原にそびえ立ち、幻想的な雰囲気をかもし出している。
まつり期間中の土日曜と祝日には、マイカーの混雑が予想されるので、秋田内陸線と送迎バスの利用を呼び掛けている。無料送迎バスは、スキー場と秋田内陸線阿仁合駅間を1日2往復の運行で、阿仁合駅発が午前9時20分と10時40分、スキー場発が正午と午後2時20分。阿仁町茶屋庫〜高津森間は見通しが悪く、凍結路が続くので、慎重運転を!
秋田県西木村上桧木内地区に伝わる小正月行事「紙風船上げ」が10日夜行われた。武者絵や美人画が描かれた和紙を筒状に張り合わせた大小約100個の紙風船が、厳寒の夜空に浮かび上がった。
8集落の地区住民が2ヵ月ほど前から準備してきた。紙風船は、風船下部に取り付けられたタンポ(灯油を染み込ませた布製の燃焼玉)にガスバーナーで点火し膨らませると、大きいものは高さ約13bにも達する。県内外から訪れた見物客は、温かな光を放ちながら舞い上がるシーンに見とれていた。
上桧木内の紙風船は熱気球の原理を活かしたもので、江戸時代の科学者・平賀源内が秋田藩の招へいに応じて阿仁銀山の技術指導に赴く途中、上桧木内の地に宿を取り、紙風船に熱風を吹き込んで飛ばしてみせたのがきっかけとされる。明治以降は五穀豊穣(ほうじょう)の祈りを込めて各集落で行われ、1987年から現在のような小正月行事になったと言われている。
大館市の「アメッコ市」は8・9日開催され、主催者の発表によると、2日間の人出は昨年と同じ25万人だった。
最終日は、全国アメ即売会、白髭大神巡行、忠犬ハチ公パレード、郷土芸能獅子舞、民謡日本一ショーなど前日同様、ボリュームに富むイベントが客らを迎えた。130を数える露店には多くの客が詰めかけ、お目当てのアメを買い込んでいた。また、新町交差点付近にある神殿には、家内安全や健康などを祈って手を合わせる人の姿が絶えなかった。
アメッコ市は、「延享3年大館肝煎文書」に、歳市・社寺の祝祭市・牛馬市・節句市・盆市とともに記録されている。また「大館旧記」に『天正16年(1588)南部氏の家臣北左右衛門愛信が大館城代となって市日を開始云々』とあり、アメッコ市も天正年間に始まったことがわかり、400年以上も連綿として続く、古い伝統行事である。
飴は元来農民が餅に付けて食べたもので、次第に町の人々も買い求めるようになり、やがて飴屋が出現してくる。砂糖が甚だ少なかった時代だったので、飴がその代用をしたもの。
菅江真澄の遊覧記「奥のてぶり」に記録されている青森県下北半島大畑町の「アメの市」、長野県松本市の「アメの市」などがある。(佐々木寛一氏より)
アメッコ市は、毎年旧暦の1月12日に開催され、昨年までは2月11日、12日の開催だったが、より多くの誘客をはかることを狙いに観光客や出店者などの意見、要望を反映して、昨年から2月の第2土曜日、日曜日開催になった。 以前は寺町で開催されていたが、昭和47年からは大町中央通りで開催されている。
「田代岳」に住む山神が、普通人の姿をして飴を買いに来る」、「山神の大きな足跡を隠すために、この日は吹雪く」などの言い伝えがあり、「この日に飴を食べると、風邪をひかない」とも言われている。
鷹巣阿仁部5町村の首長による第2回町村合併に関する懇談会が8日夜、鷹巣阿仁広域交流センターで開かれ、会の呼びかけ人である岩川町長の(結論は出さず、話題提供のみにしようと言う)目論見に反し、「5町村による合併の是非を早く出すべきだ」とする意見が相次ぎ、今月中にも一定の方向性を出すことになった。
冒頭、会の呼び掛け人の岩川徹鷹巣町長が「各町村の財政問題を中心に話し合いたい」と、従来どおり本論を避ける発言をした(合併に消極的姿勢?)。
これに対し、浜田章阿仁町長が「財政については既に各町村で綿密な分析が終わっている」と指摘。「合併するかしないかの本音の議論が必要だ」(佐藤修助合川町長)、「5人の話し合いは、合併を前提にした上で進めるものと思っていた。合併の是非についての判断が必要ではないか」(松橋久太郎森吉町長)などの意見が相次いだため、当初予定していた各町村の財政状況に関する話し合いは一切行われず、今後の会の進め方に議論が集中した。
合併の是非について、松橋町長が「5町村で合併すれば行政水準は向上する。合併を前向きに考えている」と述べたが、北林孝市上小阿仁村長は「現在の合併論議は、国財政のひっ迫を受けた行財政効率化のためという考え方だが、そうした論理で小規模自治体が切り捨てられていいのか」と、従来通りの慎重姿勢(反対意見?)を示した。
次回懇談会は今月15日、各町村の町づくりビジョンをテーマに鷹巣町で開く予定だが、松橋・浜田・佐藤3町長は「合併の是非について協議する会でなければ、懇談会を開催する意味がない」と、語っている様だ。
第52回全国高校スキー大会(全国高体連、全日本スキー連盟など主催)は最終日の7日、岐阜県朝日村などで男女3種目を行い、男子リレーで鷹巣農が殊勲の3位、花輪が5位に入った。
女子同は、1走のエース・藤田和(2年)が区間2位と好走した大館桂が5位、女王・石垣寿美子(3年)が6人抜きを披露した十和田が7位。花輪は9位、米内沢が10位にそれぞれ入り、出場4校すべてが入賞する好レースだった。
1月に行われた冬季ユニバーシアード・タルビジオ(イタリア)大会のノルディックスキー複合で、団体、個人、個人スプリントの3種目を制した阿仁町出身の小林範仁選手(20歳、花輪高卒、日大2年)が町役場を訪れ、「3冠」を報告した。
小林選手は「苦手のジャンプで落ち着いて飛べるようになった」と語り、18日からイタリアで開かれる世界選手権に向けても「自分のジャンプができれば、それなりの結果はついてくると思う」と述べた。
小林選手は昨年の冬季五輪(米・ソルトレークシティー)複合個人スプリントで、日本勢として同町出身の高橋大斗選手(鷹巣農高卒、北海道東海大4年)に次ぐ、17位の成績を残した。ワールドカップでは苦戦を強いられているものの、今季はユニバーシアードの出場3種目で金メダルを獲得するなど、日本期待の若手として成長を続けている。
3年後の冬季五輪に向け「阿仁町出身者3人(高橋大斗、小林、湊祐介)で代表になれれば。年齢的にもチャンスはあると思う」と、目標を語った。
5日の県内は、朝方に晴れ間が広がり、各地で今冬一番の冷え込みとなった。
秋田地方気象台によると、上空1500bに−12℃の寒気があり、放射冷却現象が発生した。各地の最低気温は東由利−14.1℃、湯沢−12.7℃、田沢湖−12.5℃、秋田−7.6℃度などと平年を3、4℃下回った。当地でも−12℃を記録、もちろん今冬の最低気温。窓が凍り付きいて開けられなくなった。今年の1月3日の−11℃以来の最低気温。
今朝の6時現在の気温は−9℃、昨日ほどではないが、窓が凍り付いている。予報によると今日は、冬型の気圧配置となるため、午後3時頃まで雪が降りやすいものの、寒さは平年並みの見込みと言う。
平成4年1月に能代市落合浜で消息を絶った松橋恵美子さん(合川町三里、当時26歳)の家族に対して3日、合川町が拉致疑惑解明支援金30万円、首都圏合川会が10万円をそれぞれ贈った。
町役場で、佐藤修助町長は「一日も早く見つかるよう、ささやかだが、支援金を役立ててほしい」、合川会の和田吉次会長は「11年間、大変な心痛だったと思う。首都圏合川会もできるだけの協力をしたい」と激励、恵美子さんの両親の要吉さん(62)とチヤ子さん(60)に支援金を手渡した。
拉致被害者を支援している「救う会」の特定失跡者問題調査会は先月10日、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない」として、恵美子さんを含むリストを公表している。
県は30日、県人口が昨年1年間に0.65%にあたる7,678人が減少し、1,174,905人となったとする人口動態を発表した。82年以降減少の一途をたどっている。
県統計課によると、昨年の自然増減では、出生者8,447人に対して、死亡者が12,157人。死亡者が出生者を3,710人も上回るなど少子高齢化が進んでいることが顕著に示された。
社会的な増減では、他都道府県からの転入者17,759人に対し、転出者が1,727人に上り、この差3,968人が県外に流出したことになる。
月別に見ると、4月を除いてすべての月で減少した。また、12月の人口動態では、69市町村のうち53市町村で人口が減少し、大館市や十文字町など16市町村のみ増加した。
国立社会保障・人口問題研究所が昨年3月にまとめた将来推計人口によると、県の人口は2020年には、1,209千人まで減り、2025年には100万人を切って972千人となるという。
北秋田総合農林事務所林務課が25日までにまとめた本年度の「ガンカモ科鳥類生息数調査」の結果によると、大館・北秋田地方(8市町村)で今年確認されたガンカモ科渡り鳥は前年の3,502羽から3,919羽に増えた。
今調査では前年を417羽上回ったものの、2年ぶりの4,000羽突破には至らなかった。しかし、ハクチョウはこの3年間では最も多く、500羽を超えた。
調査は環境省の委託によって、今月15日から17日にかけて県内一斉に実施。このうち同事務所管内では、合川町で17日に実施した以外は15日に、例年同様、県鳥獣保護員や県担当課職員などが参加して念入りにカウントした。ほぼ同時期に日本野鳥の会も全国で調査を実施しているが、同省委託の調査と野鳥の会調査の結果には毎年、目立った開きが出ている。また、確認羽数もその年の調査日の天候に大きく左右され、前日にその地点でみられた渡り鳥が翌日には別の場所に移動していることも往々にしてあるため、同一条件で前年と対比、分析するのは難しいのが実情だ。
管内8市町村の河川、沼地などで確認されたガンカモ科鳥類の総数はハクチョウが501羽、カモ類が3,418羽の合わせて3,919羽。12年度4,117羽、13年度3,502羽と、この3年間をみても年によって数百羽単位の違いがみられる。
今調査で確認されたハクチョウは、オオハクチョウ485羽、コハクチョウ16羽。ハクチョウ全体では12年度421羽、13年度441羽、そして本年度は500羽台に。これに対してカモ類は12年度3,696羽、13年度3,061羽と推移していたが、本年度は12年度の水準には達しなかったものの、前年度に比べて357羽増えた。
最も多く確認されたカモ類はカルガモで、前年比189羽増の1,330羽。以下、オナガガモの1,313羽(同467羽増)、マガモの341羽(同330羽減)、コガモの313羽(同30羽増)などで、マガモは半減した。このほか、過去2年間確認がなかったヨシガモは、大館市の「白鳥広場」で2羽見つかった。
市町村別の確認羽数は、最も多い大館市が前年比676羽増の2,879羽、鷹巣町が同135羽増の728羽、比内町が同6羽増の71羽、森吉町が同162羽減の71羽、上小阿仁村が同3羽減の63羽、合川町が同32羽減の41羽、田代町が同207羽減の36羽、阿仁町が同4羽増の30羽と、森吉、田代両町で大幅に減少した。
阿仁町は31日、役場内に豪雪対策本部(本部長・浜田章町長)を設置した。同日現在の積雪は、阿仁合地区で117cm、比立内地区で174cm。対策本部設置基準は、いずれかの地区で150cmを超えた場合となっており、今回は昭和61年以来、17年ぶりの設置となった。
秋田地方気象台の予報によれば、今後1週間、県内は降雪が続く見込みで、対策本部では雪害の予防、雪害応急対策などの防災活動を推進することにしている。
仙台管区気象台が31日発表した東北地方の2月の天気は、冬型の気圧配置となる日が多いが、期間の前半は長続きしない見込みだ。本県を含む日本海側は平年に比べて晴れの日が多く、太平洋側は平年同様晴れの日が多い。気温は平年並み、降水量は日本海側で平年並みか少なく、太平洋側で平年並み、日照時間は日本海側で平年並みか多く、太平洋側で平年並み。日本海側の降雪量は平年並みか少ないと予想している。
秋田内陸縦貫鉄道(社長・岩川徹鷹巣町長)が30日公表した14年乗者実績によると、客離れが地滑り的に進み、昨年は70万人を大きく割り込んだ。
鷹巣〜角館間の「秋田内陸路」を結ぶ同鉄道は平成元年度に全線開業を果たしたが、走るごとに赤字が膨らむなど厳しい経営続き。13年は747,168人で80万人を割り込み、そして昨年は660,953人と70万人を割るなど、年を重ねるごとに経営状態が深刻さを増している。
月 | 14年乗客数 | 前年比 |
1月 | 60,737人 | 6,478人減 |
2月 | 51,403人 | 8,163人減 |
3月 | 44,406人 | 8,456人減 |
4月 | 60,733人 | 10,739人減 |
5月 | 58,889人 | 8,612人減 |
6月 | 57,801人 | 6,917人減 |
7月 | 49,526人 | 10,515人減 |
8月 | 63,009人 | 5,702人減 |
9月 | 57,533人 | 5,828人減 |
10月 | 60,563人 | 4,915人減 |
11月 | 53,527人 | 6,910人減 |
12月 | 42,826人 | 2,980人減 |
計 | 660,953人 | 86,215人減 |
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