2003,7,25掲載 今週の話題バックNo.60
2002,6,1〜6,30

6月30日 鷹巣阿仁部の人口と世帯数 6/1現在

町村 人口計 前月比 世帯数計 前月比 社会増減数
鷹巣町 21,262人  8人減 7,338世帯 1世帯増 1人増
合川町  7,710人  9人減 2,284世帯 増減なし 5人減
森吉町  7,570人 11人減 2,500世帯 1世帯減 9人減
阿仁町  4,176人 10人減 1,474世帯 3世帯減 2人減
上小阿仁村  3,203人  2人減 1,111世帯 増減なし 1人減

6月29日 「花ショウブ祭り」開幕

 阿仁町の夏を彩る観光行事「花ショウブ祭り」が28日、同町小沢のしょうぶ園を会場に始まった。初日はあいにくの雨にたたられたものの、しっとりと濡れたハナショウブは活き活きと夏を彩り、風情が感じられる。
 同町のしょうぶ園は、古河鉱業阿仁鉱山の精錬用沈殿池跡に、カドミュウムや重金属などの鉱毒除去と観光客誘致を目的に昭和52年から植栽され、現在では200種、300万本が栽培され、東北屈指の規模と言われる。

6月28日 大館能代空港ターミナルビル、赤字解消

 大館能代空港ターミナルビル(社長・小畑元大館市長)の定時株主総会が24日、鷹巣町のホテル松鶴で開かれ、1,900万円余の当期利益を計上した14年度財務諸表を承認した。4期連続の単年度黒字を計上し、今期で累積欠損金を解消した。営業開始5年目で、初めて600万円余りの当期未処分利益を計上した。
 営業報告書によると、大館能代空港の利用者は東京線が前年並みの12万人台、大阪線が前年比1万人(25%)増の49,000人だったのに伴い、順調に営業実績を伸ばした。
 経常利益は3,549万円で、当期利益1,941万円を計上。この結果、1,298万円の繰越損失を解消し、643万円の当期未処分利益を確保した。

6月27日 東北地方の3ヵ月間の長期予報

 仙台管区気象台が25日発表した、東北の7月から向こう3ヵ月間の長期予報によると、この期間の平均気温は平年並みか高く、降水量は平年並みの見込みだ。
 7月は天気がおおむね周期的に変わるが、前線やオホーツク海高気圧の影響でぐずつく時期がありそう。また、同月は平年と同様に曇りや雨の日が多いものの、太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日も。気温、降水量はともに平年並み。

 8月は太平洋高気圧に覆われて平年と同様に晴れの日が多いが、同高気圧の勢力が弱まり、寒気や前線が南下して曇りや雷雨の時期も。気温、降水量はともに平年並み。
 9月は天気がおおむね周期的に変わるが、同高気圧に覆われて残暑の厳しい時期がありそう。気温は平年並みか高く、降水量は平年並みだ。

6月26日 「上小阿仁は合併せず」、自治会役員も概ね同意

 上小阿仁村拡大行政協力員会議が23日、村開発センターで開かれ、村内20自治会から会長、副会長、会計ら役員計42人が参加。北林村長が「合併によるメリットが見いだせない。当初から今回の合併は避けて通りたいという一念できた。村民一人ひとりの幸せにつながるため、総力を結集して知恵を出し合い、村をさらに継続して守りたい」とあいさつ。広く村民の声を反映させるため6月定例議会終了後、村民で組織する100人委員会を立ち上げる意向も示した。
 多くの自治会長らからは、単独村を貫く村長の意向に賛意が示された。一方で「準備会などへ最初から参加しないのはとても危険なことではないか」「15、20年先のことをよく考え誤った判断をしないようにしてほしい」「基金が枯渇するとされる平成21年以降、『こうすればやっていける』という資料を提供してほしい」といった慎重な意見も聞かれた。
 北林村長は終了後、「合併という選択肢はなくなった。新しい村づくりに全力を尽くす」と明言した。地方紙より

 この結果を踏まえ、村は鷹巣阿仁5町村による合併任意協議会の準備会への不参加を決定、同日の準備会開催直前に清水俊一助役らが鷹巣町の岸部陞町長を訪ね、正式に不参加を伝えたもの。

6月25日 鷹巣阿仁部4町、任意合併協を設立へ

 鷹巣阿仁部5町村の任意合併協議会設立に向けた合併検討準備会の初会合が23日、鷹巣町役場で開かれ、各町の9月議会後に合併任意協議会の立ち上げを目指すことにした。
 会議には不参加を表明した上小阿仁村を除く、4町の助役や担当課長ら11人と、オブザーバーとして県北秋田地域振興局総務企画部長ら3人が出席。
 事務局が7月下旬に任意協設立の案を示したのに対し、合川町が「9月定例議会で合併調査特別委員会の報告がある。それ以前に任意協を立ち上げると議会側との整合性が取れなくなり、今後の協議に障害が生じることが心配」と主張。最終的に岸部町長が「任意協立ち上げが遅れても、その間に準備会で協議を進めていく」とし、9月議会終了後に任意協設立を目指すことにした。
 準備会の会長には岸部町長、副会長には3町村の助役、会長代行には柴田信勝森吉町助役がそれぞれ選ばれた。

6月24日 JA鷹巣町組合長選任が難航、半期交代で決着

 JA鷹巣町は4月27日に役員選挙が行われ、新理事15人が当選。5月6日に開かれた理事就任予定者会議で単記無記名投票の結果、小笠原徹理事(61)が小塚政悦郎組合長(64)=当時=を8対7の1票差で破り、新組合長に内定していた。
 しかし、21日開催された理事会では、理事予定者会議の決定通り小笠原氏を組合長に選任する提案に対し、小塚氏側の理事が異議を唱え、再び投票による組合長選挙のやり直しを主張し、紛糾した。
 小塚氏側は「理事予定者会議の投票は非公式な予備選挙にすぎず、正式な決定は理事会の投票で行うべきだ」と主張。しかし、小笠原氏側は「JA名で召集した正式な会議で行われた投票。いったん決まったことを覆すことはできない」と投票を拒否し、両者の主張は平行線をたどった。
 このため、21日午後5時過ぎから始まった理事会は22日午前零時前に流会。22日午前9時に再開したが両者の主張に全く歩み寄りが見られず、午後4時に再び流会となった。
 23日も再度理事会を開催し、当事者二人を除いた理事が打開策を検討、二人が半期づつ組合長に就任する妥協案を提示し、両氏もこれを受け入れたため、やっと組合長選任を全会一致で議決した。
 この結果、小塚氏は同日から16年12月31日まで、小笠原氏は17年1月1日から18年6月の通常総代会まで組合長を務める。
 理事予定者会議は、役員選挙後の理事会で新組合長を円滑に決めるため各JAが理事会前に開いている。JA関係者によると、同会議で選出した新組合長予定者がそのまま理事会で承認されるのが通例で、二人で半期づつ努める例は異例だと言う。

 さて事の顛末は、5月6日に行われた理事就任予定者による次期組合長予定者選挙では小笠原氏側が8票を確保して当選したが、その後一人が小塚氏側にまわったため、小笠原氏側が過半数割れになり、両派の力関係から組合長選任が紛糾したもの。
 前組合長の小塚政悦郎氏は岩川徹前町長の有力支持者だった。熾烈だった町長選挙のしこりがJA組合長選挙に表れたのかなぁ…?

6月23日 上小阿仁村長「合併せず」

 上小阿仁村の北林孝市村長は20日、村議会議員全員協議会で「厳しいながらも、村をみんなで支えあって前進したい」などと述べ、合併特例法の期限である17年3月までに町村合併せず、単独村を貫く方針を表明した。
 北林村長は「合併しなければ財政的に厳しいが合併してもメリットは期待できない」と前置きした上で「先覚者の営みを全村民の団結で守ってきた歴史を断ち切って合併しても、村民の幸せにつながるかどうか。現段階ではそういう心境には至らない。人任せでなく、互いに知恵と力を出し合い、厳しいながらも村をみんなで支え合って前進したい」と理解を求めた。
 議会側は、議会市町村合併調査特別委員会が結論を出していないことを理由に賛否を留保したが、議会の方針は遅くともお盆前には決めたいとしている。
 23日には鷹巣阿仁5町村による合併任意協議会の準備会が開かれる予定だが、出席するかどうかは未定。同日開く拡大行政協力員会議で村民代表に村の方針を説明し、引き続き開く村議会調査特別委員会の賛否を聞いてから決定するという。また、村職員と議員による委員会を立ち上げ、年内をめどに新しい村づくり構想の策定を進める意向。

6月22日 阿仁町の「花しょうぶ祭り」28日開幕

 阿仁町の「花しょうぶ祭り」が、6月28日〜7月13日までの16日間、同町小沢地内のしょうぶ園で開かれる。「しょうぶ園」には約200種、ざっと300万本の花しょうぶが栽培されており、「東北一」と言われる。
 期間中は例年、特設ステージで演歌や民謡などのショー、伝統芸能などのイベントが来場者を楽しませるほか、いろいろな種類の花しょうぶを安く購入できるとあって県内一円から多くの観光客が連日詰めかける。出店は7月3日から。
 今年のステージイベントは、7月5、6、12、13日の土曜、日曜日に組まれ、5日は午後零時半から高瀬まみショーが行われるほか、同5時半から地元の民謡同好会が日頃の稽古の成果を披露。翌6日は午前11時から木本有美ショー、午後零時半から茜ひとみショー、同2時から河田カツ子歌謡ショー。同12日は午後零時半からの高瀬まみショーに続いて、同2時から阿仁町長杯カラオケ大会、そして同5時から大潟八郎漫芸ショーで笑わせる。舞台のトリとなる13日は、午後1時からの小野花子ショーでステージを締めくくる。
 祭りは連日午前9時から午後9時まで。期間中の土曜、日曜日は秋田内陸線の阿仁合駅から会場まで送迎バスを運行する。期間中は会場に「しょうぶの俳句」応募箱を設置し、俳句を募集。優秀作品などの発表は最終日に会場で行う。

6月21日 ゴンドラで行く、観る花の百名山「森吉山紀行」

 高山植物を観賞する「阿仁のゴンドラで行く・観(み)る花の百名山『森吉山紀行』」が、今月21日〜7月6日まで16日間の日程で行われる。
 森吉山(1454b)山頂付近や山人平(やまびとだいら)、石森周辺に咲き誇る高山植物を多くの人に楽しんでもらおうと、昨年に続き阿仁町と森吉町が主催する。阿仁スキー場、阿仁町観光協会、森吉町観光開発公社、森吉山を美しくする会、森吉山の自然を愛する会などが後援。
 阿仁スキー場のゴンドラを利用、山頂駅舎から徒歩30分ほどで石森。石森〜山頂間ではゴゼンタチバナ、ショウジョウバカマ、チングルマ、イワカガミ、ヒナザクラ、シラネアオイ、ハクサンシャクナゲ、コバイケイソウといった高山植物の「お花畑」を観賞できる。石森〜森吉神社間のニッコーキスゲも素晴らしいが、未だ少し早いか?
 期間中、秋田内陸縦貫鉄道の利用者に対し、阿仁合駅〜阿仁スキー場間の無料送迎バスを運行。駅発は午前9時20分と午前10時20分、スキー場発は午後2時20分と午後4時の各2回。
 ゴンドラ運行は午前9時〜午後4時。料金は片道大人1200円(往復1700円)、小学生500円(同800円)。このほか団体割引もある。問い合わせは、阿仁町役場商工観光課(電話0186・82・2117)、森吉町役場企画観光課(電話0186・72・3112)まで。

6月20日 森吉町議会100条委初委員会

 町からの補助金が町社会福祉協議会で不正に使われているとして森吉町議会に設置された、地方自治法第100条に基づく「町社会福祉協議会調査特別委員会」の初会合が18日、開かれた。
 同日は柴田委員長の発議により、全会一致で秘密会として開催されたが、新聞報道によると調査項目や不正とされる問題点などが論議されなかった模様だ。
秋田魁新報の報道は、以下のとおり…

6月19日 小林さんに高校野球功労者

 第85回全国高校野球選手権記念大会に併せて、高校野球の地方大会の発展に寄与した人たちを顕彰する地方大会功労者表彰に、秋田県から小林丞(たすく)さん(公立合川高非常勤講師、60歳)が選ばれた。表彰は、5年ごとの記念大会開催に併せた記念事業のひとつで、第45回記念大会から始まり、今回で8回目。
 小林さんは、昭和40年に秋田経済大学付属合川高校(当時)に赴任。同年から同校野球部でコーチを3年務めたのを皮切りに、合川高などで野球部の監督を20年、部長を8年務めた。また、県高野連の常任理事として2期5年間、企画・運営にも携わった。「野球を通じての人間づくり」を目指し、教育の一環としての高校野球に取り組んできた点などが評価された。

6月18日 鷹巣町議会、米沢氏が議長辞職

 17日開会した鷹巣町議会の冒頭、米沢一議長が議長辞職願を提出し許可され、新議長には投票の結果、清水修智議員が選出された。一方、花田隆一副議長に対しては不信任決議案が提出され、賛成多数で可決されたが、花田副議長は辞職する意思のないことを表明した。米沢議長と花田副議長は4月の町長選で落選した岩川徹前町長を支持していた。
 米沢議長は辞職理由を「一身上の都合」としているが、町長選で岩川前町長が落選したことが理由らしい。同議長に対しては、今年の3月定例議会で辞職勧告決議案と不信任決議案が提出され、いずれも賛成多数で可決されたが、議長は辞職の意思のないことを表明していた。

6月17日 中田羽後をしのぶ会

 「おお牧場はみどり」の作詞者で大館市出身の中田羽後(教会音楽家・牧師、明治29年〜昭和49年)の没後30年を記念した講演・演奏会が、15日秋田市の土崎グローリアチャペルで、日本教会音楽研究会が主催して開かれた。
 「おお牧場はみどり」はチェコ民謡に中田が日本の歌詞を付けたものだが、当初は「草刈の歌」という題名で歌詞の一部も違っていた。今回は、その直筆楽譜のコピーが参加者に配布され、全員で「草刈の歌」の歌詞を読み上げ、「おお牧場はみどり」を合唱した。
 中田は秋田出身であることを生涯、誇りに思っていたと言い、『草刈の歌』には『これでふゆはあんしんだ』など、秋田の自然を思い起こさせる部分がある」と言う。

6月16日 「クウィンス森吉」100万人達成記念祭

 森吉町前田の温泉付き駅舎クウィンス森吉で14日、利用者100万人達成記念祭が行われた。平成7年のオープン以来、8年目で大台を突破した。くす玉割りや記念品プレゼント、歌謡ショーなどが行われ、多くの人で賑わった。
 クウィンス森吉は、森吉町観光開発公社(理事長・松橋久太郎町長)が運営する温泉を核とした地域コミュニティ施設と秋田内陸線駅舎という二つの機能を併せ持った施設。前田地区活性化対策の一環として、平成7年に総事業費約9億3千万円をかけ完成した。
 利用者100万人を達成したのは今年3月だったが、年度末の繁忙期に重なったことからセレモニーを行うことができず、100万人達成記念祭として前田駅前地区の祭典に合わせて実施された。
 記念祭では、はじめに地元自治会長の三浦多加稔さんに1日支配人の辞令を交付。100万人目の利用者となった佐藤芳美(通り町)さんに松橋町長から記念品が贈られた。

6月14日 社会福祉協議会問題で100条委設置 森吉町議会

 森吉町議会は町が町社会福祉協議会(会長・松橋久太郎町長)に支出している財政支援(補助金)の執行などに疑義があるとして、地方自治法第100条に基づく調査特別委員会を設置した。
 財政支援に関しては、一部議員の指摘を受け、町監査委員(春日隆治代表)による異例の監査(町当局から口頭の要請による一般監査)が行われ、一部の指摘事項を除いて欠陥はないと報告されていたが、6月定例議会最終日の13日、同特別委の設置を求める動議が松田光朗議員から提出(賛成者・若松繁雄)され、9対7(1人欠席)の賛成多数で可決された。
 目的は「町社会福祉協議会に対する補助金の執行および委託事業の実施状況の調査」、経費は20万円。任期は調査が終わるまでとし、18日午前10時から初会合を行う。
 委員は、柴田林之助(委員長)、黒澤芳彦(副委員長)、森澤徳夫、武石一男、松田光朗、若松繁雄、新林弘夫、桜井忠雄の8人。

6月13日 7800万円の債権請求権 時効気付かず消滅

 阿仁町が旧町畜産公社に対し持っていた債権請求権が消滅していたことが分かった。債権は1990年から6年間、経営不振で解散した公社の肩代わりをした約7800万円。町は提訴するなど請求権を行使しないまま、商法で請求権が消滅する5年以上が過ぎ、2001年3月下旬の時点で時効を迎えていたことに気付かなかった。

 町畜産公社は、肉牛の肥育と稲作との複合経営により農家の所得向上につなげようと、町が1千万円、県畜産開発公社、町農協などが計5百万円を出資し74年設立。歴代町長が会長を務めた。ピーク時は約600頭の肉牛を肥育した。だが安価な輸入牛などの影響で国産牛価格が下落し、経営を圧迫され、90年に解散した。
 公社は解散後に不動産売却などで一部の負債を返済したが、全額返すことができず、町では90年から6年間、計7857万円の返済を肩代わりした。
 しかしその後、町は公社に対する求償権(請求)を一度も行使せず、(同権発生の)起算日となる平成8年から5年が経過したため、7800万円に上る公社に対する債権が自動的に消滅した。商法522条では「債権は5年間行使しないと消滅する」ことなどを定めている。
 町は当時、文書で返還を求めただけで「時効は中断した」と判断したが、ことし5月になってあらためて弁護士に相談したところ、商法では、「時効の中断には(清算人の)回答から6ヵ月以内に返還を求める訴訟を起こす必要があり、(平成10年の請求は)時効の中断には当たらない」などとする説明を受けたという。
 浜田章町長は「職員の調査不足で起きたこと。本当に申し訳ない」と話している。

6月12日 3人を無事保護、タケノコ採りで遭難

 10日午後7時頃、森吉町米内沢字桐木岱、土佐實さん(68)ら一家6人が同町内の山林にタケノコ採りに出掛けたまま帰らないと、近所の住民が森吉署に届け出た。捜索隊が同日午後11時ごろ、入山地点付近の林道に停めてあった車の中にいた土佐さんの妻と孫2人を発見。11日早朝には土佐さんと、長男で店員の浩幸さん(41)、長男の妻のルエナさん(29)の3人を、入山地点の同町平田のネギ沢付近から約3.5`北東の林道上で発見、保護した。土佐さんらに怪我はなかった。
 森吉署の調べでは、土佐さん一家は10日午前7時ごろ、「森吉山ダム付近にタケノコ採りに行ってくる」と近所の人たちに告げ、自宅を出発。土佐さんと浩幸さん、ルエナさんの3人がネギ沢付近に車を駐車して入山。土佐さんの妻と孫2人は車内で土佐さんらが戻るのを待っていたと言う。
 11日は午前6時から町役場職員や山岳隊員ら30人態勢で捜索を再開。同7時すぎには県警ヘリ「やまどり」も捜索に加わって捜索していた。

6月11日 鷹巣阿仁部5ヵ町村 任意協準備会立ち上げへ

 鷹巣阿仁部5ヵ町村の合併担当課長会議が9日、鷹巣町役場で開かれ、今月下旬に任意協議会準備会を設立することで合意した。予定では8月に任意協、12月に法定協を設立する方針。
 準備会議は、4月の鷹巣町長選で初当選した岸部陞(すすむ)町長の呼びかけで実現。鷹巣、森吉、阿仁町のほか、自立の道を模索している上小阿仁村や、態度を明らかにしていない合川町の担当課長も参加した。
 鷹巣阿仁部の合併をめぐっては、今年1月から2月にかけて、岩川徹前鷹巣町長の呼びかけで5町村長が懇談会を開いて協議したが、岩川氏が合併への態度を明確にしなかったことなどから成果を上げることなく終了していた。
 その後、新年度になってから合併に前向きな森吉町、合川町、阿仁町の合併担当課長会議が、森吉町の呼びかけで森吉町役場で開催されたが、合川町、阿仁町が準備会立ち上げに難色を示し、流会となった経緯がある。
 そこで、呼びかけは鷹巣町主導で行い、実際の事務的な進行は準備が比較的進んでいる森吉町がリードする形で準備会を立ち上げようとしたもののようだ!ここだけの話だが…

6月10日 大館バラまつり

 大館市三の丸の石田ローズガーデンで7日、大館市主催の「大館バラまつり」が始まった。石田ローズガーデンは、バラ愛好家だった元労相・石田博英氏(故人)の邸宅(約2300u)に植えてあるバラの木約600種類、700本を、大館市が遺族から譲り受け、管理している。メイドンズブラッシュなど、珍しい品種も多い。まつりは29日まで。
 ローズガーデンによると、今年は開花が平年より1週間ほど早く、今は早咲きの品種約200種が見ごろ。14日ごろには、ほとんどのバラが花を咲かせるという。

6月9日 大館能代空港開港5周年記念植樹祭

 大館能代空港の開港5周年を記念して7日、鷹巣町川口の同空港ふれあい花壇で植樹祭が行われ、ツツジやカキ、ソメイヨシノ、ウメ、アジサイの計183本を植えた。
 「あきた北空港開港5周年記念植樹」を企画したのは、あきた北空港ふれあい花壇運営協議会(檜森正会長)。同協議会メンバーの他に、比内養護学校たかのす分校の生徒ら約100人が参加した。
 花壇には、この日の日付と「あきた北空港開港5周年記念植樹」と記した看板を設置した。

6月8日 相撲団体・鷹巣農林が23年ぶりV

 6日から県南地区を主会場に開催されている第49回全県高校総体は7日23競技行ったが、相撲団体で鷹巣農林高校が23年ぶり5度目の優勝を飾った。8日は20競技を行う。

6月7日 コアニチドリのバイオ栽培に成功

 山野草のコアニチドリ(イワチドリの仲間)のバイオ栽培に鷹巣農林高の農業科のプロジェクトチームが成功し、5日生徒等が上小阿仁村の山に移植した。ラン科で、純白(数が少なく珍しい)か淡いピンクの小さな花をつけるコアニチドリは、自生地が減り環境省の絶滅危惧種に指定されている。
 このため、鷹巣農林高農業科の佐藤正幸教諭が5年前から興味のある生徒を募ってチームをつくり、茎にできる養分を蓄えた珠芽(むかご)の成長点を取り出して培養したり、種子を発芽させるなど栽培を試みてきた。
 5日は先生と生徒8人が、約100株のコアニチドリを村南部の標高600〜700bの国有林内植えた。生徒等は今月末に、大曲市で行われる県内農業高校プロジェクト発表会で、これまでの成果を発表すると言う。

6月6日 金農後援会、豪風関に化粧まわし贈る

 森吉町出身で大相撲の豪風関(本名成田旭、尾車部屋、23歳)への化粧まわし贈呈式が4日、秋田市金足追分の金足農高(三浦昌弘校長)体育館で行われた。700人を超す後輩たちの出迎えを受け、金足農高「豪風関」後援会(宮田正馗会長)から贈られた化粧まわしを前に、豪風関は「皆さんの期待に応えられるように頑張りたい」と笑顔で感謝の言葉を述べた。
 化粧まわしは、豪風関がデザインを要望したという金足農高の校章が織り込まれ、母校のスクールカラーである紫紺に、黄色の縁取りが施されており、シンプルながらも力強さを漂わせている。後援会が集めた寄付金など150万円で作られた。豪風関にとって5枚目の化粧まわしで、金足農高からは初めて贈られる。7月6日愛知県体育館で初日を迎える名古屋場所から巻く予定だという。

6月5日 北教育事務所の15年度学校基本調査結果

 県教育庁北教育事務所が5月23日公表した本年度の学校基本調査(5月1日現在)によると、小、中学生の数は鷹巣・阿仁部全町村で減少しており、学級数も減少傾向にある。少子化や過疎化を背景に今後ますます先細り傾向が強まるのは確実だ。

児童・生徒数
小学校 15年度 14年度 増減 中学校 15年 14年度 増減
鷹巣町 1,145 1,164 △19 鷹巣町   640   658 △18
森吉町   371   385 △14 森吉町   184   200 △16
阿仁町   185   186 △ 1 阿仁町    98   101 △ 3
合川町   361   366 △ 5 合川町   208   222 △14
上小阿仁村   147   156 △ 9 上小阿仁村    79    84 △ 5
合計 2,209 2,257 △48 合計 1,209 1,265 △56
学級数
小学校 15年度 14年度 増減 中学校 15年度 14年度 増減
鷹巣町  55  55 なし 鷹巣町 22 24 △2
森吉町  19  19 なし 森吉町  8  8 なし
阿仁町  12  13 △1 阿仁町  4  4 なし
合川町  26  25 1増 合川町  8  8 なし
上小阿仁村  13  14 △1 上小阿仁村  4  3 1増
合計 125 126 △1 合計 46 47 △1

6月4日 県庁で飲酒の部長に口頭注意

 三陸南地震が発生した5月26日、秋田県が災害対策部を設置していた時間帯に同県健康福祉部の加藤清美部長らが庁舎内で飲酒していた問題で、寺田典城知事は2日、「災害対策部がある状況で飲酒するという考えに甘さがあった」として、加藤部長に口頭注意したことを明らかにした。
 加藤部長は同日開かれた県議会福祉環境委員会で「認識が甘かった」などと陳謝した。
 しかし寺田知事は同日の記者会見で、勤務時間外の県庁内での飲酒については「節度があるなら慣例的に問題ない」との認識を示した。

 ところで、“口頭注意”は処分ではない。さて、飲んだのは庁舎内の冷蔵庫で冷やしておいた冷酒2本(720ml瓶)と言うが、随分手回しのいいことだ!もしかしたら“慣例的”な常備品だったのかもネ…?

6月3日 地震発生の夜、県幹部庁内で飲酒

 三陸南地震が発生した5月26日、秋田県が災害対策部(部長・品田稔危機管理監)を設置していた時間帯に、県健康福祉部の加藤清美部長ら同部職員ら約10人が、庁舎内の部次長室で飲酒していたことが1日までに分かった。
 同夜は、県では午後6時35分から災害警戒部が置かれ、同46分に災害対策部に格上げされた。午後10時半に警戒部に切りかわったものの、なお警戒態勢が続いていた。
 加藤部長などによると、同日午後9時半ごろまでに県内の福祉施設に被害状況の確認などの作業を終え、10時ごろから同部次長室で日本酒(720ml瓶)を数人で飲んだ。慰労のためで、日本酒のほか、コンビニで買ったかっぱ巻きやお茶なども並んだという。

 さてこの件に関して県は、「勤務時間内の飲酒はイケナイが、時間外の規定はない」と、言っているとか?ところで、どうして県庁内に酒があったんだろうか?
 秋田県では地震発生時に公用車を待たせたままパチンコをしていた副知事が、5月30日に辞職している。

6月2日 森吉町の太平湖遊覧船が運航開始

 森吉町の森吉山麓に広がる太平湖で1日、湖水開きが行われ、小又峡桟橋に向かう遊覧船「森吉丸」が今季の運航を開始した。遊覧船の運行開始は雪解けが早かった昨年より2週間ほど遅いが平年並みで、森吉山県立自然公園の観光シーズンが幕開けした。
 太平湖グリーンハウスで行われたセレモニーでは、神事の後、松橋久太郎町長が「今年から阿仁町と提携して森吉山一帯の観光開発に乗り出した。太平湖も年々、注目を集めている。遊覧船の安全には細心の注意を払い、事故がないよう安全運航を心がけてもらいたい」とあいさつ。
 遊覧船は、11月上旬ごろまで毎日7往復運航する。時間は午前9時半〜午後3時半。料金は大人1100円、小学生以下550円。

6月1日 鷹巣阿仁部の人口と世帯数 5月1日現在

町村名 人口計 前月比 世帯数計 前月比 社会増減数
鷹巣町 21,270人 7人減 7,337世帯 37世帯増 11人増
合川町  7,719人 1人増 2,284世帯 21世帯増  8人増
森吉町  7,581人 6人増 2,501世帯 11世帯増 11人増
阿仁町  4,186人 8人減 1,477世帯  6世帯増  3人減
上小阿仁村  3,205人 7人減 1,111世帯  2世帯増  4人減

 県は国勢調査結果を基準に積算しているが、市町村は住民基本台帳をベースにしているため、県の統計結果と市町村が広報などで示す数字との間には差異があります。森吉町の人口データはこちら


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