2004,8,17掲載 今週の話題バックNo.71
2004,5,1〜5,31

5月31日 熊に襲われ男性けが 森吉町

 30日午後4時半頃、森吉町米内沢大野岱地内(国道105号線から東へ100bほど入った農業用貯水池付近)で山野草を採っていた同町米内沢字長野沢179-3(通称・松栄)の畠山栄次郎さん(68)がクマに襲われ、頭に2週間の裂傷を負った。
 森吉署の調べでは、畠山さんが一人で山野草採りをしていたところ、突然藪の中からクマが現れ(体長1b)、襲われた。クマはそのまま逃げ、畠山さんも自力で歩いて帰宅し、その後町内の病院に運ばれたという。魁紙より

5月30日 4高校統合反対要望書を知事に提出 鷹阿の議員等

 「鷹巣阿仁地域の4校統合問題を考える会」(実行委員長・米沢一鷹巣町議)は26日、森吉町コミセンで有志議員の集会を開催し、「4校の1校統合を行わせず30人学級の早期実現を図る」などとする集会決議を全会一致で採択した。
 翌27日には米沢委員長等が県庁を訪れ、鷹巣農林、鷹巣、米内沢、合川の4高校統合に反対する要望書を応対した副知事を介し、寺田典城知事あてに提出、同趣旨の陳情書を鈴木洋一県議会議長あてに提出した。
 同会は、4高校の統合反対を訴えていこうと、首長や議員らを対象に統合反対に対する署名活動を展開。27日までに、町村議員86人のうち71人と、松橋久太郎森吉町長、北林孝市上小阿仁村長の計73人分の署名が集まった。

 県教委は12年度に策定した「第5次県高校総合整備計画」の中で、18年度から22年度までの間に鷹巣阿仁部の県立3高校を統合する方針を示しており、公立合川高校についても3校統合に加えることも検討するとしている。情報によると、県教委は統合計画の素案を策定中で、6月定例県議会に示す予定という。

5月29日 東北地方の長期予報 仙台管区気象台25日発表

 6月はオホーツク海高気圧や前線の影響で天気がぐずつく時期があり、平年以上に曇りや雨の日が多い。気温は平年並みで、降水量は平年並みか多い。
 7月は低気圧や前線の影響で天気がぐずつき、平年に比べて曇りや雨の日が多いが、高気圧に覆われ晴れて暑い日もある見込み。気温は平年並みで、降水量は平年並みか多い。
 8月は高気圧に覆われ、平年と同様に晴れの日が多いものの、寒気や前線の影響で天気がぐずつく時期がある。気温、降水量は、いずれも平年並み。
詳細は、http://www.sendai-jma.go.jp/yohou/chokiyoho/kisetu3.PDF を御覧下さい。

5月28日 森吉山野生鳥獣センター開館式 森吉山麓高原

 環境省東北地区自然保護事務所によると、森吉山野生鳥獣センターは、貴重な野生鳥獣とその生息環境の保全を目的として、国指定森吉山鳥獣保護区内に野生鳥獣とのふれあい方や多様な生態系に関する情報を発信する場として整備されたもの。
 屋内の展示施設では、模型や写真、ハイビジョン映像などにより、わかりやすく森吉山の環境と生き物の関係などが説明されている。
また、屋外のレクチャー広場は、クマゲラが生息する豊かな森を眺めながら解説員の説明を受けられるよう整備しているという。
 この森吉山野生鳥獣センターの開館式が、28日午後2時から関係者100人ほどが参集して行われる。

 センターの展示内容は、
  ▽ブナ林で生活する生き物の暮らしを春、夏、秋、冬に分けて紹介・解説
  ▽奥森吉の地形、地質、気象、植生や景観などの自然環境の特徴を紹介・解説
  ▽クマゲラの巣穴、体の構造、鳴き声などを紹介・解説
  ▽奥森吉の特色である「クマゲラ水(沢・河川)」「森林」の各観点から制作した映像を放映、
の計4テーマを設けているが、残念ながら建物に比べて展示物は少ない。


 また野生鳥獣センターの概要は、工事費約6億6千万円。木造平屋建て(一部地階)で、建築面積571.7u、延床面積522.2u、最高部高さ7.9b。(以下センターの概要より)
  @屋根はフッ素樹脂アルミ板横葺き(黒灰色)
  A柱や梁はスギの大断面集成材
  B外壁の地階はコンクリート打ち放し、1階部分は青森ヒバ板貼り
  C内部の展示室;天井…杉板目透かし貼り
             壁 …杉板横貼り
             床 …コルクタイル貼り
        事務室;天井…杉板目透かし貼り
              壁 …杉板横貼り
              床 …長尺塩ビシート貼り
        トイレ;天井…杉板目透かし貼り
            壁 …杉板横貼り
            床 …磁器質タイル貼り
  D太陽光発電;屋根一体型太陽電池(発電量3kwh程度)
  E雨水利用 ;雨水貯留槽(トイレ洗浄水として利用)
  F浄化槽   ;蒸発散方式の土壌処理浄化槽(汚水は無放流)
  Gその他   ;建物周囲の舗装は透水性舗装
 と、環境に配慮した最新の設備を整え、建物は実に素晴らしいが、町企画観光課によると、飲料水などの水道設備はないという。
 この森吉山麓高原には県営の簡易水道が完備されており、直ぐ近く(約700b)の「クマゲラ保護センター」にも立派な水道設備が整っているが、約6億6千万円もかけた国立の施設には水道設備が設置されていないというのだ。
 従って同センターの水は、雨水を貯めたトイレ専用のもので、飲料には適さない!
それでも、「百聞は一見にしかず」。 先ずは行って見るべし! 一般公開は開館式当日、午後3時より

※開館時間は9:00〜14:30。開館期間は毎年6月1日〜10月31日で、冬期間は閉館する。入場は無料。

5月27日 県民防災の日 21年目の日本海中部地震

 昭和58年5月26日午後0時0分18秒。秋田県の西方100qの北緯40度4分、東経139度1分の深さ10qで、突如マグニチュード7.7の地震が発生。気象庁は日本海中部地震と命名した。
 この地震による被害は秋田県で最も多く、青森、北海道の被害がこれに次いだ。死者は日本全土で104人(うち津波によるもの100人)。傷者163人(同104人)。建物倒壊934、半壊2115、流失52、一部損壊3258。船沈没255、流失451、破損1187。
 日本海では津波は発生しないとの通説を覆し、直後に大津波が発生。津波の早い所では津波警報発令前に沿岸に到達した。石川・京都・島根などの遠隔地でも津波による被害が発生した。

 この日、合川南小学校の児童等が男鹿市に遠足に出かけ、戸賀加茂青砂海岸での昼食時に津波に襲われ、児童13人が犠牲となった。秋田県全体(同年6月3日現在)では死者54人。行方不明者27人。負傷者207人。家屋全壊762戸、半壊1564戸、一部損壊2043戸。河川179箇所。船舶640隻。道路826箇所。港湾124箇所。文教施設251箇所。農業水路582箇所。堤防52q等、甚大な被害をもたらした。これを契機に秋田県は5月26日を「県民防災の日」と定め、毎年防災訓練をしており、防災意識を風化させないため、昨日は全県下で訓練が行われた。

5月26日 マイクロバス購入議案を否決 森吉町議会

 森吉町議会臨時会が25日開かれ、保育園児の送迎バス取得議案を全会一致で否決した。
原案は、3社による指名競争入札により、幼児用マイクロバス2台を大館市のT社から6,294,048円(内、消費税318,048円)で購入するものだが、議員から三菱ふそうトラック・バスと三菱自動車の一連のリコール隠しとそれに伴う「会社の社会的な責任の在り方を考慮すべきではなかったか」との厳しい意見が出され、採決の結果、全会一致で否決されたもの。

 国土交通省は三菱ふそうトラック・バスと三菱自動車工業の車両を、今年5月から17年11月までの1年6ヵ月間、指名停止処分としたほか、県も今月14日、同期間、購入しないことを決めている。
 森吉町の入札参加業者の指名審査委員長を務めた柴田助役は、「審査委員会では三菱車の件は一切出なかった。全く、不注意であった」と、危機管理能力の欠如を認めている。

5月25日 今期限りの引退を表明 北林県議

 森吉町の北林照助県議は22日、鷹巣町のホテル松鶴で開かれた県政報告会で、19年春の県議選に立候補せず、今期限りで引退すると表明した。地方各紙の報道
 引退の理由として今年で76歳を迎えたことを挙げ、「今は大事な時期。鷹巣阿仁地域の合併がスムーズに進み、将来の地域の見通しが立ってから身を引きたい」と述べ、「立派な後継者を育成しなくてはならない。皆さんの意見をいただきたい」と、次期選挙で後継者の擁立を図りたいとの考えを示したというが、地元森吉町での引退表明は未だないようだ。
 北林県議は昭和3年生まれ。東京工大卒。森吉町議2期を経て、46年から県議。元県議会議長。現在通算8期目。

5月24日 合併賛成わずか46票上回る 比内町住民投票

◎住民投票開票結果

  大館市、田代町との合併に賛成   3380票
  大館市、田代町との合併に反対   3334票
       
  投票者数  6777
  投票総数  6774
  有効     6714
  無効       60
  (持ち帰り3票 不受理0票)


 大館市と田代町との合併の賛否を問う比内町の住民投票が23日行われ、町民体育センターで即日開票された結果、合併に賛成3380票、反対3334票となり、わずか46票の小差で合併賛成が上回った。同町議会は28日に全員協議会を開き、合併か自立か最終的な態度を決定する方針。
 投票は「大館市、田代町との合併」に「賛成」または「反対」の二者択一方式で、18歳以上の町民を対象に行われた。得票率は賛成50.34%、反対49.66%だった。
 同町は昨年11月に合併に関する住民アンケートを実施。「反対」が50.14%だったことから、当時の大沢清治町長は「自立」を選択し、翌月、4市町で設立(昨年7月)していた任意合併協議会から小坂町とともに離脱した。住民投票は今年3月に行われた町長選で初当選した佐藤町長の公約の一つだった。統計的には賛否共に50%だが、わずか46票差でも多数…

5月23日 太平湖湖水開き 森吉町

 森吉山県立自然公園の観光シーズンの幕開けを告げる太平湖の湖水開きが6月1日、現地で行われる。船着き場と小又峡桟橋を結ぶ遊覧船「森吉丸」が今季の運行を開始する。同湖を一望できる高台に食堂、土産物売り場、休憩所などを有する太平湖グリーンハウスも遊覧船の運航再開に合わせてオープンする。
 湖水開きは、森吉山観光開発株式会社が主催して、午前9時半から太平湖グリーンハウスで開催される。神事やセレモニーを行った後、同10時半に第1便の森吉丸に乗船が出航する。先着20人には、おにぎりがプレゼントされる。
 この時期、太平湖周辺はブナや落葉樹の新緑が見ごろを迎えており、船内からは奧森吉の雄大な自然が満喫できる。残雪をいただいた森吉山が見える箇所もある。
 遊覧船は小又峡への唯一の交通手段。11月上旬ごろまで毎日7往復運行し、午前9時30分から1時間おきに出航する。最終は午後3時半。料金は大人1,100円、小学生以下550円。
 グリーンハウスから小又峡桟橋までの歩道は急坂なので、予め覚悟を。また小又峡の遊歩道も足元が悪い箇所があるので、サンダル履きや踵の高い靴は不向き。スニーカーなどがお奨め。

5月22日 森吉山山開き参加者募集 阿仁町

 阿仁町は、30日に行われる森吉山阿仁側コース山開きの参加者を募集している。
 日程は、午前7時50分までに町役場に集合し、8時に送迎バスで出発。ブナ岱キャンプ場から登山し、石森・阿仁避難小屋を経由して山頂を目指す。途中、避難小屋で神事を行い、シーズン中の安全を祈願する。
 参加は無料。昼食・飲み物・雨具は各自持参。もちろん登山できる服装・靴などは必須。送迎バス利用者は、町観光商工課(82−2117)へ申し込むこと。定員25名を超えた場合は、直接自家用車でブナ岱キャンプ場へ8時まで集合。帰路は、ブナ岱キャンプ場午後3時出発予定。

5月21日 大館能代空港4月の利用実績

 大館能代空港管理事務所が19日公表した利用実績によると、東京、大阪の両便とも4月になって初めて利用者数が前年を上回った。
 便別の4月実績をみると、東京便の利用者は同139人増の8,791人で、搭乗率53.1%。同空港で降りた客は4,442人で搭乗率53.7%、同空港から乗った客は4,349人で同52.6%だった。また、大阪便の利用者は同386人増の3,837人と2桁増ながら搭乗率は38.5%。同空港で降りた客は2,069人で搭乗率41.5%、同空港から乗った客は1,768人で同35.5%にとどまった。地方各紙の報道より

5月20日 大阿仁保育所、単年度の全額予算化困難

 阿仁町が議会全員協議会に説明したところによると、大阿仁保育所の移転改築は当初、単年度事業とする予定だったが、国の財政事情の厳しさから16年度の全額予算化が困難で、2ヵ年事業に変更する見通し。また町立病院は医師充足率80%を満たしていないことなどから、昨年9月に開設した療養病床を一般病床に戻して運営したい方針を示した。
 大阿仁保育所移転改築の総事業費は1億2,449万円。このうち、国の補助は3,845万円、県の補助は1,747万円。当局は「県から16年度は7割、17年は3割の予算配分で実施できるか問われた。16年度の7割は上限で、いくら配分になるか不明。12日現在、国の内示はない」と経緯を説明した。
 現在の大阿仁保育所(比立内字堂の向)は築後30年以上を経過して老朽化が進み、保育環境に適さなくなっており、新施設は幸屋渡字前野の養護老人ホーム近くに建設し、木造平屋建て385u。改築後の定員を現在の45人から30人とし、新たに乳幼児保育を加える。17年2月の開所をめざしていた。
 町立病院は現在の一般病床33、療養病床28の計61床を、一般病床60として運営したい方針。手続き上は、昨年9月1日から療養病床を開始できることになっていたが、医師充足率が75%で入院基本料が最低ランクとなり、診療報酬の低さから赤字が心配されたことや、看護師不足の問題などで、実施を見送っていた。
 現在の61床を、計60床の一般病床にすると、看護師比率などの関係で診療報酬が高いランク付けとなるほか、本年度の診療報酬改正で入院基本料が上がることから、病院経営を健全にできると説明したという。

5月19日 議員定数 合川町議会が意見集約できず 鷹巣阿仁合併協

 鷹巣、合川、森吉、阿仁4町の鷹巣阿仁地域合併協議会の第5回協議会は17日、鷹巣町中央公民館で開かれ、事務組織および機構、使用料・手数料の取り扱いなど4件の骨子についておおむね合意したが、今回で3回目の協議となった議会の議員定数および任期は、合川町議会が意見集約できず調整の時間が必要とする見解から合意に至らず、次回協議会(6月2日、森吉町で予定)以降の継続協議となった。
 議会の議員定数および任期について鷹巣、森吉、阿仁3町議会は合併後半年〜1年をめどにした在任特例の実施で意見集約しており、合川町議会の意見集約が持たれた。
 しかし、協議会委員の合川町・佐藤議長は5月14日の全協で、地方自治法、公選法に基づく即選挙と、在任特例を推す意見に分かれたことを報告した上で「もう少し調整する時間が必要」との申し入れを行った。
 事務局が新市の議員定数決定・在任特例の可否について、9月の合併協定書の調印前までの最終期限を示したことから、次回協議会以降での継続協議とした。

5月18日 新市名称公募 有効作品460点 鷹巣阿仁合併協

 第4回鷹巣阿仁地域合併協議会は17日鷹巣中央公民館で開かれ、4月1日から30日までの間に公募した新市名称募集結果を公表した。
 それによると、応募総数は1,364件(鷹巣町667件、合川町325件、森吉町226件、阿仁町135件、その他11件)で、応募人数は1,346人(男683人、女656人、記載なし7件)、有効作品数は1,219件(無効作品145件)で、種類別作品数は460点。
 委員からは460点のうち、作品別応募数や応募数の多いベストテンの公表を求める意見が相次いだが、名称検討小委員会委員長は「応募点数の多さで新市の名称が左右されると困る。逆に少数作品が小委員会で候補に選定された場合の混乱を避けるため公表は差し控えた」
と答弁。委員からの重ねての公表要望に、小委員長は「公表については、今後の小委員会で検討する」との考えが示された。
 今回公表された460点の中から小委員会委員12名が各5点ずつを自薦し、その中から10点の新市名称候補を選定し、次々回の合併協議会で決定する方針とのスケジュールが示された。
 協議会に報告された新市名称募集結果はこちらのHPを、(協議会事務局のページ)
 ただし肝心の460点は18日朝現在、掲載していない! 中身のない報告書の鑑のみ掲載しても、何の意味もないと思うが…

5月17日 日沿道大館-小坂間29日、起工式

 日沿道大館北−小坂ジャンクション間の起工式が29日小坂町で行われる。国と都道府県が負担し無料道路を建設する新直轄方式で整備するもので、国土交通省から委託を受けた道路公団が工事を進める。16年度は大館、小坂両側から橋やトンネル整備に着手する。
 大館北−小坂JCT間は、延長が約14.5km。このうち、大館市は約12.6km、小坂町は約1.9km。大館側は商人留地内の大館北インターと接続。小坂側は小坂インターから碇ケ関インター方向に約6km地点の東北自動車道とJCTで接続される。
 大館北インターから北東に進み釈迦池の南側を通過し高倉山、羽保屋山の北側を小坂町側に進むルートで、山地が多く路線の75%がトンネルと橋梁で構成される。トンネルは5カ所で最長2.9km。橋梁は7カ所で最長は500bの予定。日沿道は、新潟を起点に青森までを結ぶ総延長約320kmで、県内ルートの総延長は約180km。

5月16日 本格的な田植え始まる

 15日の県内は、高気圧に覆われて青空が広がり気温が急上昇。当地でも朝から気温が高く、最高気温は26℃を記録した。こうした中、鷹巣阿仁部の田圃では田植え作業が本格的に始まり、土曜日と重なったこともあって家族総出の作業が目立った。
 田植え作業は23日頃まで続く見込みだが、せっかくの日曜日の本日は曇りのち雨の予報で、降雨確率は午前50%、午後60%。

5月15日 鷹巣伊勢堂岱遺跡の公開開始

 鷹巣町脇神地内にある国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」の一般公開が1日から始まり、県内外の歴史ファンらが環状列石などを見学、縄文時代に思いをはせている。見学時間は午前9時〜午後4時。土日、祝日は、町文化遺跡ワーキンググループのボランティアガイド付き。
 平成13年1月に国の指定を受けた同遺跡では、これまで4つの環状列石が発見されたが、大規模な祭祀(さいし)場と推測され、15年度調査では列石C−Dで整地作業が行われたことを確認したほか、D周辺で5棟の掘立柱建物跡が見つかった。

5月14日 日本酒を配った合川町議を送検

 3月28日に投開票が行われた合川町議会議員選挙で当選した前議長の和田勇治議員(71歳、5期目)が、他の当選者全員に日本酒を配ったとされる件で、県警捜査2課と森吉署は12日、和田議員を公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の疑いで大館区検に書類送致した。
 警察の調べによると、和田議員は投票日翌日の3月29日、自分の後援会の男性を使って、他の当選議員全員(17人)に日本酒を2升ずつを届けた疑い。公職選挙法第199条は、公職者が選挙区内の人に金品を寄付することを禁じている。
 贈られた町議らの話によると、和田議員から頼まれたという男性が、「祝当選 和田勇治」と書かれた熨斗紙を貼った箱入りの日本酒を、自宅に届けに来たという。
 当選祝いを贈ったことは、先月8日に開かれた改選後初の臨時議会で明らかになり、長時間にわたって紛糾した。結局、和田議員が事実を認め、本会議で陳謝することで収集された経緯がある。また同日行われた議長選挙では、和田議員が2票差で落選したが、一部の議員から「議長選での投票依頼を意図した買収行為ではないか」との指摘もあったという。地方紙より

5月13日 秋田内陸縦貫鉄道「存続を考える会」発足へ 阿仁町

 阿仁町自治会長会(佐藤昭春会長)の春季定例会が7日、町山村開発センターで開かれ、自治会主導で「秋田内陸縦貫鉄道の存続を考える会」(仮称)を組織することに満場一致で合意した。5月中に設立総会の日程や会員の募集方法などを話し合う。
 考える会は、内陸線の存続が地域活性化につながることや、観光路線としての将来性を信じ、廃止阻止と乗車促進活動を展開する。
 自治会長会での提案を前に、佐藤会長を発起人として4月下旬に初会合を開催。会則などのたたき台を話し合った。今回の合意を受けて、5月中に2度目の会合を開き、設立総会の日程や入会の呼びかけ方法などを具体的に話し合う方針だという。

5月12日 秋田内陸縦貫鉄道15年度実績

 6日公表された秋田内陸縦貫鉄道(社長・浜田阿仁町長)の15年度乗車実績によると、15年度は50万人台まで落ち込んだ。ちなみに、12年度に80万人を割り、14年度は70万人割れ、15年度は60万人を大幅に割り込んで、56万人余となったもの。
 
特に、通学定期が72,376人減(19.4%)の301,604人と激減し、鉄道離れが著しい。保護者のクルマによる送迎が原因という。沿線一帯は、少子高齢化と過疎化が著しい地域だけに、懸命の企業努力にも限界が見えてきたようだ。地方各紙の報道より

乗客数 前年比
 4月  54,759人 △ 5,974人
 5月  52,343人 △ 6,546人
 6月  50,939人 △ 6,862人
 7月  44,701人 △ 4,825人
 8月  53,243人 △ 9,766人
 9月  48,798人 △ 8,735人
10月  51,698人 △ 8,865人
11月  44,096人 △ 9,431人
12月  37,801人 △ 5,025人
 1月  46,613人 △ 8,032人
 2月  40,954人 △ 4,759人
 3月  37,464人 △ 4,312人
563,409人 △82,132人

5月11日 大館能代空港利用実績 大型連休

 県大館能代空港管理事務所が6日公表した大型連休(4月28日〜5月5日)実績によると、同空港の利用者数は、前年同期を東京便(1日4便)が前年同期を20.4%、大阪便大阪(同2便)が同46.7%それぞれ上回る好調ぶりだった。搭乗率は東京便が75.7%、大阪便が65.3%。
 また東京、大阪両便の合計は5,232人を数え、前年同期を1,144人(28%)上回った。搭乗率は同10.8ポイント上昇して71.9%に。

 このうち東京便の利用者は3,497人で、前年同期を592人(20.4%)上回った。搭乗率は同3.7ポイントアップの75.7%。到着便のピークは5月1日で、利用者は287人、搭乗率は97.6%。また、出発便のピークは同4日で、利用者は280人、搭乗率は95.2%。
 一方、大阪便の利用者は1,735人で、前年同期を552人(46.7%)上回った。搭乗率は65.3%と大幅にアップ。到着便のピークは5月2日で、利用者は160人、搭乗率は96.4%。出発便のピークは同4日で、利用者は166人、搭乗率は100%だった。

5月10日 米内沢神社祭典、小学校運動会

 森吉町米内沢神社の例大祭が8日行われ、御輿が町内を巡行し、家内安全や五穀豊穣を祈願した。「雨祭り」として有名だが、今年はカラリと晴れ上がった。
 また400年ほど前に始まったとされる、稲作の豊凶を占う湯立ての神事も行われ、「天候は順調に推移し、作柄は平年並み」の神託が出た。
 翌9日は、町内3小学校の運動会が行われ、児童より大幅に多い家族の声援を受けて、子供達が元気に走り回った。
 一方、運動会とは縁のない農家は、田圃の代かき作業に精を出していた。今度の土日あたりからの「田植え」となりそう。新聞報道によると、阿仁部のトップを切って、合川町川井で田植え作業が始まったという。

5月6日 低気圧通過の功罪

 北日本を通過した寒冷前線の影響で県内は4日、大雨に見舞われ、土砂崩れによる道路の通行止めや列車の運休や遅れが相次いだ。
 土砂崩れは県内8ヵ所で発生し、阿仁部では上小阿仁村仏社の県道福館〜阿仁前田線の一部で南側斜面が高さ約15b、幅約30bにわたって崩れ、片側交互通行となった。合川町増沢の町道法面でも小規模な崩落があり、町が高長橋〜芦沢橋間の約1`を通行止めとなった。

 各地で被害をもたらした低気圧だったが、この低気圧の通過による暖かい南風と大量の雨によって、新緑が一気に進んだ。里山では新緑がほころび始めたばかりだが、少し奥地に入ったブナの生育地帯では今が新緑の真っ盛り。一本一本の木々の新緑が微妙な色合いを醸しだし、それはもう口では説明が付かないほどの、微妙な色合いだ。
 写真を掲載して解説したいところだが、写真でもせっかくの色彩が表現できないので、当サイトでは何年も前から敢えて写真表現は止めている。できれば、新緑を求める風流人に是非とも現地に赴いて、体感して貰いたいからだ…!

5月5日 森吉山野生鳥獣センター 28日開館式、6月1日オープン

 環境省が、森吉町の森吉山麓高原に完成させた「森吉山野生鳥獣センター」の開館式は5月28日、オープンは6月1日に行われる。
 総事業費約7億1,600万円の木造平屋建て(572u)の同センターは、奥森吉ノロ川地内(クマゲラ保護センターから約600b地点)に、昨年11月完成した。その後、展示物の搬入作業を進めており、館内には
  ▽ブナ林で生活する生き物の暮らしを春、夏、秋、冬に分けて紹介・解説
  ▽奥森吉の地形、地質、気象、植生や景観などの自然環境の特徴を紹介・解説
  ▽クマゲラの巣穴、体の構造、鳴き声などを紹介・解説
  ▽奥森吉の特色である「クマゲラ水(沢・河川)」「森林」の各観点から制作した映像を放映、の計4テーマを設けている。

 展示室には森吉山に生息する野生鳥獣のパネルや模型などを配置、その他に雨水活用によるトイレ洗浄水やソーラー発電装置活用など、自然に優しい施設づくりだという。
 5月25日に森吉町関係者の内覧会が行われ、28日の開館式は午後2時から。6月1日のオープン以降は、午前9時〜午後5時まで無料入館できる。

5月2日 田起こし始まる

 これまで田圃には人っ子1人見当たらなかったが、連休に入り晴天が続いたことから「田起こし」作業が始まった。4月下旬〜中旬にかけて雨が降らずカラカラ天気が続いたため、4月下旬の雨続きにもかかわらず、田圃は堅めでぬかるむ所もなく、順調な耕起作業のようだ。
 またトラクターでの田起こし作業を後目に、県外ナンバーや見慣れぬ顔の車が多くなり、猛スピードで走り抜ける車を多く見かけるようになった。スピード感や操車感覚が地元民とは明らかに違うようだ。お年寄りや子供達など歩行者には、充分注意を払って貰いたいものだ。

5月1日 鷹巣阿仁部の4月1日現在の人口と世帯数

町村 人 口 前月比 世帯数 前月比 社会増減
鷹巣町 20,935人 150人減 7,292世帯 34世帯減 84人減
合川町  7,644人  33人減 2,266世帯 16世帯減  9人減
森吉町  7,473人  36人減 2,489世帯  5世帯減 14人減
阿仁町  4,086人  29人減 1,449世帯  2世帯減 10人減
上小阿仁村  3,154人  22人減 1,100世帯  5世帯減 13人減

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