2004,10,2掲載 | 今週の話題バックNo.74 |
2004,8,5〜8,19 |
阿仁町の「北緯40度異人館フェスティバル」が16日、異人館周辺を会場に開かれた。フェスティバルは、国の重要文化財「異人館」を活用し、商店街の活性化を図ろうと行われている。
青空が広がる絶好の天候に恵まれ、阿仁中学校吹奏楽部によるブラスバンド演奏によって開幕。会場を訪れた人たちはドイツ風に仕上げられたビールを手に、「根子番楽」「荒瀬獅子踊り」の郷土芸能や大道芸、生バンド演奏などを楽しんだ。また夜は、恒例の花火大会が行われた。
異人館は政府工部省直営の外国人宿舎として建てられ、明治12年11月26日着工、完成は同14年。設計はドイツ人鉱山技師アドルフ・メッケル。煉瓦造平屋建、建築面積は268.6u、屋根は切妻造、柾板葺(現在は銅板)、壁体は地元下浜で焼かれた煉瓦を二枚積みし、半円形アーチ・上げ下げ窓および鎧戸が連続的に配置され、周囲を木造のベランダで囲むコロニアル様式の住宅で、当時の金で14,000円の巨費を投じて造られた。明治初期の洋館として名高い鹿鳴館(明治16年)やニコライ堂(同24年)に先がけて建てられた洋館。この外人住宅を町の人々は「異人館」と呼んだ。
ドイツ人技師長アドルフ・メッケルは、ハイデルベルク市出身。ドイツで鉱山学校長のポストにあった。政府と3カ年契約で明治12年5月来山した。
30年前に森吉町立前田小学校を卒業した当時の6年生の同級生が14日同校で開かれ、卒業時の創立100周年記念事業(昭和49年)として埋めたタイムカプセルを開封した。
30年を経て今回開封事業を行ったのは、昭和50年3月に同校を卒業した92人のうち、県内外から参加した49人。カプセルは図工の時間に彫った自画像のモニュメントの中に埋められていた。この後、恩師を招いた「全校集会」も行われ、カプセルに納められていた作文を読むなどして、当時の思い出を語り合った。
なお鷹巣町立鷹巣小学校でも、やはり創立100周年記念事業として収納されたタイムカプセルの開封式が、当時の関係者等の参加の下15日、行われたという。秋北新聞より
鷹巣阿仁部の本年度の町村別対象者と会場、開催日は次のとおり。
▽鷹 巣 町=男145人、女148人、計293人(8月15日午後2時・たかのす風土館)
▽森 吉 町=男 45人、女 59人、計104人(8月15日午前11時・町コミニュティーセンター)
▽阿 仁 町=男 35人、女 22人、計 57人(8月15日午前10時・ふるさと文化センター)
▽上小阿仁村=男19人、女 12人、計 31人(8月14日午前10時・村生涯学習センター)
◇鷹巣町 8/14〜15 18:30〜 今泉駒踊り
8/14 14:00〜 坊沢獅子踊り
8/14〜15 19:00〜 町民盆踊り大会(銀座通り)
◇合川町 8/14 17:30〜 ふるさとまつり(健康広場)
19:30〜 合川まとび(合川橋付近)
◇森吉町 8/13 16:30〜 米内沢獅子踊り ※時間は、いずれも予定
18:00〜 浦田獅子踊り
19:00〜 阿仁前田獅子踊り
19:00〜 本城獅子踊り
8/15 9:00〜 サギサギ(米内沢)
◇阿仁町 8/13 18:00〜 荒瀬獅子踊り(荒瀬駅付近)
8/14 19:00〜 比立内獅子踊り(比立内児童館前)
19:30〜 根子番楽(根子分館体育館)
8/16 11:00〜 異人館フェスティバル(異人館・伝承舘・役場前)
18:00〜 花火大会・絵灯籠流し(河川公園)
◇上小阿仁村 8/14 14:00〜 チビッコ魚つかみ大会(生涯学習センター下・河川公園)
17:30〜 おらがふるさとフェスティバル(生涯学習センター隣り・ふるさと公園)
・郷土芸能(大林獅子踊り・小沢田駒踊り)(17:45)
・かみこあに音頭ほか踊り(18:30)
・万灯火(18:45)
・歌謡ショー(19:00)
・花火大会(21:00)
森吉山阿仁スキー場のゴンドラを利用した「森吉山紀行夏山観賞」が7日から15日迄の間行われている。夏の運行は今回が初めて。初日以来好天に恵まれ、県内外から観光客や家族連れなど多くの人が訪れ、高山植物や山頂からの景色を堪能。石森周辺では、ニッコウキスゲが満開を迎えている。
ゴンドラの運行時間は午前9時から午後4時(上り最終は午後3時30分)まで。料金は往復で大人1700円、小学生800円。
森吉町の松橋久太郎町長(77歳、3期目)は4日の臨時議会で特に発言を求め、今秋予定される任期満了(11月17日)に伴う町長選に出馬せず、今期限りで引退することを表明した。
松橋町長は、「6月の時点では自ら合併を推進してきた者の一人として有終の美を飾りたいと前向きに考えていたが、合併協議会で新市のまちづくり構想が大方了承されている」とした上で、「11月18日から3月21日までの3カ月余に、あれをやりたいこれをやりたいと政策を掲げて選挙する状況にはない。また選挙で貴重な町費や職員の労力、時間を浪費したくもない。体力、気力など総合的に考慮し立候補しないことを決意した」と述べた。
3日夜、「後援会関係者に不出馬を伝えたが、『去り際はきれいな方がよい』と理解を得られた」と、語った松橋町長は「肩の荷が下りた。町勢発展に十分役割を果たせたので心残りはない。去り際が大事」と清々しい表情で話している。
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