第8章 寒狭川(豊川上流)ダウンリバー
カヌーツーリングin寒狭川 |
7日目(H12.4.29) 天候:晴れ 場所:寒狭川 6名(Wave Walkers+やまさん) 初の本格的ダウンリバーの今日、嬉しさか不安かは、わからないがスクール参加前日と同じように、またしても5:40に目が醒めてしまう。(ただ単にジジイ?ココまで行くと本当のジジイ。) 愛知県新城市桜淵公園の駐車場にAM10:00集合。今日のメンバーは、Outdoor Shop LANDSのカヌークラブ”Wave Walkers”の面々である。早めに桜淵公園についた私は皆が来るのを待った。暫くしてカヤックを積んだ車が入ってくる。 (あれかな?) 私の車を見つけると近づいてきた。 「おはようございます。」 どちらともなく挨拶をし、暫く談笑する。 10:00近くになって、1台、また1台とカヤックを積んだ車が駐車場に入ってくる。 全員揃ったようだ。今回は私を含め合計6名でのダウンリバーとなった。簡単な自己紹介(と言っても名前を名乗っただけであるが。)を終え、今日のダウンリバーの打ち合わせを行ない、車の回送の準備にはいった。。
今回のダウンリバーは寒狭川の滝神社をスタート地点とする4kmのコースだ。気田川のイメージ(←ココをクリック)でいたため、 (結構短い距離なんだなぁ) と思っていた。ところが、後から思うと頷ける距離なのであった。 1台の車に、着替え等を積みこみB地点に置いておく。その後2台の車で今回のスタート地点となるA地点に向かった。 神社の横の駐車場に車を止め、思い思いに準備に入る。 (いよいよ、本格的なダウンリバーだ。本当に大丈夫だろうか?) ここまで来ると不安が頭の中を占拠しだす。初心者にとっての初のダウンリバーは緊張と不安がいっぱいなのです。大きな瀬があるだろうか?しっかり下れるかな?沈したらどうしよう?とまあ、こんな具合なんですが・・・・。 川原に下りて漕ぎ出す前に記念写真(私にとっては、最初で最後かもしれない(笑)。ところで記念写真、他のメンバーにとっては迷惑だった?)
記念撮影のあと、神社下の瀞場で体を慣らし、最初の落ちこみに突っ込むことになった。私に気を使ってくれたのか、Gさんが 「ちょっと、スカウティング(下見)に行きましょう」 と中州にある岩場に連れていってくれ、落ちこみに入る時はまっすぐ入ること、本流の真中を通過すること、通過後のエディーキャッチ(本流から抜けでる)の方法等の説明をしてくれる。 そして、いよいよ落ちこみに突っ込むことになった。一人一人順番に突っ込む。私は最後に突っ込むことになった。(下流でレスキューの準備をしてくれていた) カヤックに乗りこみ、瀞場で準備を整える(艇の向きと気持ちの整理) (さて、行こうか) パドルで水を捕らえ、真正面から突っ込む、川幅が急に狭くなっているため、落ちこみに近づくにつれ艇のスピードが上がっていく。もう後戻りは出来ない。艇の向きに気をつけながらしっかりとパドリングする。と、思う間もなく目の前に真っ白な落ちこみが見えてきた。 「行け〜〜〜〜」 後傾にならないように(なんかスキーの直滑降のイメージ?)落ちこみに突っ込む。バウが落ちこみに入ると同時に水飛沫が顔にかかる。まるで、ウオータースライダーのようだ。目の前の景色がが一瞬かき消されたと思った時には落ちこみを越えていた。ホッとする間もなく岩壁が目の前に迫ってくる。 「まずいっ、このまま行くと岩壁に突っ込む〜。」一生懸命パドリングし艇の向きを変えエディに入る。 「ふ〜〜〜〜。」 なんとかクリアだ。
クリアし、ホッとしていると今度は下流から一人一人落ちこみに突っ込んで行くではないか。 「えっ?ここ、やるんですか?」
(本当かよ〜〜、信じられん(@_@)) でもGさんがロープレスキューの用意、山本さんが下流で待機、他のメンバーも控えている。 これも経験だ。エディーからフェリーグライドの要領で突っ込む。 「どわ〜〜〜〜!?」 すごい水圧だ。艇をコントロールする間もなく水流に翻弄される。あっというまの沈! (ここでロールだ。) しかし、水圧が強い。体がもみくちゃにされる感じだ。なんとかパドルセットはできたもののパドルが水圧に負けて起きあがれない。もう一度、チャレンジ・・・・・・・ダメだ! 息が苦しくなってきた。ここであえなく沈脱。 艇から抜け出て、艇を起こす。すると岩場からGさんの声。 「ロープ!!!」 (ロープレスキューだ。)
「結構気持ちのいいもんだ。」 (レスキュアーは大変だろうけど・・・) 2度目も同じように突っ込むがまたしても沈。で、沈脱。 今度は、Yさんに艇を回収してもらった。(写真参照→) 「う〜〜ん、流水ロールは難しい。」 ここで、1時間ほど遊んだあと、昼食をとる。 --------------------昼食--------------------- 昼食後、流水ロールが出来ないまま川下を楽しむ。次の瀬も、その次の瀬もなんとかクリアしていく。すると、両側がエディーになっている1.5〜2級の瀬が現われた。フェリーグライドとピールアウト・エディーキャッチの練習にはもってこいである。 Gさん「ここで練習をしましょう」 手本を見せてくれ、同じようにやってみる。どうも上手く行かない。 Gさん「エディーラインを超える時のパドリングが弱いと、どうしても本流に負けてしまいます。本流に突っ込む角度、リーンの角度、艇のスピード、この3条件を満たせばうまくいきますよ。エディラインを越える時のパドリングをしっかりやりましょう。」 再度練習を再開。ピールアウトをし、エディーキャッチをする瞬間、リーニングが上手くいかず、バランスを崩した。 (ヤバイ!!) と、思う間もなく”沈” ここで、ロールを試みる。再三の沈で慣れたせいか、結構落ちついていた。パドルセット、ブレード角度よし、頭を早く上げないように、 (とりゃ!!) グリン!!! ロール成功!! (やった〜〜、流水でのロールが出来た〜〜。) はっきり言ってむちゃくちゃ嬉しかったです。ぴーす V(^0^) その後も流水で沈するもロールで起きあがり(1回だけですが(^_^; アハハ…)、本日2回目の流水ロール成功である。 途中、アンダーカットロック(岩が水面下でえぐれているため、通常は岩に向かって水が流れていれば、ピローウエーブ(反射波)が発生し、岩の直前の水面が盛りあがっているのに、ピローウエーブが発生せず岩の下に水が吸い込まれていくようになっている。) を見ることも出来た。 Yさん「あのようになっている岩には絶対に近づかないように。吸いこまれたら抜け出せなくなりますから。」と、教えてもらう。 新緑の寒狭川は、途中の景色がすごく綺麗だった。 「通常では味わえない水面から見上げた景色は、僕達カヤッカーだけに与えられた特権かもしれない。」と誰かが言った。 本当にそのとおりだ。こんな景色はカヤックをやらなかったら一生見れなかったかもしれない。 こうして、寒狭川ダウンリバーは幕を閉じたのである。 ダウンリバー途中、ことある毎に、フォローしていただいたSさん、Kさん、Sさん、ありがとうございました。 ----------------ダウンリバーを終えて----------------
今回御世話になった方々に、この場を借りてお礼申し上げます。 Wave Walkers G様、Y様、S様、K様、S様(順不同) 第9章 気田川U・・・・・・・・・・・→ |