第12章 宇連川ダウンリバー



初の滝落ち!大滝を見てビビる

11日目(H12.5.24) 天候:晴れ 場所:宇連川(愛知県新城市)  3名(Wave Walkers+やまさん) 水位:渇水(-29cm)


 5月24日。Wave Walkersのメンバーと一緒に宇連川の湯谷温泉にある滝落ちをすることになった。今回は、I氏、S氏と私の3名である。


宇連川リバーガイド
※画像をクリックすると大きく表示します。
 本日のツーリング(ツーリングというよりも、滝落ちがメイン)は、宇連ダム直下から、湯谷温泉までの約8kmのコースだ。途中、小さな滝(落差2mくらい)があり、ところどころにも遊ぶところがある。しかし、今年は水位が低く。ところどころでライニングダウン(艇から降りて艇を引きながら下ること)を強いられる。朝から天気はよく、快晴だ。これなら雨の心配もなさそうだ。心配はただ一つ湯谷温泉前の大滝(落差5m、幅2m)の滝落ちだ。


いままで、滝なんぞ落ちたことがないので期待と不安で昨夜から寝付けないでいた。


スタートは宇連ダムの下流からである。初めはクリークみたいな感じの川相が続く。
暫くして宇連川と合流した。これからが滝落ち本番。
右側の写真は約10mで5m落ちる3段の滝である。水量が少なくカヤックの底をすりながらの滝落ちになってしまった。
右の3段の滝より上流部を見る 3段の滝


次に現われたのが、通称”喫茶店の滝”(勝手に私がつけました)
この滝は、幅20m高さ2m程の滝である。ここは十分な水量があり、平均して何処でも落ちることができるが、滝壷には岩があり、事前にスカウティングをして落ちる位置を確認すべきである。

この時は滝におちる寸前に鶏の鶏冠に似た波が立っていたので、それを目標に落ちることができた。
喫茶店下の滝


バイアグラさん、レイジさんが行く。いよいよ私の番だ。スカウティングしたとおりのコース目掛けて、パドリングする。滝に近づくにつれ流れは急に速度を増す。

この辺になると、もう頭の中は真っ白け!!何も考えられない。目標とする鶏の鶏冠の波を目掛けてパドリングするのみ!!すると目の前が急に開けた・・・・・・・・・と思った瞬間に自分の体が宙に浮いた感じがした。と次の瞬間、艇と体の半分が滝壷に沈んでいる。

フワ〜〜〜〜ってな感じで滝壷から浮き上がる感じがして水面に浮いてくる。なんか宇宙空間に身を置いた感覚が妙に心地よい。この感覚はヤミツキになりそうだ。


前方に見えるのは岩の山

向こうに見える山は全て岩でできており、壮観な眺めである。
左の写真の後に左カーブの瀬が続く。
















下の写真は通称”ヤナの滝”
ここは、水量が少なく、コース取りをしっかりしないと、滝落ち中にカヤックの底を擦ってしまいバランスを崩すので注意が必要です。
ヤナの滝(ヤナの前) ヤナの滝より下流を見る(大岩の横は滝)


いよいよ、最後の湯谷の大滝である。(下の左の写真)
とりあえず、カヤックを降りスカウティングする。前回見た時よりも若干水量が多い感じがする。
近くによると、その迫力はものすごいものがある。
「ごおぉぉ〜〜〜」とも「ぐおぉぉ〜〜〜」とも言い表しようのないぐらいの轟音がする。近くで話しをしても聞こえないぐらいの音である。
暫く、相談した後、私はポーテージをすることにした。さすがに近くで見る大滝は迫力がありすぎた。バイアグラさんとレイジさんはチャレンジすることにした。
私はカメラマンに徹してました。(^_^; アハハ…
だって、怖いものは怖いんだも〜〜〜ん。
湯谷温泉前の大滝(幅2m 高さ4m 長さ8m) 大滝の下流(赤い橋より大滝が正面に見える)
ちなみに、滝壷のボイル部分はものすごい不安定でした。普通に漕いでると沈させられそうになります。


大滝は人生を諦めたら挑戦することにしようっと。(^^)


2000年5月出撃記録へ続く→



目次第11章 天竜川第12章 宇連川(滝落ちツアー)5月出撃記録へ続く