2002/5月 出撃記録(3日)




★13日目
5月3日(金) 天候:曇り一時雨
 吉野川・大歩危ショート(豊永〜岩原) 4名+30数名

水位+0.19m(豊永観測所水位)
大歩危ショート(豊永〜岩原)

使用艇:ショック、スキップ、EVO、ファントム(OC)・・・ほか

本日のテーマは
「また来たぞ!大歩危小歩危」

2日の午後8時に愛知県は豊橋を出発。8時間の移動を終え、四国は徳島の上坂SAに到着。しばし仮眠をとり、AM8時に集合場所である吉野川ハイウエイオアシスに到着。すでに到着していたDAIFUKU会長と挨拶をする。

かるく食事を済ませ豊永(大歩危のスタート地点)へ向かう。途中天気は雲行きが怪しくなり、先行きが不安な天気である。

スタート地点に行くと、続々とメンバーが集まり出す。昨年お世話になった亀ピロ氏、Bタケ氏等。ネットで知り合ったすずさんとも会えた。挨拶もそこそこに終えDRをはじめる。今年は水量がすくなく豊永の瀬もパワーはないものの岩が露出しテクニカルなコースとなっていた。しかし、ここでもDAIFUKUは攻める攻める。会長をはじめとするメンバーは果敢にも白波に戦いを挑むがごとく突っ込んでいった。

いよいよ、大歩危ショートの最大の難関「三段の瀬」である。ここも昨年に較べパワーは落ちるものの岩が露出しておりテクニカルなコースになっていた。


どこの川でもそうであろうが、水位によって瀬のルートが変わる。毎年、毎回ルート取りがかわるのだ。

久しぶりに見る三段の瀬は、やはりスリリングであった。このところ、通常の瀬では心臓が口から飛び出すほどの緊張を味わったことはなかったが、ここは違う。パワーもあり、岩が複雑に絡み、ストッパーも強烈だ。そこを自分の腕だけですり抜けていくスリルと快感。
このスリルと快感を求めて毎年「歩危」にくるのだ。

DAIFUKU隊長である良太が言った

「歩危は俺のライフワークだ!」

なんとも、格好良い言葉じゃないか!!







★14日目
5月4日(土) 天候:曇り
 吉野川・小歩危ロング(歩危茶屋〜川口)+小歩危ショート(鮎戸〜川口) 3名+10数名

水位+0.59m(豊永観測所水位)
小歩危ロング(歩危茶屋〜川口)

使用艇:ショック、スキップ、ファントム(OC)・・・・ほか

本日のテーマは
「リベンジ曲がり戸!」

僕は小歩危に対する思いが人一倍強かった。なぜなら、昨年、自分の腕の未熟さゆえ「曲がり戸の瀬」に思いっきりやっつけられたからだ。

リベンジ小歩危の朝、天気同様、気分がすぐれない。やはり昨年の出来事がトラウマとなって自分に襲いかかる。

「ここでやめたら後悔する。行くべきだ。」

「いや、まだまだ腕は未熟だ。やめておけ。」

両方の意見が脳裏を駆け巡る。亀山氏が水位の情報をくれた。「昨日からの雨の影響で増水してるよ。」
これを聞いた自分は、「水位が上がれば、岩の露出度が減る。この機会を逃したらリベンジ曲がり戸は果たせないかもしれない。」と、思った。

で、即決!
『リベンジ曲がり戸!!』


左上:曲がり戸の瀬・核心部

右上:2段の瀬

左下:曲がり戸全景(左岸下流より上流を見る)

昨年の曲がり戸に較べ、水位が高いためパワーはあるものの怖さはなかった。
(昨年の曲がり戸の様子は----Click!
昨年を見比べていただくと、今回の方が核心部の岩の出方が少ないのが分かると思う。

で、いよいよスタート。
さすがに、緊張する。ルートを頭に叩き込みひたすらパドリング。途中の波で艇が横を向く。これは昨年の二の舞だ。しかし、ここからが違った。慌てず騒がず岩の横の一点を見据え、艇を立てなおし核心部へ!

スピードはぐんぐんあがり、狙った一点に突っ込む。

その瞬間、飛んだような落ちたような・・・・着水した瞬間「フワッと」した感覚に襲われた。得も言えぬ感覚である。艇が水上に戻ったとき思った。

『やった!リベンジだ!!』

僕のトラウマは消えた。







★15日目
5月5日(日) 天候:曇り後晴れ
 吉野川・大歩危ミドル(岩原〜真ん中) 3名+20数名

水位+0.73m(豊永観測所水位)

使用艇:ショック、スキップ、EVO

ブローチング(大歩危・国境の瀬)
本日のテーマは
「ブローチング!」

最終日は、大歩危の岩原〜まんなかまでを漕ぐ事になった。この区間の大きな瀬は「国境の瀬」である。岩が点在し、テクニカルなコースで、ちょっとでも判断を誤ると危険な目に会うことにもなる。

左の画像は国境の瀬でOCがブローチングを起こしたものである。幸いにも人間は脱艇し、事無きを得たが見るからに怖そうな画像である。

皆さんも気をつけていただきたいものである。

この後、艇は回収され、変形した部分を2・3回蹴っ飛ばすと元に戻り、何とかDRを続けることは出来た。(改めてロイヤレックスという素材の強度を感じた。)


が、これで終わってはいけない。今回のブローチング事故を真剣に受け止め、今後のパドリングに生かしていきたいものである。

「Self CONTROL」 「Self SELECT」 「Self RESCUE」


今後も、この言葉を肝に銘じてパドリングしたいものである。


Special Thanks
会長をはじめとする「DAIFUKU OC1 クラブ」、亀山氏、Bタケ氏、、広島のカヤッカー、奈良のカヤッカー、島根のカヤッカー、熊本のカヤッカー、皆さん本当に感謝しております。
来年も吉野川・大歩危小歩危で会いましょう!!!






★16日目
5月11日(土) 天候:曇り後晴れ
 寒狭川(神社下〜水道橋)・神社下スポット 4名
水位+0.66〜+0.25m(石田観測所水位))

使用艇:ショック、スキップ、EVO、ファントム(OC1)

神社下ホール(+0.30mくらい)
本日のテーマは
「寒狭、さいこぉ〜〜!」

朝、起き掛けに水位を見ると、豊川・石田観測所で+0.66mであった。

「ちょいと水位が高いがDRは楽しいよなぁ」

で、寒狭に決定!
朝、7:00に集合して川に着いたのがAM8:00。でDRしはじめたのがAM8:30。異様な早さである。+0.66mの寒狭はいたるところにプチウエーブ・プチホールができており、DRするには最高の状態である。
気分爽快で下り終えたのがPM1:30。
ちょっと水位の確認をしてみる。あくまで確認のつもりだった。(笑)
「ただいまの石田の水位は・・・+0.38m」電話でのアナウンスが聞こえる。
「神社下・・・いい水位じゃ〜〜ん」ってなことで、またまたスタート地点に戻り、今度はスポット。
神社下はウエーブから始まりホールになるまで遊んだ。本当に楽しいとこだなぁ神社下。









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