投稿日 |
平成12年5月13日 |
投稿者 |
やまさん(管理人本人です。) |
場所 |
愛知県東部 寒狭川(豊川上流) 地図参照(下図) |
日時:平成12年5月13日(土) 午後2:00頃
場所:愛知県 寒狭川 地図参照 水位-24cm。
★現場の地図 |
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レイジさんと2人でのツーリング途中のことである。今回は寒狭川2回目ということで、ある程度の川の情報は分かっているつもりであった。
違ったことと言えば、人数が少ない事。水位が減っていた事くらいで前回は水位が-16cm、今回は-24cmと約8cmの水位の差があった。
注意すべきは、滝神社下の瀬くらいで、ダウンリバーするだけであれば、さほど難しい瀬も少なく感じていた。
なぜあんな事故がおきたのだろうか。
(ブローチングをしてしまったのである。)
ブローチングとは何か?
”ココをクリック”
★現場の状況 |
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現場の写真(左岸から撮ったもの) |
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現場の写真(下流から撮ったもの) |
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決定的瞬間(撮影:nabeさん) |
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昼食も済ませ、体もほぐれてきて、油断があったのだろうか。
事故現場では、レイジさんが、まず瀬に突っ込んで行ったのである。その後に私が20mくらい離れて瀬に入って行くことになった。
それまでは、レイジさんが下ったあとにOKサインが出てから瀬に入っていったのに、今回はOKが出る前に突っ込んでしまった。やはり油断、慢心があったと思う。
徐々に瀬に近づくに連れ、やたらと岩が多い事に気がついた。
「どのルートだろう?」
前回はまっすぐ真中を通過すれば問題なかったはずだ。
しかし、今回は水量が少ないせいか、岩がやたらと目立つ。
徐々にに艇のスピードが上がりだし、パドリングをしっかりするよう心がける。流れに乗って本流の中心をすすむ。瀬にはいり、急速に艇のスピードがあがると同時に水飛沫が顔にかかる。
ここまでは、ぜんぜん問題はなかった。
と、本流の真中に直径30cmくらいの岩が水面に顔を出している【A】。その岩の左岸よりにも数個の岩が顔を出しているのが見えた。
「右によけなきゃ。」
と、思うが本流の流れは強く、すぐには移動できない。間もなく岩が目前にきてしまい、それでもなんとか横をすり抜けた・・・・・・・・・・・つもりであった。
「ガガ〜〜ン」と音がすると同時に、バウが右を向いてしまった。艇の向きが川と垂直に近くなってしまった。本流に対して真横に艇が向く感じだ。そのまま、今度は目前に直径1mくらいの岩が【B】・・・・・・・。
「ヤバイ!!」
と思った瞬間に岩に張りついてしまった。
本当に一瞬の出来事である。
本流の流れがデッキにかぶる。
「このままだと、張りついたまま沈だ。」
それだけは、絶対に避けなければならない。右膝を押し上げるようにして艇を起こし必死で岩にしがみつく。なんとか張りついたままの沈だけは免れた。
しかし、水圧はものすごく、艇はビクともしないばかりか、スプレイスカートまでも容赦なく押しつけ剥がそうとする。
(ここで、スプレイスカートを外したらヤバイよな。)
そう思っていると、下流から必死の形相で走り寄ってくるレイジさんが見えた。
(よかった〜。助かるかもしれん。)
レイジさん「大丈夫か?とりあえず、バウに手が届きそうだから引っ張るけどいいか?」
やまさん「OK」
レイジさんは、右岸から手を延ばし、バウをつかむとグイっと引っ張った。
すると、バウとスタンに均等にかかっていた水圧のバランスが崩れ、艇は岩からはがれた。
レイジさんも、手を伸ばすのがギリギリだったせいで、一緒に流されてしまった。しかし、そこは経験豊かなしっかりとセイフティーポジションで流されていく。下流の流れがなくなったところで岩に上がり、2人とも事無きを得た。
今回の事故で、前回はこうだった、というのは通用しないことを身をもって体験してしまった。川は生き物だと言うが本当にその通りである。普段からよく行く川でも、日に日に変化すると言う事を覚えた。
ロールがすぐにできた、フェリーもピールアウトも練習した。ダウンリバー程度ならさほど危険はない。etc・・・・・・・・
ちょっといい気になっていたのかもしれない・・・・・・。
今回のダウンリバーで大事な事を学んだ気がする。
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