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人生の師*老羅
その1

 

先生との出逢いは1999年初めて中国へパンダの里親になるために行った時でした。上海の泊まったホテルの1階に木の焦げる好い匂いがしてきました。一緒に泊まっているKさんとシンカ書店という大きな本屋さんに行こうとロビーを抜けた時、おもしろい道具を使って木から湯気を出して絵を描いているおじさんを見つけました。興味津々で寄って行くと、そのおじさんはニコニコして絵を見せてくれました。それはかわいい動物の絵でした。帽子をかぶったおじさんは「干支は何?」と聞きましたが、Kさんは「パンダがいい!」と一言。すると!おじさんはその重そうな機械で(それが火筆(焼ごて)との出会いでした)スラスラとパンダを描きはじめたのです!もちろん私も描いてもらいました。そして「イエイエとキラキラ」と描かれた竹のキーホルダーができあがりました!!もう、感動!!!私は自分の持っていた自分のイラストを見せて「私は日本で絵描きをしているけど、先生の絵はとっても素敵だと思う!」と興奮しながら云いました。するとおじさんは私の絵を見てなにかビックリした顔をして、「こちらに来て、描いてごらん」といいました。私はおっかなびっくり、火傷しまいかとヒヤヒヤしながら、その重い機械を手にとってみました。そして、、、妙ないびつなパンダを2匹描いてみました。すると先生はまたまたビックリした顔をしてみせて、「あんたは素質がある!!ぜひ日本の弟子第1号になりなさい!」と熱心に云って下さいました。そして一緒にいたKさんが通訳をしてくれながら、先生は難しい中国語はイラストを使いながら「あなたが上海に来たら娘と迎えに行くよ!ぜひともこの焼ごてを勉強してごらん!わしが心を込めて教えてあげましょう。」など一生懸命表現してくれました。私は戸惑いながらもそうなったら楽しそうだ!と思いました。だって、先生が描くその筆談の絵が、とっても暖かくてかわいらしかったからです。特徴を捕らえ、ポイントをつかみ、そして絵と文字の丸みが、私の大好きな絵の雰囲気そのものでした。そして先生は、両親が心配しないように、明日、ここへ日本語を勉強している娘と一緒に、わしの世界名人の証明書を持って来るからね!と、明日の朝すごく早くにホテルを出てしまうと云う私に云って下さいました。Kさんと「おもしろい人だったね!本当に来るかなあ」なんて話ながら本屋へ中国語の辞書を探しに出かけ、その夜は更けて行きました。***そして朝。。。チェックアウトにロビーに降りた私達の前に2人の姿が。先生はちゃんと本当に来て下さったのでした!
                      。。。続く

以下乞う御期待♪

 
 
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