札幌のラーメン店

麺あれこれ(工事中)

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  • 北の街のはんこ屋さん
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製麺屋の独り言

生めんは、家庭で茹でて、その茹で立てが食べられると言うことが、市販の茹でうどんとの決定的な違いではないでしょうか。
茹でた麺の寿命はうどんもそばもラーメンもたぶん茹で上がってから30秒以内ほどだと私自身は思っています。もちろん違った意味で、少し時間がたった食感を好む人もいます。だから好き好きで一概には言えませんが・・・なんといっても歯ざわりや、のどごしを味わえるのは茹で上がりにかなうものはないと思います。
うどんはうどん。そのシンプルさを逸脱して奇をてらおうとしてもいつかは元のさやに戻ります。古き昔から麺は麺であり、好みの汁との兼ね合いで旨くもなりまずくもなります。
変わり映えのない、しかし本来の麺をただ黙々と頑固に(一応生活のために!)造り続けています。
何の変哲もない麺ですが、一度食された人には「旨い」と感じるようで、殆んどの場合最初は半信半疑で買われるか、人からお土産でいただいたり、そんな人たちは間違いなく次は目を輝かせて来店され、暫くは病み付きとなって買われるというパターンが何年も続く傾向みたいです。人づてに密やかに細々と広がってはたぶんいるでしょうか。
ときどき、顔見知りじゃないお客さんが来店されます。殆んどの人が「ようやく見つけました」とか「何処で売ってますか?」それと「スーパーにありますか」・・・と、よく言われます。
町内の少し入ったところにあり、看板なんぞ立てていないので、目の前まで来ても判りません。看板立てるほどのこともないので、「うどん」時には「ラーメン」の、のぼりが目じるしです。スーパーはもちろんお店屋さんには卸していません。造ったものは私の目の届く範囲でしか売る自信がないのです。防腐剤とか品質保持剤は一切使っていないので、できる限り新しいものを念を押してお渡ししたいのです。突然来られると買い損じ、売り損じで旨くいかない場合もあります。少なくとも前日までのお電話をお願いしています。
町のラーメン屋さんと町内の小中学校の学校給食、保育所、会社の食堂、それから家庭学校の給食もそうです。あと各種祭事などのイベントに茹でたうどん、そば等を頼まれて納品したりしています。
町の学校に納めているということは殆んどの人が幼少児童の時にきりた製麺の麺を食したことがあるということで、微力とはいえ、責任も感じながら多少の誇りもあります。成長して、味の記憶の中に私どもの麺の食感が残っていて、いつか懐かしんでもらえれば幸いなことです。
創業以来60年、先代と似て野心もなくひっそりと・・が悲しいかな受け継がれたDNA。私が携わってからもう20年程になろうとしています。本来の麺の腰はまだまだかもしれません。