原 因
肩関節周囲炎(五十肩)
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 二本足で歩けるようになった人間は、上肢を広く動かせるように進化しました。特に肩関節は広い運動範囲を許容するようになりましたが、反面、不安定で最も脱臼を起こしやすい関節となりました。不安定性を補強するために、肩関節は筋肉や腱等の組織で複雑に覆われています。複雑な組織ですので、痛みや障害が出る原因は様々です。中でも1番多い疾患は肩関節周囲炎です。
肩関節


烏口突起
第一肋骨
三角筋
上腕二頭筋
長頭
上腕二頭筋
長頭腱
上腕骨
上腕二頭筋
長頭腱腱鞘
烏口上腕靭帯
腱板(棘上筋腱)
鎖骨
烏口下滑液包
肩甲下滑液包
烏口上滑液包
長頭腱滑液包
三角筋下滑液包
肩峰下滑液包
肩峰上滑液包
内上角滑液包
滑液包の働き
肩関節周辺の滑液包
肩関節周辺の筋肉・腱板
骨・軟骨と腱の骨付着部、皮膚の間にあって、
運動の摩擦を軽減しています。
腱板は肩関節の回旋運動を行う筋肉(腱)の集まりで、
肩関節の安定性を保持しています。
腱板の働き
肩関節周囲炎とは
 特別に外傷や感染などの原因がなく肩関節に痛みと運動制限を主徴とするいくつかの疾患で、例えば腱板炎、肩峰下滑液包炎、石灰沈着性腱板炎、腱板不全断裂、上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎、いわゆる五十肩(凍結肩)、烏口突起炎、腱板疎部炎などを含んだ1つの症状群で、単一の疾患としての輪郭がはっきりしないものです。

 加齢に伴い骨や関節などが老化し、肩関節の周囲の組織に炎症が起こることが主に原因と考えられています。

肩を押さえると痛む
肩が痛くて眠れない
上着が脱ぎにくい
頭に手をやると肩が痛む
肩関節周囲炎の治療
保存療法
薬物療法
・消炎鎮痛剤、湿布など

・関節内注射
理学療法
・関節を動かす(運動療法)

・入浴、ホットパック、低周波などの温熱療法
症 状
手術療法
 保存療法で改善がみられない場合や、痛みの原因が特定できた場合は、腱を縫合したり変形した骨を削ったりします。手術は主に関節鏡下で施され、傷口を小さくし他の組織へのダメージを少なくします。
監修:辻 正裕
当院で行っているスリングによる運動療法