ふたりのキョリ。*-+-side B-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+*-+-2010.2.14 up-+-*-+-by ぷらいべえぃと♪+-+-*































遠恋。


なんて、


そんなもの、一生無縁なものやと思ってた。


いつも一緒。それで当たり前。


離れるなんて、考えたこともなくて。





近くにいる、2人のこの距離こそが、恋の証やって。


























から海外行きの話、聞かされたんは、数ヶ月前の事。


冗談みたいなホンマの話に。


現実の事やって受け止められる容量もないまま。


ただ、驚くだけやった。









いつか、に遠距離恋愛について聞かれた時は、


無縁やと思ってただけに、知ったような答えした。


やって、小説やマンガの中の話では、

一筋縄ではいかへん事ばっか描かれてる事多くて。


思わず、難しい なんて答えたけど、


自分の身になったら 難しいとかそんな次元の話やない。


もちろん、別れる なんて選択肢、考えられたもんやないし。


とはいえ、簡単に引き止める事は出来んかった。  





そら、すぐに引き止めて、困らせて、悩ませて。


そうする事も出来たかもしれん。


けど、それは違う気がした。


のこれからのコト、考えたら、


簡単に引き止める、そんな無責任な事出来ひんやろって。





それでも、何度も何度も迷った。





抱きしめる度、こんまま、離さんかったら、とか。


多少、困らせても本気で引き止めてみよか、とか。


自問自答の繰り返し。


けど、何回くりかえしたって、行き着く先は、


やっぱり、に何かを犠牲にさせるわけにはいかへん、


俺一人の勝手な我侭の為に、辛い想いなんてさせれるわけない。





今、俺がのために出来る事は、


笑って送り出して、優しく迎え入れる。


それくらいやろって。


そう決心して、


と離れる日までは、今まで通り、笑顔で過ごしたけど、


実際は、いまいちピンとこんくて、


それは、当日になっても。


そこからそれまでの逢えへん日、更新してやっと、ホンマに離れ離れなんやって気づかされて。








同時にこれまで気付けてたはずのの少しの変化に


気付くことできひんもどかしさも1日1日増えてく。


それでも逢う度、


一番伝えたい、言葉に出来ひん言葉は、心ん中だけで繰り返した。














最後に逢ったんは、、、


なんて考え始めた矢先のからの着信。


日本に居る、わかった瞬間、胸が高鳴る。


上がりすぎるテンションを必死で抑え、


ついでに、にやける顔も必死で抑えて、


すぐに、目的の場所に向かった。





2人のお気に入りの場所。


1つ1つの季節が綺麗に見える2人で偶然見つけた場所。


タクシー拾って、ようやくたどり着いて、


後姿、目入っただけで、


いつものことやけど、


決心、崩れそうになる。


隆平『なんでもっと早よ連絡してくれへんかったん。

   前もって連絡くれてたら、空港迎えに行ったんに。』


やっと出た言葉。


『隆平やって仕事、あるやろ。』


隆平『そうやけど。。。』


切なげな顔に、打ちのめされる。


『ゴメン。こういう時間あるかも分からへんかったから。』


隆平『良かったわ。今日のうちにこっち戻ってきてて。

   明日休みやから明日戻って来ようかなとも思っててんけど。』


『そうなん?』


隆平『タイミングばっちりやな!』


『何それ 笑』


相変わらず、ためらいなく笑ってくれる見たら、


目が赤いんが気になった。


隆平『あれ、なぁ、、目、赤ない?』


『え。あ、今日な親戚の結婚式やって、めっちゃ感動してん。それで』


隆平『ホンマ?なんかあるんやったら、ちゃんと言うてや?』


『何もないって。隆平はホンッマ心配しぃなんやから。』


何もない、なんて、目反らされたら、ムリ、放っとけへんて。


隆平『心配かてしたなる。』


気づいたら、抱きしめとった。


『隆平?』


隆平『いつ、戻るん。』


『明日の9時の飛行機。』


隆平『。。。』


『。。。』


隆平「このまま、こっち居れへんの?」


て、俺、アホやん。


『。。。』


隆平『ゴメン。』


困らせた。


『なんで隆平が謝るん。』


やって、が応えられへんの知ってて。


隆平『ゴメン。』


『謝りすぎやって。笑 ゴメンはアタシやのに。』


隆平『なんで、は悪ない。』


『隆平。』


隆平『ん?』


『あんな、』




が何かを言い掛けてたのは分かってたけど、


隆平『何? あ!なぁ、今度は俺が逢いに行くわ。』


いつも言いそびれてまう、さっき思っていた事を急いで伝えた。


『え。』




隆平『いっつもが来てくれた時だけやんか?

   俺もが住んでるトコ、直で見てみたいし。

   向こう着いたらすぐ連絡してな。予定決めよ。な?』




『。。。』




隆平『?』




予想と反したの様子に少しだけ不安になって


『あ、そろそろホテル戻らな。』




隆平『どこなん?送ってく。』




『大丈夫。下ですぐタクシーつかまえられるし。』




隆平『せやけど。』




何か隠してる?そう思ったものの、


腕の中をすり抜けるように階段を降り、

タイミングよく走ってきたタクシーを止めたは、


扉の開いたタクシーにすぐに乗り込むと、


『隆平。元気で、な。』


いつも通り、や、いつも以上の笑顔で手振るから。


隆平『え、ぉ、ぉん。も。』


やっぱ、気のせい?なんかな。 なんて呑気に考え直したりして。

















∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


次の日の朝。


から届いたメール。


読み進めるうちに、心臓が、、、


震える鼓動と一緒に指先まで震えてるのが分かった。
















。。。。。。。。。。。。。





"お別れ……って、嘘やろ? なんで。"


心臓が。 バクついて。


頭ん中、真っ白。ってこの事なんやなって、 妙な納得してる場合やないって。





もう遅いん?


今頃気付いた。




離れれるんは、次逢えるって分かってるから。


次がない、別れなんてありえへんやろ。


どんだけ辛くても、


また逢えるって確証があるからこそ、


送り出してるわけで。





今更やん、、、



俺がうだうだ悩んでるうちに、


の中ではとっくに結論出しとって。


その上できっと、、、


きっと、ずっと悩んでたんや。





間に合わへん 


空港にたどり着いた時には、昨日が話してた時間は当に過ぎとって。


"やっぱ、もう、、、居らへん?"


頭ん中よぎっても、


なんでか足は止まらんかった。


駆け回るうち、出発時間が遅れてる。そんな会話が耳に入ったとたん。


光が射した気がした。


ラウンジをひたすら見渡して、


一度見渡した場所をもう一度ゆっくり


と、大きな柱の下に見覚えのある姿が目に入った。


瞬間、息が止まりそうになる。


人違いかもなんてそんなん考えもせぇへんと、足早に近づいて。。。


隆平『?』


『隆平。』





隆平『良かった。』


抱きしめた瞬間、やっと生きた心地がした。


『。。。』


隆平『ゴメン。』


こやって抱きしめて離さへんチャンスは何度もあったはずやのに。


『?』


隆平『苦しかったやろ。ずっと。』













簡単に引き止める、そんな無責任な事出来ひんやろって。


抱きしめる度、こんまま、離さんかったら、とか。

多少、困らせても本気で引き止めてみよか、とか。

自問自答の繰り返し。


けど、何回くりかえしたって、行き着く先は、


やっぱり、に何かを犠牲にさせるわけにはいかへん、


俺一人の勝手な我侭の為に、辛い想いなんてさせれるわけない。




なんて、アホやん?  結局、綺麗事並べてた。









ふたりのキョリが近づけば近づくほど、


遠なれば遠なるほど、気づく想いが山ほどあって。


ひとつひとつ言葉にするより、今、伝えなアカン言葉はただひとつ。


逢う度、心ん中に隠してた言葉、




離れれるんは、次逢えるって分かってるから。


次がない、別れなんてありえへんねん。


どんだけ辛くても、


また逢えるって確証があるからこそ、


送り出してた。





同じように苦しいんやったら、


たとえ、身勝手やったとしても、、、

















『ずっと俺の傍に居って。。。』






























+++Comment+++


丸ちゃんサイドでございます★

個人的にこちらの方が書いてて辛かったような。。。

*追記* 10.2.14

短編なのに完成まで何年かけるんだって話ですね。

そん前に途中1年も放っておくなんて論外なんですけど。。。








気が向いたら感想&ランクリお願いします(*゜ー゜*)




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