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トロンボーンの話 番外編その12
2ローター直列モデルの完成型
(ヤマハカスタムバスYBL8130G)

 吹きやすく音程の良いバストロはヤマハ
 いつもテナバスを吹いているkmataは、ジャズバンドで低音吹きをしています。本当のバストロの音からは程遠いのですが、低音は上の音群を支えて吹く感じが楽しくてなかなかいいです。シングルロータリーの軽いバストロで音域外の低音があっても何のその。吹いたふりは上手なんです。
 ところが、先日のジャズバンドのコンサートでは楽譜に音域外の低音(C)が出てくるわ出てくるわ、困りました。仕方なくお借りしたのがこの楽器。カスタムバストロの初代モデルの一つです。といってもヤマハバストロの最上位機種はこの後ゼノになってしまいましたが。
 ヤマハの高級バストロはプロモのYBL612(2ロータリー並列)に始まり、それがプロモの2ロータリー直列モデルを派生させ、ベルがゴールドになったこの機種でカスタムとして確立しました。同時に誕生したYBL612の高級モデル(2ロータリー並列カスタム)は短命でした。
 この楽器は、発音がしやすいうえベルの振動が心地よく感じられます。楽器としての総合的な性能をみると、ゼノとは違った持ち味の完成度の高い楽器だと思います。


美しく取り回しの楽な迂回管レイアウ