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トロンボーンの話 その16
花の都のおしゃれな楽器(セルマーラルゴ)
イエローブラス ラッカー 太管(13.89ミリ) 使用時期1975

セルマー  ドラムに転向した友人が「もう吹かないんだけど」と仏セルマー太管テナーを持ってきたのでしばらく借りていました。Kmataは当時バック36(中細)を使っていたので太管に心が動きました。デニス・ウィックの本(名著・トロンボーンのテクニック)に、ラルゴはいい楽器と書いてあるし、アメリカ製の実用的な頑丈さとは一線を画す仕上げ、小ぶりなバランサー、曲げた支柱など、おしゃれな姿です。吹くとキメ細かな音がしました。しかし、私は太管に音色よりも音量を期待していたので、買わずにお別れしました。それ以来セルマーを吹く機会がありません。カタログには今でも太管テナーが型番1200としてラインナップされています(ラルゴの後継機かな?)。パリのお嬢さんともうちょっと仲良くしてても面白かったような気が・・・