工房くるみ
材料作り編 その6 材料仕上げ2 
棟木
棟木の加工です。

選んだ棟木の丸太がご覧のように少しむくれていて、扁平な断面になります。凸側を天側にします。

生えていた木を使う場合は、材料を選ぶのに結構迷います。この木もそり、むくれがあるので何に使おうか迷った末、結局棟木に落ち着きました。

削ってどう反るか、これもちょっと不安です。
墨付け

元口側を正面側に使います。大体の位置で墨付けをして垂木の乗る面、ポストとの接続部の平面が取れるか確認します。

まずは天地をひっくり返して、ポストとの接続部の加工です。平面加工をした後、ほぞ加工します。

写真は天地をさかさまにしたところです。
2回ほど墨付けをやり直してカット位置を決めました。

丸太の芯からの距離を正確に出して、側面にチョークラインで墨付けした後チェーンソーでカットします。
その後、電動かんなで平面を出し、ディスクグラインダーで斜め部分をならします。

この後ポストとの接続のほぞを掘ります。
ほぞ加工の際にチェーンソーでほぞの側面を取りすぎました。(苦笑)
屋根勾配部分の加工

ポスト接続部を加工した後、回転させて垂木の乗る部分の加工です。

屋根はかね勾配なので片側45度ずつの加工です。側面の墨付けラインからチョークラインでカットする位置を墨付けします。
平面カット後の状態です。

平面カットもだいぶ慣れて来ましたので、仕上げラインのみで加工です。ラフカット後にブラッシング加工をして、電動かんなで平面出しをします。
慣れてきた割にはチェーンソー跡が残っています。隠れる部分だからご愛敬という事で、ご勘弁を。

乾燥した檜は堅く、5mの立引きに苦労しました。
1週間おいての加工です。

1面を残しておりましたが、やはり反りました。修正してももう1面の加工でまた反る可能性があるため、ラインを再確認して、そのまま加工します。

写真はもう少しでカット完了のところです。
カット後、ブラッシングして平面を出します。
その後電動かんなをかけて終了です。

今回もチェーンソーの跡が残りましたが、隠れるところなので、これ位はOKレベルです。

この後どれくらい反るか分かりませんが、うまい具合に反ってくれることを祈ります。
反りは両面加工してほぼ左右均一になり解消しましたが、若干天側に反っています。まあこれは許せるレベルです。

棟上げ前に、汚れに汚れていた表面の仕上げをしました。

先ずは曲面かんなでの表面の汚れを落とします。
でこぼこしていてかんなで削れない部分はディスクグラインダーで表面を削ります。

この写真は曲面かんなをかけた後の写真です。
まだらに表面が残っています。汚れていましたね。
連結のボルトの締結部分の平面を加工します。
チェーンソーで荒取りして平面を出します。

写真はまだ、荒取りです。
本文へジャンプ

BACK
HOME
Since February 2011