2010年4月23日
桜餅
桜といえば、僕は「花より団子」なんですが、
この季節のおいしい和菓子に「さくら餅」
があります。
皆さんはどっちが好きですか?
どっちって…?何が…?
と思われた方もいるかも知れませんが、
「さくら餅」って2種類あるのをご存知ですか?
おはぎ
のように、つぶつぶの残ったお餅で、
あんこ
を包む
「道明寺」というさくら餅と、
薄い小麦粉の皮であんこを巻く「長命寺」という
さくら餅があるんです。
「道明寺桜餅」
桜餅に使われるもち米は、
正確には「道明寺または道明寺粉」といい、
もち米を一度蒸して乾燥させたものを
粗く砕いたものです。
道明寺粉の由来は大阪
にある道明寺からきています。
道明寺は、戦国時代から武士
の携帯食としての糒(ほしいい干し飯)を作ることで有名でだそうで、
寺の
名をとり、糒のことを道明寺と呼ぶようになったようです。
道明寺といえば桜餅を指すことが多いのですが、
桜餅以外にも道明寺粉は使われるので
「道明寺の桜餅」と呼ばれるのが一般的のようです。
「長命寺桜餅」
塩漬けの桜葉
でくるむの同じですが、
こちらは薄い小麦粉の皮で餡を包んだり丸めたものです。
桜葉で包んであり、中の餅も柏餅のような餡の包み方をしています。
そして大事な味の方はとても美味しいです。
こし餡が甘さを抑えてありあっさりしていて最高です。
山本新六という人物が享保二年(1717年)に、
土手の桜の葉を樽の中に塩漬けにして試みに桜餅というものを考案し、
向島の名跡長命寺の門前にて売り始めたのが始まりです。