急激に筋肉が収縮した結果、筋膜や筋繊維の一部が損傷(切れる)する疾患のことです。
正式には「筋断裂」といいます。
主にスポーツ時に多く発生し、
ももの前・後ろ側の筋肉、
ふくらはぎなどに多く発生します。
原因
自家筋力の強力な筋収縮(ちぢむこと)による
筋肉の一部分断裂でです。
ですから、筋力の強い人の方が切れやすいといえます。
また、筋肉が疲労している場合や柔軟性が落ちているときに起こりやすいです。
症状
アキレス腱の場合は全断裂がほとんどですが、肉離れの場合は一部の繊維のみが切れます。
痛みや腫れ、運動障害をもたらします。
負傷当日よりも2日以上たってから内出血が出現することが多いです。
腫れが強い場合は自宅でこんなことも有効です。
自覚症状があまりなくても、肉離れが起こっていることもあるので、医師・柔道整復師(整骨院)などの専門家の診断が必要です。
また、痛みがなくなった場合でも再発しやすく、
最後まで十分に治療することが大事になります。
スポーツ再開までには、軽症でも2週間、重症では1〜2か月間を要する場合もあります。
当院での治療方法
まず、テーピングをして、その上から弾力包帯で固定します。
重症の場合は「そえ木」をすることもあります。
電気療法や温熱療法なども行います。
炎症がとれればマッサージやリハビリの訓練をします。
素人が「安静だけで済む」と思い込むのは妥当ではなく、きちんとした治療が必要です。