2010年1月18日(月)
坐骨神経痛
今回のお題は「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」です。
皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
「ヘルニア」と同様に、最近よく聞く言葉ではないでしょうか?
「神経痛」とは読んで字のごとく、神経が痛むということです。
神経は知覚神経と運動神経に分かれますが、
痛みを感じるものが
知覚神経、
筋肉に命令するものが
運動神経になります。
神経痛というのは、この知覚神経が異常を起こし、
「触られていますよ〜」という信号が「刺されてますよ〜」とか
「つねられてますよ〜」というように痛みとして脳に送られてしまうことです。
ですから、さわったくらいの刺激でも痛いと感じてしまうんです
また、触っていないのに何かが触れている感じや、
きちんとした信号が送られないためにおかしな感覚が脳に送られたりします。
この場合は知覚異常とかしびれとなります。
神経の異常ですから、骨は関係ありません。
レントゲン検査でも「異常なし」となります。
脳と背骨の中を通る脊髄(せきずい)神経はつながっていて、鉄道でいえば、脳が上野駅、脊髄神経は東北本線だと思ってください。
脊髄神経から分かれて出ているのが坐骨神経に代表される末梢(まっしょう)神経(両毛線、日光線、烏山線など)たちです。
末梢神経は左右1対ありますが、線路に例えると、左右は別の線路になります。
ですから坐骨神経痛で両足が痛いということは稀(まれ)です。
通常は片側だけに症状がでます。
(下野花岡駅で事故があれば烏山線が運休になりますが日光線は平常運転するでしょ)
線路ですから場所がきまっていて、坐骨神経の場合、
臀部からふとももの裏側、すねの裏側・外側・前側のどこかに痛みがあります。
これら以外のところに痛みは出現しません。
原因は腰椎ヘルニアの場合もありますが、たいていは臀部付近に原因があります。
筋肉疲労等の機能不全による骨盤の歪みや、股関節の歪みによって起こることが比較的多くみられます。
実際、当院で股関節、骨盤を治療すると改善します。
坐骨神経痛の場合、普段は患部を冷やさないようにして、お風呂に入って温めてください。
立ちっぱなしや中腰の仕事はなるべく避けるようにしてくださいね。