KONDO ヴィンヤードは現在2つの農場で、大きく3つの品種と、2区画の混植エリア、また、2012年から本格的に植栽をはじめた複数の品種によって構成されています。
品種と面積の構成は、以下のようになります。
ソーヴィニョン・ブラン 4区画 80アール
ピノ・ノワール 4区画 70アール
ピノ・グリ 2区画 40アール
ゲヴュルツ・トラミナー 1区画 20アール
オーセロワ 2区画 20アール
レンベルガー 1区画 10アール
混植区 3区画 80アール
その他シルバーナ、ピノ・ムニエなど60アール
合計 17区画 380アール(3.8ヘクタール) |
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ソーヴィニョン・ブラン |
ピノ・ノワール |
ある新しい畑にぶどうを植えようとする場合、その品種の決定には何らかの必然性が存在するはずです。世界には7,000から10,000とも言われるぶどう品種が存在しており、その中からその畑の気候や土壌、ワインとしての完成度を考えた上でベストな品種を決めるという行為は、ほとんど奇跡に近いと思えます。
ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ノワールに関しては、以前に働いていた歌志内の畑で実績があった品種で、ワインとしての可能性を大きく感じたという理由からでした。また、世界各地で造られるそれらの品種のワインが好きだということも、大きな要因の一つです。土壌や気候の相性に関する考察は「おそらく大丈夫だろう」という程度のもので、その意味では非常に乱暴な決め方だったのかもしれません。
私にとってのぶどう品種決定の必然性は、いわばその程度のものなのですが、むしろ重要なのはその先にあるべきなのではないかと考えています。つまり、その土地に相性の良い品種を選択できれば良いワインができると考えるのではなく、結局はそこに関わる人間の考え方、関わり方によって、その品種は生かされもし、殺されもするのだと考えています。
テロワールという概念がありますが、風土を生かし、品種を生かすその源は、常にそこで働く人間の関与なくしては成り立たないということが、むしろ私にとっては重要なことのような気がします。
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