国道253号線から大島区「菖蒲」方面へ車を走らせる。「牛ヶ鼻」集落に着いたら「鼻毛キャンプ場」を目指す。 牛ヶ鼻からはカーブの連続する山道になる。 と言っても、全て舗装されているので安心。 左の写真は道路沿いにあった「大滝の紅葉台」 確かに滝はあるのだが、あまり大きくないし、水量も少なかった。紅葉台というくらいだから紅葉は綺麗なのだろうか? |
グングン山道を登る。かなり登ったところで「鼻毛清水」がある。 こちらも道路脇にあるので見失うことはまず無い。 冷たくて美味しかった。 |
鼻毛池の廻りは「鼻毛キャンプ場」になっている。 がしかし、施設的にはトイレも無く、水場も荒れ果てた感じだ。 何かの看板も倒れたまま放置されていた。 自分が行ったのは春先でもあったのだが、誰一人訪れる人はなかった。 何とも寂しい場所である。 |
鼻毛池から舗装道路がまだ続いていたので行ってみる。 走ること3分。 なんだか綺麗な池が見えてきた。 新緑が眩しい。 鼻毛池よりも小さな池だった。 |
この小さな池で不思議な物体を発見! 水中に沈んでいるこの白くて長い物体は何? 大きな魚か? 未知の生物か? ちなみ全く動いてはいなかった。 実に不気味である。 |
白く細長い物体が沈んでいた小さな池からもまだ道は続いていた。 しかし、残雪でいく手を憚れた。 ここで引き返すこととなった。 |
ちなみに、美しい景観を誇る鼻毛の池には、ある伝説が残されている。 菖蒲の村から峠を越えたところにある野々海池には、山の守り神である蛇が住んでいて、日照りや大雨を鎮めてくれると言われていました。 この蛇の美しい娘を見初めた蒲生の池の主が、お嫁にほしいと、鼻毛の池の主に仲人を頼んで、娘をもらいに行きました。 けれど、汚い水の流れ込む蒲生の池には嫁にやれないと断られました。腹を立てた2人は、美しい娘の姿になって村人から刀を借り、野々池の主を倒してしまいました。 野々池の主の血は保倉川に流れ、川辺の竹はみるみる血に染まりました。 以来、この地に生える竹には、蛇のような模様が見られるようになったということです。 |
結局、名前の由来はさっぱり分からず、この日は退散した。 しかし、今はインターネットの時代である。 帰ってすぐに調べると下記の事実が分かった。 近くに「鼻毛峠」という峠があり、元は「鼻蹴峠」で、前を行く馬に鼻を蹴られるほどの急坂だったことから名付けられたそうです。 「鼻毛の池」は「鼻毛峠」にある池だからです。 ・・・って、何だか拍子抜けするほど単純であった。はなげり峠 → はなげ峠 にいつの間にか変ったのね。 ん〜、しかし くどいようだが、”鼻毛”です。こんなにインパクトある名前に間違える訳が無い!と思うけど。 |
鼻毛池から下ったところで見えた棚田。 旧東頸城ならではの何ともいえない素朴で懐かしい風景。 |
さて、鼻毛キャンプ場を後にし、「牛ヶ鼻」集落へと引き返す。 で、この集落の道路脇で奇妙なものを発見。 家庭用ポリバスではないか! ん、なんだかホースから水がでている! これは何だろうか? |
何と、無料の温泉であった! 早速お湯に触れてみる。 熱くはない。どちらかというと冷たい。 あとで調べたら19℃程度との事だ。 ただ、なんだかやけにヌルヌルしているし、白い湯花みたいなのが糸状になって浮いたり沈んだりしていたので、温泉っぽいといえばそうかもしれない。 |
鼻毛温泉(いや、「牛ヶ鼻」集落にあるから 牛ヶ鼻温泉か?正式な名称は分からない)は道路の脇にひっそりとある。 温泉をポリタンクに入れて持って帰る人もいるがそれだけならホースだけでよい。せっかくポリバスが置いてあるのだからこの中に入って温泉を楽しむ人はいるのだろうか? この道路は意外と車の通行量も多いから、人の目も気になる。まず入る人はいないだろう。 と勝手に想像していたが、インターネットで調べてみたら実際にこのポリバスに入った人がいました。 驚きです! http://www.biblio.tuat.ac.jp/yazaki/hitoh/hanagenoike.htm (作者へ→勝手にリンクしてしまった事をお許し下さい) そう言えば、同じ大島区に温泉施設、大山温泉「あさひ荘」があります。 ここの温泉はかなりヌルヌルしていた。同じ系統か? |
雪の「牛ヶ鼻」地区。 この道路沿いに温泉はあるのだが、雪で見事に埋もれていて何処にあるのか分からない。 がしかし、ド根性で雪を掘り起こし、ポリバスを見つけ温泉をポリタンクに入れて持ち帰る人が丁度自分が訪れた時にいた。 |
見事に雪に埋もれたポリバス。 豪雪の時は探し出すのに一苦労のはず。 やはり熱くはないので雪もあまり解けない。 もう少し熱かったらなぁ・・・ と思ってしまう。 |