新潟県東頚城郡安塚町
安塚町のキューピットバレイスキー場をさらに上っていくと長野県境に差し掛かる。
この道は国道403号線である。
この国道は道路決壊の為、長らく通行止めだった。
しかし、2003年9月に県境を越えられる事が可能になったという情報をキャッチ。
県境越えをチャレンジするついでに、今まで謎だった「不動滝」も見てみたかったのだ!
↑キューピットバレイスキー場のふもとから車を走らせる。
曲がりくねった細い道を登っていくと 菱ヶ岳の全景が見れる。
↑途中で緑あざやかで展望抜群の風景に遭遇。
さぁ〜て、この場所から「不動滝」はもう遠くはないが
滝への案内表示が全く整備されていないので
ここからは慎重に車を走らせよう。
↑ 道を登っていくと、「4トン車以上の車の通行止め」の案内が・・・
この看板を超えたら行き過ぎである。
100メートル程手前右手に未舗装(砂利)の広場ある。
そこが「不動滝」への入り口。
「営林署」の看板が目印である。
↑広場の奥にひっそりと入り口がある。そこを下ると地面に転がっている案内板が・・・
左側の看板は「←不動滝上」 右側は「火炎石→」となっている。
左側はどうやら不動滝の上部にでるらしい。
左側に足を踏み入れたが道があまりにも悪いので100メートル程で引き返した(悲)・・・
↑「火炎石」
案内板から30秒程で行ける。ここからは県境付近を見回すことができる。
しかし、おかしい。
滝の下流へ行けないのか?
「火炎石」に上ると滝の音が近くに聞こえる。そう遠くは無い筈だ。
そう思い、先ほどの案内板まで戻る。
よく見ると少し離れた右側にもう一つ壊れかかった標識があった。
「不動滝10分→」
これだ!
↑ 今度は右側に下りてみる。
ロープをたどって行く (ロープ無しでは降りれない)
ただし、道はそれほど危険ではないし、整備もされている。
↑ 急な坂の途中にある小さな滝。「不動滝」はもう近い・・・
↑ 急な道を下りきると そこは「ブナの原生林」の森だった。
神秘的である。
↑ 巨大なブナの木がいっぱい・・・
↑ ブナの森からふと振り返ると 「不動滝」はすぐ目の前だった。
ついに発見した!
落差は30メートル程。2段になって落ちる とても美しい滝だ。
↑↓ ブナの森に滝の音が心地よく響く・・・山奥で心が洗われるひととき。
まるで、絵に描いたような紅葉も美しい。
↑ 角度を変えて撮影。
十分に滝を堪能して、来た道をロープをつたって上っていく。やはり、帰り道(登り)の方が辛かった(笑)
太ももが痛い・・・
↑ 「火炎石」からの展望。上部は県境付近。
ココから見た紅葉は既に終っていて、冬は間近という感じだった。
↑ 帰りに撮影した夕陽。 秋の夕陽はまた格別・・・
とうか、この日の夕陽は、怖いくらいに染まっていた。
しかし、なぜ安塚町はこの見事な「不動滝」をもっとアピールしないんだろう。
国道からの入り口がまるで分からない。
事前に調べておかないとたどり着くことはできないだろう。
ただ、場所がわかれば、ロープをつたって10分程で見ることができる。
ブナの森と滝が合体した「プチ秘境」である。
ちょっぴりワクワクした一日だった。
2003.11
2006年7月に再訪問しました!
不動滝を2年8ヶ月ぶりに見る為に、キューピットバレイから県境を目指す。
しかし、「この先通行できません」という看板が設置されていた。
しかし、ゲートの間をすり抜けられたので行ける所まで進んでみる事にした!
が、しかしかなり登ったところで土砂崩れにより通行止めになっていた。
まだ不動滝まで距離はありそうだが、歩いて行けない距離ではなさそうだ。
車を停め、歩き出す事にした。
↑ 歩き始めると、大きな落石があったりして危険を感じたりもする。
左手に小さな滝も発見した。恐らく無名滝だろうが、今まで 車からでは気づかなかった滝である。
↑ 県境に向かって歩く。通行止めなので誰もいない。青空が心地良い。
↑ 歩き初めて20分。ようやく不動滝の入り口で到着。
さぁ、2年半ぶりのプチアドベンチャーの復活だぁ。
↑ ロープを利用して深い森の中に入っていく。
って、ぜひ軍手を持参したほうが良い。手が汚れるからだ。
草もボウボウでゆっくりとしか進めない。
↑ ミニ滝を通過。「不動滝」はすぐ近くだ!
↑ ブナの森(勝手に命名)まで来ると視界は急に開ける。
静かな場所だが水の音だけがこだまする。
左手を見ると滝は目の前に迫っていた。
↑ 緑の中の「不動滝」
県境に近いこの山の中に流れている滝はまさに自然が造りだした奇跡とでも言うのだろうか。
見ていて身震いをするほどの感動だ。
↑ 2段に落ちる見事な滝である。
↑ ブナの森(仮称)から見る「不動滝」
↑ さて、滝の入り口まで急坂をロープを利用して登り、土砂崩れの前に停めてある
車までウオーキング開始である。
なんだか急に霧がでてきたりして幻想的な気分にも浸れた。
↑ ウオーキング中に夕暮れをキャッチ。
<今回の感想>
長野県側からはどこまで行けるのかは不明だが、新潟県側から不動滝を目指すと、
土砂崩れ現場に車を停めて 20分程度歩く必要がある。
(自慢じゃないが自分は歩くのが比較的早い。一般人なら30分程度かかるかも)
よって、気軽に滝を見に行くことはできない状態になっている。
しかも復旧工事はしていない様子だ(H18.7月現在)
一日も早い道路の復旧を望みたい。
これだけ素晴らしい滝をもっと気軽に見に行けるように・・・
2006.7.14再訪問