まぼろしの大滝 新井市

 通称「大滝」と呼ばれる落差40メートルの滝。
国土地理院発行の地図の掲載されていなかった為、一般には知られていなかった。
しかし、平成5年に宝島あらいビデオ探検隊の調査・確認により全国的に取り上げられ、
テレビ放送される等、一躍有名になった滝である。


う〜ん、「まぼろしの滝」かぁ〜。
”まぼろし”って言うくらいだからよっぽど凄い滝なんだろうなぁ〜。
一体どんな滝なんだ? と、期待を胸に新井市へ車を走らせた。


↑ 新井市街地から国道292号線を飯山方面へ車を走らせる。
「除戸」の交差点で左折。 そのまま山へ向かう。


↑ 「まぼろしの大滝」の看板が主要交差点にあるので注意して走れば間違うことは無い。
一番のポイントは、この食料品店で右折すること。看板が小さいので見逃す可能性あり。


↑ 少し走るとこんな看板が・・・
左へ行くと「大滝荘」という温泉施設があるそうな。
幻の大滝の岩盤から噴出する鉱泉を利用した秘湯らしい。

ここは、道なりに車を走らせれば良い。


↑ 山を登りきったところに広い駐車場があった。
「まぼろしの大滝」駐車場とは案内がでていないが、駐車場の奥に、三角屋根に覆われた
使えるのか判らない簡易トイレと、幻の大滝の看板がなぜかトイレの奥に放置してあった。

さて、ここで道は分岐している。この写真からでは、左折するとまぼろしの大滝へ、
右折すると、深山の里(仏ヶ峰霊泉)へと続いている。


 駐車場が整備されていると言う事は、
たぶん、一般人?はこの駐車場から歩いていくのだろう。
しかし、なんとか車一台が通れそうな道だったので、あえて車で進んでみた。


↑ しかし、あまりにも道が悪すぎた。本当に車1台しか通れない。
夏草がさらに道を狭くしている。ハンドル操作を誤れば、深い谷に転落で危険極まりない。
幸いにも対向車は一台も来なかったから良いものの、退避スペースもほとんどないのだ。

軽自動車ならまだマシだが、普通車では行かない方が無難である。


↑ 駐車場から険しい道を約1キロ。滝見台へ何とか到着。
長イスや看板も丁寧に設置されているが、何だか荒れ果てている。


↑ ところどころなぜだか 字が消えていて読めない。
周辺案内と言っても情報不足である。
無理して作ったという感じ・・・


↑ 滝見台から遥か遠くに「まぼろしの大滝」が見えた。
しかし、あまりにも遠すぎる〜 (下の写真は3倍ズームにて撮影)

ここからの眺めだけでは、全く滝を見た気分になれない。


↑ という事で、滝見台からさらに下る。
車でも何とか行けそうだが、かなりの急坂になるので歩いていく。


↑ 下ることおよそ5分。「まぼろしの大滝」が目の前に見えてきた。
ここにも滝見スペースが設置してあった。


↑ さらに下りたところで撮影。
なんとも複雑な形をした滝である。  しかし、
水量も少なく、晴れていたせいかもしれないが、
滝らしい涼しさが全く無い。
粘土層の不気味な岩盤の色がそう感じてしまうのだろうか?


↑ 滝の真正面で撮影。
滝つぼへは簡単にいくことができる。(滝つぼは浅かった)


↑ 滝の真横から撮影。(真横へも簡単に行ける)
途中で大きく水が跳ねる。しかし、一部は岩壁に沿ってナメルように落ちている。


↑ 大きく跳ねた水の流れは、岩壁に強く当たって、滝つぼに落ちる。


↑ 滝の上部エリア。
ここの滝つぼはどうなっているかは判断できない。

近づいて確認したいが、道は無いようだ。


↑ 帰りは車の置いてある滝見台まで登り道。
汗をかきながら登りきると、「平丸」地区の景色が広がっていた。
(滝見台から滝とは逆方向を望む)


↑ 滝見台から車で来た道を引き返す。
途中で、赤いパイプに遭遇。
「大滝荘」へ引いている鉱泉なのか?



0年前にテレビで有名になった時、新井市は、看板の設置、道路・遊歩道の整備等、
いろいろとお金をかけた跡が伺える。
しかし、その熱気は今、ひとかけらも無いようだ。
看板、遊歩道は荒れ放題。撮影に行った日は休日というのに誰も来なかった(笑)


滝自体も残念ながら、見ていて心和む滝ではなかった。
「まぼろしの滝」は誰にも知れずに
永遠に”まぼろし”であった方が良かったのかもしれない。


2004.07.04