東頚城郡松代町
国道253号線。この国道は「ほくほく街道」と名乗り、
素朴な自然が今もたくさん残る”東頸城”地方を縦断する。
今回の”平成の大合併”によって、東頚城郡は上越市と十日町地方に分裂する。
もともと経済圏など違っていたものの、個人的には残念な分裂である。
今後のほくほく街道の観光が心配である。
さて、今回の滝は、国道253号線の脇からすぐ見ることができるお手軽な滝である。
↑ 場所はこの辺り。松之山温泉へ行く国道353号線から、
上越方面へ向かってじきに滝はある。
↑赤い欄干が見える。ここから滝は眺められる。
尚、このすぐ近くに「池尻不動滝」の案内杭も立っているが、
注意しないと通り過ぎる。
↑ 赤い欄干から見た「池尻不動滝」
夏場なので水量は多くは無い。 滝までのある程度の距離もあり、
国道を走る車の音に滝の音はかき消される。
↑ デジカメの3倍ズームで撮影。
川の水が全て滝に流れているので、思ったよりも大きい。 但し、
岩肌がどろっぽい色をしているので近くに行っても清清しさは無いだろう。
↑ 下流にはダムが造られており、水はせき止められている。
なんだか水もドロっぽい。
↑ あまりすがすがしい滝では無さそうだが、来たからには滝つぼまで行ってみたい。
果たして道はあるのか?
欄干付近から下に行く道はあってもいいのだが、草ボウボウでまったく判らない。
急峻な崖でもあり、行けそうになかった。
しかし、、滝の上流付近に向かってみると、1本の道があった。
↑ たどり着いたところには、小さなお堂があった。
考えて見れば、、国道脇の案内杭に不動滝と一緒に「不動庵」と記されていた。
↑ お堂のすぐ下は滝が流れている。
が、木々がじゃまして滝の流れはほとんど見えない。
滝の音だけは響いていた。
↑ さらに滝の上流へ車を走らせる。
田んぼが広がっていた。
どうやら、滝を間近で見に行く道は無い。
滝の上流の田んぼ側から行けそうでもあるのだが、草ボウボウで
現実的には厳しい。
「池尻不動滝」は国道から見えるお手軽な滝ではあるが、案内も大きくは出していない。
誰もがただ通り過ぎてしまう、あまり知られていない滝である。
↑冬の「池尻不動滝」
雪にすっぽりと埋もれている。