中頚城郡妙高村
日本の滝100選にも選ばれている「惣滝」
この滝は妙高山の秘湯「燕温泉」から見ることが出来る。
燕温泉は妙高登山のベース基地となっており
事実私も2度、登山の際に宿泊した記憶がある。
↑ 秘湯ムードあふれる「燕温泉」
近代的なホテルが無い分、昔ながらの静かな雰囲気が味わえる。
ちなみに、温泉街手前に駐車場があるので、日帰りの人はココに車を停めて歩く。、
↑ 駐車場から温泉街へ向かう途中に小さな(といっても長さはある)
渓流の様な無名滝があった。
↑ 温泉街を越えると出てくる標識。
左は妙高山登山ルート。その途中に「黄金の湯(無料露天風呂)」「惣滝展望台」がある。
右に行くと、火打山の登山ルートであり、「川原の湯(無料露天風呂)」「惣滝」へ行ける。
最初に左の「惣滝展望台」へ行ってみる事にする。
↑ 石段を登ると、「黄金の湯」はすぐに見えてくる。
妙高山は目の前にある。
↑ 「黄金の湯」を越えてさらに上っていく。
展望台近くの坂道はきつかったが、ここが「惣滝展望台」である。
↑ かなり距離は離れているが、素晴らしい風景である。
落差は80メートル。
↑ 惣滝と峡谷、そして新緑が美しい。
真下には、「妙仙橋」も見える。
↑ 「滝見台」からの展望を見ていると、これだけは物足りなくなった。
やはり滝の近くまで行きたい!
先ほどの標識のところへ戻って今度は右側の道を歩く。
「川原の湯」へ行く道と「惣滝」への道は途中まで共通。
軽自動車1台くらい通れそうである。
↑ 歩いていくと右側に見えてくるのが「ソウメン滝」
水量は多くは無いが、落差はかなりありそうだ。
↑ 「妙仙橋」
「川原の湯」はここで川沿いに降りて、左側へ向かうのだが、
「惣滝」へはここから真っ直ぐ進む。
綺麗に整備されていた道が, 突然と、かなり荒れた登山道になる。登り坂も辛い。
ここから真っ直ぐ行く人は滝マニアのみ(笑)
しばらく歩くと、火打山への登山道と惣滝への分岐点に分かれる。(写真右)
惣滝は右側だ! 道はさらに険しくなる。
↑ いよいよ滝が見えてきた。
↑ さらに登る。道路脇になんだか小さな無数の滝が現れた。
しかも、温泉の滝のようであり、硫黄臭く、白濁している。
↑ ↓ 「権現滝」 (落差約30メートル)
先ほどの温泉の小滝群の近くにある。
滝つぼは木々にさえぎられ全く見えない。
崖が急すぎてこれ以上近づくことはできない。
深い谷に真っ直ぐ落ちているため、自分も吸い込まれそうで
何だか怖い。
↑ 滝の上流には残雪が残る。(写真左)
写真右は、滝の真横で撮影。正真正銘の直暴である
↑ 遊歩道は権現滝の落ち口のすぐ脇を通る。
足を滑らしたら恐らく命は無いだろう。(マジで)
↑ 「権現滝」を超えると、いよいよ惣滝に近づいてきた。
しかし、道はさらに悪くなり、 ”鎖場”まである。
歩道の石段などあって無いようなもので、
足を踏み外すと峡谷へ転落する。危険極まりない。
↑ 「惣滝」と大雪渓。
轟音と水しぶきが容赦なく降って来る。
この日はもともと小雨まじりの日だったので、傘をさしながらの撮影だった。
しかし、暴風となっていて傘をさすのもままならない。
↑ デジカメでの光学3倍ズーム撮影。
う〜ん、堂々たる風格の素晴らしい滝である。
↑ この先の道は無くなっていた。
あったのかもしれないが、あまりにも道が悪すぎて これ以上近づく気にはなれなかった。
滝つぼ付近は一体どうなっているんだろうか?
気になりながらも帰ることにした。
↑ 残雪と、切り立った風景の峡谷。
今回の滝レポートは命がけの撮影となった。
「権現滝」と「惣滝」の近くは切り立った峡谷になっており、
歩道も狭く、まさに足を踏み外せば 命は無いかもしれない。
ただ、「惣滝」は日本の滝100選にえらばれているだけあって、
見に行く価値は十分にある滝である。
滝見台からの展望だけでも素晴らしいので、
燕温泉へ立ち寄って滝もぜひ見に行って欲しい。
2004年6月
2006年7月10日に再訪問しました。
↑ どうも左側の斜面に大規模な地すべりが発生したらしい。
眼下に見える「妙仙橋」は復旧したらしいが、惣滝に続く道は果たして歩いて通れるのだろうか?
今は滝の目の前まで歩いていくのが不可能かもしれない。