称名滝 ハンノキ滝 (富山県立山町)

日本で一番落差のある滝を知っているであろうか?
おそらく富山県民か、滝マニアで無いと知らない人が多いと思う。
自分も滝好きになるまでは知らなかったが、その滝は「称名滝」である。
富山県中荒川郡立山町にある。
今回は、日本一落差の滝レポートをお届けします。

 行き方は、北陸自動車道「立山IC」から、立山〜黒部アルペンルートを目指す。
「称名滝」という案内板もあるので案内通りに車を走らせる。
途中で、「立山道路」へ行く道と分岐するが、そのまま真っ直ぐ車を走らせよう。
じきに称名滝駐車場に到着する。


↑ 駐車場から早くも滝の上部が見える。
ここから1キロ強、約20分くらい歩く。
遠くから眺めた感じは 滝の流れではなく、残雪のようだ。


↑ 駐車場すぐ近くにレストランがある。
自分はココでアイスクリームを食べたが、
売っているのは「ラベンダーソフト」「バニラ」「ミックス」の3種類。
富山で”ラベンダー” って一体全体どういう事?
ちなみにあまり美味しくはない(笑)


↑ 滝までの道は、比較的平坦な道が続くが、
途中で坂のきつい所もある。お年寄りには辛いかもしれない。

で、この坂を登りきると、


↑ 一気に視界は開けた。
切り立った山々と、その上部から流れ落ちる滝の景色は、
見たこともない絶景が拡がっていた。

中央が雪解け時期にしか見れない「ハンノキ滝」で
落差は称名滝を大きく上回る500メートル。
”幻の日本一”の滝である。
称名滝(落差350メートル)はこの写真では、谷間に隠れて見えないが、
両側に小さな(本当は大きい)”無名滝”がいくつも出来ているのがわかる。

写真左下に人が歩いているのが見えるが、
対比するとこれらの滝のスケールの大きさがわかるだろう。


↑ 更に滝に近づいた!!
左が 落差500メートル、雪解け期間限定の滝「ハンノキ滝」
驚異的な高さから一気にストンと落ちてくる。


↑ いよいよ滝の目の前に到着。
左が「称名滝」 右が「ハンノキ滝」である。
滝の前には橋が架かっており、目の前で轟音を味わえる。
 水しぶきと強風もド迫力。天気は快晴だったが、小雨が降っているような感じになる。

お陰でデジカメは水浸し・・・


↑ 橋を渡ると滝見台へ行く道があり、そこを登る。
ココからは、今まで見れなかった 称名滝の全貌を見る事ができる。

「称名滝」の高さは350メートル。
この滝が正式な日本一の落差を誇る滝である。


↑ 左が「称名滝」 右が「ハンノキ滝」の上部エリアのアップ写真。
雪解けのせいか、水量が多い。


↑ 滝つぼでは、2つの滝が同じところに落ちる。
350&500メートルから落ちる大きな水しぶきで深さは全くわからない。


 「悪城の壁」
駐車場と滝を結ぶ遊歩道で撮影。
延長2キロにも及ぶ切り立った岩壁は日本一との事。
滝と一緒に日本一のスケールを味わいましょう。


日本一の落差の滝は一体どんな滝なのか?
とても興味があったが、やっぱり見に行ってきて良かった。
350&500メートルから落ちる滝は日本離れした圧倒的な迫力を見せる。
立山〜黒部アルペンルートを背後に控えた山々の景観も素晴らしい。

アクセスも比較的容易なので、ぜひ行ってきて欲しい。
しかし、夏場には「ハンノキ滝」が消えて
「称名滝」しか見る事ができなくなってしまうのは ちと悲しい・・・