ぼったくり

歌舞伎町午前4時。

2件目のカラオケパブが閉まり、くまさんと相棒は歌舞伎町を彷徨っていた。
始発には時間がある。

そこで、客引きのにいちゃん登場。
5000円ぽっきり、飲み放題。
いつもなら、相手にしないが、その時は何かが違っていた。

怪しげなビル。怪しげな店。客はそこそこ入っていた。
女の子がついて、カラオケ歌って、ビール飲んで・・・・
小一時間過ぎた。

そろそろ行くか。
相棒うなづく。
7万XXXX円になります。と、女の子。
えっ7万。
そんな金、払えないよ。

店長現る。
客引きの人が5000円ぽっきりと言っていた。
客引き?知らないよ。うちで雇っているわけじゃない。
・・・・。
これが噂のぼったくり・・・・。

テーブル叩いて店出ようかとも思ったが。
気になるのはカウンターで背を向けているスキンヘッドのおじさん。
こちらの様子をうかがっている気配。
7万円は高過ぎる。
うちはクラブなんだから、この金額が相場だよ。
7万ももってない。
クレジットカードでもいいよ。
二人ともカードを作っていない。
ピ〜ンチ。

いつも酒を飲むと威勢のいい酒乱の相棒をみる。
おじけづいている。
でも7万は高いよ。金額の詳細を説明してもらえませんか。
と、くまさん。
伝票とメニュー表を見比べる。
ビール、カラオケ、つまみ、フルーツ、サービス料、チャージ料・・・
つまみの金額が違うじゃないですか。
矛盾がぞくぞく出てくる。
ほんとは5万XXXX円じゃないですか。
じゃーそれでいいよ。と、店長。

金を払って店を出る。
帰り際に店長が言いやがった。
あんた、頭いいねぇ。

おわり。