2005年 


過去のひとりごとはこちら

2/28

残された時間
一月は行く
二月は逃げる
三月は去る
これくらい年の始めの三ヶ月は早いってことだけど
この三ヶ月間って一年の中でも行事やら何やら本当に多くて
それらも手伝って猛スピードなんだと思う今日この頃。
ご多聞に漏れず私もその中でウロウロしていました。
一日の長さも重さも平等なのに
その時々によって捉え方や感じ方がまったくちがうことを
ココ数日間で再認識しました。

大切に生きなければいけないんです。
そのことはみんなが知っています。
誰もがそう思って生きているんです。
わかっていることだからこそ、なおさら心してそうしないとダメなんです。
命は有限ですからね。
その人に与えられた時間は有限ですものね。
自分にはあとどのくらい「時間」があるんだろう・・・
わかったところで自分だったらどうするんだろう・・・
そんなことを思うできごとがありました。

生きてきた時間と残された時間の割合
すべてが仮説の中で動いている。
一秒後に何が起こるかなんてことは一秒経たないとわからない。
何も起こらないかもしれないし、とんでもないことが起こるかもしれない。
こればかりは誰もわからない。

残された時間が明確にわかっていたら生き方がちがうのだろうか・・・
知らないからこそ、安心して毎日を過ごしているんだろうか・・・
わからないから何かのたびにその大切さを振り返るんだろうか。

「本当に大切なことは目に見えない」


2/24

向かう先には
仕事と自己研鑽が居場所だった以前のワタシ。
とにかくじっとしているのが不安でいろんなことやってきました。
人に刺激を受けては自分のお尻をたたき
「がんばれ!がんばれ!」と叱咤激励。
ちょっとでもくじけそうになったり主軸がずれそうになると
「大丈夫・・大丈夫・・」と自己暗示。
何かにとりつかれていたのかも・・・
それくらいの勢いでした。
でも、おかげでたくさんの出会いと知的財産に恵まれたのも事実です。
たくさんの引き出しを作ることができました。
きっと年齢的にもキャリア的にもそういう時期だったんでしょうね。
神様がくれた「がんばれ」の時だと思っていました。
そのときの自分がいたから今の自分がいるんだと感謝です。
同時に犠牲にしたものもあったから反省です。
失うものなくして得るものなし・・ってことでしょうか。
その頃はそんなこと微塵にも思わなかったけど
今から思えば一生懸命に自分を磨き、高みを目指しすぎて
心に余裕がなかった頃の自分の姿でもあります・・・。

別の居場所が見つかってからというもの力がぐっと抜けました。
はたから見るとぐーたら人間に写るかもしれません。
なんたって家にいるんですもの。
自分にちょうどいい立ち位置がわかったようです。

よくしたもので力が抜けた頃、思わぬところから声がかかり
春から横浜のカルチャーセンターで講座を持つことになりました。
音楽系だけどピアノ講座ではありません。
「愛唱歌を唄う」
最近よくみかける講座です。
打ち合わせでは特色を出すためにあれこれと意見交換。
今はその準備をたのしく進めています。
ぐちゃぐちゃに、詰められるだけ詰め込んだ引き出しを整理しながら
足りないところや差し替えられるものを補充しています。
向かう先は未知の世界。
音楽は副作用のないお薬。
HAPPYしか待っていません。
いろんな人たちに元気のおすそわけ
いろんな人たちから幸せのおすそわけ

向かう先はいつも「よく来たね♪」って誰かが両手を広げて待っててくれる。
だから安心して新しい扉を開いていける。
そんな気がしています。



2/19

スペシャル オリンピックス
冬季世界大会が五輪開催地である長野で2/26〜3/5まで開催されます。
スペシャルオリンピックス(略してSO)は
知的発達障害のある人たちに、さまざままスポーツトレーニングと
その成果の発表の場である競技大会を年間を通して提供している
国際的なスポーツ組織です。
パラリンピックほど知られていないのがSOではないでしょうか。
競技参加者のことをアスリートと呼びます。
大会を支えるのはボランティアの皆さんたち。
開催まであと1週間。
現地では最終段階に入っています。
ホストファミリーたちも養護学校へ出向き
知的障害に対する理解を深めています。
この大会にも予選があります。でも、全員本選に参加。
そして全員入賞します。
スペシャルオリンピックスと名称が複数形なのは
日常的なトレーニングから世界大会にいたるまで
いつでも、世界中のどこかで、この活動が行われているからです。
もちろんこの大会に参加する代表アスリートたちは
その障害の程度が軽度だったり、周囲の理解やチャンスがあったりと
さまざまな要素が重なっていると思います。
同じ知的障害や発達障害であっても社会参加が出来なかったり
理解を得られなかったり、自分の力ではどうすることもできない場合が
たくさんあることを忘れてはいけません。
障害の有無に関わらず
「自分のやりたいことは何か」「やれることは何か」
と、人生を真摯にとらえることが大事なのです。
守る、養護する、手助けをする
支える言葉も方法もたくさんあるけど
それは「自立」と「社会参加」を手助けするものであると思うのです。
そしてそれらは普通の親子間で当たり前に行われることです。

アスリートたちは今の自分を超えようとしています。

「心のバリアをフリーにする。」
設備のバリアフリーよりも簡単でむずかしい。
自分の生活圏内にないものへの戸惑い。
見下す気持ちや優位にたってしまうおごった気持ち。
「一生懸命」に対する意味のない照れや批判。
それらがからみあって心に頑丈なバリアを作っています。

私はSOを応援しています。


2/18

刺し子
夕食が終わってしばらくしたらsakiが何やら持ってきました。
家庭科の宿題だそうで、本人曰く「刺繍」
提出日は明日・・!
我が子ながら嫌なものを後回しにするそのクセ、直せよ・・。
と飽きれつつ見ると「刺し子」ではありませんか。
「それ、刺し子っていうんだよ」
「え?そうなの?でもできないからどれでも同じ」
「何作るの?ランチョンマット?」
「ううん、巾着・・。てか、もうヤダ。
桜模様にしたいんだけどこれ一個でいいや。」
無理だ・・
たしかにへたくそ。
ぶきっちょの代表。
イヤになる気持ちもよ〜くわかる。
だって、ワタシも大の苦手だったんですもの、お裁縫。
中学のパジャマ作りは母にやってもらったくち。
授業中はもっともらしくボタンつけ・・
第一我が家にはミシンがありません。
巾着完成までの道のりは遠いぞ。
手縫いでがんばれっ!
ん?図柄は6個も下書きしてある・・
間に合うのか・・!?

刺繍だと思っていたから、はなっから手伝う気持ちはなかったんだけど
刺し子なら話は別。
なみ縫いだもんね。
これならできるかも・・♪

「貸してごらん」
ちょっと魔がさしました。
宿題を手伝う母(ワタシ)です。
それも大嫌いな家庭科です。
自分でも信じられません・・。
夏休みの宿題だって手伝わなかったのに。
けっこうチマチマ系はすきかも。
「ママ、できるんだぁ!すご〜〜い」
(って、単なるなみ縫いですから)
尊敬のまなざしにますます調子に乗ってるワタシ。
単純な性格丸出し。
「パパもできるかなぁ」
「きいてごらん」

「なみ縫いだろ?」
帰宅した相方、食事を目の前にしてチマチマやっております。
ゴハンお預け状態です。
想像してください。
ジャイアントパンダが小さい針もって縫ってるんです。
まさにそんな感じ。

・・・・・・・・・・
刺し子って単なるなみ縫いじゃなくて
きれいに見える糸の割合とかあるのね。
図柄も一般的な「麻の葉」だけじゃなくてたくさんあるのね。
角とか、交差するところの刺し方にもやり方があるのね。
糸の始末、玉止めしちゃいけなかったのね。
職場で調べちゃいました。

娘よ
もっと早くいえ。
君の父も母も凝り性なんだから。



2/7

祝婚歌
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少し控えめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいていたほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる 
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい


これは吉野弘さんの詩です。
もちろん祝婚だから、「これから結婚する人」へ贈るものですが
これはむしろ「これから結婚する人」よりも
すでに「結婚した人」への振り返り&気づきのメッセージだと思いました。
結婚してわかること、たくさんあります。
一人じゃわからなかったことも、感じなかったことも
その喜びも窮屈さも、一緒に暮らしてわかるものです。
こんなはずではなかったと思うことも
これは想像の範疇だと納得することも「生活」してみてわかるものです。
「赤の他人」が「自分の分身」へと変わっていく過程には
悲喜こもごもの出来事が用意されています。
そんなことをたくさん経験するからこそ
「夫婦」「家族」「家庭」になっていくんでしょうね。

そのときどきにこの詩が浮かんだらきっと肩の力が抜けて
とてもラクに暮らしていけると思いました。



2/4

デビュー♪
HPでもたびたび紹介しているセカハン
あのエイブルのCMで有名になりました。
「セカハン」という名前を知らなくてもエイブルの「歌詞がサイテーよね」が
インパクト大でメロディーもおぼえやすいせいか
広告代理店はじめ、エイブルにも問い合わせ殺到〜。
なんとその数10万件近く!
YaHooトピックスや日刊スポーツ、ニュースプラスワンでも
しっかりとりあげられました。
この業界、火がつくと一気です。
CM曲がおしゃれにアレンジされ「サイテーよね」といわれた歌詞も
卒業シーズンにあわせたラブソングに生まれ変わり
2/19にはCDデビューすることになりました。
うれしいデス。
半年前に一緒に舞台にあがり演奏した仲間。
大きく飛躍してほしいです。
まさにそのときの映像はお宝となり生徒ちゃんたちもニコニコ。
「またゲストで呼んでね!」
「有名人になっちゃうともう来てくれないかなぁ・・」
「写メ、撮っといて良かった〜〜♪」
保護者のかたからも
「CMの人たちって発表会に来た人ですよね?」
「あのときのビデオ、家族でみたんですよ」
「声がいいですよね。ハーモニーも絶妙」
と、嬉しい報告。
これからも応援しちゃいます!

セカハン、いつもは自分たちで曲を作っていますが
デビュー曲の「ルルル」はちがいます。
と、いうことで歌詞だけご紹介

ルルル

作詞:山上勇人/作曲:大田黒 裕司


キミの笑顔を見送る 出しそびれてるスマイル
胸はりさける ただ抱きしめる

ルル ルルル

ねぇ 彼氏はいるの きっとキミは
何度も訊かれるんだろう 新しい街で

ねぇ 大丈夫だよね きっとボクは
自信がなかったんだろう あの日の駅で

しんじる しんじてる しんじられる
できたら いいのに
ボクは ただ平気なフリで ルルル

キミの笑顔を見送る 出しそびれてるスマイル
胸はりさける ただ抱きしめる

ルル ルルル
ルルルル ルルル

ねぇ ドコいくのって きっとキミは
何度も訊かれるんだろう 新しい街で

ねぇ ドコいってたの きっとボクは
訊けないままなんだろう 今日も電話で

うたぐる といつめる しばりつける
できたら いいのに
ボクは また平気なフリで ルルル

キミの笑顔を夢見る 子供じみてるくちびる
胸はりさける 歯をくいしばる

ルル ルルル
ルルルル ルルル

キミの笑顔を見送る 出しそびれてるスマイル
胸はりさける 声ふりしぼる

ルル ルルル
ルルルル ルルル

想ってる


さあ、この歌詞のどこであのメロディーが重なるんでしょうか。
「キミの笑顔〜」からに決まってるんですが、他がどうアレンジされているか
今から楽しみです。

それにしても15秒のCMであの印象強いメロディーを作る人はスゴイ・・!