ロンドンこぼれ話

英語で難儀は日本国内から始まったの巻
前泊した成田のホテルの朝のこと。廊下に出ていた息子(小6)が二つおいた部屋の前でガ イジンのおじいさんに何か訴えかけられている。そのじいさんは一人旅のようでバッグはも う持って出るばかりになっているが、朝食をとりたいのと聞くとyesと言うし、チェックアウ トしたいの聞くとyesとも言い、要領を得ないのでフロントへ電話かけてあげて一件落着。し かしこのじいさん(ロンドン行きの便に乗ると言っていたので多分イギリス人)礼も言わずに スタスタ出て行った。

まだ成田、ホテル内で搭乗手続きができるということで、並んでいると隣にいた若いガイジン が用足しに行くので、私に場所取りを頼んでいった。戻ってきて礼をいわれたので、"No problem "と言うとぺらぺら・・・ときた。んー・・聞き取れない、しまったしゃべらなきゃよかった。

今度はロンドンのホテルでのこと。私と別部屋だった息子の部屋へ行くと、部屋の前にクッキ ーと紅茶がおいてある、なにやらイヤナ予感。聞いてみるとテレビのリモコンを押したら来た とのことで、ルームサービスの呼び出しボタンといっしょになっているらしい。ドアをノック されたけど出なかった、と言うので置いていったようだ。で置いていったあとフロントから電 話がきたが、英語が分からない息子は覚えたての英語でこう答えたと言う”アイ ドント ノ ー・・・スピーク イングリッシュ”すると相手は当然”ぺらぺら・・・・”
息子の英語が通じたのは確か。ちなみにクッキーと紅茶は5£でおいしかった。まあ朝食前の ティータイムもたまにはいいか。

いっしょに行った妹一家と別行動をとった日のこと。彼らは目的を果たし、ホテルへ帰るのに はじめてタクシーに乗った。ホテル名を何回発音しても分かってもらえない。仕方なく書いて あった紙を見せてOKということになったが、その運転手、正しい発音を何回か聞かせてくれた そうな。

シャーロック・ホームズに会った!の巻
ベーカー・ストリート駅で外に出ようとしていた時のことである、ギョエッ!駅内の喫茶店 であのシャーロック・ホームズがコーヒー(いや紅茶かも)をのんでいるではないか。愛用のマ ント風コートに帽子といういでたちである。いくらロンドンといっても現代にあの格好はないだ ろうと思っている間に、私の母親が店内に入らんばかりにしてカメラを向けて、パシャパシャや っている。あとで見たのだが、そのホームズ氏は駅前でホームズ博物館のパンフレットを配って た。

そのホームズ博物館に行くことは息子の目的の一つであった。たっぷり堪能した後、彼は例のホ ームズの帽子をさんざん迷ったあげく買った。翌日はその帽子を1日中かぶり、ロンドン市内を 闊歩したのであるが、人の着ているものなんかまったく無関心なロンドン子が結構クスクス笑っ ていた。でも本人そんなことは気にせず得意満面。