Yokoは、もう2年ほど、ロンドンで一人暮らしをしていた。
さて、飛行機は無事ヒースロー空港へ到着。
私は、初めの2日だけ日本からホテルを予約してあった。地下鉄のアールズコート
の近くで、1泊£85(約17000円)。
英語学校で勉強しているので、私はあちこち案内してもらおうなんて、思ってはいなかった。
でもやはり知人がいるということは、心強い。
彼女のフラットは3畳あるかないかだそうで、「泊めてあげたいけど、とっても無理」。
もちろん、旅は一人で動くのが私のモットー。泊めてもらおうなど、ユメユメ思っていなかった。
見渡した途端「ゲッ、何もかも英語だ」あたりまえだけど、これが正直な第一印象。
ひろーい空港を迷いながら、地下鉄の駅へ。早朝の5時にもかかわらず人の多いこと。
着いたことをホテルからYokoに電話しよつとしたが、かけてもかけてもつながらない。
ホテルの人にたずねると「多分、向こうのが故障しているのでしょう」だと。
え〜、Yokoは朝から私の電話をずっと待っててくれてんだよ。
でも、まぁしかたない、こうなりゃあきらめよう。なんとかなるさ。身支度して朝食をとり、
外へ出ることにする。
さて、その夜、シャワーを浴びてテレビを見ながら、明日の予定を考えていたら、部屋の電話が鳴った。
Yokoだった。このホテルまで来ているという。
よかったぁ。2年ぶりくらいの再会だ。
やっと、Yokoの娘さんからことづかったものや、頼まれていた野菜の種などを渡せてほっとする。
何を日本から持って来てほしい?とたずねたら、一ヶ月平均5000円(£25)で暮らしているという
Yokoは、「野菜の種を少し」と答えた。
フラットの裏庭に蒔いて育てて、自炊のグリーンにするのだそう。なんと堅実な。