アーンスロー号
出航後船内にあるピアノをおばあちゃん
がひいて、乗客サービスをしてくれる。
ゆったりとした、ひとときでした。
所要時間は、途中下船しないコースで
約2時間。
クィーンズタウン二日目。
朝飯食べてホテルを出た。このホテルの飯はうまくない、大型ホテルなのでレストランも広いが、従業員
達は後片付けに夢中で、食事中の客へのサービスがおろそかになっている。全行程中のホテルで一番
悪かった。
今日は昨日とはうって変わって、暖かく湖面も静か。
蒸気船アーンスロー号に乗るべく、乗り場に行くが10時始発ということで、付近を歩く。
洪水のツメ痕はまだ残っていて、湖岸に面してる店は改装中というのが目立つ。湖の中が見えるという
”アンダーウォーター・ワールド”も閉鎖されたままで入ることができない。
そろそろ船に乗ってようということで、乗船した。船内は年代物の骨董品といった趣で、喫茶コーナーなんて
のもあって、私もカプチーノを飲みながらのクルーズと、しゃれこんだ。
この船はホンマモノの蒸気船で、客室から機関室や船底まで見ることができるのだが、下ではカマに石炭
をせっせとくべている作業がよく見える。
このクルーズは対岸の牧場で一旦停泊するので、羊の毛刈りなどを見て、次の船便で戻るというコースも
ある。私達は降りないで、ただクルーズのみのコースにしたが、乗客の90%は降りてしまった。
約2時間のクルーズを終わり下船すると、1人の白人女性がカメラ片手に船を眺めている。写真を撮って
あげようかと、話し掛けてどこから来たのか聞くと、オークランドからとのこと。観光客にはアジア系
は分かるが、白人だとさっぱり分からない。けっこう国内からの観光客も多いのかもしれない。
キィウィ・イングリッシュ!
昼食をパン屋で簡単にすませ、午後は二階建てのダブルデッカー・バス
でアロータウン(ARROWTOWN)周遊ツアーに行くことにした。所要時間は約3時間で午前・午後1回ずつ走っている。
アロータウンはクィーンズから20kmほどのところにある、昔の金鉱の町。
ロンドンから運んだという、このダブルデッカーの乗客は私達3人と5人の日本人グループの8人だけ。
バスはバンジージャンプ場など、寄り道しながらゆったり進む。
バス・ドライバーは、この道まだ1年というビール腹のおっさん、ポール。名前を聞いた時、ついでにスペル
も聞いた時のこと、”ピー・アイ・オー・エル”と言う。
私「ン?、PIOL?これでポール?」
すると彼、紙に書いた”PAOL”・・・納得、Aを”アイ”か、キィウィ・イングレッシュだ!。
もう一つ、この日の夕方スーパーで買い物し、清算した時のこと。
店員”アイティーン・ダラーズ”
私「?・・?・・」仕方ないのでレジを覗き込んだ、すると18.00の表示。
私「あー、”エイティーン”ね」
店員”イエース、”アイティーン”」
アロータウン自体は、まあどうってことないところ。昔のままの町並が残り、軽食屋さんやお土産屋さんが
入って商売している。
ドライバーのポールと愛車
本場ロンドンでも、減っている古い
タイプのバスです。
行かれる方は、人柄がいいポールと
ぜひ英会話を楽しんでください。
じーさん、風邪をひく
バスを降りて午後5時、日はまだまだ高い。
よーし、ゴンドラで山の上に行くか。上からは周辺が一望できるらしい。
すると2人は「今日はもういいからホテルに帰ろう」と言う。疲れているようなので、スーパーで何か
食べ物を買って帰ることにした。こころなしか、じーさんの方が元気がない。
ホテルに帰ると、案の定風邪気味だと言う。ヤバイ!、動けなくなったら大変だ。薬を飲ませてすぐ寝せる。
昨日は長い間バスに乗ったし、寒かったから年寄りにはちょっとキツかったかも。
クリスマスが近づいているので、けっこうあちこちツリーなど目に付く。私が泊まったホテルでも、地元
の何かの会の仲間なのか、会社の仲間か分からないが、大広間みたいな部屋でパーティーをやっている。
日本でいうと、忘年会に近い感じ。
ちょうど私が通りかかった時、中からごきげんになったオッサンがヨレヨレーと出てきて、何だか話し掛けて
きた。
何言ってんだか分からんけど、とにかくメリー・クリスマス!