3・見つめるだけ/おまけ



・ヴァンの場合
「どーかしたかぁ?」
じーっ。
「な、何だよパンネロ。こないだの事まだ怒ってんのか?」
何故か弁解を始める。

・バッシュの場合
「何か私の顔に付いているのかな?」
じーっ。
「もしかして―――いや、何も言わなくて構わない」
頭を撫でてくれる。涙ぐんで。

・バルフレアの場合
「ん?どうしたお嬢ちゃん。俺の顔に見惚れてるのかい?」
じーっ。
「そんなに真っ直ぐ見つめられると恐いねぇ。吸い込まれちまう」
肩を抱き寄せられそうになる。とりあえずかわす。

・ラーサーの場合
「何ですか?パンネロさん」
じーっ。
「あの…」
俯いて口篭ってしまう。可愛い。




「ってカンジだったんですけど―――」
「…パンネロ…あなた…」
こめかみを押さえたアーシェが言葉を失くす。
アーシェもやってみてはと勧める無邪気なパンネロに、時にその無邪気さは恐ろしいものだと痛感しつつ、壁際で涼しい顔をしているフランをアーシェは軽くねめつける。
悪い遊びを教えたのは彼女だ。
お陰で無意味に、目が合うのが恐くなってしまった。
かといって逸らせばそれはそれで意味深に取れてしまう気がして。
「ちょっと自分をどう思ってるのか分かってドキドキでした」
なのに小さく呟かれたその言葉に魅力を感じてしまう。
少し、試してみようかしら―――なんて。

冷たい態度を取られたら暫く立ち直れないかもしれないのだけれど。


■ モドル ■

アーシェが試したい相手は勿論ヘーゼルグリーンの瞳の人でしょう。
それ以外の男メンバーに至っては見つめるというより睨まれているとでも取られそうな…
バルアシェ応援、バルネロ未遂(?)そんなおまけ。